美ヶ原の後、3ヶ月間はアスリートっぽい生活を送る決意が出来ました。
それぐらい美ヶ原のサイクリングはインパクトのある体験でした。
それで、7月中頃ようやく日帰りで乗鞍の試走に出かけてきました。
真剣な試走なので今回はちゃんとレーサーで走ります。
私のレーサーはいわゆるパナモリで90年代製のもの。クロモリフレームで9㎏あり、パイプはタンゲのプレステージを使用。軽くはないですがバリバリのレーサーで気に入っています。
それでも美ヶ原を走ったバイクの約半分の重量なので個人的には軽量だと思っています。
デザインやブランドイメージ的にはダサいパナモリですが、捻くれ者の私には似合っていると思います。このパナモリで欧州ブランドの高価なカーボンフレームを抜くのも楽しいものですよ。
この日は最高の天気でした。誰にも抜かれずに坦々と気持ちよく走れました。
マイカー規制のおかげで非常に走りやすく、美ヶ原よりもずっと走りやすいです。
観光バスは走っていて邪魔になることは少なく、ほとんど気になりませんでした。
むしろギャラリーとして、モチベーションアップの効果があったかもしれません観光バス。
ツールの山岳ステージっぽい雰囲気や変化に富んだコースは、美ヶ原よりも断然好みです。
もう、なんだか、美ヶ原はトラウマになっていますから天国と地獄ほどの差に感じられます。
マスターXとパナモリのツーショットが渋い!そう思うのは私だけ?
マスターXはリアタイヤとシートチューブの隙間が限りなく狭く、やはりレーサーだと思いました。
一時期マスターXには憧れましたが、現在はパナモリで十分という心境に至っています。
現在ロードバイクで興味のあるフレームは CAAD12とかパナのチタンとかBSのネオコットですかね。基本的に頑丈なメタルフレームが好きで、あまり高価なものとかは無理です。
ちなみにレーサー(パナモリ)は私にとって特別な存在なので、通勤で使用したことはこれまで一度もありません。バイクに例えるならRS125やTZ250のようなサーキットで競技に使うものなので軽く乗りたくはないのです。
普段着でレーサー(パナモリ)に乗るとか、私的には絶対ありえません。ビシッとレーパン履いて気合いを入れて走ります。必ず、気分で自転車は乗り分けます。
ホイールはマビックのコスモスをチョイス。このホイール、まず名前が好き。宇宙ですよ!かっこよすぎでしょう。完組にしてはスポーク本数が多めで、剛性も十分あって、軽くはないですが基本性能がしっかりしていて結構気に入っています。
ちなみに決戦ホイールはオープンプロ+7850デュラ 32Hの手組です。
タイヤはバリアントEvo3とタイプA。フレームがパナソニックなのでバッチリの組み合わせでしょう。
コンポは6600アルテグラSL 。昔からアルテグラのデザインが好きでした。
プロと同じデュラを使うのにも抵抗を感じるタイプなので、アルテがしっくりきます。
コンパクト34+10段(12-27)の組み合わせでしたが、本当はフロント30T+(12-25)とかが理想でしょうが、トリプルは持っていないので。
初めてにしては、まずまずのタイムで安心しました。(美ヶ原は2時間だったので…)
なによりも完走は出来そうだという確かな手応えを感じられたことが一番です。
ギヤ・カセットのチョイスもこの組み合わせで大丈夫でしょう。
脚も攣らずに若干の余裕をもってマイペースで走れたことが何よりも自信につながり、毎日の自転車通勤とトレーニングの成果を再認識することにもなりました。
頂上の畳平で着替え、しばらく休憩し、それから駐車してある乗鞍観光センターまで下ります。
この日は気温がかなり高く、山頂でもそれほど寒くはありませんでした。
ダウンヒルは20㎞もありますから、楽し過ぎて もう最高!!
走りやすくて、景色も良くて、下りでも乗鞍の方が断然楽しいです。
美ヶ原は道が狭く、路面状況も悪く、マイカーも多いので危なくて全然スピードを出せませんでした。
現在も現役の90年代の車と自転車。どちらも流行に左右されない機能美があります。
この二台、日本の高い品質の工業製品という共通性があり、私にとってはメイドインジャパンの象徴です。パナソニックのレーサーは日本の工場で製造されている純国産バイクで、貴重で、品質・精度などは抜群だと思います。しかもクロモリは大変リーズナブルな価格設定。
http://cycle.panasonic.jp/products/pos/technology/index.html
90年代当時もBSとパナソニックの品質・精度が高いと、ショップの評判でした。BSは現在はカッコいいブランドイメージの『アンカー』になり、パナソニックは昔ながらの『POS』のままで中身で勝負という硬派な姿勢を貫いているように見えます。
細身のクロモリのフレームとフォークは外見から想像する以上に頑丈で、思い切って攻められ、高速でも気持ちよく走れます。さらに手組みホイールとの組み合わせなら乗り心地も良くなり、気持ちよさもよりアップするでしょう。
ちなみに当事、パナソニックはこのプレステージのクロモリフレームでツールでステージ優勝しています。その直系のフレームなのでバリバリのレーサーです。ある程度の脚があるとフレームがたわみ剛性不足を感じるかもしれませんが、上手く乗りこなせれば十分レースで使える総合的なポテンシャルを持つフレームだと思います。特に下りのアドバンテージは高いと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=uREWgVoZiik
パナモリ、『乗鞍』に相応しくないということはないでしょう?
レース本番まで一ヶ月半の出来事でした。