
MDiエンドウです!
さて、私と同時期にナンカンNS-2Rを使い始めたsaziさんと渡良瀬でタイヤの情報交換。
その印象と私の感想がおおよそ同じ方向だったので。
で、ナンカンNS-2Rのイマイチ受け入れがたいとされる一般的ネガな噂を上げてみます。
「縦グリップ横グリップは良いが斜めが無い」
「タイヤが重い」
「サイドウォール・ショルダー硬くて乗り心地が硬い」
くらいかな…
「斜めが無い」ってのは、縦方向にグリップする能力と横方向に踏ん張るグリップは結構感じるけど、縦にも横にもグリップして欲しい所で思ったようなグリップ力を感じない。
競技走行でそれなりにタイヤグリップ使い切らないと感知できない話なのですが、私の見解だとサイドウォール・ショルダーがしっかりしているので縦のグリップしっかり感から横のグリップに移行する、または戻ってくる際にタイヤサイドウォール・ショルダー部分の硬さがしなる瞬間と掛かる旋回Gの感触に多少の違和感と物理的にしなる・戻る部分での角(かど)な感じがグリップの一体感が希薄になって、「グリップしているけど手ごたえが変」という印象なのかなと思ってます。
一つの可能性として、ロットの古いモデルだと顕著で、私のように2021年製造のロットだと改善されているとかの可能性もありえます。
次に「タイヤが重い」のはその通りですが(w)、サイドウォール・ショルダー部分のしっかり感とトレードオフだとまあ仕方がないかなと。
フェース部分のブロック剛性も「NS-2」より全然しっかり出来ているので、耐摩耗性も含めると、この部分もやむ得ないと思います。
「サイドウォール・ショルダー硬い」と感じるのは、それだけサイドウォール・ショルダー部の剛性が「しっかり」しているから。
ドライで走った日光の6-7コーナーの立ち上がりではリアタイヤが車を前に押し出してくれるし、8-9コーナーの出口でリアタイヤはいつまでもサイドウォールのよれが戻ってこない感じが殆ど無くて、リアタイヤのしっかり感に好感が持てる感じでした。
NS-2Rのサイドウォール・ショルダーが硬いという印象は「街乗り」で感じる話で、サーキットトラックでは「しっかり感」につながる印象でした。
このことから良くも悪くも「NS-2Rはサーキットトラックで運用前提のタイヤ」という印象を受けました。
街乗りでショルダー硬いから振動凄いとか音がうるさいとかってNS-2Rの評価は、
「使い方違う」
って話と思います。
街中9割の走行ならNS-2の方が納得いくと思います。
例えるなら、ラーメン屋で日本蕎麦注文して出てきたお蕎麦に「出汁のかえしが甘い」と文句言う感じですかね・・・・・「日本蕎麦屋に行けよ」って店主の心の声が響くような。
この例えはATR-Ksportsでも同じでしたが、スポーツタイヤのレビューに「タイヤうるさい」とか「乗り心地が悪い」とか見るとガッカリします。
サーキットトラックではサイドウォール・ショルダー部のしっかり感が凄く良い印象でした。
で、この時の意見交換で私が提起したのですが
「MR車の場合(コーナー出口の)立ち上がりでフロントのしっかり感がコース幅を余らせてしまう感じ、それだけフロントタイヤにもっと負荷が掛けられそう」
という話をしました。
サイドウォール・ショルダー部のしっかり感をもっと活かす方法がありそう。
タイヤサイズが今までと違うので一概に断言はできなかったのですが、立ち上がりでショルダーがしっかりしているおかげでコーナー旋回のフロントタイヤ負荷を早めに収束できるのであと一歩踏み込んで行けるかも・・・・
これは日光の8-9高速コーナーでの姿勢制御とかかなり楽な印象でした。
平たく言うと「怖くない」。
9コーナー先のストレートで白線からはみ出さない、最初戸惑いましたw
日光の6-7のヘアピンっぽい所からアウト一杯に出ていくのですが、先日の時はその前のATR-Ksports感触だとアウト側白線の外に落ちてしまうほどサイドウォール・ショルダー部の姿勢復旧が遅いのに、NS-2Rはコース真ん中あたりですでに直進している。
その手前も内側にぐいぐい食い込むタイヤの旋回性能。
もっと高い速度で旋回できる印象でした!
まあこの日は本当にドライ走行初めてだし、新しい銘柄変更にタイヤサイズの変更もあったので無理しませんでしたし、その結果ATR-Ksportsより0.5秒程度遅い結果でしたが、まだまだタイヤを良く知って、適切な減衰力やバネレートなどもこれから探る必要があるので走行経験が足りていないですね。
タイヤをポンと変えた限りではこんな印象でした。
タイヤ重い分だけ、低い速度での立ち上がりが多いサーキットだと厳しいのかなと思う反面、高速コーナーは気持ち良い!(リアタイヤの大径化も含む)
一応、装着際に前後の車軸重基調で前後車高バランスは変化量無しで同じにしてあります。
以前よりハブセンターの高さが路面より5ミリほど高くなってますが、その影響か呼吸困難になるほど車体が揺さぶられた印象でした。(まだまだタイヤに合わせたセットアップに時間を割く必要がありそうです、今回はATR-Ksportsセットのままタイヤ外径のバランスだけ直してポン付け)
話が逸れましたが、MR車のフロントタイヤにNS-2Rのタイヤ特徴が相性良いのかなと感じる感触でした。
確かにタイム的には0.5秒程度ATR-Ksportsに後れを取ってますが、私の慣れとかセットアップの煮詰めの問題があるのでそこはこれからとしても、実際に使ってみた感触は
「MR車の基礎運転から特性的に楽しくて気持ち良く運転できるタイヤNS-2R」
と、感じた日光の感じは、同じようにサーキットトラックを走るsaziさんからの意見と摺り合わせて「間違いない」なと思ってます。
ATR-Ksportsが廃盤となった今、今後は本格的にNS-2Rのマッチングを探していきたいと思ってます。
MR車はコーナーで突っ込んだら負け。
立ち上がり勝負のために侵入を捨ててでも、立ち上がりの立ち直り時間の早さでアクセルを強く踏んでも確実に路面に力を伝えるのが後ろにエンジンがある魅力と思ってますが、その要素としてタイヤの重さをネガっぽく書きつつも、NS-2Rをビートのフロントタイヤで使うと、重いタイヤで立ち上がりの面圧と操舵が良い方向働く印象でした!
当然サイドウォール・ショルダー部のしっかり感がタイヤ姿勢復旧が早い方向になるのでそれを活かしたラインを意識しつつセットアップを見つけていきたいと思います!
コーナーでアクセル入れた時に荷重が後ろに移ると前のダンパーが伸びストローク分伸びます。
その時に伸びストロークと空気圧で「接地面圧が」あれば操舵にグリップの余裕が生まれるのでアクセル全開にできるポイントが手前に来ると思います。
重いのと引き換えにサイドウォール・ショルダーのしっかり感も姿勢復元が早くなるので凄い楽に運転ができる。
重さで加速が鈍くなるとしてもNAで最大速度到達時間が長くなるならその分早いアクセルオンでエンジン側に頑張てもらうのも手と思ってます。
コーナー出口でアンダー出にくいセットアップ、だけど舵角は小さい状態でタイヤと相談しながら立ち上がる。
こういったセットアップの落としどころ、使い方の落とし所も踏まえてタイヤと路面の関係を正しくすると、運転が楽しい車で扱いやすく楽にタイムが出る車になっていくと思います。
ネガも含めてNS-2RはMR車と相性が良いのかなと感じてます。
まあどんなタイヤでも腰を落ち着けて、そのタイヤを活かすようなセットアップをしてあげればかなりの所まで行けると思います。
あとはその感触データーを走り込んでどう得られるか。
タイムも指標ですし、ステアインフォ感触や操作感も重要なセットアップ。
決まる所を探すのもサーキット走行の楽しみです!(#^^#)
また走りたいですね!
タイムはこの指標でしかないので気にしてません。
車体の個体差でも運転技量でもタイムは違ってくるので、他はほか、自分が大事です!