東京円:円安93円台後半 菅氏発言受け
8日の東京外国為替市場は、菅直人副総理兼財務相が前日の会見で、「1ドル=90円台半ば」との水準を示した上で、円安が望ましいとの見方を示したことを受け、円売りが進んだ。円相場は一時、1ドル=93円70銭台と、09年8月下旬以来約4カ月半ぶりの水準まで下落。午前9時時点は、前日午後5時比66銭円安・ドル高の1ドル=93円45~46銭。
菅財務相は7日、円相場について「経済界には90円台半ばぐらいが適切という見方が多い。もう少し円安の方向に進めばいいと思っている」と表明。発言が伝わると、1ドル=92円台前半で推移していた円相場は92円台後半まで下がり、その後の海外市場では93円台前半で推移していた。
為替市場への介入の権限を持つ財務相が、望ましい円相場の水準を具体的に言及するのは極めて異例。菅財務相は「適切な水準になるよう努力しなければならない」とも述べており、市場では「円売り介入に乗り出すのではとの思惑が広がった」(邦銀アナリスト)ため、円安が一気に進んだ。
だが、8日夜発表される米国の雇用統計の内容を見極めようとする動きもあり、93円台後半では円が買い戻された。鳩山由紀夫首相が菅財務相の発言を批判した、と伝わると、93円台前半まで下げ幅を縮める場面もあった。【小倉祥徳】
2010年1月8日 11時14分
毎日新聞
為替:菅氏発言で閣内見解分かれる
菅直人財務相の「1ドル=90円台半ば」とした為替水準発言をめぐって8日午前、鳩山由紀夫首相や閣僚から批判が相次ぐ一方、亀井静香金融・郵政担当相は発言を支持するなど閣内の見解が分かれ、波紋を広げた。
鳩山首相は、首相公邸前で記者団に対し「(為替の)急激な変動は望ましくない。政府としては為替に関しては、少なくとも言及するべきではない」と述べ、菅氏の発言が適切ではなかったとの見解を示した。
平野博文官房長官は記者会見で「政府としてマーケットに影響を与える発言は好ましくない」と批判。仙谷由人国家戦略・行政刷新担当相も会見で「経済、財政、金融に影響を与えかねないポジションであればあるほど(為替)レートの高い、安いを言わない方がいい」と指摘した。
ただ、首相は「菅氏は『経済界としては』との思いで言った」とも述べ、3氏とも経済界の意向を代弁した発言との認識を示した。
これに対し、亀井氏は「財務相として、為替相場に強い関心を持ち、円高に危惧(きぐ)の念を表明するは当たり前だと思う」と述べ、菅氏の発言を擁護した。【影山哲也、井出晋平】
毎日新聞
自らの「健康問題」を理由に財務相を辞任した藤井氏のあとを菅氏が引き継ぐことになったんだが、7日夕方、菅氏は記者会見で「円安が望ましい」発言。聞きつけたマーケットはこれを好感して円売りに走る。結果、1ドル93円台まで円安が進んだ。
財務省トップの「口先介入」だけで以後緩やかに円安は進み、8日朝の日本市場オープンとともにさらに円安が加速するかのように思えた。しかし、その後の鳩ポッポ発言で、前財務相藤井氏の円高容認姿勢を踏襲(菅発言否定)したもんだから、午前中には元に戻ってしまった。
ったく、鳩ポッポめ余計なことを!と、個人投資家は思っているだろう。
かく言う私は、リーマンショック以後しばらく控えていた投資行動を、昨年7月はじめに極小額でひそかに開始していた。国際情勢を緊迫感をもって見るには、実際に自分が投資行動しないことにはどうしても「他人事」になってしまうからだ。
藤井氏の「健康問題」の本音がじつは汚沢との確執であり、氏が携わってきた予算編成作業に際して汚沢が「不当介入」してきたため「やってられない!」と通常国会開会間際で席を蹴ったことはただごとでなく、後任に汚沢寄りの菅氏を当てたことを見極め、7日午後早速投資資金の回収手続きに。
保有資産はアメリカと日本を含まない先進国債券Fだから、約定は今日8日の価額となる。明日から3連休で金融機関はお休み。
そういうわけで昨日から今日にかけ徹夜で為替相場を眺め、市場の敏感さに驚くとともに午前10時、中値を見極めてから仮眠。運命は今夕7時には判明する。
小額の投資だが「損しない程度の」利益は出ているはず。現政権といっしょに共倒れする気はさらさらない^^。
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Money | 日記
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2010/01/08 13:34:50