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2014年01月02日 イイね!

今月のビックリドッキリメカ(1月分その2) ミラジーノ

今月のビックリドッキリメカ(1月分その2) ミラジーノ名車「MINI」に近い風貌を備え,それでいて軽自動車で,その中身は円熟とも言える機構で壊れにくく,よく走る・・・・。
それが,私のミラジーノに対するイメージです。

もともと我が家はミラジーノ大好き一家みたいなもので,一時期2台体制だったこともありました。スバルヴィヴィオのビストロの成功に端を発する軽自動車のクラシック路線は,個人的にもとても楽しみにしていた傾向です。確かにかつての名車達の魅力にはかないませんが,そこから学んだスタイルを否定するのも非常にもったいないことだと思います。それで満足できなければ,本物を手にするという最後のステップもあるわけですし・・・・。
そして,何より,MINIをモチーフにしたクルマは,これよりもはるか昔に実在していましたし。それこそ,ホンダ「N360」なのですから・・・。

そんな蛇足を前置きに書いてしまい,大変失礼しました。

というわけでミラジーノです。今回の車体は,我が家のものになったわけではなく,親戚の車です。が,「最近調子が悪い」という話を受け,ウチで診てみましょうということになったわけです。
(なお,これまでの記事もそうですが,私自身にそんな技術があるわけではありません。父の道楽の一環とだけ表記しておきます)

それにしてもなかなか良い車体。ミニライトスペシャルですね。
英国のブランド「ミニライト」のエイトスポークホイルを履くという,MINIに一層近づく心憎い仕様です。色合いも,ブリティッシュグリーンマイカが見事。本当にほしくなります。
ちなみに現状はスタッドレス履いてますので,ミニライトは履いていない様子。

しかし,良いのは外観まででした。

「上り坂でエンジンが回らない,白煙を吹く」
という謎の症状がひどいのだそうです。

見てみると,ブローバイガスがひどい。ブローバイガスは,大気に排出してしまうと大きな汚染となってしまうので,もう一度スロットル付近に戻して再燃焼させるのが現代のクルマの手法です。
それが,スロットルどころか行くはずのないエアクリーナーにまで逆流し,ボックス内に液体で溜まるほど。フィルターまで濡れてしまっている状態。

というわけで,エンジンヘッドを開いてみることになりました。
ご覧ください。閲覧注意です・・・・。




出た,「ごはんですよ」状態。
いや,ひどいなこれ。

・・・・・これと同じ状態のものを,以前見たことがあるぞ。うん。

5期生CB5インスパイアのエンジン内がひどくて,ディーラーにオイル交換を拒否されたんだっけな。
確か2万kmオイル無交換というひどい状態だったのを,タダで引き取って乗ったんだっけ。

その解決策は,完全に禁断の技だったけど,
エンジンオイルに灯油を500ccほど混ぜてしばらくアイドリングで循環させ,
灯油でスラッジ化したオイルを溶かし切ったところでオイル交換,という「灯油フラッシング」だったなあ。
普通のフラッシングオイルよりも遥かに強力な反面,ゴムを侵す危険性が高くて,イチかバチかという技だった・・・・。


おかげで,こんなに綺麗になったし,それからちゃんとトラブルもなく走りきったし。
あの5期生は,本当にトラブルの回数は少ない車体でした・・・。

詳しくはこっちに残ってましたので・・・もしよろしければ。
http://vigor2000.fc2web.com/st-r/rv/rivibal-vigor23.html
http://vigor2000.fc2web.com/st-r/rv/rivibal-vigor25.html

とまあ,また脱線してしまいました。
要するに,中古で格安で手に入れた車体だったらしいのですが,その要因がわかった気がします。このエンジンはまずい。オイル交換はマメにやっているそうですが,一度スラッジになったものがオイルではほとんど溶けません。つまりそのまま。
しかもスラッジがあちこちに溜まり,ヘッドまで上げられたエンジンオイルが下に落ちる穴の一つが,それでふさがっているらしいこともわかりました。
つまり,オイルがきちんと循環できていない状態。クランクあたりから異音が出始めているらしいし,既に手遅れかも。

というわけで,滅多にやりませんが禁断の技,再び。


アルミ缶に入れた灯油をハケでスラッジに塗り,溶かします。
これがテキメンで,塗ってなでていく間にスラッジが溶けていきます。


次に,金属ブラシで落としにかかります。真鍮なら鉄をそれほど攻撃しないのでなんとか。でも,ブラシの「毛」がエンジン内に残ってしまうと危険なので,正直危ない作業。


さらに,ブレーキクリーナーで落としていきます。これだって誰も推奨しないこと。ダメ元でやっているので,真似はなさらないようお願いします。


それから,落ちたスラッジを拾うために,先をパイプにした電気掃除機でガンガン吸います。掃除機は新品を使わない方が賢明です。
また,詰まったオイルラインも,灯油をその部分にかけては掃除機で吸うという行程を何度か繰り返し,ようやく下に抜けるようになりました。


ヘッドカバーの裏もひどいので,まず見える部分だけでもスクレーパーで削り落とします。


しかし,このカバーはなぜか二重構造なので,内部のスラッジも落とすために,さらに灯油を流し込み,ハケでこすって,落とせるだけ落とします。

実際,ヘッドからパイプがスロットル部まで出ているのですが,そこも完全に詰まった状態だったそう。こちらは細いドリルで穴をもう一度開ける羽目になったとのこと。

このような,30分ほどの危険作業の甲斐あって,このような状況まで改善。


乾いて見えるのは,ブレーキクリーナーの影響です。

そして,灯油と溶けたスラッジが混ざったエンジン内オイルを完全に抜いて,新しいオイルに交換し,しばらくエンジンをかけて循環させて,問題がなければ,試運転。

というわけで大晦日から続いた作業ですが,元日に試運転という状態でした。
エンジンからのアイドリング時の異音は減少したものの,ゼロではないので,やはり完全に治ったとは言い難いですが,エンジンもずいぶん吹けるようになりましたし,上り坂でも白煙はおろか,しっかりキックダウンで加速するように回復しました。

自分も,高校のとき,4ストのスクーター(タクトIVY,懐かしい)に乗っていたとき,エンジンオイル交換のなんたるかを知らず,父にしこたま怒られたことがありました。
かつての同僚のおばちゃんも,オイル交換したことがない,と言っていたので強く勧めたのですが,結局やらず,エンジン焼き付きで廃車にして後悔したそうです。

知らない,ということは本当に残酷で恐ろしいことです。
今の自分もまだまだ知らないことが多く,こんな荒療治なんか思いつきもしませんし,その前にエンジンを開けて見てみようという気にもなりません。
勉強になったと思いつつ,それ以上に,このミラジーノの寿命が延びたことを素直に喜んでいます。


しかしあのときは凄かった。はい,タクトIVYのことです。
オイル交換どころか,オイルがほとんど残っていなかったのに,走っていたんです。しかもオイルを全量入れたところ,ますます元気になって,そこから2年以上走りまくりました。確かカブのエンジンを搭載した,当時としては珍しい4ストスクーターでした。無知の恐ろしさを凌駕した,ホンダの恐ろしさというやつか・・・・・。

というわけで,今回はかなり長文になってしまいました。
ここまでお付き合いくださって本当に有り難うございました。
また次回も,更なるネタをご提供できればと思います。
Posted at 2014/01/02 21:14:14 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ関係 | 日記
2014年01月02日 イイね!

今月のビックリドッキリメカ(1月分その1) ボルボXC

初めてではないでしょうか。
5気筒エンジンのクルマで,我が家にホンダじゃないクルマがやってきたのは。

実際は,12月末にいつの間にかやってきたクルマですが,
掲載が遅れてしまいました。

このクルマは,ボルボV70XCです。
ボルボV70の2代目にあたるこのクルマは,かなり売れた車だと思います。とにかくボルボと言えばこのあたりの年代のクルマを見る機会が多く,S40などと並んでよく見かける車種です。調べてみますと,先代のいかにも角張ったデザインから,この丸みを含んだデザインに移行したのは,フォードの傘下に入ったことにより,その影響力が大きいもののようです。
正直,当時はテールランプのデザインがすっきりしないイメージもありましたが,この代ですっかりボルボは高級なクルマの一つという位置に納まった感があります。

ちなみに,このV70XCというモデルは,非常に短命です。
2000年に国内に登場し,2002年に「XC70」という名前に切り替わったからです。
わずか2年しか存在しない,珍しいグレードと言えるかも知れません。

この,ベース車にオーバーフェンダーを装着して車高を上げた,カスタムクロスオーバースタイルは,今や日本でもレガシイアウトバック,インプレッサXVなどでも見られるものですが,さすがに迫力があります。何しろこいつは全幅1860mmもあります。ベースが1815mmもあるのに,そこからさらにワイドにしているわけです。
車高も55mmも上げてあり,まさにクロカン=クロスカントリー(XC)への変貌を遂げているわけです。タイヤも215/65R16ってどんだけでかいんだ。


エンジンは,2400ccの直列5気筒を横置き・・・って並列5気筒と呼ぶような気もします。
そこは我がCC2インスパイアも2500cc直列5気筒なのですが,同じ1気筒4バルブ(つまり合計20バルブ),そしてこいつはさらにDOHCでダイレクトイグニッションでロープレッシャーターボまで搭載し,トルクを29kgmまで増強。しかもこのトルクは1000~5000rpmあたりまでフラットに出続けるという扱いやすさ。最高出力は200馬力にとどまるものの,このクルマの性格を考えると見事なチューニングと言えます。
ちなみにCC2インスパイアはSOHCでありながら,190馬力と24kgmのトルクを発揮します。XCが車重1700kg,CC2が1400kgですからなかなか良い勝負なんじゃないでしょうか。って張り合ってどうする。10年も時代が違うクルマ相手に・・・。

まだ私は乗ったこともないのですが,父にきくと「パワーがない,走らない」とぼやいていました。このクルマは色々ちょっとしたメカトラブルもあるそうですので,年式や走行距離数から考えて完調ではないのでしょう。そういうことも含めて安く引っ張ってきたようですが,今回はここまで。ぜひ,乗ってからそのインプレなども追加掲載したいと思います。
Posted at 2014/01/02 01:13:01 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ関係 | 日記

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何シテル?   09/11 20:56
vigor2000です。このたび,みんカラにてまとめていこうと思いました。よろしくお願いします。

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