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三重大学自動車部のブログ一覧

2023年12月04日 イイね!

CR22S アルトワークス DOHCF6A オーバーホール③ エンジンOH

CR22S アルトワークス DOHCF6A オーバーホール③ エンジンOH

エンジン本体のOHをしていきます.F6AのエンジンOHの手順はググればたくさん詳細な記事が出てくるのでここでは簡潔に.




降ろしたエンジンを適当なボルトでスタンドに載せ,ヘッド,オイルパン,ピストン,クランクの順に外します.




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外したヘッドは燃焼室がオイルでビチャビチャ💦排気ポート内までところどころ湿っているような…?どこかからオイルが侵入し燃焼室内で燃えて白煙が出ていたのは明らかです.

白煙の原因として考えられる①タービンIN側のオイル漏れ,②大量ブローバイ,③オイル上がり,④オイル下がり,⑤タービンEX側のオイル漏れのうち,⑤は違うようです.




数週間後は予定が詰まっていたり,実家にコレで帰らないといけなかったりで2周間でOHしないといけないという至上命題を背負っていたので,このヘッドをバラして観察は特にしませんでした.



 


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子メタルはほぼ傷はありませんが,親メタルは線キズや当たった跡があります.20万7000km OH歴不明はこんなもんですかね.全てヤフオクで買った社外新品メタル(安かったので)に交換です.




クランクのジャーナル部は特に傷なくOKです.半練りの金属コンパウンドで磨いたりしてみましたが効果がわからないしコンパウンドの洗浄がめんどくさかったので,キレイならする必要ないかなと思います.






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ピストンもスカート部(特に排気側)に跡だけでなくはっきり傷がついています.正直こんなに傷んでいるとは思っていなかったので,再使用するか急遽中古ピストンを入手するか(純正スタンダードサイズってまだ新品出るんですかね?)で悩みましたが,まあイケっしょ!ってことで傷に対して直角の向きに120番のペーパーをあてて誤魔化したことにしました.



 



当然シリンダーにも傷が入っており,ホーニングツール買うか~と思っていたところ,SR20のOH経験があるkさんに荒目のペーパーでホーニングする方法を教えてもらいました.といってもオイルを塗ったペーパーをあてて指でシリンダー内面を斜めにシャカシャカするだけですが.うっかり縦にまっすぐやってしまうとそれはただの傷であり,白煙の原因になりかねないので慎重に行います.



 

白煙の原因が,燃焼ガスの吹き抜けが多くてブローバイが多くなっていたorオイル上がりと思っていたのでピストンリングになにか異常があることを期待していましたが,リングの固着,割れ,張りがない等の異常はありませんでした.ピストンのオイル穴が詰まっているということもなく.

もしかしたらシリンダーとピストンのクリアランスが限界なのかもしれません.整備書にその基準値も書いてますがボアゲージなんて持ってないし,何より時間がないのでピストンリングだけヤフオクで買った社外新品リング(安かったので)に変えてシリンダーとピストンは再利用します.次回OHする機会あるならボーリングしてもらってオーバーサイズピストンなんか入れてみたいですね.



 



メタルクリーンやキャブクリーナー,灯油を駆使して洗浄後,適宜エンジンオイルや組付けペーストを塗りながら,もとあった場所にもとあった向きで組んでいきます.ピストンをシリンダーに挿れるときに砂やカーボンが残っているとガリッという明らかダメな感触がある(1敗)ので,それらを洗い流すようにエンジンオイルをぶっかけまくって組みました.

埃っぽく人の行き来がある部室に腰下丸出しで置いておくのは精神衛生上良くないのでクランクの組付けからオイルパンの取り付けまで腰下の作業は一気に済ませました.



なお,ピストンリングの合口の隙間確認やメタルのクリアランス確認は,基準値から外れてたとしても買い直す時間がない,メタルのサイズは1種類しかないからしなくてよくね?等の理由からしてません!とはいえ純正ならともかく社外品なので確認したほうが安心ですね.社外メタルのクリアランスがおかしくて組んだあと油圧がかからなくなったということもあるようなので.



 



ヘッドガスケットは以前と同じフォレストエンジニアリングの1.65mm厚メタルを新品で入れ直します.外したものにカッパースプレー吹いて再利用しようとしていたら先程のkさんが一言.

「んなもん新品に決まってるやろ.抜けたらメンドイで」

間違いないです.壊れられたら面倒くさいところはお金かけてちゃんとしたものをいれましょう.アレ,メタルとピストンリングは…



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加工したヘッドにバルブを組んでいきます.以前ヘッドOHしたときは気にしてませんでしたが,バルブステムのコッターがハマる溝でステムシールを傷つける可能性があるみたいなのでこのようにテープで養生してステムシールを入れました.細いストローがあればベストです.



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ヘッドと同様にマニ側もガスケットに合わせて拡張してから組み立てていきます.



 



毎回間違えるんですが,カムスプロケットの合いマークが上にあるときカムシャフトのピンは下に来るようになっています.ついついカムシャフトのピンを合いマークに合わせて一番上に向けて組んで,スプロケットをつけるときに180°ズレていることに気づきます.バルブが歪むということはないですが,もう一度カムホルダーを外さないといけなく面倒くさいです.これ,トラップです.



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爆速でエンジン積んでオイル・水を注ぎ,燃料ポンプが動かないようにしてクランキング.油圧がかかることを確認したら燃料ポンプ動かして始動!グズることなくすぐにかかりました.やったー!\(^o^)/




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始動直後.ニヤけながら拍手してます.

 



こまめにオイルとフィルターを変えつつ,ブーストかけないように名阪国道で天理までラーメン食べに3往復ほどしたり,兵庫の実家まで行ったりして慣らしとしました.



 



ついこの間備北まで行ってOH後初めて全開にしてきましたが,バルブの密閉性が良くなったのかポート加工のおかげなのか,しっかりレブの9800回転まで回るようになり高回転で炸裂するエンジンになりました(中回転のパワーが落ちて相対的にそう感じてる可能性が無きにしも非ず).まあ壊れず帰ってこれたので良かったです.



 



しかし,なお長い下り坂のエンジンブレーキ時に稀に明らかな白煙が出ます.インタークーラー内にもオイルが溜まっています.湿っているというレベルではありません.



インタークーラーの手前でオイルが混入する可能性があるのは,エンジンヘッドからのブローバイホース,ターボのIN側だけです.試しにブローバイを吸わないようにしてもなおオイルが溜まるのでターボのIN側のシールがダメな可能性が濃厚です.ヤフオクで同じ型のターボを買ってみると今付いてるのはスラスト方向にガタがあることが分かったのでターボの交換準備をしています.





自分の数歩先を行ってる先輩が自身で経験したことを教えて見守ってくれたり,部室のピストンリングコンプレッサーが錆びまくってて急遽爪でピストン入れているときやエンジンとミッションを合体させるときに夜中なのに手伝ってくれる人がいたり,三重大自動車部はとても良い場所です.コレを見ているシャブ員予備軍の車好き高校生の皆さん,三重大自動車部はどうですか???作業したいならハート💓次第で何でも出来る環境です!

 

さてさて,白煙撲滅活動は続く…





池田




2024/02/01追記
ターボ交換したら白煙直りました!
RHF4 VF31を、付くようにハウジングの角度を適当に回して(EXはバンド外してピンを抜くだけ、INはネジ穴を作り直す)付けました。アクチュエータは以前のターボのものを使っていますが、純正を短縮or調節式に加工すると良いと思います。
完結!
Posted at 2023/12/04 21:51:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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