1:00過ぎに起床。2:30にホテルをチェックアウト。
深夜のこんな時間に車を走らせるのも最近では「王滝」くらいでしょうか。
ゆとりのある速度で走っても松原スポーツ公園には3:40には到着出来ます。

早朝5:00頃 松原スポーツ公園
出場したのは昨年に続き 100km です。
4:30からバイク整列。昨年の順位と同じ200~300位に並べ、同時にダッシュでトイレに向かう。
バイク整列時が一番トイレが空くことに最近気がつき、おかげで待たずに入れました。
スタート直後のパレード区間は落車が起きやすいので、一番端をリラックスしながらも慎重に走る。
林道の登りに入ってからも密集した状態が続くので、周りのペースに合わせ、しばらくは我慢しながら走ることを強いられる。
ほとんどの方は秩序優先で、辛抱しながら絶妙な距離を保って走っているのですが、そこに強引に割り込んでくる身勝手な人が毎回必ず数人いて不愉快になります。
落車の一番の原因はこのような強引な割込みでは?大変危険です。
遅いのに全く譲ろうとしないというか、右側をずっと走っていたり、周りがあまり見えていない方がたまにいて、集団全体の流れが極端に悪くなる状態も危険だと感じます。
CP1までの密集した状態は非常に走り難く、自分本来の走りが出来ないので、何とかならないものかと毎度思いながら走っています。きっと、皆さんそうも思いながら走っていることでしょう。
明らかにスタート順は前方が優位で、実力以上にオーバーペースの方も多いと感じるのがこの前半。結局体力勝負なのでCP1までにふるいにかけられ、以降、ようやく各々のペースで坦々と走ることが出来ます。
自分の中ではCP1までは我慢の区間で、それ以降が本当の自分の実力だと考えます。
実際、区間順位もぐっと上がり、順位差の変動も小さくなっていき、最終的にリザルトに現れます。
リザルトの区間順位からは色々な要素が読め、後でとても参考になります。下りが得意か苦手か、持久力があるかないか、総合力が高いか低いか、などなど。
総合順位の割にCP1までの順位が良くない方は、スタート順が悪かったり、走りがジェントルだったり、ともかく基本的にペース配分がしっかり出来る方だと思います。
とにかく実力だけではどうしようもないのがCP1までの区間。参加者数が多すぎるのが根本原因なので解消は難しいでしょうが、もう少しスタートの並び方やパレード区間の走り方を工夫すれば多少はスマートになりそうな気もしますがねえ。
整列のための早起きも、貴重な時間がもったいないと思います。
こういった理由から、前からスタートしたがるのが「王滝」で、バイク整列は名物にもなっていますから、おそらく今後も簡単には変わらないだろうと、一応諦めてはいます。

昨年度2017年 ゴール後の様子
2016年9月から、もう4回連続出場になりますので、これまでの経験が多少は役立ってきています。
しかし毎回コンディションがガラッと変化するので、対応に苦慮することも少なくありません。
・2016年 9月
スタートからゴールまでずっと大雨で、終始水溜りや小川の中を走行しているような厳しいレース環境でした。周りの景色といえば白いモヤと山林だけで、どこを走っているのかまったく見当がつきませんでした。しかも後半はブレーキトラブルに悩まされ、下りはバイクから降りて押して歩く場面もあったりで、アドベンチャー感の高いとてもユニークなレースだったかと。増水した川を渡る場面では「これが王滝なのか!」と洗礼を受けた気分でかなり興奮しました。
・2017年 5月
天候に恵まれ、予想外の真夏のような暑さがとにかく印象的でした。結果、水分補給が不足し、後半はバテ気味で、終盤は本当にキツかったです。5月のコースは初めてだったので、終盤のあの坂は地獄のように感じられ、対照的にその後のゴールに向かう下りは極楽気分で最高に楽しめました。
5月は厳しいコースの分だけゴール後の達成感はありました。
・2017年 9月&11月
台風の影響でこれまた予想外の中止。しかも現地に行って初めて知るという失態を冒す。代わりの11月は極寒&タフなコースで、5時間の制限時間を知らずに、完走狙いでマイペースで走っていたら3周でタイムアウトという結果も想定外でした。「王滝」で初めて落車し、しかも3回もです。そのうちの一回は結構なスピードでかなり派手に転んだせいで数日体が痛くて大変でしたが、それよりも「この程度のケガで済んで幸いだった」という気持ちの方が俄然強く、改めて安全第一を心がける戒めとなりました。どんな状況であっても健康&安全を犠牲にしてはダメだと悟りました。
・2018年5月(今回)
過去のレースと比べても、今回のレースは絶好のコンディションだったといえます。想定外だったのは大幅なコース変更があったことで、前夜祭に不参加&単独で参加していることもあり、事前にコース変更を知らないままスタートしたのです。
今年は調子が良いこともあり、真面目に7時間を切るつもりで競技に臨んでいました。順調に進んでいた中盤辺りから単独で走ることが増え、見慣れない風景の出現にコースを間違えていないか不安になることが増えていきました。
不安になりながらも他の人に追いついては安堵することを繰り返していましたが、頭の中では??でした。決定的だったのは終盤に出現した長い舗装区間とトンネルの存在です。
なぜかトンネル内を徒歩で進む指示がスタッフから出され減速、ライトを持っていなかったので“あの凹凸の路面“の状態がまったくつかめず、徒歩でも不安に感じられる程の状態で、最初不満だった徒歩の指示も通過後は十分納得できました。
あのトンネルは危険過ぎます!最初はバイクに乗車したまま通過可能だったようで、長い直線の下り坂で相当の速度で進入していたでしょうから危険極まりなく、今回
最も「王滝」らしさを感じたポイントでしょうか。
このように、危険個所が見落とされていたりすることが多々あるので、
コース変更後の「王滝」は危険度が高いと個人的には感じています。特に2017年11月のループのコースではそう感じました。実際、私も3回も転びましたし、雪以外でも中々テクニカルなコースコンディションだったかと思います。
ともかくケガしないように個々が注意して走らないといけません。
今回は綿密に、昨年の区間タイムを参考に数分単位で7時間切りを目指して走行していたので、途中からタイムがおかしいことにも気がつき戸惑いも増していきました。心情的には、タイム短縮していたので嬉しかったのですが、何か違和感を感じ不安もありました。
結局ゴール直後にコース変更を知ることになるのですが、それまで終盤の登りに備え力を温存していたので、あの終盤には面食らったと同時にフラストレーションも溜まるあっけない幕切れでした。
例年の5月は終盤ヘロヘロになりながら最期の峠を越え、なだれ込むように一気にゴールへ下るという状況ですから、余力が残っての今回のゴールとは対照的過ぎて、その分満足感や充足感が少ないのでしょう。
このように、今年は大幅なコース変更があったせいでタイムがかなり短縮されています。
みなさん普通に30~1時間程度は短縮されているようです。

このような状況のなか、私はこんな結果でした。6時間10分台。
もし従来通りのコースであっても今年は7時間をギリギリ切れたのではないかと考えています。
根拠としては、コース変更のない中盤までの区間タイムが良かったこと、昨年と比べて全体の順位が上がっていること、先生を終盤にパスできたこと、なによりも走っていて調子が良くトイレ休憩以外ノンストップで走行出来たこと、しかも登りが楽に感じ全体的に余裕を持って走れていたからです。

昨年の5月の結果
昨年の5月は、暑いコンディションでタイムが伸び悩むなか、7時間を少しオーバーという結果でした。
7時間を切ることは出来ませんでしたが、大分手応えをつかみ、少し自信と余裕も出てきました。
今回、割と良い結果が出せましたが、反面、何だか競技そのものに少し飽きてきてしまいました。
タイムを目指してしまうと、やはり効率やペース配分の問題になってしまい、面白くありません。
CPも通過するだけで会話やドラマに遭遇する機会も一切ありません。
こんな心境に陥るとシングルギヤやファットバイクで挑戦したくなったり、他のより過酷な競技(100kmマラソンや100マイルマラソンなど)に挑戦したくなるのかもしれません。「王滝」の良い所は、色々なタイプのバイク乗りが集まっていて、裾野も広くて、競技志向だけに偏っていない点で、自分に合ったスタイルで参加出来る点です。
自分的には、飽き=成長は同義語だとポジティブに捉えています。
適応し、順応した自然な反応が「飽き」という状態で、次につながる第一歩だと考えます。
自然災害の影響で9月の「王滝」の開催が中止になりましたが、個人的にはモチベーションが低いままなので、何だかほっとしてしまいました。その後、再び開催の情報が追加されましたが、私は今年の9月は参加しないことを決めました。
色々理由がありますが、まず中止の決定が安易過ぎだったと感じます。「SDA王滝」は規模が大きく、色々な意味で影響も大きいので、中止は極力避ける方向で柔軟に対応していかないと状況をより悪化させかねません。千人規模の人々が各々スケジュールやコンディションを調整して臨んで参加しているのに、今回の中止の判断には配慮や熟考が欠けていたと感じます。実際に工夫すればこのように行えるのですから、中止の判断・決定が早すぎたと思います。
個人的には、予約していた宿もキャンセルしてしまったし、代わりの競技の詳細情報が遅くて困ったし、郵送でしか応募できないのも不便だし、決定的なのは地域行事の当番と重なっていたので、それなりの覚悟で競技に参加しないと当番の変更や交代をし辛かったことです。
こういった複数の要因が重なったことや、コースの魅力に乏しいことも理由ですが、核心は心情的に競技そのものに飽きてしまったことで、このタイミングで一休みしたいと心から思ったからです。

昨年度2017年 ゴール後 松原スポーツ公園への帰路
このタイミングで一旦体を休め、来年以降は何か新しいことに挑戦するかもしれません。
もしかしたら、このままズルズルと何もしないかもしれません。その時の気分次第です。
いつの間にか大きな負担になっていたようで、「王滝」に参加しないと気分的に随分と楽だということが今回よく分かりました。
そうそう、あれからチューブレスレディのエアー漏れがとても安定しており、前後まったく変わらないくらいです。昨年の11月に使ったままの状態でエアー補充だけでそのまま5月に使いましたが、一切トラブルなしで、ほとんど手がかからなくなりました「コンチネンタル クロスキング」。
筆不精なのでギリギリにならないとブログが更新できない状態が続き、ネタも貯まりつつ、時系列も不自然になってきております。なんとかしたいと思いつつもあっと言う間に一日一日が過ぎていってしまいます。
肝心の、カリブのATの状態、及びATFの漏れの状況ですが、また次回。
そろそろ、なにか進展がありそうな予感!
続く