
文化祭でもお手本としてお世話になった、ダンボルギーニこと、実物大のランボルギーニのペーパークラフト。
昨年2015年に一気に話題になり、それから展示会場である女川(おながわ)に二度ほど行って参りました。
おかげで私の方もカウンタックのペーパークラフトを作る事ができ、今回はバイクでお礼のように行って来ました。
と言うのは簡単なのですが、今回はエストレヤでかなりの道のりを高速道路で走ってみる事になります。エストレヤは250ccですがとにかく非力さに定評があり(笑、高速道路は苦痛とまで評される始末。
さてどうなることやら。

まずは、仙台の山田インターから入り、南部道路、そして東道路へと抜けます。

時速70km巡航から試し、時速80km、そして90に上げます。
時速80だとなんともなかった風が、90になると急に身体に強く圧となって押し付けられてきます。時速100に上げたらどうなるんだこれ。
で、エンジンの方も、さっぱり回りません。時速90以上いかない感じ。
そこでトラックの後方に入ると,いわゆる「スリップストリーム」。
ここまでそれを体感したのは,もちろん初めてです。
風が,全然当たりません。スロットルを開けなくてもついていけます。静かで楽。
別にトラックに貼り付いているわけではありませんが,それでもこの効果。
で,トラックは時速90km前後で走行しているので,ペース的にも楽。
・・・・しかし,そのトラックはジャンクションでお別れしてしまいました。
また,風との格闘の始まりです。
どうにも疲れてしまい、パーキングエリアに逃げ込みます。

風を全身に浴び続け・・・風切り音が轟音のように渦巻いて何が何だかわからない状態から解放され,すっかりリラックスモード。というか続きを乗るのがちょっと怖い。
単気筒の振動で両手が痺れた感じ。これも久しぶり。かなり握力落ちてました(笑)

そういえば朝飯も食べずに飛んできたことを思い出し,まずは胃袋に押し込みます。

で,再スタート。ちょっと疲れたうえに,交通量もだいぶ減ってきたので,時速80kmくらいで流すことにしました。
ところが。
さっきまで苦しそうに走っていたエストレヤ,なんだか様子が違います。
まず,マフラー音が大きくなりました。うん,これ中が焼けてきたんじゃないかな。まるで社外品です。
そして,時速60kmまでのトルクは次第に頼りなくなっていきます。オーバーヒートかどうか心配になるほど。
ところが逆に,時速70kmあたりからエンジンのツキが変わり,グッと回転が上がるようになりました。
5速で流すはずだった時速80kmは4速に落としても何もかわらなかったのに,今は4速でグイグイと加速し始め,そこで5速に入れるとそのままよどみなく加速。
簡単に時速90kmを突破して・・・
時速100kmまで,簡単に出るようになりました(笑)
・・・といっても他のバイクなら余裕でできるレベルなのだと思いますが,いやこの車体で気持ちよく加速感が味わえるとは思ってませんでした。
風圧にも次第に慣れ,自分が飛んでいるような感覚に。
風の音にも慣れ,むしろ余計な音をかき消してくれているかのよう。
クルマでは全然感じなかった世界です。
これはこれで,面白いと思い始めました。
時速100kmを維持できるようになったせいか,追い越し車線を走る場面も出てきました。
そして,ちょうど良いところで高速道路を後にします。

石巻(いしのまき)で,川をバックにしばし休憩。

渡波(わたのは)の,ものすごい絶壁を撮影したり。

下道こそ,エストレヤらしいというか,のんびりした走りと寄り道が楽しめます。
この新しくなったファイア缶もお気に入り。こんな色にどうやったら塗装できるんだろう。
そんなこんなで,ようやく女川にたどり着きました。

はい,今回はJR女川駅の2階にある温泉に直行!!
もう最初から行くって決めてました。

こんな昼間から利用する方も多いわけが無く,のんびり体を温めます。

天気にも恵まれました。この商業施設が出来たのが去年の12月のことです。

温泉の真下のJR女川駅。本当によくここまで復旧しました。
いつか電車で来るのもいいかもと思いました。

はい,目的地はここ。

い,いつの間にか社長の等身大の看板まで(笑)

前部くまなく参考にさせてもらった,アヴェンタドールならぬアヴェンダンボール。本当に凄い作り込みです。参考にしたとはいえ,このレベルはとても再現できません。




今回は,販売グッズも大幅に増えていました。
ぜひ,オリジナルでよいのでクルマやバイクのペーパークラフトを売って頂きたいものです。
今回の収穫は,エストレヤが高速道路を走ることで調子を取り戻したことです。今まで乗っていたこいつは,決して本調子ではなかったんだと痛感しました。クルマでも,高速道路を長距離走るとエンジンの調子が良くなるというのは知っていたつもりでしたが,今回は本当に良かったと思います。
確かに高速道路に出るのは勇気が要りましたが,考えてみればトラックの皆さんの多くが時速90kmあたりで走っていますので,無理しなくてもそのペースで走ってよいはずです。
これはもう,エストレヤもETCを付けて走ってもいいかな?なんて思い直した次第です。
※この日は,10月10日の内容です。この日の経験を生かし,11月6日にクルマで東京都武蔵村山まで行く際にはのんびりペースで行くことにし,とても楽しい高速道路の旅になりました。今までは,高速道路は周りの迷惑にならないよう,何かに追われるように走らなければと思っていた節もありましたが,すっかり考え方が変わったかもしれません。
こんな前のお話を大晦日の日にアップしてしまい,大変恐縮でした。