
先日クロスカブの後輪がパンクしました。
新車購入後1年6ヶ月経過、走行距離8,400㎞で初めてのパンクです。
状況はこんな感じでした。午前中にベイシアに買い出しに出かけ、一旦帰宅後の午後に再び灯油を買いに行った帰りでした。走行中にリアタイヤの挙動異変に気がつき、そこで初めてタイヤの空気が減っていることを認識。運よく職場の近くだったので、状況把握のために会社に駆け込み、そこで、完全に空気が抜けており「パンクだよ~」と観念。
灯油20Lと生鮮食品を積んでいたこともあり、会社の車を借りて一旦帰宅し、バイクはこのまま残そうかと考えましたが、試しにクロスカブに常備してあった空気入れで空気の抜け具合を確認したところ、比較的空気の抜けが緩やかだったので「自宅まで自走できるかも?」と考え直し、途中で抜けてもポンプで入れ直す覚悟で自走してみました。
結果は、自宅まで15分程度ですがギリギリエアーの補充なしでたどり着けました。空気の減るスピードから逆算すると、午後の灯油の買い出しの帰り道でパンクした可能性が大ですが、もしかしたら午前中のベイシアへの遠出も関係あるのかもしれません。ともかくこの時点ではまだパンクの原因は不明のまま。
この日は仕事は休みでしたが、とにかく寒くて風も強い一日で、既に夕方近いこともあり、とても外でパンク修理する気にはなれませんでした。でも、いつでも使えるようにパンク修理はさっさと済ませておきたい。
いつもの自転車修理のノリで「部屋に入れて作業できない?」と軽い気持ちで挑戦してみたら、すんなり簡単に部屋に移動できたのです。クロスカブは軽いので、スロープさえあれば玄関程度の傾斜ならさほど苦労せず惰性で進み、室内のドア幅もミラーを逃がしさえすればすんなり通りました。
これで明るく暖かい室内で落ち着いてパンク修理ができます。
まずは、ネットでざっと一通り情報収集してから作業に入りました。
以前行ったチェーン調整とほぼ同じ労力で、比較的簡単にリアタイヤは外れました。基本構造がシンプルで整備性や組み立てやすさが際立っているというのが率直な感想。スルーアクスルシャフト方式で、自転車っぽいとも思った。やり方としては、テンショナーのナットは一切触れず、いきなりハブ&ナットを緩めました。
真っ先にパンクの原因究明をしたいところですが、さっそくガラス片が刺さっているのを発見。抜き取ってみると小ぶりで、どうやらこれではなさそうでした。
程なく、釘みたいな金属が、進行方向の左側に刺さっているのを発見。
見た瞬間「パンクの原因は絶対これ!」って思いました。分かりやすい。
自転車のパンクもそうですが、釘とかが刺さってパンクするたびに「なんでこんなものが道路におちているんだい?!」って憤ったり、不愉快になります。自転車で走っていると釘が落ちているのを度々見かけ、その度に脇に投げ捨てたりします。トラックの荷台から落ちるのでしょうか?お願いだからやめて~。
チューブには穴が二つ開いておりました。おそらく空気が抜けた状態で走ったせいで穴が一つ増えたのでしょう。まあ、あの状況ではしかたがありません。穴をパッチで塞いでチューブを再利用するにしろ、とりあえずチューブは新品に入れ替えておきます。
基本的にチューブ交換作業は自転車と同じですが、タイヤが大きくて重い分、コツが若干違いました。予想外に大変でかなり手こずったのがチューブバルブをリム穴に入れる作業でした。他はスムーズにいったので、ロスのほとんどはこの作業。リムを保護するゴム製工具を使ったこともあり、リムやチューブも傷つけずにキレイに仕上げられました。
今回の経験を踏まえ、次回交換時はタイヤを一旦リムから完全に取り外し、タイヤにチューブをセット後に先にバルブをリム穴に入れ、それからタイヤを嵌めていく方法をとります。自転車では絶対にやらない方法ですが、タイヤが肉厚でやや硬めの IRC GP5にはこのやり方は有効そう。
ネットでの情報収集で気をつけたいのが、同じカブだから必ずしも有効だとは限らないということ。全く同じタイヤサイズでも、タイヤ銘柄で交換し易さがガラッと変わってしまうのは自転車も同じで、カブのタイヤサイズ+タイヤ銘柄の組み合わせで判断すべきです。ホイールを外さずに、チューブのパッチ貼り替えをするなんて IRC GP5でも可能なのか?柔らかいタイヤならではの技では?と思う。
作業時間は、写真撮りながら、部品の掃除も軽くしながらで、1時間45分でした。次回は1時間以内でやれる自信があり、さらに慣れれば30分でも十分可能かもしれません。初めての方はよくチューブに穴を開けてしまうようですが、タイヤレバーをこじり過ぎなければさほど難しくはないので、嵌めこみ時は丁寧に作業することが大事です。
これで、もしもツーリング中とかにパンクしても冷静に対処できそうな気がします。やっぱりチューブ式のカブのタイヤはパンクします。車のパンクなんて一生に数回遭遇するかどうかですが、それに比べるとかなり高い頻度で実際にパンクしたので、今後もするだろう考えるのが正常な感覚で、パンクへの備えは絶対に必要だと再認識。交通量の少ない農道や脇道を走ることが多い分リスクが高い気がします。
パンクは状況次第では非常に危険です。自転車でも十分かっているつもりでいましたが、今回改めて「カブはパンクするんだっ」って実感できたこと、さらにパンク後の対処を体験できたのは貴重でした。
出先でパンク修理するのは道具さえあれば十分可能だという事、その場合には作業場所の確保が重要で、さらに夜間や雨天ではより厳しくなりそうなこと。鉄道沿線が近ければ、駅駐輪場に駐車しておき、パンク道具を取りに行って修理することも可能でしょう。バスは便数が少なすぎて頼りになりそうもない。タクシーは高い。最後の手段が保険会社。
パンク修理道具一式、邪魔なので、普段はクロスカブに常備させていませんでしたが、今回は空気入れがあったおかげで自宅まで自走出来ました。もし空気入れが無かったら…かなり面倒で、時間のロスも相当だったでしょう。最低限空気入れだけでも常備させておいた方がいいです。できればエアーゲージ付きを。
ちなみに、自転車用の携帯ポンプで苦労せずエアーを入れられるはずです。ロードバイク用のタイヤの空気圧は7~9psiと高圧で、それに比べたらカブの2~2.5psiはかなり低圧になっております。計量・コンパクトで種類も豊富な自転車用ポンプはお勧めです。
今後はロングツーリング時とか必ずパンク修理道具一式常備するつもり。
もう8,000㎞かぁ。
リアタイヤの減りもそろそろ目に付くようになってきました。自分で簡単に交換できそうだし、価格も5000円以下と安いので、10,000㎞くらいで早めに交換してもいいかも。その頃は既に2年経っているでしょうから交換時期として区切りも良さそう。
クロスカブの純正タイヤは前後共通ではないのでローテ―ションできないんですね!ちょっと意外でしたが、タイヤにこだわってくれているのは悪い気はせず、むしろ好印象。ダンロップのセミブロックも気になる存在ではありますが、無難なのは純正かな。
【2月の走行距離】
クロスカブ 493㎞ (先月 507㎞)
自転車 342㎞ (先月 471㎞)
カリブ 285㎞ (先月 187㎞)
合計 1,120㎞ (先月 1,165㎞)
今冬は寒すぎて全般的に活動が停滞気味。運動不足&食べ過ぎのアンバランスによって体重維持が困難となり、久々に「一日一食生活」を再開。すでに一ヶ月近く経過し、いい感じに減ってきました。
もしもこの先… 何らかの理由で車が所有できなくなったとしても、クロスカブ(カブシリーズ)があればなんとか生きていけそうな気がして、この安心感はリアルにありがたい。さすがに…自転車だけだと心もとないので。
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クロスカブ110 | 日記
Posted at
2022/02/28 21:58:37