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2017年06月30日

続・MTBタイヤ、チューブレスに挑戦




一ヶ月ぶりの更新ですが、GWで逸脱していたチューブレスタイヤに挑戦の続きです。

実は、前回のチューブレスタイヤの取り付けにはシーラントを使っていませんでした。準備したXキングはチューブレスレディ対応だったので本来はシーラントを使うべきなのですが、まずシーラント無しでどれくらい空気が漏れるものなのか、そのへんのタイヤ自体の基本性能を確かめてみたかったのです。

毎日観察していましたがシーラント無しでも急激に空気が漏れることはなく、ひとまず安心しました。スローパンクのように少しずつ抜けていき、24時間で0.2~0.3気圧程度下がり、3日経つと空気圧が低すぎてこのままではまともには走れない感じでした。

大体予想通りというか思ったよりも空気の漏れは少なく「これなら実際に使えそうだな」というのが率直な感想でした。



大阪から帰って来ると、こんどは実際に使うことを想定して決戦ホイールにタイヤを取り付けてみました。2回目なので基本的な取り扱いにも慣れ、シーラントもしっかり使って万全の体制で臨みました。



一度取り付けたタイヤはしっかり密閉してくれるのでエアー漏れが少なく、空気を入れるのがとても楽でした。エアータンクのコックをひねって数秒で「パンッ!パンッ!」と」膨らんで終了。

ホイールに付属のチューブレス用のバルブ長が少し短くて、パナレーサーのエアーゲージがそのまま使えないのが面倒でした。エアー調整可能な延長バルブを買って対応しましたが、結局付属のOリングだけ使えば十分だということが分かりました。



コンプレッサーを動かしてエアータンクに空気を充填したり、フロアポンプのヒラメをホースに付け替える作業の方がよっぽど面倒で時間もかかります。コンプレッサーは爆音で近所迷惑になるので気ををつかいますし。

こういった諸々の準備も含めて、クリンチャーに比べてなにかと面倒です、チューブレスレディタイヤ。もしコンプレッサーが無かったら もっともっと大変で、私の性格ではチューブレス化を断念していたかもしれません。

決戦ホイール+チューブレスレディの感想。

まず圧倒的に軽いです。同じ「Xキング」でも手組ホイール+チューブタイヤに比べて0.3kgの重量差がありました。これだけ軽いと手で持ってホイールを振り回しただけで違いが分かります。特にハブ以外の外周部の重量が軽くなっているので、軽さ以上にとても振り回しやすくて、その違いは歴然でした。

このホイール重量300gの違いは大きく、軽量ホイール+チューブレスタイヤの一番のメリットはこの軽さでしょう。やはり軽量ホイールとの組み合わせで生きるのがチューブレスタイヤだと思いました。

そして軽いだけではないのがこのホイールのすばらしいところです。使い始めこそ慎重に乗っていましたが、すぐに全く不安が無いことが分かりました。剛性はしっかりしているのに乗り心地も不快ではなく、ちょっと不思議な感覚のホイールです。軽いのでハンドリングもシャープでクイックに反応し、ライン変更も楽です。きっと26インチなので尚更楽しく感じられるのでしょう。



普通のホイールのように普段通りに使えそうですが、もったいないので決戦用にしか使えないと思います。単に工業製品というよりも芸術性すら感じてしまうオーラを醸しだす辺りも所有欲を満たしてくれ満足度も大きい。価格以外では特に欠点が見当たらず人気の理由も納得出来ました。

私は型落ちの未使用品を5万円台で購入できたのでラッキーでした。程度の良い26インチの軽量ホイールをずっと探していて、本当はSTが欲しかったのですがその替わりです。スポーク本数が多い旧式のモデルなので、強度的に安心できて私好みです。



それで早速、実戦に投入したのが5月の王滝100km。5月を走るのは初めてになります。

まず空気圧に関してですが、チューブレスレディタイヤというのは常にスローパンクしているような状態なので空気圧の管理にとても気をつかいます。どれぐらいの時間でどれだけエアーが減るのかを把握しながら使用目的に合った空気圧を設定します。

レースの数日前からエアーの減り具合を把握するのが非常に煩わしかったです。そしてスタート直前も空気圧が心配で何度も確かめたり、レース中も気になってしかたがありませんでした。

間違いなくエアーは抜けていくので、低圧にしたくても王滝のような長時間の走行では安全マージンをとって簡単には出来ませんでした。ここはエアーの抜け具合が大きく絡んでくるポイントで、前後のタイヤでも個体差があったりして、リスク回避の心理が働いて高めの空気圧を設定したくなりました。

なので実際は、低圧にしてトラクションやグリップを向上させられるメリットは薄れます。
7時間走ってマイナス0.2気圧以内程度ならば冒険もできるでしょうか。



今回まったくの偶然ですが、フロントの減り方が結構早くて終盤は0.5気圧ほど抜けた状態で走行することになり、確かにグリップの良さを感じることができました。これがリアだったらまた印象が違ってきて、登りが重く感じられて少し困ったかもしれません。

たまたまフロントで良かったですが、基本的にはこれだけの短時間でこれだけ空気圧が変化してしまうのはやはり困ります。まさに「スローパンクしながら走らなければいけないのがチューブレスレディタイヤ」、と表現するのがピッタリかと思います。

そのエアーの抜け方に個体差があり、緩やかだったりやや早かったりするので、ここを上手くコントロールしながら使わなければならない煩わしさが常に付きまとってきます。そして、この煩わしさ以上に軽量化出来るという大きなメリットがあるのでそれなりに普及しているのでしょう。

前輪タイヤのエアー漏れが後輪に比べて早いので、シーラントを止めて「R-air」のような軽量チューブ+軽量ホイールの組み合わせで使うのも有りなのかなっと、結構真剣に考えたりしています。

とにかくもう少しシーラントの使い方を工夫したりして、エアーの漏れを後輪並に緩やかにしたいです。そうしないと本当にチューブ化に逆戻りしてしまいそうですから。



チューブレスタイヤですが、感想としては王滝やXCなどの競技以外では使うメリットは少なく、それ以外では普通のクリンチヤータイヤの方が総合的にはいいと思います。

それにやはり、軽量ホイールの効果は確かにありますが誇張されている面もあり、チューブレス普及に一役買っていると思いました。本気でタイムや順位にこだわる方、長時間走り続ける状況、こういった使い方には軽量化は確かに一定のメリットがあると思います。

しかし、例えば定価15万円のホイールですが、私の価値観では6、7万円くらいなら買ってもいいかなという程度で、それ以上の価値があるとは思いません。正直、高過ぎます!

有名ブランドのカーボンフレームやホイールとか、自転車業界全体の感覚が麻痺していませんか?
それに私は26インチホイールで全く不満がないので、650Bとか29インチの普及に対しても何となく不信感も抱いています。

速い人が使えば何でもよく見えますよ!速い人は機材に左右されずに速いのは昔から変わっていません。MTB、これからもずっと26インチしか乗りませんから私は!



自転車のチューブレスタイヤはまだ未完成で、発展途上という印象です。

車と違って自転車は重量にとてもシビアなので、空気漏れを完全に防ぐ技術とタイヤの軽量化の狭間で方向性を模索しているように見えます。

・完全に空気漏れを防ごうとするとタイヤが重くなり、軽量化のメリットが薄れる。

・タイヤ重量と空気漏れの妥協点としての「チューブレスレディタイヤ」という存在。

・現時点では、競技志向の高まりの中で軽量化のメリットが生かせているが、一般化は難しい。

・普及のカギは、軽くて空気の漏れないタイヤの開発 & 空気入れが簡単に出来ること。

・本質的には「チューブレスレディタイヤ」=スローパンクタイヤなのです。

・空気管理がどれだけ煩わしくても、競技の世界ではホイール150グラムの軽量化は大変魅力的。

・シーラントの替わりに軽量チューブの組み合わせも試してみたい。

・やはりコンプレッサーは必要で、フロアポンプだけでは無理があります。


長くなったので「王滝 5月」を走った感想はまた。
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Posted at 2017/06/30 20:49:42

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