ブログタイトル通り、前回のブログに書いた「パワステホースの湿り」近況です。前回、もしかしたら画像の説明不足で分かり難かったかもしれないので、改めて「パワステホースの湿り」おさらいしておきます。
パワステホースの赤マルの場所が湿っている状況です。発見時、汚れなのか油なのか判断がつかないくらい微妙で、手で触ってもベタベタした油が付着する感じではなく、まさに湿りという表現が適切な状況。しばらく様子を伺うも、走行距離が伸びないせいもあり、どの程度の漏れなのか判断できないくらい湿り(漏れ)の変化は小さい。
パワステオイルの湿り(漏れ)を見やすくするために、パワステホースに巻いてあるらせん状の保護カバーを一旦外しました。しっかりと拭き脱脂し、しばらくそのままの状態で様子観察。同時に、漏れの程度は明らかに軽度で進行も緩やかそうなので、NC81オイル漏れ止めを投入し漏れが完全に治まることも期待。
NC81の添加は取説通り(6~10%)以内の添加に対して今回は上限いっぱいの10%にしました。後で知ったのですが、パワステオイルの場合は2~3%の添加を推奨しているようで、投入後だったので「まあ大丈夫だろう」と現在も10%のままです。
やり方はシンプルに、別容器で指定量のNC81と抜き取ったパワステフルードをよく混ぜ、その後パワステタンクに戻し、エンジンを始動させパワステオイルを循環させるだけ。
念のため、NC81入りのフルードは一気にタンクに戻すのでなく数回に分けて行いました。
修理書によるとパワステフルードは0.8Lが指定量。大雑把に計算すると10%の場合NC81の添加量は80㏄で、その場合トータルで0.88Lになり、最後に油量を調整する必要があります。
余談ですが、修理書のエンジンオイルの記載はこのような感じで、具体的に細かく書かれております。興味深いのがSAE粘度のグラフで、同じ5W-30のオイルでも4A-FEと7A-FEでは使用環境が異なり、4A-FEは冬以外に使うことを禁じているのに対して7A-FEはオールシーズン使用可能という、やや意外な事細かな指示。
おそらく、この違いはエンジン特性の差なのでしょう。それ故に推奨オイルも異なり、7A-FEはそれだけマージンがありそうです。7A-FEは元々は海外向けの輸出仕様のカローラ用エンジンなので、国内とは使用環境が異なり、性能のマージン確保や耐久性により重きが置かれている?現れなのでしょう。※同一車種でも国内仕様のCVTに対して輸出仕様はATだったり、耐久性重視の傾向は明らか。
ここはオイル消費にも如実に現れており、7A-FEが走行距離の割に減りがとても少ないのは、やはり常用エンジン回転数が低く抑えられているせいで摺動部の摩耗もそれだけ低く抑えられているからでしょう。耐久性に定評があるディーゼルエンジンも低回転ですし、一方で高回転を多用するバイクは車に比べると耐久性はかなり劣ります。エンジンを長持ちさせる要因の一つが常用回転数を低く抑えることで間違いないでしょう。
【ちょっと逸脱】
4AGの11000rpm 回すっていう企画あるじゃないですか。あれ上手くいかないと思っていて、理由は元々4Aはそういうエンジンじゃないから。4Aは最初から高性能エンジンとして設計されておらず、平凡なエンジンを上手にスポーティーにリファインされたもので、軽量な故に強度はさほどありません。
例えセオリー通りチューンをし、一時的に回ってもそのうちにシリンダーブロックの強度が耐えられず壊れないか心配。企画としては面白いけど…いずれ壊れるか、壊さないように回さないか、どちらかだと思います。基本設計からショートストロークエンジンにしないと難しいのでは?これが率直な感想。
初代ワークスの3気筒エンジンは高回転型で、レッドゾーンの9500rpmまでしっかり回り、それ以上はリミッターで回転を抑えていましたが一応13000rpmまで目盛がありました。あれは基本設計からそういうショートストロークの高回転エンジンだったからで、市販車なのでエンジン保護を考慮し9500rpmで抑えていたのでしょう。実際エンジンは全く問題なく、冷却性能の方が不安でした。これなら11000rpm回しても直ぐに壊れることは無いと思います。
当時は市販車のバイクで20000rpmとか普通に回るエンジンもありました。初代ワークスは4WDのRS-Rに乗っていましたが楽しい車でした。現在でもたまに欲しくなります。現行型はリアのデザインがイマイチかなぁ。
今思うと、80年~90年代はいい時代でしたねぇ。
話が逸れましたが、現状、パワステホースのこの赤い矢印の場所のみ湿り、その他の青い矢印の場所やその他のホースに湿りは見られません。
NC81投入後2週間程経過しましたが、完全に湿りが治まった気配は見られません。完全に乾いていることはなく、やはりかすかに湿っています。まだ効果が表れていないだけなのか?それともNC81では無理なのか?引き続き様子観察を継続していきます。
ともかく症状は軽いので早急にパワステホースを交換する必要性はなさそうです。しかし、長い目でみれば、部品が買える間に替えておいたり、部品だけ確保しておくのも賢い選択かも。その辺の見極めも現時点では難しく判断に迷います。ずっと乗っていたいと思う日もあれば、買い替えたくなったり、心変わりするものだから「その時になってみないと分からない」からです。
自分はマニアではないので、部品取りの車を確保したり、そういうタイプではありません。身近に一人いますが、いつか修理して乗るつもりの古いバイク・車を手放せないで所有し、結局ズルズル何年も放置しているだけ。生活や金銭的な状況、部品の確保、修理の手間、維持の大変さ、老いや体力的な面、もろもろを総合的に判断すると、結局手が出せずにそのままの状態で処分されてしまいそう。
実感として、歳を重ねるに従い年々生きていくのが大変。この10年でまったく手が出せないのに、今後手が出せますかねぇ?古い考え方にとらわれないで、一旦処分して、欲しくなったらその時にまた買えばいいのです。希少性があるのも理解できますが、動いてこその車やバイクではないでしょうか。
【8月の走行距離】
クロスカブ 826㎞ (先月 333㎞)
自転車 375㎞ (先月 470㎞)
カリブ 803㎞ (先月 286㎞)
合計 2004㎞ (先月 1089㎞)
【ガソリン代】
クロスカブ 1,769円 (12.1L)
カリブ 9,831円 (64.7L)
合計 11,600円 (先月 4,540円)
※ 給油が面倒なので月末時に満タンにしていません。
今月は久しぶりにガソリン代が1万円を超えました。再び野暮用が復活し、それ以外ではクロスカブとカリブそれぞれで遠出したせいです。クロスカブの燃費は平均で73.0㎞/1L。50キロ巡行だと夏場は安定の数値。
コロナ騒動の影響で遠征や旅行が一切なくなり、カリブで高速道路走ったのも2年ぶりで「大丈夫か?」と最初不安になるほど。100キロ巡行でもエンジン回転は2500rpm程度なのでエンジンは安定しており、どちらかといえば駆動系の負担が心配な高速走行でした。実際は全く平気で自信を取り戻しました。
そうそう、アフガニスタンのニュース絡みでトヨタのRVが話題になりましたが、自分的にはトヨタのカローラ90系~110系が普通に走っている映像が気になりました。カリブらしき姿もあったり、異国の地で歴代カローラが現役で走っている姿に感激。どのカローラもほこりまみれで艶なんて一切ありませんが、庶民の日常の足として活躍している様子で、中東舞台のハリウッド映画によく登場するのも納得。
クロスカブでの遠出は、天竜スーパー林道以来ほぼ1年ぶり。こちらもコロナのせいで自粛が続いていましたが、「ソロなのでいいかなぁ」と今回出かけてきました。お盆休みっぽい雰囲気の誘惑に負けた!
カリブでも2年ぶりに、弾丸日帰りで乗鞍に行ってきました。デジカメを車に忘れて畳平周辺の写真を撮れなかったのが残念。走りはじめは小雨→曇り→畳平は比較的良い天気と、過ごしやすくまずまずの天候でした。道路が空いていて、観光客も少なく、ヒルクラのチャリダーもチラホラ程度で、8月にしてはとても静かな乗鞍でした。廃墟のような建物も目につき「観光業大丈夫か?」と不安になるほど。
【乗鞍ヒルクライム】と【SDA王滝】の中止は予想通りで、今年はどちらもエントリーしなかったのでダメージは全くありません。当然、練習もまったくしていません。毎年大雨や台風で道路の崩落や荒れ方が酷く、コロナが収束してもSDA王滝は従来のワンウェイコースでの開催は難しそう。
ここ数年の状況ですが、地元の王滝を想定した練習コースの林道はガレガレでまともに走れる状態ではなく荒れ放題。崩落もあちこちで発生し修繕が追い付いていない。修繕が完了した頃にまた崩れるという…。
お盆休みの大雨には参った。これと猛暑のせいで自転車に乗る機会が少なく、室内でローラーする時間も増え、実走は375㎞と今月は特に少ない。体重も減らないので一日一食生活を復活。実際は2食くらいで体重管理しております。
Posted at 2021/08/31 23:37:05 | |
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