
日常の足として大活躍のクロスカブ。4月30日現在の走行距離は9,555㎞で、8月で買ってから2年になります。タイヤもそれなりに減ってきており、どこか区切りのいいタイミングでタイヤをリフレッシュするつもりで、早めにタイヤを買っておきました
タイヤチョイスは冒険はせず、無難なノーマルのGP-5を選択。買い物等で整備された舗装路が8割、残り2割が未舗装・ダートを含む山道で、時には荒れたガレガレの場所も通ったりするのでハイグリップタイヤだけは絶対NGです。
ガソリン価格高騰の影響でタイヤ値上がりはほぼ確実だと判断し、出費を抑えるためにも早めに手に入れておきたかった。幸い、CT125ハンターカブの未使用タイヤが豊富に出回っており、比較的安く入手できました。
クロスカブの万能性を生かすには、やはりオン・オフ兼用タイヤがベストで、ノーマルのGP-5は特に大きな欠点も無くまずまずいいタイヤではないでしょうか。ぬかるんだ道には弱いのでそこだけは非常に気を遣います。
これまで転倒はゼロ。無事故・無違反。ゆとりの50キロ巡行なので。
タイヤリフレッシュの時期ですが、買ってから2年の節目となる8月頃か、走行距離12,000㎞辺りを予定していますが、その前に一度、古いタイヤを前後入れ替えて残りのトレッドを上手く使い切りつつ、ローテーション可能なのかを是非試してみたかった。
クロスカブ110(JA45)のノーマルタイヤ IRC GP-5は、一応は前後それぞれ専用タイヤとなっており、てっきり前後でタイヤローテーション出来ないものと思っておりました。ところが、どうやらGP-5はタイヤ自体は前後共通で、前後で取り付け方向が反転しているので、間違えないように「前後で表示を変えてある」ようなのです。つまりタイヤ側面の指示表示が違うだけで、タイヤのトレッドもパターンも前後全く同じようなのです。
もし本当なら前後でローテーション可能で、ローテンション方向を反転させればいいだけです。簡単だけどちょっと紛らわしい!この事実、知らない人多いんじゃないかなぁ。既に前後の摩耗差が大きく、気がついていればもっと早くローテンションしていたよ。
確かに並べてみると全く同じに見えます。パターンが左右非対称で前後も不規則なこともあり、パターンを揃え、並べて比べてみないとまず気がつかないでしょう。
ランニングコストを重視するカブのタイヤで、前後全く同じサイズ・インチでありながら前後共通で無いことに多少の違和感はありましたが、「さすがクロスカブだなぁ」なんて、粋なこだわりのように解釈していた自分がちょっと恥ずかしい。理由が分かると「なるほど」「やっぱカブらしい」と納得。
前後を入れ替えると、このようにローテーション表示が逆になります。
でも、これでタイヤパターンはローテーション前と同じなのです。
当たり前ですが4輪とは作業は違いますし、2輪のローテーションも初めて。
最初は木製台なしで、パンタジャッキだけで支えていたのですが…
前後ホイールを外した状態でジャッキが「バタン」と倒れ、バイクが地面に落ちてしまいました。幸いバイクのダメージも無く、その後元通り復帰できました。
どうやって戻したかというと…
①ライトガードを手で持って、まずフロントを木製台に乗せ
②リアキャリアを持ってリアを上げながら、片手でパイプを使ってセンタースタンドを起こす。(足が長い人は足だけでおこせるかも)
これで比較的楽に復帰。さすが車体が軽いので一人でも持ち上げられました。
それと、しっかり手でつかむ場所があり、力が入れやすいのもポイント。
高さ20センチの木製万能台がピッタリで重宝しました。最初から使うべきだったと、倒して知るありがたさかな。次からは必ず使うはず。
ホイール内部は既にサビが見られ、残念。まだ2年も経過しておらず、しかも雨の日は乗らないのに。このように所々安っぽくて、国内で組み立てていても所詮パーツは海外生産が大半なのでしかたがないのか?自動車の品質とは結構差があるように感じ、その割には車両価格は高い。
時間に余裕がないなかで急いでの作業となり、しかも初めての作業も多かったのですが、集中していたせいか、その割にはスムーズに作業できました。
唯一ミスったのが、サイコン用のマグネットを紛失し、ホイール装着後まで全く気がつかなかったこと。結局いくら探しても見当たらないので、もしやと思い、翌日もう一度フロントタイヤを外してリム内部を確認することに。結局タイヤ交換作業を3回も行う羽目になったとさ。
タイヤを取り外すとあっけなくマグネットが見つかりました。この写真の場所に張り付いており、手品みたいでビックリしました。タイヤを外す過程でリム内側から外に出てきたようで、多分タイヤレバーに張り付いて出てきたのでしょう。
ともかく、まずは見つかって良かった良かった。マグネットをリム内部に入れたまま走行し、それが原因で突然フロントチューブが破裂とか想像しただけで怖ろしいので。
マグネットをしっかり貼り直して無事全ての作業を終えました。
前回のパンク時に難儀したチューブ交換作業も、今回はバルブを先に入れる方法を試したところ非常にスムーズに交換出来、しかも前後同時におこなったことで基本はしっかりマスターできたと自負。フロントは30分以内でチューブ交換できます(多分)。
自転車のチューブ交換並に気負わずに作業できるようになり「もうパンクなんて怖くない。」そんな心境に変化した今回の作業の意義は大きい。
肝心のローテーション後のインプレッションですが、当然の結果というか、以前と全く同じで特に違和感は感じません。違いはトレッドの摩耗差から来る若干のフィーリングの変化のみで、交換直後はフロントのトレッドが薄くなった影響で若干振動が大きく感じられ、リアもトレッドの厚みが復活し、旋回時のフィーリングに若干違いが感じられましたが、それらも直ぐに慣れてあっと言う間に気がつかなくなりました。まだ数百キロしか走っていませんが、結論としてGP-5は前後同じタイヤで、タイヤローテーションは可能だと感じました。
ノーマルのGP-5は減りが早い以外にも、ひび割れもそれなりに目立ってきおり、耐久性はさほど高くはない印象です。前後タイヤで減り方が極端に違うことから、フロントタイヤはトレッドの摩耗よりも先にひび割れの方が心配になるかもしれません。その点でも、タイヤローテーションすることによって、前後のトレッドを均一に使い切ると同時にひび割れの不安も解消できそうです。
もしもノーマル(GP-5)以外のタイヤを選んだ場合ですが、例えばブロックタイヤにするとオフロードでの性能は良くなりますが、トレードオフで舗装路でのパターンノイズや振動が発生するのは目に見え、どうしても快適性が犠牲になってしまうのでためらいます。
若い時はあまり気にならないのですが、オッサンになると振動・音などの静粛性にはかなり敏感になり、耐え難いのです。快適性が高く、オフロードも一応は入っていけなくもないGP-5は、確かにクロスカブにはピッタリではあります。1本5千円程度と安いこともあり、今後も使い続けそうな予感のGP-5。ミシュランの新型タイヤは一応気になっており、評判次第では使うかも。
【4月の走行距離】
クロスカブ 441㎞ (先月 554㎞) (先々月 493㎞)
自転車 613㎞ (先月 492㎞) (先々月 342㎞)
カリブ 161㎞ (先月 337㎞) (先々月 285㎞)
合計 1,215㎞ (先月 1,383㎞)(先々月 1,120㎞)
4月の走行距離は①自転車②クロスカブ③カリブの順で多く、乗車日数は①自転車が最も多くて22日、続いて②クロスカブが11日、③カリブはたった7日です。そのカリブの使用状況は、雨天の通勤や買い物が2日、残り5日はレジャー使用となっており、実質、車が無くてもさほど困ることはなさそうです。
しかし、あると便利なので手放せません。