
クロスカブの納車が2020年8月20日。1年経過した現在の率直な感想は、ズバリ「買って良かったクロスカブ」です。もっと早く買っておけばよかったと思うほど大満足。
巷で大人気の『ハンターカブ CT125』へ乗り替えたい気持ちは全くありません。元々ハンターカブへの憧れはなく、どちらでもよかったのですが、じっくり双方を比較検討してクロスカブを選びました。10万の価格差と在庫があり即納車可能だったのが大きな決め手で、当時ハンターカブは納期の長さが最大のネックで半年待ちとかざらでした。
その他のバイクに乗り替えたい気持ちもありません。どちらかと言えば、「欲を言えばクロスカブ以外にもう一台欲しい」と思う時がたまにあります。旧車なら GPZ400R、CBR400R(NC23)、現行車ではGB350、CB400SF、ジクサー250、Vストローム250辺りが好み。旧車は若い頃の憧れで、現実的に維持することの大変さも分かるので、よっぽど欲しくならないと買えないですね。おっさんなので2ストはもういいです。
もし買ったら絶対に飛ばしちゃうでしょうし、普段はクロスカブで十分なので持て余しそう。そういった意味でも、クロスカブがあることでバイクに乗りたい欲求を満たしつつ同時にスピード抑制も無理なくでき、「結果的に安全にバイクライフを楽しめているのかなぁ」と思います。冷静に考えると、経済性も含めてもろもろ、原付二種というのは良い選択だと思います。
クロスカブ110は想定巡行速度が60キロ程度のバイクだと感じます。巡行速度50キロ前後でのツーリングを楽しめるような、そんな自制心のある大人の乗り物で、カブ主とライダーの違いはここ。スピードを出すのは簡単でコントロールして走るのが非常に難しい。
8月末時点でのクロスカブの走行距離は6,054㎞。年間走行距離は約6,000㎞、月平均で500㎞、1日平均16㎞、このペースで行けば10年乗ったとしても60,000㎞程度です。やはり通勤は自転車なので、そこそこ乗ってはいますが大した距離にはなりません。
クロスカブの特徴はなんと言っても実用性の高さです。荷物がたくさん積め、燃費も桁違いに安上がりで、軽量・コンパクトでフットワークが軽い。自然と車に乗る機会が激減し、車は雨天や同乗者がいる場合や大きな荷物を運びたいときなどに限られ、車とバイクの使い分けが明確になりました。70㎞/1Lの感覚に一度慣れてしまうともう手放せません。かといっていかに低燃費でも、不便で危険極まりない50㏄はまったく眼中にありません。もう「法改正した方がいいんじゃないの?」ってくらいに時代錯誤的に映る原付。
カブ主になったことで、車がこれだけ普及した現在でも、郵便配達や新聞配達がなぜスーパーカブなのか納得させられました。作業効率だったり、狭い道路も平気だったり、駐車スペースも苦になりませんし、狭い国土に人口が密集している日本の生活には欠かせない存在なのだと実感。同じようなアジア諸国でも然り。そして車も、5ナンバーや軽がベストなのだと、働く車たちを見て思う。
マルチパーパスな存在として一応レジャーもこなすクロスカブ110ですが、ベースとしてのカブの本質は働く車なので、そこは他のバイクと区別する必要があります。積載性と低速度域での走行安定性、フットワークの軽さ、際立った低ランニングコストと整備性の良さ。生活の良きパートナー、頼りになる相棒です。
クロスカブは、デザイン性、ポジションの自由度アップによって、商品力を高め、一般向けに裾野を広げたカブの派生車と言えそうです。特に2代目クロスカブ(JA45)はデザインで人気を博したエポックメイキング的存在。その素性は、カブプロ110を14→17インチ仕様にし、前カゴとレッグシールドを取っ払った感じなので、モロに働く車のクロスカブ110です。
C125系のカブはややバイク寄りの系譜なので、バイクとしてのクオリティが高く、働く車としてのカブの系譜とは違ってきます。マルチパーパスなバイクとして、ハンターカブとクロスカブの方向性・雰囲気が似ていても違う所以はここ。
とにかく運ぶのが得意です。これくらい楽に積めるので、雨天以外は車で買い物に行く必要性があまりありません。車の出番は大型家電とか、8尺のよしずとか。
・2L×6本入りスポーツドリンク、2ケース
・蚊取り線香、2箱
・食品、1袋
カブは駐輪場にササっと停められるので、慣れると車で出かけるのが面倒に感じられてきます。特に大型のショッピングモールや総合病院、駅や中心街へ行く場面では非常に面倒に感じられ、カブはほとんど自転車感覚でロスなく目的地へ直行でき、大抵は玄関入り口付近に停められるので、その分歩く距離と時間を短縮できます。
高麗芝はスッポリBOXに入ります。やったことはありませんが、2段積めば9枚×2を一度に運べそうです。
20Lの灯油もスッポリ収まるので1缶なら楽勝で、他の買い物も同時に出来ます。工夫すれば20L×2缶とか行けそうですが、リアサスの挙動に気を遣いそうなのであまり無理はしません。
このように日常的にそこそこの重量物を載せることもあり、ノーマルのサスペンションで特に不満はありません。前後バランスや初期馴染み、なによりも耐久性を考慮すると安易にサスペンションは替えられません。現状特に「乗り心地が悪い」とは思いません。ノーマルのサス、けっこう好きです。
無理すればこんな物も運べてしまいます。片道10㎞程度だったのでまあ楽勝でした。ただ、しばらくして荷物が前方に傾いてきたので途中からは背中とメットでサポートしながら運転しておりました。もしこれが後方へ傾いていたら… ちょっと危険だったかも。
とにかく荷台が広く頑丈なので、固定方法を工夫すればかなりの物が積めます。いくらパワーが優っても他のバイクではこういったことは無理でしょう。
※コンテナ上面部が地上より1.1m、荷物の高さが0.65m、これで合計1.75mです。
低めのギヤ設定や硬めのサスも「働く車」としての積載を想定してのことでしょう。なのでレジャーや通勤に使う場合は、そこはトレードオフなのだと捉え、割り切って付き合うか、そこだけカスタムするのがいいでしょう。
・Fスプロケ交換(15T、16T)
・リアサス交換(社外品)
Fスプロケは自分も15Tへ交換しました。
先ほども言いましたが、自分はサスペンションに関しては今のところ特に不満はありません。むしろ周りの情報に影響され「そんなに効果があるのか?」と興味本位というか比較するために交換してみたくなります。
カブのリアサス交換は無茶苦茶簡単なのがいいですね。それに安い。サスペンションの動きが上下に2次元的に動くシンプルな構造なので、複雑でデリケートな車のサスペンションと違い、よほど極端な改造をしない限りは、機能的に破綻することもまず無いでしょう。
車両の細かな状態等は、長くなりそうなので次回につづく…。
【9月の走行距離】
クロスカブ 485㎞ (先月 826㎞)
自転車 599㎞ (先月 375㎞)
カリブ 240㎞ (先月 803㎞)
合計 1324㎞ (先月 2004㎞)
【ガソリン代】
クロスカブ 927円 (6.1L)
カリブ 3,600円 (25.0L)
合計 4,527円 (先月 11,600円)
※ 給油が面倒なので月末時に満タンにしていません。
今月は自転車の走行距離が一番多く、クロスカブ、カリブと続きます。クロスカブの燃費は平均で70.2㎞/1L。夏場のピークを過ぎ、徐々に燃費が下がってきています。
カリブは240㎞しか乗っておらず、ほぼ雨の日か荷物運搬用。
走行距離は少なくても車は必要不可欠。日々のメンテも大事。
自転車の距離が伸びた理由は、職場の健康診断が近いのと健康志向の高まり、それにストレス解消でしょうか。やはり自分はチャリダーなので、バイクで走るよりも自転車で走る方が断然好きですね。
疲れて、汗かいて、体力と相談しながら走るとこがバイクとは全然違い、バイクは楽だけど、その分 生ぬるく物足りない。なのでクロスカブでふらっと走りに行くことは滅多に無く、用事で使うことがほとんど。その道中をトコトコ走るのが心地よい。そんな楽しみ方。
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クロスカブ110 | 日記
Posted at
2021/09/30 22:45:22