ずっと笑顔で走れる車!
・・・凄いよ、ポルシェ!
GT3を経験していなかったら泣いていたかも。
今回は初のポルシェのマニュアル車。
クラッチの重さはビートでRSマッハ製の強化クラッチカバー入れたのとほぼどっこい。
むろん容量とかは段違いですが、ペダル踏力は同じくらいでした。
いつもの音声レポートは
「たのし~~これたのし~~~~ずっと走っていたい~~~~」
ってのしか入っていなくてレポートにもなりゃしないファイルに。
改めて冷静に振り返ると、
「たのし~~これたのし~~~~ずっと走っていたい~~~~」
あ・・・ダメだ、これ以外の言葉が見つからないww
私が感じたことだけ書きますね。
まずは大嫌いと言いつつやってしまう「911GT3」との比較!!!
主に大きな違いは、車両的に走る場所が明確に違った所を想定して煮詰めてある印象。
もちろんGT3は国際規格のサーキット。
そこに納車してすぐ持ち込んでも普通に過不足無く「最速狙える」と思います。
車からレースカーに必要と思われるインフォメーションの伝わり方、感触、速さとタイムを狙うのにあった方が良いと思われる車の芯がコントロールしやすく、過剰に暴れたりスパルタンではない独特の感触。
GT3の一般道移動ではそういった完成した感触がすり減ってしまいそうで、ちゃんとサーキットで全開コントロールすることがその車に対する正しい姿勢というのを感じる
「車からの語りかけ」
でした。
対してケイマンGTSは
「ファントゥドライブ」
いや、ヌルイって意味じゃないですよ、勘違いしないでね。
「車の運転好きに送る、ポルシェ本気の一台」
そう言ったのを車から強く感じました。
走るステージは峠道のハイピッチドライブ~サーキットまでをドライバーに「楽しい時間を提供する」そう言う感触でした。
だから車の完成度から来る走る質感、街中を流す速度で走るのにも手応えを感じます!
「ずっと笑顔で走れる車!」
そう感じました。
マニュアルだから、更に良いと感じた部分も確かにあると思いますが、それはドライバーが車をコントロールするために、
「より車を楽しむためのギミックの一つ」
として存在している印象。
いや~~楽しい!!
ちょっと前までは
「マニュアルこそレーシング」とか思ってましたし、GT3のPDKを体験するまでは自動変速マニュアルもまだまだと思う物ばかり体験していましたが、大きく私の中で動いたようです。
今は
「タイム削るなら制御含む所まで完成した自動変速機」
「車を操る楽しさを増幅してくれる手動変速機」
そう言った住み分けをより明確に感じることが出来ました!
ケイマンGTS、掛け値無しで本気で良いよ!!!
むしろ日本の道路事情、家庭の事情などを加味してマッチングするのはこっちではないかなと。
GT3より幾分小振りなので狭い道も普通に走れますし、手のひらで転がすようなそう言う楽な取り回し感があります。
ハンドルから伝わるステアインフォの感触も適正で正確に、路面状況も変な介入無くそのまま伝えてくれるので車との一体感が出ます。
アクセルも電制の盛りはあるかもしれませんが、運転する分には違和感無く、反応速度もワイヤー式のビートより良い印象。
ビート!!
うん、ちょっと”操作の感触似ている”かも。
車の芯の部分、コントロールする感触の雰囲気が似ているように感じました!
まあ、20年以上前の軽四輪と比較されたら失礼と思いますがww
ビートの人が車を弄る、とりわけエンジンとか足回りとか・・・・「俺のは走りを目指した改造だぜ」とか言う人が目指す最終完了形、
「ポルシェ・ケイマンGTS」
だと思う。
でもあくまで理想であって、決して足元にも届かないと思いますが、目指す所としてはこんな感じなのかなと。
ビートに1000万円掛けたってこの領域までは行けないけど、ポルシェ・ケイマンGTSは1000万円でこの領域をディーラーから直にお届けです!
無改造で!!(補償付きです、魔改造ではないw)
パワーも有り余っているし、トルクも十分だし、峠でヒラヒラ振り回せるし、街中走っても車体の大きさも気にならない感触ですし、見た目もカッコイイし。
今からビートで頑張るなら越えられない壁の向こう側にある理想の形が完全なる調整の元に最高の感触をくれると思いますよ、ケイマンGTS!!
ポルシェの車は走ってこそ輝く!
一連のポルシェ試乗で
「飾っておく工芸品にはない走るための牙」
がしっかり備わっているなと。
ハンドリングでありエンジンであり、そもそもハンドルインフォの正確さと操作入力に対する素直な反応、車を操作する上での全体バランスと全ての調和。
ポルシェの車の全てが運転する人間に「運転」と言う部分に感動と楽しさを提供してくれる。
とりわけスポーツ・レースモデルのポルシェは感触からその住み分けを「俺はここでこう使ってくれ!」と訴えかけてくれる作りに感じました。
確かにその通り使いたいと思える操作性と車の反応、車体の言う通り使った時の楽しさを想像できる感触。
素晴らしい!
まるで車が語りかけてくれるようなそんな試乗でした。
語りかけてくれたステージで車と運転を通して対話できたら本当に素敵な時間になるでしょうね!
もし、試乗機会があれば車がどこを走りたがっているか、車の語る意見に耳を傾け、その通りに走らせてあげると車と人間とが凄く幸せに成れるかもしれません。
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今回GT3との比較になりましたが、スペック数値とか私には
「どうでもいい」
というのが伝わればと思います。
私の運転スタイルにはこの車からの感触部分が重要で、私の運転の根幹だという走りのスタイルはスペックではなく車の持つ完成度、それに合わせて車を操作してあげるだけ。
車のスペックや部品が足りなきゃその通りの結果だし、他より勝ればその通り車が凄い。
車なりの運転なんだなと改めて意識できました。
ただ、競技には向かない運転スタイルらしいですけどねw
Posted at 2015/09/25 07:44:03 | |
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