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2017年12月31日 イイね!

カリブの冬支度 その② ISCV 軸部へ注油




セルモーターの交換(グリスアップ)から連続してISCVの注油を実施しました。

作業そのものはとてもシンプルで、ISCVの軸部へラスペネを注油するだけですが、
そのためにスロットルボデーを取り外す必要があり、そこが少し面倒です。



先に、エアクリーナーのカバー・ダクトを取り外し、センサー類のコネクターも抜いておき、
冷却水のホース2本とエアーホース1本をいかにスムーズに取り外すかが作業のポイントでしょうか。

過去何回も行った作業なので、久しぶりでも要領を憶えており、戸惑うことも無くスピーディーに取り外すことが出来ました。クーラントがほんの少し漏れるので、後で水を補充しておきました。



今回は全ての作業を屋外のこの場所で実施しました。

いつも作業している自転車部屋が散らかって凄いことになっており、外の方がまだマシだったからです。自転車も増え、四畳半ではスペース的に無理が生じてきており、玄関に常駐が常です。



今回、ISCV本体はスロットルボデーからは取り外しません。
ISCV側面カバー取りを外し、そこからラスペネを注油します。

ISCV側面カバーを外す前に、油性マジックでしっかり4ヶ所にマーキングしておき、元の位置にしっかり戻せるようにしておきます。単純な作業ですが、ISCVはデリケートで重要な部品なので、元通りにしっかり戻すことが大切です。



カバーを外すと中のキャップが見えてきます。初めて分解する場合はネジが少し硬いかもしれません。

カバー内側にはバイメタルのバネが付いており、バネ先端がキャップのミゾに嵌る構造です。

温度変化によってバイメタルのバネが伸縮すると回転運動に変わり、それに連動してキャップも回転し、バルブ軸の可動範囲を変化させます。

・バルブの可動範囲をバイメタルで制御

・バルブの可動は電磁石を使って電気的に制御

この二つの組み合わせで制御しています。



キャップを抜くとISCVの軸部が見えてきます。

この中心部にラスぺネを注油しますが、その前に、軸を手で回すために、反対側のソレノイド部も取り外しておきます。



ソレノイド部を取り外すと、制御軸が出てきます。この軸の回転を電磁石で制御しています。

軸を手で回して感触を確かめると、ベアリングの状態が大体分かります。
微かににゴリゴリ感がありましたが、1年ぶりにしては思ったよりも悪くなかったです。

手で回しながら注油していくと回転が甦ってくるのが分かるので嬉しくなります。



元通りに蓋をして完了。



外したついでに、エンジンコンディショナーでスロットルボデーを洗浄しておきました。
スロットルボデーの上下の向きに注意し、液がISCVへ入らないように気を付けました。



それ程汚れてはいませんでしたが「せっかくなのでキレイに」ということです。



翌日の朝一番のエンジン始動の様子です。

軸の回転が甦り、ISCVの動きにキレが感じられます。



12月31日現在、作業から一ヶ月近く経過しました。

非常に寒い今年の12月は冷間始動の効果を実証するのに持って来いの環境です。
これまでエンジン始動は快調で、オーバーランも一度も発生しておりません。

このISCVの注油とセルモーターのグリスアップはシンプルかつ効果的なので自分でも気に入っている作業です。程々に面倒なので、その分報われ、やり甲斐として感じられるのでしょう。

出来れば毎年、冬が来る前の11月頃に実施出来ればと思っています。
エンジン始動だけではなく、エンジンコンディション全般的に良好なので、エンジンに関してはこの二つを実施するだけで30万キロまで快適に走ってくれそうに感じられる程です。

https://newsroom.toyota.co.jp/jp/corolla50th/feature/ae86

動画 「土屋圭市のAE86試乗記」のなかで、55秒付近で『 最期は7A にいきついて 』だって!

意外なところで7Aが出てきてうれしい。

系譜的には、歴史のあるA型エンジンの最終型が4Aになり、実質4Aの1.8L仕様が7Aになります。4Aとはボア径もシリンダーも共通で、シリンダーを下に延長することでロングストローク化させ、排気量を1800ccにアップしたものが7Aです。

4Aは基本設計が古く、ノーマルのボア径で既にシリンダーの肉厚がギリギリに近いのでボアアップが難しいのです。おそらくチューニングして壊れるというのはそのような背景もあり、7Aにいきつくのも自然な流れだと思われます。4Aと7Aは排気量の割には軽量なエンジンだとも言えます。

このように、4Aと7Aは共通の基本構造になっており、それなので4A-Gのヘッドがそのまま流用可能です。すると1.8L仕様の4A-Gになり、7A-Gの出来上がりとなるわけです。

ちなみにカリブのノーマル7A-FEは、スポーティーとはかけ離れた中低速重視の実用的でエコノミーなエンジン特性ですが、高回転まで回すとそこそこ速いです。7Aは輸出仕様のセリカにも搭載されていたので素性は意外と悪くないのかもしれません。

カリブの7A-FEはノーマルで 120ps/6000rpm 16.0㎏m/4400rpm と平凡なスペックです。排気量の割にはパワーを控えめにしてあり、明らかに低燃費を意識したエコノミーなチューニング設定になっています。なのでチューニング次第で化ける可能性は大いにあります。
Posted at 2017/12/31 09:34:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | スプリンターカリブ | 日記
2017年12月30日 イイね!

カリブの冬支度 その① セルモーターのグリスアップ




昨日から一週間の正月休みに入り、早速、洗車だけは済ませておきました。
行きつけのスタンドの洗車機は大賑わいで、持ち時間に車内清掃が済んでしまう程でした。

他車の洗車コースのチョイス&拭き上げを観察していると、車との関係性が見えてくるようでした。

私は絶対に利用しないWAX洗車系のコースを選択する車が非常に多いこと。だから待ち時間も長い!昨今では手がけWAXはダサいのか?洗車小僧は死語なのか?

これからも水洗い系のシャンプー洗車一筋です。ブレません。

そして、先月のことですが「カリブ」の冬支度を実施しました。今年は12月でも真冬のように寒い日が続いているので、11月のまだ比較的暖かいうちに実施しておいて本当に良かったと思っています。

なんだかここ最近は「カリブ」のモチベーションが復活してきて、非常に良い傾向です。
どうやら、塗装の劣化が意外とショックだったようで、これが刺激になりました。あはは!

「もっとこまめにWAX掛けを実施するべきだった」とか
「そういえばWAX掛けをしばらくさぼっていたな~」とか

冷静に考えてみると反省点もあり、典型的な “後悔先に立たず“ってやつです。

例年、師走に入ると何かとバタバタとせわしなくなりがちで、寒さも一段と厳しくなってきます。
車をいじるなら11月がベスト。まだけっこう暖かい日も多く、日を選べば割と快適です。

車のことで、年末までに実施しておきたかった最低限のノルマは三つありました

・セルモーターのグリスアップ

・ISCVの注油

・オイル交換

毎年寒くなると必ずエンジン始動時に不具合が出ていたので、今年は事前に予防しておきたかったのです。


始動時の不具合ですが

・セルを回した時に「ギャー!」と異音がするセルの「オーバーラン」が発生しやすくなる

・冷間始動時にISCVによる制御が上手く働かなくなり、エンジンが始動し難くなる


毎年のことで、原因&対策もバッチリ判明していました。

・セルモーター内部の摺動部のグリスが低温で硬化し、ギヤの戻りが悪くなって発生
 ( 古いグリスを除去し新しいグリスと入れ替えることでギヤの戻りを回復 )

・低温でISCVの軸の動きが渋くなり、スムーズに動かないことで、不自然な制御をしてしまう
 ( ISCVの軸部に注油することでスムーズな動きを回復 (ラスペネ使用) )



昨年?でしょうか、スペアと交換したセルモーターが、分解したままの状態で押入れに保管してありました。



バラバラの状態でしたが、掃除は既に済ませてあり、後はグリスアップして組むだけでした。

通常、開けたばかりの内部は黒い粉だらけで大変な状態になっているので助かりました。



すっかり全体の構造を忘れてしまっていたので、一度仮組をする必要がありました。

グリスは低温でも比較的粘度が低いウレア系グリスを使用。カインズで買ったジャバラのやつです。



セルモーターの交換自体は単純作業ですが、作業し難い場所にあるので、少し面倒です。

エンジン後方、トランスミッションの上にあり、手が入り難くてボルトを回すのに苦労します。



狭い場所なのでソケットが使えず、メガネレンチでしかボルトを回せないので素手を多用し、手が疲れます。

セル自体の重量がそこそこあり、前のめりの前傾姿勢で片手でセルを支えながらボルトを回すのは思った以上に肉体労働で、ちょったした筋トレ並に大変でした。

狭くて、セルモーターを取り出すのも一苦労で、整備性の良いカリブでもギリギリのスペースです。



比較的キレイな右側が今回取り外したセルモーターです。左側の少し汚れて汚いセルをこれから取り付けます。どちらがオリジナルでどっちが中古品かすっかり忘れてしまって区別がつきません。

私はもう少しかかりましたけど、慣れれば30分程度で交換できるでしょうか。

セルの取り付けですが、しっかりボルトを固定する前に、ガタが出ない程度に一度ボルトを緩め、エンジンを実際にかけてギヤの噛合いを確認後に本締めしました。

交換後は、セルモーターの個体差なのでしょうか、始動時のフィーリングというかクセが若干変わります。フィーリングは交換前の方が若干良かったような気がしましたが、多分直ぐに慣れ、そのうちどうでもよくなるでしょう。

セルの「オーバーラン」防止が目的なので、あの不快な「ギャー!」音を防ぐことが出来れば十分です。グリスをリフレッシュしただけですが、これだけでこの冬の期間中「オーバーラン」防ぎ切る自信はあります。まあ、グリス頼みです。



セルモーターに関しては、これまで「オーバーラン」以外では特に問題もなく、リビルトのセルモーターの必要性は今のところあまり感じてはいません。今後もグリスアップで対応し、もし故障しても簡単にスペアに交換出来るのでそれほど心配していません。

セルのスペアと工具を常時積んでいるわけではないので、出先で故障すればもちろん困りますが、古くても普通に「大丈夫だろう」と日本製の品質の高さに甘えています。それに、セルは完全に逝く前に前兆がありそうで、その手前ならショック療法でその場を凌げそうな気もするからです。

車のトラブルにも色々とあり、高速道路などで走行中に突然止まったりというのは大変危険で困りますが、セルの故障はたとえ困っても大事故に直接結びつくことは非常に考え難いですから、同じモーターを使った部品でも燃料ポンプとは心情的に危機感が大分違います。

この後、引き続きISCVの注油作業を実施しましたが、長くなったので次回 『カリブの冬支度 その②』に続く。
Posted at 2017/12/30 08:32:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | スプリンターカリブ | 日記

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