
9月冒頭の自動車業界ニュース、トヨタの
アルミテープ・チューニングの記事。各メディアや試されたブログ、多数ありましたがご覧になりましたでしょうか?
一部ではオカルトチューニングの類とされていますが、
根拠に基づいた特許を取得していること、トヨタ純正車種に既に採用されていること、そして何よりも安価であることが久々DIY魂に火がつくというものです。大本営発表も「みんなで試して」ですしね。

さて、その効果は各種記事を読み解きますと、車体が帯びた電気を最適に配置したアルミテープによって効果的に放出、走行中の空力バランスを変化させ、ひいては直進安定性や回頭性に寄与するとのこと。

トヨタはすでに現行ノア/ヴォクシーやレクサスRXですでに採用していましたが、
国際出願特許取得のタイミングで全公開にしたそう。しかもオープン技術として皆に試して!というサービスぶり。スポーツカーのような空力ボディよりも、箱車の方が違いがわかりやすいとのことです。

ちなみに純正部品のアルミテープとして導電性を帯びた糊とエッジの効きやすいスリット形状に加工されたものが500円前後で購入可能ですが、市販のアルミテープでも問題ないとはありがたい話。安価を追求すれば100円ショップでも売っていますからね。

実際に帯電したボディは走行前後に部位によって変わるそうですが、10km走行時に500Vになっていた部分がアルミテープを貼ることで150Vに減少したとか。
時速では50km/h程度の速度で最も違いは顕著ですが、敏感な人であれば20~30km/h程度でも違いがわかるとの事!

その原理は飛行機ではお馴染みの
スタティック・ディスチャージャー(放電索)に近しく、より低い電圧で放電させたり、発生する電場を意図的に制御することで電磁波障害を防止。ちなみにこちらは機体(飛行機)への落雷があった場合も、電荷を放電索から逃がす・・・といった機能で、それを考えれば納得?

発見のきっかけは実験車両の樹脂部分に貼付けて外し忘れていた“アース”で性能に変化に気づいたそうで、ガラスで試しても同じ結果が出て、どうも静電気のしわざだと踏んだそうです。そこで、接着剤も含めて、普通に流通しているものでコストが安く、そして耐久性もあるというのがアルミテープ採用の決め手になったそう。

面白いのは帯電しやすいのは金属パーツではなく、樹脂やガラスパーツらしく、アルミテープ貼り付け部位の事例はそこに集約されています。現在オススメされているのは、ホイルハウスの外側とフロントガラスの根元付近、サイドウインド前端、ステアリングコラム下とのこと・・・ですが、ノウハウは車種によって変わってくることでしょう。

さて、オカルトと見て笑うのか、それとも少しでも性能向上のきっかけとして試すのかは皆様の見解次第ですが、オープン技術にしたということで他メーカーはどんな反応なのかも気になりますよね。
でも、スポーツカーオーナーとしては非常に気になる“安価”なチューニング。私も試してみましたが効果はいかがなものか!?こういう話、個人的には大好きです。皆様もレッツチャレンジ!?
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クルマ | 日記
Posted at
2016/10/11 21:04:35