まず、WEBで検索して非常に細かい作業行程がアップされておりました。
参考というか、ほぼパクったに近い内容で情報を利用し、今回のO/Hが出来たこと。
アップロード元の管理人様には感謝します。
無許可なのでリンクはコピペでお願いいたします。
http://ameblo.jp/gh-ap1-f20c/entry-11855265221.html
(都合悪かったら消しますのでその際は遠慮無く連絡下さい)
さて、ここ数年のジムカーナ不調。
ドライバーが下手クソと言われてましたが、原因はサイドブレーキのレバー調整が出来ていなかった事に起因する
「道具ガー」
でした。
もちろん調整するのは持ち主なりドライバーの話なので、どこまで行っても私の責任ですが、私の運転者としての操作でどうにか出来る問題ではなく、結果的に「ドライバーがある操作をして無理矢理に作動させていた」だけに過ぎない。
ちゃんとしたマシンではちゃんと操作できるけど、ダメ状態のマシンではそれなりの操作でしか操れない。
競技は最終的に車がどう動いて他より速く走らせられたかどうかが問題なので、操作もマシンの状態も要素ではありますが、そこは競技対象ではありません。
その先の結果です。
ま、回りくどいのでザックリ言えば、「運転が下手クソ言う前にメンテはしっかりやっておく必要がある・ちゃんとした状態を知っておく必要がある」と、良い勉強になったという話。
今回色々整備作業のオファーも頂きましたが、自分で知っておきたいので今回は初挑戦しました!
その中でも作業のお手本を見せてくれると打診いただいた師匠の
「はやと先生」
には多大なる感謝を!
そして、作業の決断に背中を押してくれたうえしま院長にも感謝です!
そう何度も頻繁には出来ませんが、自分のと妻のビートくらいは自力で出来そうです。
さて、O/Hそのものに関しては上記の参考元のリンクに大体出ています。
写真が添付されて親切丁寧なので、コピーアウトすればメーカーの整備書よりも丁寧です。
”問題は工具が揃えられるかどうか”
これが最大の問題です。
90°ロングスナップリングプライヤー「穴型」と14ミリロングソケットとフロントのピストン押し戻しツール、厚さ10ミリ前後の鉄の板きれ(<私はバールでした)。
通常のソケットとかドライバーやジャッキなどの他に必要と思われるSSTは特に最初の二つ。
後のはエアーコンプレッサーでダストシールラバーをピストンに喰わせる際にメチャ楽にできます。
道具が全て揃えられたのと、どう使うのか知るためにも上記のリンク先HPは非常に参考になりました。
もしこのWEBページがなければ、はやと先生のお手すきを待ってから作業していたと思います。
ブレーキはそれほど危険な場所でもあるので、自分でやる方は自己責任になります。
さて、はやと先生からのアドバイスで、キャリパーのサイドブレーキレバーの部分は今回作業から外しました。
ちゃんと動いてさえいれば問題ない部分とのことで、レバーそのものは手の力で動かせるほど動きがよいので、下手にやって壊すリスクよりは内部機構のラバーのみ交換しました。
作業は手間が掛かりますが、片方ずつ。
何かあってもすぐに戻せる体勢を維持しつつ掛かりました。
ジャッキアップからウマ掛けて準備完了。
作業手順みながら外していきますが、普通にサイドブレーキを解除しただけでサイドワイヤーはキャリパーからはすんなり外せました。
左後ろのブレーキ部に取りかかってキャリパーはずれるまでは10分程度。
あっけないほどポロリと外れます。
外した左後ろピストンは錆びもなく綺麗で再利用決定です!
前回のパット当たり面研磨の際に軽くピストンのネジを回していたので堅いながらもスルスル外れて、ダストシールにインナーシール外していよいよロングスナップの出番!
WEB見ながらイメトレしていたのが試されます。
WEBは17ミリのソケットを使って、プーラーを使ってましたが、私はもっと簡単に14ミリのロングソケットでスナッププライヤーの作業空間を確保しながら。
14ミリにフロントブレーキのピストン戻しツールでバッチリ!
「俺を踏み台にしたな~~」
と、聞こえてきそうですがその通り踏み台です。w
この組み合わせ、そのままSSTかと思うほど、大成功でした!
ここからWEBを大参考に。
どのゴムにどのグリスを塗るのか・・・グリスの入ったビニールには何用何用と書いてありますが、直感的には判りにくく、写真付きの解説はここが一番助かりました。
ピストン雄ネジの根元のカップゴムを入れ替えて、それ以上の深入りを避け戻しに掛かります。
スナップリングの戻しの時に、奥の溝に掛かっているのか結構不安でしたが、ちゃんと戻った写真が出ていたので、それを参考に戻っているのを確認できました。
実はここまで作業開始から30分で来てしまい「あれ?意外と余裕?」と思っていたら落とし穴がその先に。
とりあえずは休憩に入ります。
作業再開。
↑この答えを見ると普通に見えますが、ここに辿り着くのに30分以上ロスしてます。
フロントはエアーを吹きながらちょいと被せればブルブル言いながら簡単にダストシールがピストンに被るのですが、リア側はゴム質が堅く、手だと支えきれないのです。
何度かやってダメで、ゴムはそのままにピストン雄ネジに1巻き程度辿り着けないか色々試行錯誤したけどダメ。
悩んでフロントのピストンツールを支え棒にピストン押し込もうとしたけど、一番戻した状態でも出っ張りの長さが大きすぎてピストンが設置できず断念。
「堅くて平たい物」
目の前にバールがあったので差し込んでエアでブシュッと一吹きあっけなくダストラバーはピストンに乗りました。
よし!!越えた!!
いや、まだまだ越えてなかったww
次はピストンのネジとピストン雄ネジが噛み合わない。。
どうやっても噛み合わない。
もう楽にダストラバーを載せられるので一旦外して何で噛み合わないのか検証したら・・・
”ダストラバー奥にあるインナーシールラバーが新鮮で厚みがあるためピストンが押し込めてない”
事がわかりました。
インナーラバーを傷めないためにブレーキフルードをピストンに塗る行程をインナーラバーに使う透明グリスを極薄くてんぷしてラバーダメージを最小限になるように施工。
結果、ダストラバーも回りやすく、インナーラバーも変形やヨレ無く定位置に納められました。
後は外したサイドブレーキのリターンバネをテンション戻し、ブレーキワイヤー戻し、クリップ戻し、もう一度手順を振り返って閉め忘れ等の確認をしながら万が一に備えてタイヤをナット2本だけ掛けて戻してからお昼ご飯。
満腹w
午後の第2部
第一ラウンドで苦労したので第2ラウンドは比較的余裕。
こういう時の注意は作業速度をあげてしまってのうっかりミス。
普段以上にゆっくりと確実に作業して無事に終了。
もちろん右側のピストンも錆びもなく健康体。
ただ、速乾ボンドのような黄色い付着物が出来ていて、それが少し心配でしたが、タオルで拭けば落ちる程度なので問題なしって事で。
そしてメイン・イベント、フルード注入!!
作業前のはやと先生からのアドバイスで挟み込みプライヤーをラインに養生して流れを止めていたので、空気抜きは基本キャリパー部のみ。
息子にブレーキペダルを踏ませてエアを抜きに掛かります!
が!!!
キック力不足orz
う~~んかといって息子にキャリパー側のエア抜き具合なんか判らないだろうし・・・
まあやれる所までやっておこう・・・でないと、この車を移動することすら出来なくなる。
ただキック力不足の影響で、いくらやってもピストンが動く気配すらない。
使っているエア抜きタンクのワンウェイバルブを信用して自分でキックする。
程なく息子が飽きて他に行ってしまう。
ひとりぼっちでキックするも一向にピストン動かない・・・・
ヤバイ!!!!
すっかりテレビ見ている息子に頼み込んでもう一度キックして貰う。
をを!少しブレーキが効いてきたか!?
ここでブレーキのチェックのためにエンジン掛けてタイヤ無しでブレーキを試してみようと、ギヤはニュートラルでクラッチ繋げると駆動輪が何故か回転をはじめ、ブレーキフルードのエアを見るためホースをハブボルトに掛けていたためタンクごとフルードをぶちまける失態を。。
ギアがニュートラルでも軸が回転することがある。
というのを、撒き散らしたフルードを拭き取りながら噛みしめました。
ピストンが動き始めて一応の制動が働いたのと、この時点で1キロ程度の路上試乗ではそれなりのタッチだったのでこの日の作業は終了しました。
翌日大黒PAへ行くのに家出て1つめのブレーキで怖い思いをして、ウィンカーはヒューズがバリバリ切れて、ホーンはならない状態で・・・・の詳細は正月レポート参照で。
まあ無事にO/Hも出来たし、手順や道具も揃ったし、万事OKって事で!
持つべき物は道具ッスね!
外したゴム部品ですが、どれも弱くなっていた・変形・作動不良等の形跡はなく、DOT5フルードでも問題なく使えることが判明しました。