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zymol 初心者のブログ一覧

2014年10月26日 イイね!

生きているといえるのは

私のがんは、高度進行胃癌で、気づいたときにはすでに全身に癌細胞が転移していた。一昔前だったら抗がん剤だけが頼りで手術など不可能だっただろう。生存率も低かったに違いない。だから、他人ががんにかかると人はみな、ひそひそ話を始めたものだ。

今は、私が3剤併用術前化学療法に7月9日から取り掛かり、10月9日に胃を全摘した。この病院でも貴重なサンプルに違いない。

がんというと、突いて出てくるのは「生存率」。5年生存率は一般的で、状態が変わらずに5年間が過ぎれば、一応寛解とされる。
片や、50%生存率というのもあって、生存率が50%に達したとき、術後何か月経過しているかというもの。余命00月などで使う。

ここで注意しなければならないのは、「生存」さえしていれば、ベッド上でのたうち回っていても生存者に数えられるし、ほかの病気でなくなっても単純に「死亡」として数えられる点にある。

しかし、余命一杯生きたとしても、闘病生活の真っただ中であれば何の意味があろう。生きるとはそんなことではないはずだ。
少なくとも、他人の幸福を願う。これが生きている証。


誰でも歳を取りあるいは病を得、そして死んでゆくもの。この流れには逆らえない。
11月11日に誕生日が来る。ベッド上で迎えるだろう。
今年は、運転免許証の更新だ。しかも人生最後のゴールドカードだ。
問題は、1ヶ月後の12月11日までに、今よりは元気で背筋を伸ばしてゴールドカードを受け取りたいという点にある。快方に向かう兆しの見えない中でこれを希望する。えらく難しい話だ。

ではなぜ、人生最後のゴールドカードなのか。
余命が13~15か月しかないため、次の更新時にはこの世にいないからだ。
だから、健康な余命でありたいと願う。クルマを運転する=これもまた生きている証だ。
Posted at 2014/10/26 18:15:49 | コメント(2) | トラックバック(0) | Life | 日記
2014年10月25日 イイね!

咳痰地獄

なんといっても苦しかったのは、咳痰地獄でしたね。

日本人なら、人前で咳するときも、ましてや痰なんて下司の極みです。土人国じゃあるまいし。
ところが、ここでは大いに推奨されるのです。いや、強制されるのです。そばには女番人がついています。逃れるすべはありません。

つまり、咳や痰は、外敵から身を守るために備わった機能であり、肺活量いっぱいの咳はウィルスなどを吹き飛ばします。これを一か所に集め、痰として排出してしまえば身は守られます。
これを強制的にやらせられます。咳は腹の20cmもある傷をもろに攻撃し、一連の咳がやむまで悶絶級の痛さです。痰は、うまくぺっと出せるまでやらせられます。寿命が半分に減ります。

お年寄りには、痰の吸引器なるものが使われるのですが、結果だけ見れば私もあの吸引機を使えばいいわけです。だけど、路上を歩いていて不意に痰がのどにかかった時、そこには吸引機はありません。(元)喫煙者であれば、痰の切れは悪く一層苦しむことになります。

まあ、あれこれと書きたいことは山ほどあるのですが、おいおいとまた。
Posted at 2014/10/25 20:44:27 | コメント(1) | トラックバック(0) | Health | 日記
2014年10月25日 イイね!

術後16日目

10/9、朝の9時から始まった胃との決別という名の外科手術は9時間後の午後6時に一応終了し、数あるハードルのひとつを越えることができました。これもひとえに皆様方の激励の賜物と感謝しております。

家族との謁見を済ませたわがボディは、その後地獄のICUに向かうのでした。

一晩泊まったコモンエリアでは、監視機器が発する警報が一晩中鳴り響き、ランプは激しく点滅を繰り返し、とても睡眠どころじゃありません。

翌日には個室に移ったのですが、地獄に変わりなく、うっとうしい酸素マスクを外そうとするとどこからか女番人が出てきて制止します。この腕力はICUでは必要なんだろうなー。

術後の熱は全身をたぎらせます。脇にアイスノン、頭にもアイスノン。あっという間に生暖かくなってしまいす。
熱は、ついに頭を狂わせます。分からないことがあったら脳内検索が自動でかかります。答えはTS24という動画です。

たとえば、日本のナイトラリーと入力すれば、たちどころにゼッケンをつけテールランプを輝かせた六甲山や伊吹山での画像が再生されます。もう、夢と現実の区別はありません。

この狂った頭は現在も続きます。

さて、病状ですが、ドクター曰く「標準」だそうです。16日間点滴だけで生きてても標準だそうです。
病状の分類的には「重症」ですが。

摘出したのは、胃・胆嚢・脾臓。背骨側大動脈の沿ったリンパ節郭清には、糸でもって大動脈をずらす手法を取ったらしいです。

ま、何はともあれ生きてます。取り急ぎ一報まで。
    
                                                  かしこ


Posted at 2014/10/25 20:02:26 | コメント(6) | トラックバック(0) | Health | 日記
2014年10月07日 イイね!

36時間後に迫った胃との決別

ルーチンでの5回目の入院中です。
明日ですべての準備は整い、いよいよ明後日の朝、長年苦労ばっかり掛けてきた胃との決別です。

今週あたりから、病院の関係者たちの私への対応が変化してきました。人の内臓をちょん切るのですから、気を遣いすぎるほどでちょうどいいような気もしますが、まあなるようにしかならないんだし、一患者としてはいうがままする以外に対応のしようがありません。

で、これまでは手術に耐えられるだけの体力があるかどうかを、手を変え品を変えして検査したのですがいずれも何の支障もなく、明日の絶食・へそのゴマ掃除・毛剃り・入浴・下剤2回を経て、予定通り10/9 胃の全摘出となります。

闘病ブログにしたくなかったのですが、身近な話題はこれしかなく、院内写真撮影禁止となっているため、説得力の乏しい駄文だけの説明が続きました。お付き合いいただきありがとうございます。

明日より今月一杯、ひょっとしたら音信不通になるかもしれません。11月には顔出しできると思いますので、それまで忘れないでねん♪
Posted at 2014/10/07 19:42:14 | コメント(7) | トラックバック(0) | Health | 日記
2014年09月28日 イイね!

最後の晩餐を終えて

7月から始まった抗がん剤投与、先週(9週目)の最初で打ち切りでした。
明らかに抗がん剤が原因の副作用の数々は消えて、今晩は五体満足なうちの最後の晩餐でした。胃の全摘後にはけして口にすることのできない、質素だけど心のこもる晩御飯。ありがとう。

明日からは、胃の摘出に向けた5回目の入院です。主治医は、この自宅療養中に健康な生活を送ってもらおうと放し飼いにしたのですが、小松航空祭B.I予行で体力を使い果たした私は、その後も下痢、発熱、むくみ、口内炎と股関節付近の不調により運動したくてもできず、医師の期待を大きく裏切る形での入院です。

もう抗がん剤はしばらく休止の筈だから、これの副作用はないはずです。
摘出手術は入院10日後の10月9日。この日、長年苦労ばっかり掛けてきた胃との決別です。胃の後ろのリンパ節の郭清も含むので、手術は2,3時間で終わることはないでしょう。

そして麻酔が切れた時、また地獄が始まります。大体打ってから3時間しか効かない麻酔薬を6時間、間を置かなければ次を打てないなど、矛盾満載の人体解剖。
その昔、かがとの骨折で手術したとき、麻酔の切れた哀れな男がナースにモルヒネを懇願しても頑なに拒まれた苦い記憶から、麻酔を使わないと気が狂うような怪我とか病気は金輪際お断りだと思っていたのに、人生最後の最後まで私の苦労は絶えないようでございます。

だが本当の地獄は、その程度の生易しさではなく、胃を失ったことによる体からの復讐なのです。後遺症ともいうらしく、食べ物がつまったり、嘔吐したり、しまいには腸閉塞を起こすに至ればまた入院です。抗がん剤の副作用の苦しさは、あれはあれで苦しかったけど、全摘後に口から食事を摂るということがかくも苦しいことかと、大の男の体重も骨と皮にするくらいの地獄振りらしい恐怖。

おそらく病院の役務は、患者の胃を摘出し再建術が成功した時点で終わり、医師の関心はすでに次の患者に向かっているに違いなく、ろくにフォローされぬまま退院、自宅療養で食事地獄と格闘することになるのです。

励ましていただいた友人の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいだけど、すぐそこにチラと見え隠れする地獄の現実に、ろくでもない人生だったか、まんざらでもない人生だったか、残念なことに評価がぐらつくのですよ。実際。
Posted at 2014/09/28 21:19:59 | コメント(3) | トラックバック(0) | Health | 日記

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