zymol 初心者のブログ一覧

先の戦争で被災された方々には申し訳ない気持ちで一杯ですが、幸いにしてというべきか、金沢はどういうわけか爆撃を免れました。隣県の福井・富山は焼け野原。

生まれてしばらく経ったある日、米軍のP-38がビラをまいていきます。ビラにはへたくそなカタカナで、「アナタタチハ　センソウニマケタノデス　アメリカニ　シタガイナサイ」とか何とか書いてあったと思います。何せ、私が小学校に入学する前のことで、そんなビラ拾って読んで「そんなことわかっとるわい」と思っていました。ソ連に進駐されなかっただけでもマシだと自分で思ったものでした。

小学校に入学すると、昼食は給食です。
レシピはコッペパン１個に脱脂粉乳をお湯で溶いたもの、それに福神漬でした。
嫌いな福神漬は、ハンカチを真っ赤にして持ち帰りです。コッペパンは、今のどこのパンより不味かったものです。でも、脱脂粉乳お湯溶きといっしょに飲み込めばなんとかなりました＾＾。

「このコッペパンはアメリカさんが日本のために小麦を送ってくれて、それで作ったものです」と日教組がまだ地上にいなかったころの先生のお話です。しかし、長ずるに及んで、その小麦粉がじつは日本政府がアメリカから買ったものだと知ってからは、ああ、あの頃の先生たちは何と無邪気だったのだろうと感慨深いものを感じてしまいます。

その頃の日本人には、東条憎しマッカーサー神のように感じていた大人が居たことは幼心に知っていました。しかし、それも長ずるに及んでは、間違いであることを知りました。

いわゆるマッカーサーノートです。日本国憲法の草案とされる三原則です。そのうちの第２原則目を原文で以下に示してみます。

War as a sovereign right of the nation is abolished.
Japan renounces it as an instrumentality for settling its disputes and even for preserving its own security.
It relies upon the higher ideals which are now stirring the world for its defense and its protection.
No Japanese army, navy, or air force will ever be authorized and no rights of belligerency will ever be conferred upon any Japanese force.

国家の主権としての戦争は廃止される。
日本は、紛争解決の手段としての戦争のみならず、自国の安全を維持する手段としての戦争も放棄する。
日本は、その防衛と保護を、今や世界を動かしつつある崇高な理念に委ねる。
日本が陸海空軍を保有することは、将来ともに許可されることはなく、日本軍に交戦権が与えられることもない。


これが、憲法第９条の骨子となって日本を骨抜きにしてしまった元凶です。自衛隊を有しても、活動を大きく制限され、巨額の防衛費を投じてきたにもかかわらず有事の際、有効に機能しない自衛隊の矛盾です。

戦後６５年を経過して、横暴無頼を目の前にしてもまったく手を出せない理由と化しています。

”今や世界を動かしつつある崇高な理念”これは、なかんずくアメリカのことを指しており、日米安保条約に繋がる崇高なんかではない、自信過剰で無礼千万かつ傲慢ななフレーズです。

およそ、戦争に勝ったからといってキリスト教徒のくせに、人の家に土足であがり国際法を無視した親分根性丸出しの「名文」です。

自主憲法を策定し、時代にあった国の理念と行動規範を日本人の手で作り上げる日が待たれるのですが、タイミングを逸したばかりに反対の声も多くなって一筋縄では行かないところです。　

海保巡視船と衝突の中国漁船　乗組員ら帰国

　尖閣諸島沖の日本の領海内で中国の漁船と海上保安庁の巡視船が衝突して中国人の船長が逮捕された事件で、船長を除く乗組員14人が中国へ帰国しました。

　中国漁船の乗組員14人について、政府は、任意の事情聴取が終わったとして帰国させると発表。乗組員は石垣空港から那覇空港を経由して、チャーター機で中国に向かいました。乗組員らは13日午前、漁船から空港に移動し、手荷物を手に飛行機に乗り込みました。乗組員らの帰国は仙谷官房長官が記者会見で明らかにしたもので、ぶつかった漁船も衝突当時の状況、船の性能の検査などや魚の押収が終わったため、中国に向けて出港しました。漁船の船籍港は中国・泉州港ですが、乗組員らが中国のどこに戻るかは不明です。

(09/13 14:41)　テレ朝ニュース

まあ、なんとも朝日系列報道のとぼけた記事です。
もし、日本の漁船がシナ領海に入って拿捕されたら、こんなに早く船体・乗組員を返還しますかね。
事件後、丹羽宇一郎駐中国大使を深夜から未明にかけて何度も呼び出したり、大使館前に抗議デモを繰り返したりしたそうですが。
東シナ海ガス田の覇権をめぐり、ミンス政権の弱腰外交と憲法違反の代表選のドサクサを利用したものでしょう。相手が弱いと見るや強引にことを進める野蛮国家です。かくして尖閣諸島上陸作戦の前哨戦はシナの勝利に終わりました。
これ以上の要求にも、今後応諾しないという保証はどこにもありません。

海保の方々、今夜はやけ酒かも。

沖縄海域といい、日本海といい海洋国家ならではの危険な環境に置かれているのです。実際。

　　　　　　　　
危険海域 posted by (C)zymol初心者

こんな看板がごく普通に立っています。近所の海岸に。内陸部や太平洋側の穏やかな地に住んでおられる方はご存じないでしょうが。
１隻や２隻の不審船とか２、３人のあやしい人なら、１１０番したらひょっとして警察が駆けつけてくれるかもしれません。ほとんど間に合わないと思いますけど。
しかし、水平線を埋め尽くすほどの軍艦を改造した不審船に、漁師の格好した屈強な民兵やらが機関銃や対戦車ロケット砲、船底に積んで来られたら、とりあえず警察も逃げるしかないと思うのですよ、実際問題＾＾。１１８にかけても結果に大差はないでしょう。これが危険海域の現実なのです。