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MDiエンドウのブログ一覧

2015年11月02日 イイね!

MDiの東京モーターショー2015 @3

さてさて、長いですが、まだまだ長いですw


お約束通り、トヨタ関連。



今回発表のプリウス4WDに搭載されたリアモーター用低燃費インバーター。

インバーターの働きを良く理解しておりませんww
エアコンのモーター初動電量(圧?)を軽減するくらいしか。
けど、こういう試みは良いですよね~

しかし注目したいのは、同じメーカーが発表していたこちら、

ザン!




コンプレッサー電動ですよ!
普通のバッテリーで行けるなら、旧車の後付にも使えそうな感じがプンプンしませんか?
上のインバーター使って、急な負荷を減らしつつですけど。
壊れてリビルドするならば・・・・まあバッテリーを喰うので、このコンプレッサー前提の設計でないと難しいとは思いますが、中々グッとくる出展でしたので写真をぱちりとしてみました。

ACスイッチONでもエンジンの回転力を持って行かれない!!(もちろん電圧が下がりますがww)



同じトヨタ車に採用されている技術がこちら。(アイシン精機)



ミライのサイドドアビームに使われている鋼材。
普通サイドインパクトビームは丸い鉄棒なんですけどね、その強度に勝てるそうです!

これね、見た目はただの鋼板だけど複雑な形状でプレス構造、パッと見てプレス行程でやるには違和感を感じるくらい複雑だったので説明員さんに聞いてみたんです、そうしたら製造技術が凄かったんだ!

普通こういう部材は、鉄の材料を○tという型出しプレス機で一発成型するんだけど、コレはそのプレス機だけじゃ対応できないほど厚い鋼板で出来てます。

このプレスが凄い!
鋼板を熱して柔らかくしておいてプレス!
そのプレスの中に冷媒を入れておいて、プレスした瞬間に冷却して鋼板の厚みと形成と強度を一気に上げている技術で出来てます!

日本の技術ってすげぇなぁ~~

って体感できる技術で出来たモノでした。
展示も地味だし、「何でこんなのが展示されているの?」って感じですが、いえいえどうして凄い知恵の塊で作成されていて、万が一に備えてドアの中の見えない所で安全を担保しております!

ショーの華やかさの陰でこういったひたむきなことが結集しているんですよ!

その人目に付きにくい、普段は見向きもされない技術が表で見られるのが東京モーターショー!
部品コーナーは最新の技術と工夫が出てますので是非部品コーナーも覗いてみてください!



そんな中、唯一「是非紹介してください」と、私程度の人間にもお願いしてきたメーカーさんです。

技術はこれ、トヨタクラウンのピストン回転振動を打ち消すカウンターギアをより静かに、より抵抗を少なく、より軽く!



大豊工業株式会社さんの樹脂製高強度ギア!



実際のクラウン搭載はこんな感じ





その感触を手で体感できるモデルです。


ちょいと対応してくれた広報の人に突っ込み入れたのですが、最後の体感器は動き出しが慣性マスが少ない樹脂製が良いのですが、回り出すとフライホイール効果で金属製の方が軽く動きます。
ただ、金属ギアはゴロゴロ音がするのに、樹脂製は出ない。
その部分をもっとアピールしないと、単に「回すと軽い」ということを推すと、「大して変わらない」とスルーされてしまう危険があると。

この部品は何しているのかと言うと、クランクシャフトから直接動力を取って、変心ウェイトを回してクランクシャフトとピストンの回転運動にカウンターウェイトで音と振動と打ち消すがそこに新たな抵抗を作らないのが目的。

この樹脂ギアの耐熱性は200度前後で、エンジンはおおよそ150度くらいしか上がらない(最大値)ので十分に大丈夫という。
エンジンとはいえ、熱負荷の少ない部分ゆえに樹脂で行ける部分ですね!

それよりも、エンジン振動を緩和するためにこういった工夫をしているトヨタ社には驚かされます。


そういや思い出したけど、昔マーク2(100系)を買った叔父さんが、「エンジンはGT-Rと同じ280ps」とか言っていたけど、数字と実際はこういうラグジュアリーな工夫による損失など「違いすぎる」ってのを説明出来なかったな・・・
次に言われたら「論破」できるなww


次はお待ちかね、八千代工業登場w
つづく

Posted at 2015/11/04 07:42:32 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2015年11月02日 イイね!

MDiの東京モーターショー2015 @2

適度に1話を短くして行きます。

今回は数回振り、つまり10年くらい足が遠のいていた東京モーターショー。
その間に出ていた技術を今さら知って驚愕したやつです。
すでに実用化され、搭載車は国内の1車種、海外車の数車種に載っています。

今さらですみませんが、それでも驚いたのであえてここで。
なんでこの技術がもっと発展しないのか不思議です。
S660もコレ採用できれば2年くらい発売が早めることが出来たのではないかなと。

アイシン精機のFF用6速マニュアルトランスミッション



驚きはその横幅



ビートの5速はもっと横が広いのに、6速でこれだけコンパクトに収まってます!
その理由は3軸!

メインシャフト、カウンターシャフト(1-2・3-4速)、カウンターシャフト2(5-6速・バック)



メインシャフトの左下に2カ所平らな白い丸が確認できると思いますが、あの部分にカウンターシャフトとファイナルギアの伝達するギアが2カ所ある・・・つまり3軸。

これね、一瞬見ただけだと知らずに素通りですよね・・・・
たまたま見ていたら説明員が暇つぶしに「説明しますか?」って言ってくれて、私も3軸に気がつく前だったので「え~~どうしよっかな~~」とか考えたけど、まあ良いかと聞き始めたら・・・・


「スーパーコンパクト6速ミッション」


説明が進んで全容を理解できた時にはかなり驚かされました!
すでに初代アウトランダーのMTには搭載されており、ロータスのスポーツカーにもギヤの比率は変えてあるけどこの技術で作られているそうです。
ミッションケースの横幅を抑え、それでもギアの歯幅を変えずに6速ギアをコンパクトにする。

すでに実用され、実績のある技術でしたが、驚きました。
知らなかった~アイシンってスゲェな!

あまりの驚きぶりに説明員が興奮気味に。。
しかも作りから、カウンターシャフトの軸に直接モーター付けたり、インプット側に何かを挟んであげるとか、更に一工夫できる余地がコンパクト化の恩恵で出来そうで、もう一皮先の未来を見せてくれそうな感じでした!

アイシン精機のファンになれそうな完成度でしたw






有名所繋がりで、ケーヒン株式会社。
スーパーGT500でケーヒンNSXを走らせているあのケーヒンです。



今回の出品は電スロ。

ケーヒン製の電スロ(電気制御式スロットルの通称です、電制とも言われます)、そのレスポンスと精度に驚くだけの完成度。

バイクスロットルのモデルに3連スロットルの実物が連動で動いてその凄さを見せているのですが、


「まるで今スロットルの軸棒を手で掴んで動かしているような動き」


この追従性と反応する速さには感動でした!
これもすでに実用化されている技術なのですが、ラジコンやっていてサーボの反応速度に泣いた経験のある世代にとっては、この反応速度と、動かした追従性と開閉を繰り返してもへこたれない反復入力と反応速度に小刻みな動きにも100%で反応して、即座に決める動き。
写真の説明員さん曰く

「ワイヤーに勝った」

と。
まあね、ワイヤーには弄る楽しみはありますが、現実的にはすでにカビの生えた技術なんだなと。
とにかくアクチュエーターやモーターのリニアな反応と作動トルク向上によるレスポンス、目を見張る物を感じます。
そりゃね、ステアリングだのアクセルだのブレーキだの全部

「フライ バイ ワイヤー(液)」

になりますね~~









え?「ブレーキは無いだろう」って?

いえいえ、キッチリ出てますよ。

はい。


ブレーキ踏んだときに、感触を変えないために液が入っているし、エマージェンシー用に各キャリパーへのフルードラインも確保されてますが、あくまで踏んだ踏力は電気信号に変えられて、各キャリパーのサーボへ。
液体は緊急時と踏んだ感触対策だけ。
どこだったかな・・・・このメーカー。

しかも「マスターバック不要」!

エンジン負圧無しでイケるのが最大の特徴とのこと!

他の説明員が遊んでいるのに、一番詳しいのが他で捕まっていて、その説明を横で聞くだけだったんだ・・・もう少し詳しく聞きたかったな。。

こういうセミアクティブサスペンション作れる会社



このセミアクティブ、18年くらい前からあるけど、一向に採用されてませんね・・・
カヤバとかショーワとかみんなやっているのに、採算性でメーカーからお呼びが掛からないのかな?


会社名は残念ながら失念。
参考資料も渡されなかったので確認も出来ません。

トヨタの子会社だった気がするから、トヨタのブース近所を散策すれば出てきます。




次はトヨタ関連の部品につづく
Posted at 2015/11/03 19:12:42 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2015年11月02日 イイね!

MDiの東京モーターショー2015 @1

さて、周りに遅れを取らないようにww

東京ビックサイトで開催中の「東京モーターショー2015」に行ってきました!

話題の車!
動く?
動かない?
コンセプト!!


・・・・・毎度ですが、あまり興味ないんですよ。

私が興味があるもの、それは部品コーナー!!
あくまで私の指針ですが、メーカーが車を発表する。
でもそれは、耐久性や価格など総合的に「市販車としてまとめられた」という所で、私的には


「すでにある古い技術が実用として耐えうるようになって、まとまった」


それだけなんです。
なので、見るとしてもデザイン的にどうかってのが主で、技術的には

「この技術を熟成させて量産ベースに乗せられるようにしました」

ってことで、技術そのものはそれほど新しい物では無いから・・・・すげーーロータリーだーーっても、ヴァンケルロータリーでは驚きません。
メインローターが5角形になったとか、エキセントリックシャフトをプロペラで繋いでキャビン前後にエンジンルームがあるとか言い始めたらかぶりつくでしょうけど。

完成品やコンセプトなど、そっちは写真写り用と思うため、凄いカメラとかお持ちの方や雑誌社にTVのお任せします。

ただ、完成品を運転するにはそのメーカーの姿勢が見えるので興味津々です!



なので、この後出てくるのはほとんど部品の話とその時取材した話なので、綺麗なおねーさんとか、S-FRに代表される車を見たい方はここでさようならです。

ばいばい!































さて、もう何年ぶりでしょうか。
久々にモーターショーへ出向きました。
前述の通り、あまり完成された車には興味がありません。(全くないわけではないですけど)

いつもは絶対に注目されない東京モーターショーの部品コーナーにスポットを当てます。
これから行かれる方はこれらの技術にも注目してみてください!





さて、一番最初はこんなの如何でしょうか?




カーボン製のコイルバネ。




驚愕のバネ下荷重!!
なんでも2018年を目処に受注納品を検討中とのこと。
もちろん折れないように色々工夫されております!
弱点は鉄より経線が太くなること。
カーボンにより捻れが苦手なのでスタビライザーには向かない材質であること。
ドライカーボンではありませんが、それに匹敵する加工でしなやかに、強靱に出来ているようです。

どの程度まで進んでいる技術かと言うと、


「すでにコストと販売単価の検討」


まで行われつつあるようです!
そうそう、驚かないでね。
このカーボンバネは、カーボンの配置によって、単一レート以外にも荒巻バネのような合成レートも自由自在なのに、

「外見は普通に1本のバネ」

のように作れるとのこと。
レート低いのに線間を広く取ったり、やりたい放題w

日本発条やるなぁ~

コレでチタン製のコイルバネは日の目を見る前に消え失せます。
まあ確かに「本当に実用が大丈夫かどうか」とか出てくると思いますが、夢が膨らみますね!

ちなみにチタン製のバネも堅すぎて脆くなるため10年前くらいのモーターショーに参考出品がされてましたが、結局実用になりませんでした。
おそらく素材コストも高いでしょうし。

それがこのカーボンバネは金銭の相談が出来る所まで出来ているわけですから、軽量でバネの音が出ない、しなやかで腰のある超軽量バネが1gでも軽くしたい電気自動車と相まって、きっと主流になると推測できる感じでした!

ちなみに究極のバネはF1のように、ボディーパネルの取付しなりや、アームのしなりで賄ってしまうのとか言ってました。
将来はロアアームがバネの替わりを受け持ち、ショックアブソーバーだけになってしまう可能性もありますね!
もしくはカーボン素材に電気を流して、電磁石でショックアブソーバーの役割も持たせるとか。

ちなみに、今回の各自動車メーカーが出品している車両で、このカーボンバネを搭載している車両はありません。
完成車は過去の技術の集合体というのがこの一件でも分かっていただけると思います。
デザイン好きな人にこのメカニカルな夢の広がりは理解して貰えないかもしれませんが、私はこちらの方が好き!!





今回のレポートは、時系列はすっ飛ばして、思うがまま行こうと思いますw





次も足回り関連。
会社はKYB社。(カヤバ)

ショックアブソーバーやV37スカイラインの「ステアバイワイヤー」を純正採用されている会社です。

そこでの凄いのはコレです。


ジャン!!





樹脂製ショックアブソーバー!!

足回りはどこまで軽くなるのでしょうか?
インナーブレースを入れた樹脂製のロアアームとか、チタン製のアップライトにリニアモーター技術で作ったベアリングとか入れたら、車の足回り、一人で一式持ち上げられるくらい軽くなってしまう可能性もw

この出品の凄い所。

「ストラット」

ビートのフロントショックのような使われ方に耐えうる予定のショックアブソーバーです!
捻る曲がる圧縮され、それに対する剛性と捻れ強度を確保しつつ、樹脂で軽量という・・・・


上のバネと組み合わせただけで、仮に現行車であってもどれだけバネ下が軽くなってしまうのか・・・

まあ引き替えの挫屈リスクですけど。

こちらも弱点は強度確保の大型化。

その替わりの素材コスト低減と形状の自由度、軽さ。
鉄で横方向の応力強度を出すのは大変ですけど、その辺りは自由自在に出来るメリットも考えられますね!
いっそのこと、ロアアームにプッシュロッドのように仕込んでくれれば・・・・
将来フロントはアップライトの位置決めアームだけになってしまうかもしれません。


競技で調整が必要と言う用途を除けば、一切の改造が全く出来ない車で、しかも完成領域まで持って行ける車の完成ですね!

凄いけど、凄すぎてつまらなくなってしまうか?




つづくw
Posted at 2015/11/02 22:13:27 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記

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何シテル?   06/08 06:45
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