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龍聖のブログ一覧

2007年11月08日 イイね!

エルディア蒼龍伝 7

   第2章 ペトグランチェスト会戦3


互いが様子見するような形で始まった今回の戦いだったが、1時間後の総攻撃を決めた帝国軍がいよいよ動きを見せる。

「よし、空戦部隊は随時発進を開始。」

銀河西暦4985年(帝国歴685年)7月18日、司令官の命が発せられいよいよ本格的な戦闘に突入した。

「まずはボマーから発進し、次はオールマイティ、そしてファイターと続け!」

ハラピーが各空戦部隊に命令を下すと、各機順調に発進していった。
そして全機発進後、今度はブーゲルフェン中将の命で艦隊自身の進撃速度を速めた。

ギルドラド艦隊も最初は帝国軍の攻撃に応戦する素振りを見せたが、すぐさま帝国軍の進撃を受け流すように反撃しつつ後退していった。

「張り合いがないのぉ。」

ブーゲルフェン中将が呟きながら戦況を見つめている。
最初のボマーの攻撃と帝国艦隊の攻撃で最前列のギルドラド艦隊は少なからず打撃を受けたが、その後はうまく受け流しながら後退している。

「参謀長、敵の動きに対してどう思う?」

ブーゲルフェン中将が参謀長ポーリス・ゼントデーラ准将に質問を投げかける。

「まだはっきりとはしてませんが、無理にこちらの攻撃に対応するつもりがないように感じます。おそらく、こちらを国境あたりまで引きずり込みその近辺に援軍が待ち構えてて我々を攻撃するのでは、と推測されます。」
「うむ、私も参謀長の意見と同意見だ。どうせこちらは陽動作戦であろうと思う。そこで、その直前までは少しでも敵戦力をそぎ落とし、頃合いを見て戦線を離脱しようかと思っておる。」
「効率よく、ですな。」
「ま、そんな所だ。敵の主力の相手は第10・12艦隊の方であろうから、そっちに任せとけばよかろうて。」

どうやら、本気で戦うまでもなかろう、との判断のようだ。
実際、空戦隊も1次攻撃で全機帰到して今は待機中であった。

「大佐、どうやらこのまま大した事もなく今回の戦いは終わりそうですね。」
ウェイティングルームにいたハラピーの元にサガス大尉が言い寄ってきた。

「そうだな、取り越し苦労になればそれはそれで無駄な犠牲が出なくてよしとせねば、な。」
そうはいったものの、まだ不安がぬぐいきれないハラピーであった。


「よし、ここらで一気に敵を追い払うとするか。」
「空戦隊は第2次攻撃を開始せよ!」

国境が徐々に近づいてきたのでここらでケリをつけるべく、再度大規模な攻撃をかけるべく命令をするブーゲルフェン中将。そして、空戦隊も第2次攻撃に飛び立った。

「さすがに敵もそう簡単には負けてはくれんようだな。まあ、航路も狭くなってるので敵が回り込んでこちらを攻めてくる心配はいらんので、無理をせずにじわじわ追い込んでやればよいぞ、ハラピー大佐。」

戦線が帝国軍寄りになっている為、のんびり構えている中将がハラピーにそう言ってきた。

「はっ、このまま戦線を優位に維持すべく対処します。」
そう告げたハラピーだったが、そこで疑問が浮かびあがった。

(ん、航路が狭くなってる?)

この指示を聞いたハラピーが妙に思い、航海部にこの周辺の航路の確認を依頼した。
そして、帰ってきた答えが帝国軍の持っている航路の広さの情報と現状の航路の広さが違う事が判明した。

「まさか?!」

そう思った時、航路の外周にあった小惑星のいくつかがこちらに向かって動き始めた。

「何だ、あれは?」

こちらに向かってくる小惑星と突然小惑星が割れたかと思うとそこから小型戦闘艇が急速にこちらに向けて発砲してきた。

そう! ギルドラド軍は国境付近に伏兵を用意していたのではなくその手前に巧妙に偽装した小惑星の形をした待機カプセルと我々が死角になるような角度に推進装置を設置し小惑星それ自体をこちらにぶつけるという大胆極まりない攻撃を用意していたのであった。

「くそっ、してやられたわ。」
ブーゲルフェン中将の舌打ちが司令部に響き渡る。

そして、敵小型戦闘艇が一気に旗艦シューフェンポール目掛けて突進してくる。

「くっ、全ファイターは旗艦の防衛に急行せよ!」

ハラピーはそう各機に指示しつつ自身も全速力で旗艦の戻って敵機の迎撃を始めたが、いかんせん敵の数が多く敵の突進を防ぎきれない。

「第2主砲大破、第3第4副砲昨日停止!」
「右舷甲板損傷甚大、火災が発生し死傷者多数!」
「レーダー大破、敵の動きがわかりません!」

旗艦及びその周辺の艦艇に不意をつかれた形で集中攻撃を浴びた為、想定外の被害が出ていた。
そして、最大のピンチが今起きようとしていた。

「機関部の火災が止まりません!このままでは爆発するまでもう時間がありません。」
「司令、どうしますか?」

参謀長ポーリス・ゼントデーラ准将がブーゲルフェン中将に次の指示を聞こうとしたが、もう完全に心ここにあらずの状態であった。

「機関部で爆発が起こ、うわぁ~…」
「どうした機関部、返事をせんか!」

旗艦シューフェンポール艦長ドトーレ准将が状況を聞こうとしたがもう機関部は火の海だった。

「あ~、旗艦シューフェンポールが…」

やっとの事で戻ってきたファイター各機が敵小型戦闘艇を迎撃後、真っ赤に燃える旗艦を目にしながら絶望のため息を漏らす。

そしてその5分後、旗艦シューフェンポールは永遠にこの世界から消えてなくなった。
第11艦隊司令ブーゲルフェン中将及び参謀長ポーリス・ゼントデーラ准将以下乗組員350名の命がここに終わりを告げたのであった。

 - つづく -


2007年11月08日 イイね!

25時からの話 5

25時からの話 5まんがタイム MOMO

基本的に4コマまんがは好きなのですが、(らき☆すたも元は4コマまんがですしね)これは定期的に買ってる数少ない4コマまんが雑誌です。
このまんがタイムMONOは私が買う雑誌で唯一すべての作者を読む雑誌です。

他にはまんがまんがタイムラブリーとかもたまに買ってますし、当然週刊マガジンやサンデー等も買ってますが、好みが合わずいくつかは飛ばしてる作品がどうしてもありますしね。f(^^;
ホント、珍しいっす。


女性が買いそうな雑誌かもしれませんが、普通に買ってます。(笑)
本屋の店員に「キモオタ」な客と思われそうですが、これらの本を買う時は決まった本屋に行ってます。そこの店員は1人だけなぜかコスプレ喫茶にいそうな衣装で普通にレジにいる女性なので、そこでならなんか安心して買えるから。(爆)


Posted at 2007/11/08 02:50:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | マンガや雑誌 | 日記

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「ホンダの頭にホンダ」
何シテル?   05/13 16:39
再び色々ありまして、乗り換えです。 2回目のホンダ車でまた白に戻りました。 引き続き宜しくお願いいたします。。♪   一般人からみたらオタク系だと思...
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