「日本人に敵意」… 日本語言い違え、慌てて「世界で最も尊敬できる人」
【法廷ライブ SS元船長求刑】(4)完
《懲役2年の求刑を受けた後、裁判長に促され証言台の前に立ったピーター・ジェームス・ベスーン被告(45)。ゆっくりと日本語で、手にした書面を読み上げ始めた。英語なまりが強く残った片言の日本語だが、声は高く、はっきりと聞き取れる》
被告「私が日本の皆さんに理解していただきたいことを2つ述べたいと思います。私が抗議活動に参加した理由ですが、日本の違法な捕鯨活動を抗議しようとしたのであり、乗組員にけがをさせようとする意図はありませんでした」
《ベスーン被告はまず初めに反捕鯨論に簡単に触れ、そのうえで、捕鯨妨害で日本船の乗組員を傷つける意図がなかったことを強調した。そして改めて反捕鯨論を展開していく》
被告「私は、日本には日本の、ニュージーランドにはニュージーランドの法律があり、捕鯨に対する考えが違うのも理解しています」
「しかし、日本の調査捕鯨は実際は『商業捕鯨』であり、違法であるのに加えて、とても残酷です。クジラは錨(いかり)を撃ち込まれて血を流しながら死にます。そしてすぐに解体され、食用に加工されます。日本では高タンパク食品として取引されています」
「そのような捕鯨活動は、商業捕鯨と変わりません。日本は調査捕鯨の名目で1万頭(のクジラ)を捕ってきました。これほど多いのは日本だけです。国際捕鯨委員会(IWC)も批判しています」
《日本の調査捕鯨は国際取締条約で認められた合法行為で、IWCも容認している。調査のために捕獲されたクジラを、調査後に食用に加工することも合法行為だ。しかし、ベスーン被告は、こうした点にはまったく触れず、日本の調査捕鯨に対する一方的な批判を展開していく。ベスーン被告はかん高い声で、書面の読み上げを続けていく。ときおり証言台の側を歩き回りながら裁判長の方を向いたり、弁護側の方を見たりしている》
被告「南極海は、私たちニュージーランド人にとってとても身近な海です。そこで違法な捕鯨活動をするのはとても攻撃的なことです。私は違法な捕鯨活動をやめさせようとして抗議活動をしました」
《ベスーン被告はここで一度、読み上げを止める。そして、急に声のトーンを落とし、涙声になった》
被告「ご迷惑をおかけした人には申し訳ない気持ちです。罪を軽くするためにおわびをする気持ちはありません。乗組員にけがをさせることは望んでいません。また、日本の皆さんに調査の実態を知ってもらい、捕鯨活動を中止してもらうことを希望しています」
「アディ・ギル号は、私にとって特別なものでした。3億円のお金を出して、アイデアも自分で出して造りました。世界を何度も回りました。沈没したときは、心情的にも財産的にも大きなものを失いました」
《アディ・ギル号への強い執着心を語るベスーン被告》
被告「
私は日本の皆さんに敵意を持っています」
《こう言った後、ベスーン被告は、すぐに動揺したような様子を見せた。何か言い間違えたようだ。弁護人も気づいたのか、驚いた様子でベスーン被告を見る。ベスーン被告が慌てて言い直す》
被告「敵意を持っていません。捕鯨活動をする人には敵意を持っていましたが、日本に来る前にそれが間違っているのに気づきました。今では、日本人は寛容で思いやりがあり、世界でもっとも尊敬できる人だと思っています。今では、(日本人に)敵意を抱くことはなく、違う考えを持っている人だと思っています」
《南極海で日本船に侵入した後、身柄を拘束されたベスーン被告だが、日本に移送されるまでの間、捕鯨船団の日本人乗組員と一緒に食事をするなど、生活をともにしていた。その生活が、日本への感情を変えたと言いたいのだろうか》
被告「日本の人々が私に悪い感情を持っていることは理解しています。私は私の考えで行動しました。誰も傷つけたくはありません。一日も早く尊敬する日本の人々と捕鯨に対する意見の対立が終わることを望みます」
《ベスーン被告は、多和田隆史裁判長の方を向いて一礼し、意見陳述を終えた。後ろの傍聴席から見ると、両手を胸の前に持ってきて、祈るようにしているのが分かる》
《多和田裁判長が、意見陳述の書面を裁判長に提出するよう弁護側に指示し、公判は終わった。次回の判決公判は7月7日午後3時半からの予定だ》
=(完)
6月10日17時34分配信
産経新聞
人間より羊のほうが桁違いに多いニュージーランド、そこに住む人は多すぎる羊の肉を絶対に食べないのでしょうか?
日本人に敵意を抱く国民は、南半球以外にもたくさんいることを皆さんお忘れなく!
以上、今朝のコピペでした^^。
Posted at 2010/06/11 05:50:05 | |
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