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龍聖のブログ一覧

2009年08月14日 イイね!

神殺の聖槍  41

 
   <これまでのあらすじ>
 
 この作品は、ここ「異世界」にて起こる愛と戦いと笑いのフィクションノベルです。
 
 記憶が途絶えたままの青年『エルファン・レオーネ』は、「異世界」の中の1国チャニーナで
 亜流拳法「翔活拳」を使う師範代候補の『周 麗華』に拾われる。
 レオーネはそこで麗華とともに修行を行い共に強くなっていった。
 1年後、麗華は師範代となる為の修行の旅に出ることになった。そのお供にレオーネも同伴する。
 
 2人が目指した先は、これまた「異世界」の中の1国「ウィルベリーニ」。
 そこで、レオーネと麗華は賞金稼ぎとして修行の旅を始める。
 最初に行ったダリスという街で初めての賞金稼ぎの仕事を始めるのだが、そこでレオーネが
 手にしたのは伝説の武器「ロンギヌスの槍」であった。
 その槍を手にしたレオーネは、その後ムルシエラゴ・マクガレフらロンギヌスの槍以外の武器を
 持つ賞金首と戦って倒したり、フィギュアート話の流れで「異世界」の中の1国「ジェバン」に行って
 出見緒の里で大暴れしたり、秋葉崎という街でアイドル・日下部美緒と出会ったりと
 色々あったが、その時レオーネは『ロンギヌスの槍』を今泉一騎に盗まれる。
 
 ロンギヌスの槍を奪還すめくウィルベリーニに帰ったレオーネ達を待ち構えていたのは、
 なんとウィルベリーニのウラッコ姫であった。
 姫の依頼により「ロンギヌスの槍を奪還する命を受ける。
 教会のシスター「シルビア・ガゼール」を加えて4人の集まりになったレオーネ達。
 今、改めてレオーネと愉快な仲間たちの旅が始まる!?
 
 
 
 注:現在、「神殺の聖槍」の修正版「神刺の聖槍」をミクシーで順次うpしてます。
   今回、第6章から続きを再開しますが、設定は修正版である「神刺の聖槍」に準じさせてます。
   大きな違いは、主人公:エルファン・アルシオーネ⇒エルファン・レオーネ、
   周麗華の口癖が中国娘風になってる点くらいです。これまでの内容はほぼ一緒なので、
   これまで読んでいただいてる方には、普通に続きを読めますが、上記の2点が変わってる事は
   ご理解の上読んでいただければ幸いです。
 
   では、本篇再開です。
 
 
 
 
      第6章   魔銃光殺砲  1
 
 
  「ファミりーレストラン・デラーズへようこそいらっしゃいませ~、何人様で?」
  「あ~、4人で。」
  「かしこまりました。お席は禁煙席でよろしいでしょうか?」
  「あ~、うっとしいアルな。さっさと席に案内するヨロシ。」
  「は…はい、ではこちらに。」
  「それでいいアル。」
 
  おびえる女性店員の後ろをぞろぞろと歩く4人の人たち。
 
  「で、では、ご注文が決まりましたら、こちらのボタンでお呼びください。」
 
  そういうとそそくさと席を外す女性店員。
 
  「ほら。麗華があんな事言うから店員がびっくりしていっちゃったじゃないか。」
  「そんなこと知らないアル。さっさと席に案内しないあのヘッポコ店員が悪いアルよ。」
  「まあまあ、麗華さん。」
  「ほら、お腹がすくと機嫌が悪くなりますんで、早速注文しましょう。」
  「特に誰かさんが、な。」
  「レオ、何でそのセリフ言う時こっち見るカ?」
  「気のせいだ。」
  「フン、お前なんか痛馬車に轢かれて死んでしまえ!」
  「クチ悪ぅ~。」
 
 
  レオことエルファン・レオーネ、爆弾娘こと周麗華、アキバのアイドル美緒りんこと日下部美緒、
  ウィルベリーニの修道女シルビア・ガゼール。このレオーネと愉快な仲間たち4人は、
  ウィルベリーニ第2皇女ウラッコ姫との極秘会合の後、今後の動向の会議と夕食を兼ねて
  ここズーチスーモクの街外れにあるファミリーレストラン【デラーズ】にやってきたのだ。
 
  
  まずはレオーネが話を進行していく。
  「さて、これから我々はどうするべきか? あ、俺テリヤキハンバークセットね。」
  続いて麗華が話に入ってくる。
  「とりあえず、今泉一騎の足取りを追わないとね。 あ、ワタシはカザツマ牛のステーキ丼アル。」
  更に続いて美緒りんが話に参加。
  「麗華さん、それは予算オーバーでし。 えっと、私はエビフライ定食をお願いするでし。」
  最後にシルビアが話に乱入。
  「圧倒的に行方の手掛かりが少な過ぎね。 私はサラスパだけでいいわ。」
  その言葉にレオーネが余計なひと言。
  「シルビアさん、ダイエットですか…」
 
   バキッ!?
 
  シルビアの右ストレートがレオーネに炸裂。
  「レオーネさん、言葉に気を付けてくださいね。」
  「き、肝に命じます。アイタタタ・・・」
  レオーネはファミレスで目にアザを作った初めてのお客となった。w

  テーブルに各人の夕食が来たので、まずはそれらを食べてから会議にする事にした。
 
  「いっただきま~す!」
 
   ガツガツガツ  ムシャムシャムシャ  バクバクバクバク  ・・・ 

  「・・・。」
 
  店員や他の客もア然とする豪快な食べっぷりの4人であった。
 
  「御馳走様~。」
  「速っ!?」
 
  観ていた店員もビックリの10分で終了した夕食時間。
 
  「じゃ、会議といきますか。」
 
  それぞれが食後のデザートやコーヒーを飲みながらの会議となった。
  まずはシルビアが口を開く。

  「そもそもなぜ今泉がロンギヌスの槍を持っていったかというのが疑問ですわね。」
  「そうです、彼は口は達者でも武術に長けている様子はなかったですし。」

  レオーネも同じ考えだと思っていた。そうなると思いつくのはただ1つ。
 
  「誰かに売り付ける事でしね。」
  「私もそう思います。」
  「同感同感。」
 
  美緒りん達も口を揃えて言う。

  「じゃ、今泉は誰に槍を売る気だと言うアルか?」
 
  率直な意見が麗華から出てきた。
 
  「お~、スゲェな、麗華。さすがにあんだけカザツマ牛を食えば頭もましになるんだな。
   肝心なトコはましになんないけどな・・・」
 
    バゴッ!?
 
  レオーネの目のアザは両方ともになった。w
 
  「ったく、失礼アルなぁ。」
  「すっ、すみましぇん。」
  「話を戻して、どうやって今泉の情報を得ていくかが問題ですね。」
  「う~ん…。」
 
  みんな考え込んでいく。そして待つこと5分後、1人が発言をする。
 
  「レオ、私の意見聞いてくれる?」
  「ああ、言ってみてくれ。」
 
  3人が麗華へアツイ視線を浴びせる。
 
  「もう1回ご飯食べてもいいアルか?」
  「却下!」×3
 
  3人が見事にハモる!
 
  「何でよ~?」
  「わかった、お前だけ頼め。で、まじでどうするよ?」
 
  レオーネが麗華以外に尋ねる。
 
  「う~ん…」
  「どうしましょう…」
 
  考えが全く出てこない。
 
  「仕方ない、それについえはまた明日考えることにし…」
 
  とそこまで言いかけた所に、大声を発しながらファミレスに入ってくる男が。
 
  「おい。賞金首の張り紙が更新されたぞ!」
 
  その男は向こうのテーブルでたむろってた男3人組の所へ行って、何やらこそこそと。
 
  「何だありゃ?」
  「そうですね、何でしょうか?」
  「何でしね~?」
  「ねえ、これおいしいよ。レオも一口食べてみる?」
  「…いらん。」
  「ぶ~、食べるとおいしいアルのにぃ~。」
 
  とりあえず麗華は無視する方向で。w

  やがて、男どもは店を早々に出て行った。
  すると、突然美緒りんが叫ぶ。
 
  「そうだ、賞金首に出せばいいんじゃないでしか?」
  「どういう事?」
 
  美緒りんの説明はこうだ。自分達で今泉の行方が探しきれないなら、
  他の人に手伝ってもらう方法をとればいいのでは?という事だそうだ。
 
  「あ、そういう事か。」

  レオーネは美緒りんの言いたい事がわかった。それは、今泉一騎自身を賞金首にすれば、
  自分達が探し切れなくても、賞金目当てのヤツらがそれを補って探してくれる、という訳だ。
 
  「でも、問題がありますね。」
  「え、何が問題なんだ?」
  「賞金首にするのはいいのですが、その賞金を用意しないといけない、という事ですよ。」
  「あ…。」
 
  この「異世界」での賞金首登録は原則王宮及び官公庁関係者及び教会組合員しか出来ない。
  そして、賞金首としての登録料及び賞金は各自治体等が実費負担、となっていた。
 
  レオーネ達にはウラッコ姫からの直々の依頼という大義名分もあるしシルビアという
  教会組合員もいるので、登録については問題ない。ただ、賞金が心もとないという点だ。
 
  「賞金はどうしよう?」
  「レオーネさん、手持ちはいくらありますか?」
  
  レオーネはお金を入れている袋を確認する。

  「えっと、10000ベルーです。」
  「10000ベルーだけですか。出来れば15000ベルーは欲しいトコですね。」
  
  シルビアはこれまでの相場から今回必要と思われる賞金を15000ベルーと予想したようだ。

  「王宮か教会組合から出ませんかねぇ。」
  「出ません!」
 
  レオーネはシルビアにお金を出してもらおうかと思ったが、あっさり却下された。w
 
  「何言ってるアルか、出す賞金は稼げばいいだけネ。」
 
  さっきまで、おかわりのカザツマ丼を食べていた麗華が突然話に入ってきた。
 
  「麗華、お前さっきまでおかわり食ってたはずじゃ…」
  「何言ってるカ、さっき完食したアル。」
 
  腰に手を当ててなぜか自慢げに話す麗華。その根拠が俺にはわからん。

  「さいですか。で麗華、稼ぐってどうするんだ?」
  「レオ、あんたバカアルか?私達は何アル?」 
  「何って、俺達は一応賞金稼ぎで…って、あ~そういう訳か!?」
  「そうよ。賞金稼ぎで出す賞金をまかなえばいいのよ。」
 
  麗華、たまにはいい事言うなぁ。本当にたまにだけど。w
 
  「じゃ、賞金首を貼り出している掲示板に出発よ。」
  「お~!!!」


 
  次の目的が決まった一行は元気よく店を出ようとする。
 
  「9800ベルーになります。」
 
  ファミレスのレジでさらっと高額を請求してくるデラーズの店員。

  「ちょっと待て。おい、麗華、お前いくらおかわりしたんだよ?」
  「よく覚えてないけど5~6杯くらいアル。」
  「アホか。カザツマ牛は高いんだから、そんだけ食ったら高額請求されるわ…。」
  「ごめんねごめんね~アル。♥」
 
  何か、無性にムカつくんですけど。(爆)


    <つづく>
 
 
 
   3か月振りの再開です。自分でも内容忘れてました。(爆)
   2週間おきくらいの更新予定ですので、気が向いたら読んでみてちょ。
Posted at 2009/08/14 19:19:31 | コメント(1) | トラックバック(0) | 【自作小説】神殺の聖槍 | 趣味

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何シテル?   05/13 16:39
再び色々ありまして、乗り換えです。 2回目のホンダ車でまた白に戻りました。 引き続き宜しくお願いいたします。。♪   一般人からみたらオタク系だと思...
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