池田です.
車をどうにでもできるこの環境にいる間にドリフトを経験しないと後の人生で絶対後悔すると思ったので(ついでに同じF6Aなのになぜかやたら速いカプチーノに対抗するために),今まで乗ってきたFFのC系アルトワークスをFRにすることにしました.よくある四駆改FRではありません.FF→四駆→FRです.四駆改FRはいろんなところで紹介されつくしているので今回はFF改四駆に焦点を当てます.一体誰得な記事なんだ???
以下必要な部品たちです.特に④の部品はヤフオクで出回っておらず,それぞれバラバラでかき集めるのも面倒なのでフレームが逝っちゃったCS22Sを部品取りとしてお迎えしました.
① C系四駆アルトワークスのミッション,プロペラシャフト,リアデフ,ホーシング周り一式
肝心のミッション以降の駆動系です.これが無いと後ろのタイヤを回せません.ミッションとエンジンのつなぎ目の形はFFも四駆も同じで,クラッチ,レリーズベアリングも共通です.ラジエター下側からエンジンにクーラントが戻るパイプとホースは共通じゃないので用意しましょう.
左は四駆用,右はFF用です.
フライホイールは四駆用の方が分厚いだけなので,レリーズフォークの遊びを調整するだけでFF用が使えます.
ミッション上側のココで遊びを調整します.
セルモーターも共通です.リアブレーキはドラムとディスクがあるのでこの機会に変更するのもアリですかね.
旧H系四駆ワークスの駆動系がC系の箱に使えるかは分かりません!
② 四駆ミッション用のシフトケーブル,シフトレバー,クラッチケーブル
FFはロッド式,四駆はワイヤー式のシフトなのでここも変更しないといけません.クラッチケーブルはFF用の方が四駆用より若干長く,付かなくもないですが変にねじれて良くない気がするので四駆用を使うことを強く推奨します.
③ 四駆用のミッション後ろ側のマウント,エンジン後ろ側のマウント
ミッション後部の形状が変わるのでマウントも準備しましょう.
ミッション横側のマウントは干渉するところを削ればFF用が使えます.
ミッションのリブ?を少し削ってFF用を使いました.
左の四駆用にはクラッチケーブルを通す穴がありません.
エンジン後ろ側のマウントはエンジンだけでなくエンジンとミッションを繋ぐようになります.
奥が四駆用,手前がFF用です.四駆用はミッションとも2カ所ボルト止めするようになります.
いずれもマウントのゴム,ボディ側の金具はFFと四駆で共通で,エンジンルーム内を前後に繋いでいるメンバーも共通です.マウントのゴムはモンスタースポーツに問い合わすとセットではなく単品で販売してくれました.
④ プロペラシャフトのステー
プロペラシャフトを付けるにはこのステーが必須です.四駆の箱からスポット溶接の跡にドリルで穴をあけて外しました.
⑤ 四駆用フロントパイプ
吊りゴムの位置がFFと四駆で違います.マフラーなんてどうにでもできるのでこれはあるとウレシイ部品ですね.
まずは上記部品を部品取りから外していきます.
次はFFの方のエンジンを下ろして四駆用ミッションと合体,エンジンが降りてる間にバルクヘッドにシフトケーブルを通す穴をあけます.
四駆の箱と見比べながらホールソーとグラインダーであけました.
ついでにステアリングラックのブーツを新しくし,さらについでに知恵の輪を入れました.トヨタ用として売られている外径23mm,内径14mmのものが使えました.いっぱい切れた方が偉いと思って6mmのものをいれたら逆関節気味になったので程々に...
スピードメーターのケーブルはざっと調べた感じFFも四駆も同じ品番ですが,部品取りのはケーブルが途中で切り離せるようになっていました.付けるときすごい楽なので移植したかったですが,ミッションに刺さる部分が錆びていてちぎれてしまいました.残念...
エンジン降ろさないと手が届かないインマニ下のホースを交換してあげると気分を良くすることができます.
少し前からなぜか車内のブロアモーターが動かなくなってしまい,快適に乗るつもりもないのでヒーターホースを直結させてヒーターレスにしました♡
四駆からすぐFRにできるようにあらかじめセンターデフをロックしておきます.9mmのドリルで四カ所に穴をあけ,直径9mmの鉄の棒を打ち込んで溶接して止めました.新品のドリルの歯とボール盤があれば思ったより簡単に穴があきます.センターデフの中のオイルは,バニラにチョコをコーティングした系棒アイスの棒の香りがしました.
センターデフとリアデフとの間で手動で駆動を切ったり繋いだりできるようになっていますが,モリモリに溶接してしまうと内歯の部品が奥まで入りきらなくなり駆動を切れなくなってしまうので,必要であれば溶接跡が盛り上がらないようにグラインダーで均しましょう.
一番上の蓋を外すとCリングが3つ現れて焦りますが,一番デカいのだけ外せばプレス機でケースからセンターデフ本体を打ち抜けます.
ドリフトだけでなくグリップ,ジムカーナもする予定(打倒カプチーノ!)なので,リアデフは溶接デフロックではなく奮発して2wayの機械式を入れました.
FRにするときにドラシャをバラして両端をミッションとナックルに刺しておく必要があるので,この勢いで作っちゃいます.折れたドラシャが手元になかったので泣く泣く一番状態の悪いドラシャをバラしました.ワークスならFFも四駆もドラシャの品番は同じでした.
ミッション側はでっかいCクリップがはまっているのでそれを外すだけ,ナックル側はシャフトからジョイントをハンマーで叩き抜き,球を6個外せば後はパズルのように頭を使ってバラします.
四駆ミッションごとエンジンを載せ,四駆ホーシングに交換,④の部品をフロアに溶接してシフトレバー,プロペラシャフトをつけると動きます.卒論も書かないといけないのでなんとか時間を作って作業しています!
このステーの位置をミスるとかなりめんどくさいのでキチンと仮組して位置決めしたのち,ココの溶接がはがれると信じられないくらいめんどくさくなるので今までで一番大真面目に溶接しました.ボルト・ナットでつけてもいいですね.作業中に頭にペラシャを落として十数年ぶりにタンコブ作りました.
シフトレバーの台座も部品取りから外しておきましたが,FFの箱には写真のように補強?の板がついていて,この上から台座を付けるのも補強板を曲げたり外したりするのも気が引けたので台座を使わずにボルト・ナットでシフトレバーを固定しました.
あとプロペラシャフトつけるだけで動く!早く走りてえ!!と鼻息荒くラストスパートをかけているとプロペラシャフト後端,センターデフと接続されるところのジョイントのブーツ切れ,グリス漏れを見つけてしまいました.
プロペラシャフトは真ん中の折れ曲がる部分の部品しか品番が設定されておらず,基本アセンブリ交換みたいです.雪道なんか走った日にゃ水が入って速攻オシャカになる未来が見えたので,応急処置としてEP91用のドラシャブーツを被せておきました.予備のペラシャ確保しておきたいなあ.
プラスネジ2本で後端のフタを外し,中のCリングを外すとシャフトからジョイントを抜くことができます.ブーツ単体で交換できる気配は無く,中古のペラシャを買ってきてジョイントごと交換するのが現実的かと思います.
これにて四駆化は完了です.FRにするにはセンターデフはすでにロックしているのでフロントのドラシャを抜いてバラしたドラシャを刺すだけです.センターデフロックの四駆は廃タイヤを履いてもハンドル切っての前進後退が非常にしんどく,エンジンふかしまくり半クラ使いまくりになるので街乗りする気が失せますが,低ミュー路では圧倒的トラクションで優勝できます.ダートラ行きたい!
今までFF車でしかスポーツ走行したことが無かったので四駆,FRでどんな挙動するのかとても楽しみです.ご覧いただきありがとうございました.
イケダです.最近デフとドラシャのスプラインのガタからくるであろうガチャガチャ音が気になっています.予備のドラシャに変えても音が鳴るのでデフ側のスプラインが瘦せていると思うのですが,旧規格FFアルト用のデフは各社絶版となっているので中古品も値段が高く,結構頑張らないと手が出せません.どっか作ってくれないかな~とか思ったけどデフって新品でもお高いですね.トラブルが出ないことを祈りつつこのままシバき倒します.
(デフをバラしてみたらデフ(サイドギア)とドラシャのスプラインにガタは無く,プレートとサイドギアとのガタでした.仕様みたいです!)
さて,ツインカムのF6AにRHF4タービン(レガシィのツインターボの片割れ)つけた記録をここに残します.昔の定番流用チューンです.
動機は深夜に突然F4タービンつけてみてえ~となったから.660ccにF4は大きすぎるから不要の意見もありますが,自分で確認してみたい!要らなくなれば売ればいいですしね.本当に運よくちょうどメルカリにエキマニ,タービン,アウトレットの3点セットが出品されていたのでそのまま購入.
3点ともガレージ寅さんのものかと思います.コンプレッサーがRHF5のものになっているいわゆるハイブリッドタービンというものらしいです.コンプレッサー入口から見える羽が大5枚,小5枚ではなく大10枚なのがハイフローターボっぽくてカッコイイ!
タービンアウトレットにO2センサー用のボスが無かったので穴開けて溶接で取り付けました.
エキマニ,アウトレットはスチール製でガンメタの耐熱塗料?が塗られていたのですが,塗装が浮いて錆びてしまっていたので錆を落とし,セラコート31を塗りBBQのついでに炭火で焼き固めました.
セラコートですが,水で粘度を調節でき,刷毛でもスプレーガンでも塗ることができるセラミックコーティング剤です.今回は刷毛で塗りましたが,粒子がすごく細かい泥水といった感じで塗りにくいことはありませんでした.まだ暑い9月初めのカンカン照りの昼間では塗ったそばからみるみる乾いていきます.錆びてる箇所は紙やすりで錆を落としてから,元の塗装が残っているところは脱脂だけして塗装したのですが,注意書きのとおり足付けするのとしないのとでは塗膜の強さが全く違い,最終的に後者の部分ではペリペリ剝がれてきました.まあ塗装の世界では常識ですね.そのうち塗りなおします!
錆びさせないために耐熱塗料はいろいろ検討したのですが,ターボのエキマニに塗るならよくあるマフラー用耐熱スプレーはだいたい600℃までなので意味ないと思います.セラコートはいくつか種類がありますがセラコート31は最大1300℃までいけるとのことです.
URL: https://www.audec.co.jp/products/coat/
組み付けていきます.てっきりそのままポンで付くと思っていましたが,このエキマニだとオイルブロックを使っているとタービンのオイル出口とコンプレッサーハウジングがオイルフィルターに干渉します!
オイルブロックを外し,フィルターの当たる部分を凹ますかショートタイプのフィルター(有るのか?)を使えば組めると思いますが,フィルター交換の度にタービンを外すことになるので純正の水冷オイルクーラーも外し,フィルターを移設します.
水冷オイルクーラーを外し,センターボルトをNAのF6Aのものに打ち換えてエンジンブロックに直接フィルターを付けれるようにしたうえでフィルター移設キットを付けます.現在その部品待ちなのでここまで!
これに組み合わせるコンピュータはスズキスポーツのC-1 SPEC ECU.カタログによるとインジェクター付き,RHB41タービン対応でブーストは1.5kg/cm2までというN2ターボキットよりイカツイものなのですが, RHB41タービンの情報が皆無でどんなものなのか分からずRHF4に適するのか不明です.まあイケっしょ!インジェクターは付属の320ccを使います.これらが手に入らなかったらN2ECU+Eマネージでセッティング出すつもりでした.
左がスズスポ295cc,右がC1ECUに付属と思われる320ccです.若干全長が短いですが問題なく付きます.
狭いですが邪魔なホース,配線をどかせばインジェクター交換できます.
RHF4をつける前にHT07+上記のECU,インジェクターでしばらく走ってみたのですが,体感的に燃費が-15%くらい悪くなります.ブーストを1.3から1.5に引き上げても違いはパイピングが抜けるようになったことくらいであまり速いとは感じず.(;´・ω・)ウーン…想定しているタービンが違うから当然か.どのくらい化けるか楽しみです.
後編に続く
アルト化 カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2024/04/16 09:03:12 |
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【覚え書き】左フロントハブベアリング交換距離28万9674km カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2023/04/09 16:37:34 |
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やっぱり貼ってしまった。 カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2022/10/04 22:10:47 |
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