
2007年も7月に突入し、残り半年と成りました。
そして、今月のメカニカルアートカレンダーの挿絵を飾るのは、孤高のモデルとして今でも色褪せる事の無い、この車両です。
SPECIFICATIONS
全長X全幅X全高(mm)/4358x1970x1124
ホイールベース(mm)/2450
トレッド前/後/1594/1606
車両重量(kg)/1114
エンジン形式/水冷V型8気筒DOHC+ツインインタークーラー付きツインターボ
総排気量(cc)/2936
FERRARI F40 1987年
1987年7月21日、マラネロのフェラーリ本社にてある一台のモデルが発表された。
フェラーリ40周年を記念するモデルとして開発が進められたいたF40のプロトタイプである。
実際には1988年からデリバリーが開始されたF40のベースとなったのは、250GTOの最後の一台が生産された年から数えてちょうど20年目の1984年にデビューした288GTOだ。
308とほぼ共通の設計によるクロームモリブデン鋼を使ったシャーシに2855ccのV型8気筒ツインターボユニットを縦置きしたグループBカーであるその288GTOを更に究極のロードゴーイングスーパースポーツとして発展させたのがF40である。
鋼管を巧みに組み合わせたシャーシには、2936ccへと排気量アップしたV型8気筒+ツインターボのF120Aユニットを搭載。
ボディには、カーボンコンポジットやケブラーなど、最先端の素材がふんだんに使われている。
1110kgほどの軽量ボディにターボラグが大きいエンジンをミッドシップマウントした為、その挙動は常にピーキー。
無闇にアクセルを開けると突然パワーバンドに入り、335mmの太い幅を持つリヤタイヤのグリップを簡単に失わせる。
『フェラーリ使い』と言う言葉をもっとも感じさせるフェラーリこそ、このF40ではないだろうか?
『公道を走るレーシングカー』と言う、フェラーリの創立以来のポリシーを現代に具現化したモデルでもあるF40は、エンツォ・フェラーリ自身が陣頭指揮をとって開発した最後の作品でもあったりと、フェラーリ好きにとっていくつもの重要な意味を持つ記念碑的かつ孤高のモデルとして、今も広く愛されている。
TEXT=K.KAGA illustration by Jiro Yamada
このモデル・・・ミニカーでも欲しいと思いながらもなかなか手に入れる機会がやってこないモデルでもあります。
今後も、この様な乗り手を選ぶようなマシンが、世に現れては、我々の心をときめかさせて欲しいです^^/
Posted at 2007/07/04 00:43:36 | |
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