
今月のメカニカルアートカレンダーは、パンダです♪
デザインの中に使い勝手も光るスタイルは、さすがだと思います^^v
そして、デリバリーされた時期の息の長さも、需要が途絶えなかった事への現われでもあるのでしょうね^^/
日本車にも、真似で無くこう言ったコンセプトで車を造れる土壌が欲しい物ですね♪
SPECIFICATIONS
全長X全幅X全高(mm)/3405x1510x1535
ホイールベース(mm)/2170
トレッド前/後/1270/1270
車両重量(kg)/840
エンジン形式/水冷直列4気筒SOHC
総排気量(cc)/1108
FIAT PANDA 4X4 1998年
フィアットがシトロエン2CVに匹敵するFFベーシックカーの開発をジウジアーロにオーダーしたのは、1976年4月のこと。
そのわずか5ヶ月後の12月に、早くもジウジアーロはまったく新しいエクステリア及びインテリアを持つ車両のモックアップを完成させた。
そのインテリア部分には、多彩なアレンジが出来るハンモックタイプのシート、棚状のダッシュボード、オープンカー顔負けのダブルサンルーフなど、独創的なアイデアがいくつも盛り込まれていた。
ジウジアーロがバカンス中に思いついたと言う優れたパッケージングが光るこのコミューターが実際に世に出されたのは1979年の11月。
当初搭載されていたのは、126譲りの空冷水平対向2気筒OHVと、127やアウトビアンキA112譲りの水冷4気筒OHV。
1986年1月には、それらに代わり、部品点数を減らし信頼性をアップさせた完全ロボット生産の新設計水冷直列4気筒SOHC、”FIRE”エンジンが搭載された。
翌87年には、それをベースにインジェクション化され、91年には1108ccへと排気量アップして信頼性と扱いやすさを向上。
FFとパートタイム4WDの4X4が用意され、用途に応じて選ぶことが出来たのも大衆車としての重要な要素だった。
また、スバル製ECVTユニットを搭載するパンダとしては初の、2ペダルモデルとなる『セレクタ』が90年10月にラインナップに加わったのもトピックスだった。
あのジウジアーロをして『インダクトリアルデザインの最高傑作』と言わしめる程の完成度を誇ったパンダは、日本での販売が98年に終わり、イタリア本国での生産も2002年末に終了した。
TEXT=K.KAGA illustration by Jiro Yamada
Posted at 2007/06/08 02:44:56 | |
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