桜ヶ丘の総務大臣　９

え、いきなりのお誘い？
うわぁ、悩む。どう返事しようか？
あたふたあたふた…

「いつまで待たせるの？」
「あ、え、えっと…」
「もう、いいわ！」
　ガチャッ、ツーツーツー…

あ、電話切れた。

やばいなぁ、幸子さん怒ってたなぁ。
ま、断った形でここはよしとするか。


そして、翌日は日曜日の代休で休みだった。
で、「ニヤニヤ動画」で１日中まったりとしてすごした。

火曜日、出社するも社内の雰囲気がおかしい。
いや、正確には私自身への対応がおかしいと言った方が正しいな。

（何があったのだろうか？）

そう思っていると、

「龍聖君、支社長がお呼びだ。」と課長が言ってきた。

（日曜日の件の事かな？）

そう思って支社長室に行った龍聖だったが、そこで思いもよらね事を言われた。

「転勤…ですか？」
「ああ、今度ひぐらし支社に行ってもらう事になってな。」
「え…ひぐらし支社ですか？」
「まあ、がんばってくれたまえ。じゃ、もう用はないから下がっていいよ。」
「…。」

　『ひぐらし支社』
この支社は社内でも有名な「左遷場所のメッカ」であった。

なぜ？どうして？

色々考えたが理由がわからなかった。
…が、後日この転勤に桜ヶ丘支社秘書兼田幸子が絡んでいたのを風の噂で聞く事となったが、その時はもうひぐらし支社に行った後の出来事だった。

兼田幸子は独占魔で、龍聖を手玉に取りたかったようだが、あの時返事が遅く苛立たせた結果彼女の逆鱗に触れたのだ。


そして１年後、鷺ノ宮龍聖の名は株式会社グランヴェールから消えてなくなっていた。
その後の彼の行方を知る者は誰もいない…


　－ＢＡＤ　ＥＮＤ－






前回、誰からも選択肢を選ぶ返事がなかった為「ＢＡＤ　ＥＮＤ」となりました。
ひとえに、私の不徳の致す所です。
今回、この作品はこれにて終了、後日このブログは消去します。




…が、このまま終わるつもりはありません。
また新たに違う内容で考えて復活させようと思います。
２回に１回選択肢を出してそれを選んでもらう形でいこうと思いますので、復活の時にはお付き合いいただける作品を目指しがんばる所存ですので、その時が来た暁にはまた宜しくお付き合いいただければ幸いです。

では、短い間でしたが「桜ヶ丘の総務大臣」は大臣解任で終了、といたします。ｗ
ご清聴、ありがとうございました。m(_ _)m