前編の続きの後編です。
午前中の記念式典と訓練展示が終わって、午後からは体験試乗や装備品展示などが行われます。
体験試乗は抽選会場に2回並ぶも、お目当ての戦車は抽選を引く直前に当選枠が終わってしまったので、乗るのは2回とも高機動車になりました。
高機動車の体験試乗。(1回目)
先頭車両に乗ってスタンバイです。
乗った高機動車は幌を外したフルオープンカー仕様になってて開放感が半端ない。
体験試乗のスタート前、訓練展示を終えて帰還してくる車両の通過待ち。
三菱ジープの73式小型トラック(旧1型)。
三菱パジェロの73式小型トラック(現行2型)。
92式地雷処理車
行き違いした後、体験試乗のスタートです。
駐屯地側から国道を挟んで向かい側にある演習場へは、国道の下を通る短いトンネルを潜ります。
急な坂を一気に下りてまた上る。 まるでジェットコースターのよう。
演習場は広い草原のようでした。 すっかりアドベンチャー気分だ。
起伏の激しいオフロードコースを上下前後左右に車体を揺らしながら爆走。
振り落とされないよう注意。
狭い斜面を下る場面はかなり迫力ありました。 オフロード4WDは楽しいなぁ♪
この後、再び駐屯地に輸送されて1回目の体験試乗は終了。
続いては、装備品展示を見て歩きます。 午後はよりいい天気になって暖かくなりました。
155mm榴弾砲 FH-70
口径:155mm、全長:12,400mm(射撃時)/9,800mm(走行時)、砲身長:6,022mm、全備重量:約9,600kg、給弾方式:自動装填、発射速度:6発/分、最大射程:約30,000m(噴進弾),約24,000m(通常弾)
経緯:英・独・伊の3国で共同開発した火砲で58年度からライセンス生産を開始。
開発:防衛省技術研究本部、製作:日本製鋼所
中砲牽引車(FH70用)で牽引。 補助動力装置(APU)を有しており、最高速度16km/hで移動できる。 操作人員は9人。 略称FH70。 60年度から部隊配備。
82式指揮通信車
乗員:8人、全備重量:13.6t、全長:5.72m、全幅:2.48m、全高:2.38m、最低地上高:0.45m、最高速度:100km/h、エンジン:4サイクル10気筒ディーゼル機関
武装:12.7mm機関銃,62式7.62mm機関銃、開発:防衛省技術研究本部、製作:小松製作所
陸上自衛隊で初めて国産の装輪装甲車であり、師団司令部特科中隊(自走砲)等に装備される。 昭和49年に研究を開始し、昭和57年に制式化され58年度から部隊配備された。
偵察用オートバイ
全長:2130mm、全幅:850mm、全高:1190mm、重量:154kg、最高速度:135km/h、乗員:1人、製造:カワサキモータース
偵察用オートバイは、一般に偵察および連絡等に使用する。
93式近距離地対空誘導弾
全長:4.9m、全幅:2.6m、全高:2.6m、重量:4.2t、車両部製作:トヨタ
ミサイル諸元 全長:約1.5m、重量:14kg、発射機製作:東芝
93式近距離地対空誘導弾は、低空域目標の撃墜を主とした地対空誘導弾である。
陸上自衛隊では、平成5年度に初度調達し、6年度から部隊配備。
81式短距離地対空誘導弾 (あろうことか車両の全体像は撮り漏らしてました)
操作人員:3名、全長:約7.1m、全幅:約2.5m(展開時:約4m)、全高:約3.2m、重量:約12t、製作:発射機=東芝/車両部=いすゞ自動車
ミサイル諸元 全長:約2.7m、重量:約100kg
81式短距離地対空誘導弾は、師団高射特科大隊および旅団高射特科中隊に装備され、作戦地域内の重要な地上部隊および施設の対空掩護および空中機動部隊の減殺を行う。
92式地雷処理車
発射装置をもたげて展開。
乗員:2人、積載重量:25.0t、全長:7,630mm、全幅:3,000mm、全高:2,770mm、最高速度:50km/h、開発:防衛省技術研究本部、製作:IHIエアロスペース
昭和63年度から開発し、平成4年度から制式器材として制定された。 地雷原を迅速に処理して車両用通路を開設するために使用する。
96式装輪装甲車
乗員:10人、全備重量:14.5t、全長:6.84m、全幅:2.48m、全高:1.85m、最低地上高:0.45m、最高速度:100km/h、行動距離:500km以上、エンジン:水冷4サイクル6気筒ディーゼル機関、出力:360ps/2200rpm
武装:96式40mm自動てき弾銃または12.7mm重機関銃、開発:防衛省技術研究本部、製作:小松製作所
主として普通科部隊などに装備し、作戦機動に引き続き、敵の脅威下に戦場機動して人員輸送などに使用する。 コンバットタイヤを装備した装甲機動車であり、高速機動力による接敵機動および敵の火力脅威下での戦場機動に優れている。 自動てき弾銃搭載型の装輪装甲車は効果的な面制圧性を有する。
87式偵察警戒車
乗員:5人、全備重量:約15t、全長:5.99m、全幅:2.48m、全高:2.8m、最高速度:100km/h、行動距離:約500km、エンジン:水冷4サイクル10気筒ディーゼル機関、出力:305ps/2700rpm
武装:25mm機関砲、74式7.62mm機関銃、開発:防衛省技術研究本部、製作:小松製作所
偵察部隊に装備し、空地火力の脅威の中で、主として路上機動により偵察警戒任務に当たるほか、側方警戒行動も行う。
車体は、82式指揮通信車と同様、6輪のコンバットタイヤを使用した装輪装甲車。
特殊装置として操縦用および砲手用の微光暗視装置を積む。 搭載の機関砲はNATO制式と同じエリコン製の25mm砲。
野外炊具1号
長さ:4595mm、幅:2310mm、車体総重量:2500kg以下、牽引車:3 1/2tトラック
炊事能力:200人分(最大250人分)の主食および副食を概ね45分以内に同時に調理できる。
調理の種類:炊飯、汁、焼・煮・炒・揚げ物等の調理が可能。 構成:かまど6、外かま6、内かま8、揚げ鍋2、バーナーAssy6、製作:伸誠商事・マッキンリー、丸橋穀工
現用の野外炊事の消耗更新用。 自動点火・消化機構並びに安全機構として不着火防止および立ち消え防止機能を有する。 12年度から冷凍冷蔵機能、貯水機能、給排水機能および自動着火機能が追加され、操用性を増している。 平成23年度からかまど部を卸下しての運用、商用電源からの給電が可能となり、操用性が向上した。
73式小型トラック (1/2tトラック、パジェロ)
全長:4.14m、全幅:1.76m、全高:1.97m、重量:1.9t、最高速度:135km/h、乗員:6人、エンジン:4サイクル4気筒ディーゼル、武装:12.7mm重機関銃,対戦車ミサイル等、製造:三菱自動車工業
「73式」となっているが、製造コスト削減・部品の共通化・民生品の活用の一環から2003年度以降に「制式化」対象から除外され、以降の名称については「1/2tトラック」に変更された。
近年、無線機が小型化され(広帯域多目的無線)右側リアホイールハウス上面の範囲で搭載できるようになった為、無線機を搭載しても6人乗車可能である。
軽装甲機動車
全長:4.4m、全幅:2.04m、全高:1.85m、重量:4.5t、最低地上高:0.41m、最高速度:100km/h、乗員:4人、行動距離:約500km、開発:防衛省技術研究部、製造:小松製作所
主として普通科部隊などに装備し、戦略機動および戦場機動などに使用される。
固有の搭載火器は無いが、普通科部隊なとが搭載する5.56mm機関銃の車載射撃および軽対戦車の誘導弾の車上射撃が可能である。 平成14年度から部隊装備された。
高機動車
全長:4910mm、全幅:2220mm、全高:2350m、重量:2700kg、最高速度:125km/h、乗員:10人、エンジン:4サイクル水冷ディーゼル、製造:トヨタ自動車
一般道路の高速走行性能に加え、高い最低地上高および空気圧調整装置により、優れた路外機動性能も有する。
またランフラットタイヤの採用により、被弾時の走行性能を向上している。
米子駐屯地記念行事には、航空自衛隊の高尾山分屯地からアクロバット飛行チームも飛来。
レッドインパルスの異名を持つ精鋭自転車部隊「高尾山レッドクラブ」です。
全6機で綺麗な三角形を作り編隊飛行です。
一糸乱れぬ息の合った編隊飛行を展開してみせる。
横並び一列のシックスワイドで上空を舞う。
全6機が等間隔で高速回転し青空にサークルを描いています。
大きなサークルから
高度な技術を要する小さなサークルも。
F-22仕様の戦闘機を意のままに操り、数々の妙技を披露していきます。
高尾山レッドクラブが高度なアクロバット飛行を繰り広げ来場者を魅了。
米子駐屯地の記念行事に華を添えてくれました。
高機動車の体験試乗。(2回目)
戦車に乗ろうと抽選会に挑むも、2回とも高機動車の体験試乗が当たったので。
再び演習場に行ってオフロード4WDの迫力走行を楽しみました♪
初回の1回目は様子見だったのか、2回目は運転が一層激しい走りになってました。
体験試乗から戻ってきて。 今年の記念行事では2回も高機動車に乗ってしまったな~
2回目の体験試乗では途中のグランドでヘリコプターが展示されてるのを発見したので行ってみる。
多用途ヘリコプター UH-1J (愛称:ヒューイ)
全長:17.44m、全幅:14.69m(ローター直径)、高さ:4m、機体重量:3000kg、乗員:2+11人、エンジン/出力:T53-K-703/1,134SHP(連続)×1、巡航速度:200km/h、搭載能力:1400kg、航続距離:600km、燃料:1200L、用途:人員空輸(11人),人員救助,空中消火,物資輸送(1.4t)、製作会社:富士重工(株)
富士重工業がアメリカからライセンス生産を行っている陸上自衛隊で、もっとも多く装備されている傑作機。
人員輸送や物資輸送など部隊の迅速な展開が容易に可能であり、オートバイ(偵察用)が1台機内に搭載可能。 災害派遣などでも幅広く活躍する多用途ヘリで、林野火災などでは機体下部に空中消火用バケットを装着して活動する。
機内に乗り込んで操縦席も拝見出来ました。
米子駐屯地記念行事も終盤。 最後は野外での音楽コンサートを観覧して楽しみました♪
陸上自衛隊第13音楽隊のバスです。
以上、米子駐屯地の記念行事を最初から最後まで丸一日しっかり楽しみましたね♪
満足のホクホク顔で帰ってます。 今年もありがとうございました♪