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2016年02月08日 イイね!

ISCVの不具合~回復までの、動画をアップ。




ようやく、昨年末から気になっていた 始動性とアイドルアップの不具合が解決しました。
解決するまで約二ヶ月か経過し、結局、原因は当初から一番疑っていたISCVでした。

ISCVがもう少し安ければ簡単に交換でき、そこであっさり解決したはずなので、部品の価格が高いことを恨めしく感じます。同じく、中古品が入手し難かったのも不運でした。

カリブは基本的にカローラの派生車なので、カローラと共通の部品が使われている箇所も多く、そういった共通の部品に関しては入手に困ることは比較的少ないです。しかし、カリブ専用の部品になると極端に入手しにくくなる場合も多く、今回の場合のように非常に困るケースもあります。

特に7A-FEエンジンは搭載車種が非常に限られ、中古部品も希少になりがちで、手頃なものを探すのに苦労します。今回の件も、すんなりと手頃な中古が見つかっていれば、そこであっさり解決していたでしょう。

また、特定の車種と共通であるが故に入手しにくくなる場合もあります。例えばレビンやトレノなどがそうで、多分 自分でいじるユーザーが多いからでしょうか。


https://www.youtube.com/watch?v=zRjJSAsF-UA

まず、12月20日に行ったISCVの分解・清掃後の動画がこれです。 2015.12.29 撮影

長年カリブに乗ってきましたが エンジンに関する不調は今回が初めてのケースだと思います。過去、真冬でも 一発でエンジンが始動していたのに、この頃からエンストが珍しくなくなってきました。

急に寒くなった時期と重なり、それと連動するように始動性も急に悪くなりました。始動性に関してはISCVの清掃後に悪化したという感じがしましたが、なぜか常温時は逆に調子が良くなっているように感じていました。

始動性の悪さも温度が上昇するに従い数分で解消し、直後の再始動時には調子よくエンジンがかかります。たった数分で、始動性が別の車のように変化してしまうのです。


https://www.youtube.com/watch?v=aAOlbNPPgM4

12月20日、上の動画の3分後に再始動したもの。 2015.12.29 撮影

エンジンの始動性も良く、機敏にアイドルアップしています。たった3分でこれだけ変わります。

こういったトリッキーな症状を どう理解していいのか その時は悩んでいましたが、原因とISCVの構造が分かると 当時何が起きていたのか大よそ理解できるようになりました。

ISCVを清掃したときに気がつきましたが、バルブの回転の滑らかさは一律ではなくムラがありました。比較的スムーズに動く場所と引っ掛かりやすい場所が別れていて、この区分はバイメタルの温度域で分かれていたと考えられます。

しかも、ベアリングの油が切れていたことで、寒くなるとさらに動きが悪くなっていたのでしょう。こう考えると ほぼ辻褄が合います。あと、ソレノイド部が劣化していて、低温状態での耐性が弱まっている可能性も考えられます。極端に寒いとバルブを動かす力が弱いのかもしれません

掃除した後に調子が悪くなるのも、こういった背景から生じ、結局 対策が中途半端なになっているのでしょう。多くのISCV不調の根本的な原因は、バルブの回転の滑らかさが足りないからだと思います。

滑らかな回転が損なわれる原因は、低走行車では汚れの蓄積によるものが多く、私のような多走行車ではベアリング自体の経年劣化によるものだと考えます。そうなると、ISCV不調への対応も異なって当然で、ベアリング自体に不具合があるケースでは、汚れを取り除いただけではベアリングの滑らかな回転は蘇らないわけです。


https://www.youtube.com/watch?v=mJ9u4YleDW0

次に、中古スロットルボデーへ交換した後の動画がこれです。 2016.01.17 撮影

交換直後から このような規則正しいハンチングが起きるようになり、エンジン始動後のアイドルアップのフィーリングも全く変わってしまいました。

直りませんでしたが、変化することが分かったのは とてもラッキーでした。

これで、ISCVが原因だと ほぼ確定できました。



https://www.youtube.com/watch?v=cGmB-RNJYnI

再び、ISCVを分解・清掃(バイメタル部まで開ける)した後の動画。 2016.01.22 撮影

やはり、バルブの回転の状態が悪く、前回の清掃が不十分だったことが判明します。
今回の作業によって回転の状態がそれなりに回復し、始動性及びアイドルアップのフィーリングもかなり改善されました。

手で回してみると、ベアリングの油が切れているような回転の感触でしたが、一度この状態で取り付けて様子を見ました。いきなり注油して、ISCVを壊すのも嫌でしたし。

若干アイドルアップのフィーリングがギクシャクしていますが、エンジンは必ず一発で始動するようになり、回転の上昇も 以前に比べればかなり早くなりました。

この状態で一週間、毎朝エンジンを始動させ観察しました。


https://www.youtube.com/watch?v=CQ0ZlI_DfxM

ISCVのベアリングにラスペネを注油した後。 2016.02.04 撮影

このときは ベアリングに注油するためだけにスロットルボデーを取り外し分解しました。

予想以上にラスペネの効果は絶大でした。これでかなり滑らかに回転するようになり、始動後 一気にアイドルアップするようになりました。

ようやく、始動性及びアイドルアップのフィーリングが文句のないレベルまで改善されました。

たまたま、セルモーターも同時に交換したので、エンジン始動時の音も違います。
不調だった頃と比べると、誇張なしで別の車のエンジンのように生まれ変わりました。

今回の件でISCVについては、構造、掃除のやり方、症状など、本当にたくさん学べました。
時間はかかりましたが、費用も水温センサーだけで済みましたし、達成感もあります。

先日 圧縮圧力を測定しましたが、これぐらいのコンプレッション低下では、始動性に及ぼす影響はとても小さいと言っていいでしょう。20万キロ越えても これだけ元気にエンジンがかかります。

ISCVは毎日必ず使われる部品なので、高価でも新品にリフレッシュする意味は大きいと思います。
状況次第では今後新品へ交換する可能性も「無きにしも非ず」です。

新品には敵いませんが、現時点では まだまだ十分使えそうな気がしています。
今後は、この状態がどれくらい持続するか、です!
Posted at 2016/02/08 21:40:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | スプリンターカリブ | 日記
2016年02月03日 イイね!

年末から新年にかけて行った整備手帳のまとめ。こうして 再び ISCVを分解・掃除することになりました。




昨年末に実施した ISCVの清掃後も、残念ながら冷間始動時のアイドルアップのフィーリングは改善されませんでした。改善されないどころか 寒くなるに従い症状も変化していき、アイドルアップのみならず 始動性も徐々に悪化している気さえしていました。

原因がISCVにあるのか、始動性が悪いのか、それとも両方が絡んでいるのか 悩みました。

症状的には「コールドスタート制御が上手くいっていない」感じなので、ISCVが最も怪しいのですが、古い車なので始動性の悪さも つい疑ってしまいます。

今回の症状は決まって冷間時に起こり、エンジン始動後は温度が上昇するに従って症状が治まっていきます。たった1、2分の間に起こる不具合で、温度変化が重要なポイントになっています。



12月26日 エンジンコンプレッション測定


以前から、エンジンの状態を客観的に把握するために一度測定しておきたいと思っていたので、今回の件をきっかけに圧縮圧力を測定しました。

当初、自分で測定するつもりはなかったのですが、ゲージを購入し自分で測定した方が安く、それに 古い車なので 今後も測定出来た方が都合が良いと考えました。

測定結果は、基準値と基準限度の ちょうど中間あたりで予想よりも良い結果でした。
直観的に、始動性が悪い原因は他にあると、そう思いました。

車屋さんの感覚では圧縮圧力は『13.0㎏f╱㎠程度は欲しい』、だそうです。
10万キロ以下で乗り替えるユーザーがほとんどなので、そうなるのでしょう。

ただ、10%の圧縮圧力の低下は、回復したら体感的には凄いでしょうね。



12月26日 バッテリーを交換

コンプレッション測定用に新品のバッテリーを準備したので、その流れでバッテリーも交換。

クランキングを連続して行うので、電圧だけでは分からない 3年使用済みのバッテリーとの
パワーの違いを見せつけられました。表示電圧は同じでも、セルのパワーはもう別物でした。

交換後、始動性は改善しませんでしたが、これでバッテリー絡みの原因は潰れました。
今回の件でセルを回す機会も増えていますが、気兼ねなく安心して回せています。



12月27日 デスビキャップ・ローターを点検

続いて、デスビキャップ・ローターの清掃を実施。特に問題なさそうでした。

点火プラグは既に点検済みなので、これで点火系は大体点検したことになります。

始動時以外はエンジンは好調だったので、点火系は最初から余り疑ってはいませんでした。



12月27日 燃料ポンプ 作動点検

整備手帳には載せてありませんが、燃料ポンプの動作不良も疑い、ダイアグのFp-Bを短絡させ
燃料ポンプの作動点検を実施。

短絡の有無とで、作動音と始動性を比較しましたが、特に違いは感じませんでした。
エンジン始動時の燃料ポンプは正常に作動していると判断しました。

燃圧系もさほど疑ってはいませんでしたが、自然な劣化が及ぼす影響も無視できず、古い車は疑いだすとキリがありません。燃圧も測定したかったのですが、簡単ではないので諦めました。

こういう場合もあるので、燃料ポンプは中古ではなく新品への交換が安心・確実です。
燃料ポンプは突然壊れることが多いようで、故障すれば自走が不可能になります。

私は価格に負けて中古のポンプを選択したので、今後も不安がずっと付きまとうでしょう。
もう、ヤフオク出品者の良心を信じるしかありません。神頼みの領域です。

ある意味、新品の燃料ポンプは"プライスレス"です。



1月2日 スロットルポジションセンサー調整

原因とか色々と考えている間に、以前バタフライを調整したことを ふと思い出しました。

念のために、スロットルポジションの位置がデフォルトになっているか確かめ、調整。
微妙に違っていましたか、調整後はとくに変化はありません。

まあ、今回の件とは無関係でしょう。
でも、デフォルトに戻った安心感からでしょうか?調子が良くなったように感じました。



1月2日~6日 水温センサー点検・交換

次に疑ったのが、ISCVを制御する上で重要な 水温センサーです。

しかし水温センサーは正常でした。念のためにセンサーを新品に交換しても症状に変化は見られませんでした。てっきり、ISCVか水温センサーのどちらかの不具合が原因だと思っていたので、これで一旦 行き詰りました。

問題が起こるのは冷間時の始動時に限定されます。
考えれば考えるほど 他の理由は考え難く、再びISCVを疑うことになりました。

ISCVの構造については、バイメタルによる制御及びロータリーバルブとの連携が不明なこともあり、バイメタルの制御不良によるトラブルを疑いました。

例えば、『バイメタルが固着し 温度変化に対してスムーズに可動しない』、とか考えていました。



1月8日 スパークプラグ交換

『イリジウムプラグに交換したら始動性が向上』、という噂を耳にしますので、一応 関心はもっています。着火性の向上に関しては理に適っているので興味・関心はありますが、『エンジンの調子が良くないので 取りあえずイリジウムを試す』的な使い方は好きではありません。

エンジンの状態が良好なときに、遊び心で試してみることには賛成です。
あと、他に手段が見当たらない場合や、費用的に他の手段を行えない場合など、ですか。

個人的な考えでは、ノーマルプラグで必要十分な性能とマージンがあるはずなので、メーカー指定の使い方・交換時期を守ることが まず大切だと考えます。

過去、2年 24,000㎞の交換サイクルを守り 特に問題も起きていないので、この交換時期まではしっかりと使い切りたいという想いがあります。(次回の交換時期は今年の10月です)

ほぼ1年間使ってきたプラグから新品にj交換したら どれくらい変化があるものなのか?そんなノリで試してみただけです。

交換後は、全体的になんとなく リフレッシュされた良さは感じられましたが、始動性に変化はみられなかったので 翌日あっさりと元の古いプラグに戻し、10月までしっかり使い切ることにしました。

結局、使ったのは、シネコンまで「スター・ウォーズ」を観にいった往復だけになりました。



1月17日 スロットルボデー交換(中古)

そんななか、思いがけず入手できた 中古スロットルボデーへ交換します。 ISCVの品番が異なり、アイドリング制御の動作異常も起こってしまい、残念ながら正確に比較することは出来ませんでした。(ダイアグのエラーコード33「ISCV系異常」 も発生)

しかし、この交換によって『ISCVを交換することで アイドルアップ及びアイドリング制御の特性が変わる』事実が見えました。これで ますますISCVが怪しいと、確信に迫りつつある手応えを感じました。

いよいよ、ISCVを交換すれば症状が改善する可能性が高くなってきましたが、相変わらず手頃な中古は見つかりません。もう、思い切って新品を購入するしかないような状況になりつつありました。

そして、借りたスロットルボデーを返却した ついでに、思い切ってISCVを注文します。
仕事帰りに立ち寄った、夕方のことです。

ところが、帰宅後 気が変わります。

翌朝 昨日の注文を問い合わせてみると「まだ注文していない。これから」ということだったので、
一旦 注文をキャンセルしてもらいました。

キャンセル理由は、『もし 新品に交換するのなら、古いISCVは壊れても平気。ならば新品を購入する前に、もう一度分解・清掃してみたい!』的な衝動が湧きおこってきたからです。

以前から気になっていた、バイメタルのメカニズムを知りたいという好奇心もありました。



こうして、再び ISCVを分解・掃除することになりました。
Posted at 2016/02/03 20:04:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | スプリンターカリブ | 日記

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