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2021年06月30日 イイね!

トヨタ シエンタ 試乗。



以前から関心があった現行型シエンタに試乗する機会がありました。
忘れてしまわないうちに書いておきます。

借りたのは『 ガソリン車 FF Xグレード 』実質2日間、高速以外の普段使いで使用。ディーラーの短時間だけの試乗では分からない所も含め、実際に購入したらどうなるのかをリアルに感じられて、その点では良かったです。

試乗前のシエンタの印象は、サイズ・価格・使い勝手・デザイン・ランニングコスト等のバランスが取れた手頃な5ナンバー車。他の候補車としてはフリード、シャトル、プロボックス、ノア辺りで、最近ではハイゼットカーゴやエブリイなどの軽バンもクロスカブのトランポも兼ねて候補に入ってきます。

シエンタに乗るのは今回が全くの初めてで、試乗も『フィールダー』『ウィッシュ』『オーリス』以来なので超久しぶり。当時、真剣に乗り替えを検討しており、試乗するたびにカリブの良さを再認識させられたり、高額な出費にためらったり、結局現在までズルズルとカリブに乗り続けております。

【ここから試乗した感想】

1997年製のカリブから乗り替えると、まずキーレスが新鮮。キーシリンダーの位置にON・OFFボタンがあるので比較的楽に馴染め、左足だけで操作するサイドブレーキも最初から違和感なく扱えました。パワーウィンドウ以外のスイッチ類は見慣れないものばかりで、安易に手が出せませんでしたが、サイドミラーの位置調整は初めてでも容易に操作できました。暑くなり、エアコンの操作も比較的簡単に出来ました。ナビ類・バックモニターには一切手を触れませんでしたが、バック時にバックモニターは自動で切り替わっていました。まあ、いつもの自分の感覚を頼ってモニターは一切見ていませんでしたが。

ディーラーを出た直後、国道を走り出してまず感じたのが車体が大きく感じられることで、カリブと同じ5ナンバーサイズとは到底思えないから不思議。カタログ値の車幅はカリブ1,690mmに対して1,695mmなのでたった5ミリしか違いませんし、全長に関してはカリブの方が165ミリも長いのにです。車幅の感覚は比較的早くつかみやすく、適応は早かったですが、前後の車幅感覚、特に前方はつかみどころが無く、怖くて不便という印象が強い。

狭い場所でのすえきり・車庫入れはカリブの倍の回数必要で、狭い駐車場の出入りには予想以上に気を遣いました。慣れればもう少しマシになるのでしょうが、車体前方が見えないせいでつかみどころがなくコーナーポールが欲しくなるレベルで乗り難い。取り回しは予想外に良くなかった。

コンパクトな割に取り回しが良くない理由はカタログで比較すると分かりやすい。まずホイールベースが2,750mmとカリブ2,465mmに対して285mmも長い。車体全長はカリブの方が165mmも長いのにです。ここはモロに最小回転半径に現れ、カリブの4.8mに対してシエンタ15インチホイール仕様で5.2mと拡大しており、16インチ仕様ではなんと5.8mとカリブよりも最小回転半径が1mも大きい。

この最小回転半径の数値は、もはやコンパクトカーとは呼べないレベルで、相当運転技術が高くないと日本の平均的なスーパーなどの駐車場では不便です。5ナンバーサイズでこんな感じですから、これでは軽自動車が普及する訳です。ルーミー・タンクが選ばれるのも然り。この点でも、ひいき目無しでカリブが運転しやすいです。14インチで全く不満もありません。

こういったネガティブ面をセールスは積極的に発信しないでしょうから、購入を検討している方は実際に車庫入れや駐車を体験してから決めた方がいいです。それに常日頃から、ものごとを長所と短所の両面から見るクセをつけておくと安易にセールストークに引っかからずに済み、さらに物事の本質を見る目を養えます。

例えばホイール径の大径化は乗り心地と走破性の向上をもたらしますが、デメリットとして重量増、タイヤコスト増、小回りが利かない等をもたらします。カリブの時代のエンジニアは14インチ 185 /65タイヤを選択しており、その時代のバランス感覚で選ばれたもので、これはこれで長所と短所があり、絶対に劣っているというものではありません。

当時はこれがスタンダードサイズで、小回りが利き、軽く、タイヤ代も安く、65%の扁平率も乗り心地と剛性のバランスが取れ、現在でもトータルで結構気に入っております。大衆車の大径化が進み、タイヤの選択肢は確かに少ないですが、サイズが無くて困るということもありませんのでまだまだ乗っていられます。


コストダウンを感じるロアアーム それなのにサスの性能は結構いい

ブレーキのフィーリング・タッチはかなり良好。フットペダルのストロークは短かめで、よく効いてコントロールもしやすい。後輪もディスクでスポーティーな印象さえ抱かせるブレーキ。サスペンションはやや硬めで安心感があり、段差ではしっかり衝撃を吸収し、ひと昔前の欧州車のような安心感のある乗り味で、ブレーキも含めた足回りは好印象で全く不満はありません。ここは確実にカリブよりも優っております。

ステアリングのフィーリングは並でした。大分良くなってはいますがやはり電動パワステの限界というか、コストの制約というか、軽自動車程のギクシャク感はありませんが、特に低速域でのフィーリングはあまり気持ちが良いものではありませんでした。ステアリング操作は速度を出した方が滑らかに感じられるので、足回りの評価も含め、50キロ以下の低速・街中よりも60キロ以上で郊外を流すほうがこの車の良さを引き出せそうです。

同時に、ステアリングのフィーリングは車の乗り味を大きく左右する非常に重要な要因だということを実感しました。相対的に、20年前の油圧パワステのフィーリングは大衆車レベルでもかなり洗練されております。



試乗車はガソリン車だったのでエンジンはカローラと同じ1.5Lの新型 L2NR-FKE型。109PS/6000rpm、13.9㎏f/4400rpm、と1.5Lにしては十分パワフルな動力性能で、しかも低燃費だから驚きです。1.8Lの7A-FE 120PS/6000rpm、16.0㎏f/4400rpmと、さほど遜色ありません。エンジン外観も、インマニがやや下がった位置にあるくらいで、後方排気にもなっていませんし、全体的に違和感なく接することが出来そうでその点でも好印象。整備性が気になりオイルフィルターの場所を探すも見つかりませんでした。通常ならエキマニ下周辺にあるはずですが、どこか下部の奥まった場所にあるようです。

どうやらこのエンジンはFF用で、4WDだと同じ1.5Lでも 昔からある1NZ-FEが搭載されるようで、こういった使い分けがトヨタらしい。

トランスミッションのCVTは新型 L2NR-FKEエンジンと共によく制御されており全体的には好印象。普段カリブの4ATでは2000~3000rpmで走っているので、平坦路を1000rpmで60キロ巡行しているのを目の当たりにするとちょっと感動します。この超低回転域での制御技術は大変素晴らしくかなり洗練されてきております。しかし、やはり1000rpmでの超低回転ということで、急に登りに差し掛かった場合などでの急激な負荷への制御は少しクセがあって、アクセルコントロールに気を遣いました。

CVTの『D-S』『 D-B』レンジは中途半端で使い難かったので通常の『D』でずっと走行。エンブレの効きの制御が全く洗練されておらず、街中では強すぎ、急勾配の下りでは弱すぎるという、かなり残念なものでした。


整備性は良さそう しかしガラスが出っ張っている分だけは劣るでしょう

カリブのATと比較して、全領域でアクセルコントロールはシビアで速度コントロールはし難く、一定速度での巡行は高度なアクセルワークを要求され、気をつけないとオーバースビードに陥ることも少なくありません。低燃費車・低燃費エンジン・トランスミッションのマイナスの側面で、下り坂で暴走気味で走っているドライバーをよく見かけるのはこのせいで、CVTのデメリットの側面、低燃費=抵抗が少ない=止まりにくいのです。ほとんど語られませんが事故との因果関係も無視できないと思っています。

標準でハイテクなオプションが多数ついておりましたが、詳細は把握せずにただ漠然と乗っておりました。アイドリングストップは秀逸で完成度&使い勝手はかなり高く不満はほぼ皆無でした。しかし自分的には不要な機能で、一見『エコ』っぽくてもエンジンやバッテリーそして財布にはやさしくはないもので、独りよがり&自己満足的とも言えるものです。「本当の『エコ』はエコノミーも兼ねるはず」が持論なので、財布にやさしくないものは欺瞞だと思っています。

特に気になったのがセンターラインをまたぐと警告してくれる機能とオートライト&超明るいライト。ラインをまたいでからの警告では遅いよ!たとえぶつからなくても対向車目線では十分怖いよ!さらにドライバー自身が警告音に依存し、車幅やラインを運転中に意識しなくなってしまい、その結果、平気でラインをまたぐドライバーを量産していませんか?ラインを平気でまたぐドライバー急増の理由はこれでしょう。

明るライトもその分対向車は眩しいはず。歩行者目線も考慮すれば、昔のハロゲン球くらいが丁度いい気がします。「信号待ちでライトを消していたあの時代が好きだー。」と世界の中心で叫びたい気分。光軸が上向き気味で眩しく感じられる車も増えていませんか?安易なバルブ交換とかももっと厳しく取り締まって欲しい。

本当に快適な生活に向かっているの?
結局、なんだかんだでストレス増えているよね!

総評
シエンタは及第点の出来で65点くらい。不満無くというか、ギリギリ納得できるレベルでバランスよく作られた車。致命的な欠点も無く、まあいい車ではないでしょうか。デザインは好きでも嫌いでもなく可。ガソリン車でも実燃費は結構良かったのでその点は確かに魅力的で、ここを重視するなら買う価値は十分あります。16インチ仕様の最小回転半径5.8mは致命的に大きくて不便そうなので自分なら絶対15インチを選びます。

でも実際に買うならプロボックスの方を選ぶでしょうか。その場合、出来ればフロア4ATがいいので自ずと中古車になります。

ちなみにプロボックスの不満点は、①タコメーターが無い、②リアシートが6:4の分割式ではない、③ホイール径・タイヤサイズが特殊、④インパネデザインが合理的過ぎて味気ない、などです。このままカリブに乗り続けていれば、これらの不満は生じないので、これが積極的にプロボックスに乗り替えない理由でもあります。ライフスタイルが変化してきても困らない いい車ですカリブ。

シエンタからカリブに乗り替えた直後は、ATの運転し易さと気持ちよさ、そしてなによりも油圧パワステのしっとり落ち着いた自然で滑らかなフィーリングのハンドリングが心地よく、さらにセンターデフ付きの4WDのスムーズでFFっぽくない中立的な回頭性と相まって、車に一体感があって走っていて気持ちいい。自宅に着いて車庫入れも楽。「やっぱカリブいいわー」これが本音。


【6月の走行距離】

クロスカブ 434㎞ (先月 689㎞)
自転車   381㎞ (先月 335㎞)
カリブ   373㎞ (先月 311㎞)

合計 1188㎞ (先月 1513㎞ (シエンタ 178㎞含む))

【ガソリン代】

クロスカブ  1,085円 (7.5L)
カリブ    3,700円 (26.4L)

  合計 4,785円 (先月 7,906円)

※ 給油が面倒なので月末時に満タンにしていません。

クロスカブの燃費は平均で71.9㎞/1Lでした。ほぼ50キロ巡行で、ストップ&ゴーも少ない田舎道なので、安定してリッター70㎞超えます。おかげでガソリン代が5000円程度に収まり、この程度なら全く苦になりません。

車、バイク、自転車の中では、クロスカブに乗る機会が最も多く、今月もメインの乗り物として大活躍。カリブは先月同様野暮用でそこそこ乗りました。対照的に自転車は野暮用絡みで忙しく全然乗っていません。先月同様、体力維持と体重管理だけで精一杯。夜8時以降飲食しないことだけはなんとか徹底していますが、最近は朝晩の計量もサボり気味、じわじわと体重増加&体力低下も顕著で、このままではいけません!

その他

そろそろカリブのオイル交換時期です。通常では7月1日に実施予定なのですが、走行距離が少ないことでオイルの汚れも量もまだまだ全然平気そう。6ヶ月で1,843㎞しか走っておらず、月平均では307㎞。さすがに1年周期での交換は無謀で、ケチってもろくな事はないでしょう。しかし、今後の交換サイクルどうしようか…悩む。オイルの在庫が切れており早速アマゾンで注文。
Posted at 2021/06/30 22:43:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗 | 日記

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