
今回は,ちょっとショッキングな画像ばかりになっています。
クルマを壊して部品を取る内容ですので,予めご了承ください。
さて,とある事情から,我が家の部品取り車両から,部品を取る日が来ました。
4期生CB5ビガーが,今回のドナーとなります。
初期型で,たまたま見つけてもらった,私にとって2代目のCB5ですが,
これがよくあちこち故障し,それなりに苦労もしましたが,思い出の深い車体です。
エンジンそのものは内部の汚れも少なく,その気になれば乗ろうと思う車体でしたが,
現在は既に5期生CB5,6期生CC2,7期生CC2,そして8期生CC2と乗り継いでいるところ。この8期生もウチに来てから公道デビューするまで9年ほど待ってもらっていた状態です。
復活させたい気持ちもかなりありますが,そんな思いとは別に,過ぎた年月を痛感させられる状態になっていました。

白い4期生と,緑の5期生の,2014年11月の姿。乗っていたのはかれこれ10年前にもなります。

4期生といえば,私が初めて車高調を組んだ車体。
今現在も,APEXiのCE1アコードワゴン用を組んだ状態です。

また,頂いた無限のステアリング,ヤフオクで入手したS2000エンジンスタートボタン(当時エンジンスタートボタンは珍しいものでした)を実装してきちんと動作させ,S2000純正シートを加工装着している車体です。
摘出する部品は,クランクプーリー。
このクルマは,FFでありながらエンジン縦置き,直列5気筒,という特殊構造で,今思うとBMWのエンジンレイアウトに近い構造をしています。
ですから,クランクプーリーはラジエータを外して正面に見える位置にありますので,それほど難航しない・・・・はずでした。
それでは作業開始です。
まず,草むらから重機で引っ張り出します。
そこから,エンジンルームに生い茂った草やらツルやらを撤去し,バンパーを外します。

ヘッドライトなども外します。本来であればここまで外さなくてもラジエータは外せるはずなのですが,場所が草地なのでジャッキを入れることができず,結局前面を取り払うことでラジエータ外しの作業効率を上げるしかありませんでした。
しかし,ここで4期生CB5の隠れた過去が初めて明かされました。
ラジエータを外すにしても,エンジンとの隙間があまりになさ過ぎるのです。
当時もちょっとおかしいと思いながらいましたが,バンパーに隠れていたフレーム部分を見ると,結構へこんで曲がっていました。バンパーも一部ひび割れて下地が見えていましたので,これは前をぶつけた車体であるとハッキリ判明しました。私が乗っているときは幸いぶつけることがなかったので,我が家に引っ張ってくる前に既に,ということです。ある程度予想はしていたつもりですが,もっと早く気付いていれば直してやれたかもと後悔しました。
さて,というわけでラジエータ周りのフレームのゆがみはそれなりに申告で,すべてのネジを外してもなお,ラジエータが外れる気配がありません。
ここで作業をやめても,ここまでやったことが無駄になるだけです。
かといって,かつてお世話になった愛車を,壊すには非常に抵抗を覚えます。
悩んだ末,前に進むしかないという結論に達しました。もう正直涙目です。
ラジエータごと,重機で破壊します。
あれほど苦労しても外せなかったものが,見るも無惨ではありますが,あっという間に形を変えていきます。
もう何も考えられなくなりましたが,やることはやります。

ホンダの特殊工具です。これがないとクランクプーリーは外せません。ここまでたどり着くのにサービスマニュアルも必須でした。

トルク22kgmで締まっているネジは,老朽化してなお,外すために更に強いトルクを要求されます。鉄パイプを継ぎ足して,全長1m以上の超ロングレンチ状態にして,ようやくそのネジはゆっくりとゆるみ始めました。

これがクランクプーリー。
これを外すのが目的でした。

フェイスを元に戻す時間もないところでしたが,他に気になる部品を一つ,外すことにしました。

タイミングベルトのテンショナーです。6期生CC2ではここのベアリングが悲鳴を上げ,それに気付くのにかなり時間を要したことがあります。実際外してみると,既にゴロゴロと交換時期を思わせる状態でした。ベアリングサイズはわかりやすいものでしたので,今乗っている8期生のも交換しておこうと思いました。
エンジン内部を,オイルフィラーキャップを外して覗いたところ。本当に綺麗です。
今回,そしてこれまで放置という形できてしまったことを,後悔する部分もありますが,現実問題として,このクルマを乗り継ぐためにはどうしても部品供給源が必要になります。もう一度乗りたいと思う大事なクルマではありますが,それは今乗っている8期生も同じ。複雑な思いがありますが,好きでやっていることでもあります。
我が家では今乗っている8期生というクルマのために,こういった部品取り状態のクルマを複数所有できていることが有り難いことであり,その部品取り車両そのものももっと大事にしなければと反省させられました。
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Posted at
2014/11/30 10:49:50