ノーマルストラットに戻したことで「前はこんな感じだった」という、元に戻ったという感覚があり、すごく静かな車ではないのですが、不快な振動音は気にならなくなったので、運転の楽しさも戻ってきました。
今まではあまり意識することはありませんでしたが、「新車情報 カリブ」のインプレ動画を見ても「カリブ」というのは元々静かな車ではないようですね。
http://www.youtube.com/watch?v=d2ppBqWCgGo
http://www.youtube.com/watch?v=tAjLIV4Xv1s
http://www.youtube.com/watch?v=CQJpVEoFPEE
三本和彦さんは静粛性(ロードノイズがうるさい)の原因をタイヤ・サスペンションのせいにしていますが、とにかく路面の音を伝えやすく、ワゴンボディなので音がこもりやすいのは事実だと思います。
これで、ようやく今回の一連の振動音の全体像と原因が見えてきたような気がしています。
振動音の原因としては
エンジンのトルク変動と駆動系との間の共振的な振動音で、
エンジン側の要因が「3番プラグのくすぶり」「点火系のリフレッシュ」「点火時期の変更」などによるトルク変動の微妙な変化やアンバランスによるもの。
駆動系側の要因はショック交換によって路面の振動や音がダイレクトに伝わるようになり、
エンジン側のトルク変動との双方間の共振による振動音が発生し、それがボディに伝わって「こもり音」となっていたと考えています。
又、馴染んでいない「カヤバ NEW SR」の初期の硬さが、足回りやボディの寿命も縮め、さらに症状を悪化させる方向に作用したのかもしれません。
交換前のヘタリきっていた柔らかいショックが振動音の発生を抑え、交換後より違いが目立つようになった可能性もあります。
とにかく「カヤバ NEW SR」の、なじむまでの硬さが致命的のように今は思えます。
なじんでしまえばそんなに硬くはないのですが…
これが一番つじつまが合うというか矛盾しない、一番自然な考え方でした。
色々考えましたがこれ以上証明しようもないので、今はこの考え方で落ち着いています。
・自分では気になる音(以前は発生しなかった不快な音)なのに、他人にはよく分からないという
デリケート且つ不快な振動音。
・マフラーのこもり音にとてもよく似ている。つまり、こもり音的な不快な音。
・駆動系の部品交換をするとそれなりに改善がみられるが、完治はしない。
(プロペラシャフト、ドライブシャフトの交換)
・路面状況に大きく影響される振動音。特にロードノイズがうるさくなった。
・以前に比べ色々な音が発生し敏感になった車体。
フルタイム4WDの静粛性の確保が難しいという意味を本当に実感できた、またとない例でした。
結果から言えば、ネッツの「プロペラシャフトのジョイントのアンバランス」やトヨペットの「マフラー劣化によるこもり音」というのはやや的外れな診断ではありましたが、今回の症状はとても複雑且つデリケートなので、しかたがないと納得しています。
現在は「まだまだ乗れそう」という手ごたえ、そして「しばらく乗ってもいいかな」というごく普通の快適性は確保できています。
多分、以前の状態以上に改善できているのですが、酷く荒れた亀の甲羅のようなひび割れたアスファルト路面などで、以前よりもゴトゴト音が少し気になるので、こういったところも「カヤバ NEW SR」の硬さが与えたダメージの影響なのかもしれません。
タイヤが製造から4年経ち、その影響も考えられるので、ここはタイヤの様子を見ながら12月の車検までに改善したいと思っています。
昨年5月の追突事故の前にマフラー交換していなかったら、多分廃車になっていたでしょう。
(新品のマフラーは高価だったので)
そう考えると、「結果よければ全てよしで」本当に何がよいのか悪いのかは後になってみないと分からないと思いました。
“意味や価値に関しては性急であってはならない”
車に限ったことではありませんがそう強く思いました。
これは、終わるまで分からないということなので、今後どんでん返しの可能性も十分にあり、再び「後悔」もありうるわけです!
しかし苦労したり努力した経験は決して無駄ではないと思っています。
一連の振動音の対策、それなりに大変で時間もかかりましたが、現状回復できた経験は有意義で貴重でした。知識だけでは理解できない、経験からしか学べない、そういったものでした。
中古で購入してから7年4ヶ月10万キロ走り、現在19万キロ手前。
多分前のオーナーは10年近く経ち8.8万キロなので交換時期と判断して手放したのでしょうが、まさか19万キロも、今現在も乗っているとは思っていないでしょうね。
手放してくれてありがとう、大切にまだまだ乗るつもりでいますよ。