タンク落下事故から70日、やっと飛行再開を果たしたことを受け、この季節めったにない好天に恵まれた12/20、
この方のお誘いもあって撮影に出かけた。デジイチも持っていこうかと考えたが、せっかくYouTube用に購入したビデオカメラ、試し取りを兼ねてこれ1本に絞る。デジイチを持参すれば、気がついたときにはビデオカメラ、放たらかしになるのは目に見えているからだ。
デジイチのときもそうだったようにビデオカメラでも師匠はいない。よって、自己流だから上達が遅いのは分かりきっている。第一、平日の昼間にわざわざKomatsu Air Baseまで足を運んでくれる師匠などいる訳がない。
そうやって臨んだ初動画撮影。基本はデジイチ(スチルカメラ)だ。300mmを手持ちで時速600km以上ですっ飛んでいくF-15のTake Offをビデオカメラに置き換えて撮ろうというのだ。
運良く、当日は飛行再開より日も経っていないことから、F-15はTouch & Goを繰り返す。シャッタチャンスはたくさんあった。
しかし、結果は悲惨だった。撮影している時からこれは分かっていた。相手が速すぎて液晶パネルやファインダに捉えることができない。家に帰ってからPCで再チェック、同様の結果にしばし凹む。
なぜスチルカメラでは捉えられる同じヒコーキがビデオカメラでは捉えきれないのか。原因をあれこれ考えるうちにもうクリスマスイブだ。全国から来ているイーグルドライバたちが次に飛ぶのは正月明けから。[妄想]に基づく原因と対策を準備する時間はある。
事象1 被写体を捕捉できない
原因1-1 屋外では液晶パネルの明るさが不足するため、ファインダによった。ファインダの視野はデジイチの半分しかなく、ファインダ内の被写体そのものが小さすぎる。また、ファインダにはアイピースが付いていないため、メガネを介した隙間から太陽光が入り込み、一瞬何も見えなくなる。
この間に被写体を見失い、再捕捉したときにははるか彼方へ去ってゆく。
原因1-2 ビデオカメラレンズの焦点距離は、35mm換算で43.6-436mm。当日はこれをテレ端の436mmで使っていたため、被写体ブレと手ブレは最大値となりカメラ内手ブレ補正範囲を大きく逸脱した。
対策1-1 プロ用のビデオカメラならいざ知らず、3万円のカメラのファインダは視野角が極端に小さく動体捕捉には向いていない。今後、液晶パネルで捕捉することにする。マニュアルの隅っこに、明るさの調整範囲をもっと広くできることが書いてあった。よってこれを最大にして見やすくする。
また、グリッドも表示できることが分かったので、常に被写体を液晶中央に持ってくることへの補助とする。
対策1-2 最初からテレ端を使わない。慣れている換算300mm相当の画角で練習を重ね、徐々に被写体に寄るかテレ端近くへ持ってゆく。但し、一回捕捉した被写体追尾は途中で止めずに最後まで続ける。そのことにより、集中力の鍛錬も図る。替わりに、スチルカメラでは1ショット30秒間呼吸を止めていたのを解く。酸素不足対応は、事前の深呼吸によっていた。
事象2 被写体が揺れる
原因-2 スチルカメラでは、その構造上、カメラとレンズの2点で安定支持できたが、ビデオカメラは小さすぎてせいぜいで1点支持。片腕の動きをもう一方の腕の反力で制御できず、結果、被写体が揺れる。
対策-2 ビデオカメラの手持ちは、高速移動物体の撮影には不向き。よって、三脚を使う。
しかし、現在所有の三脚の雲台では動体追尾には滑らかな動きを得られない。よって、三脚の雲台だけをオイル制動式の物に交換して使う。
目標 白山ショットのできる2月までに、自分なりに納得できる動画の完成を目指す。
Posted at 2011/12/24 11:59:13 | |
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