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龍聖のブログ一覧

2009年09月09日 イイね!

神殺の聖槍  43

 
      第6章   魔銃光殺砲   3
 
 
 
 今泉一騎を捜索する為に賞金首にして情報を得ようとすべく、賞金首代を稼ごうと
 現在リストアップされている賞金首から資金搾取しようと思っていたら、ちょうど今泉一騎が
 賞金首に上がっていた。
 
 その事を報告する為、麗華達が待つカフェ「マンハッタン」へと向かうレオーネであった。
 
 (はぁ、何で俺ばっかコキ使われるハメになるかねぇ…)
 
 レオーネはこういう時決まって貧乏くじを引く役を強引に選ばせられる、麗華によって。w
 まあ、昨日今日に始まった事でもないし最近それに慣れてきた自覚もあった。
 
 (俺って【ドM】なんだろうか?) そんな気にもなってしまう。
 
 では、ここは作者が変わりに断言してあげよう。
 
 「レオーネ、君は間違いなく【ドM】だよ。(爆)」  あ、ドムじゃないよw
 
 
 そうこう妄想してるうちに勝ち合わせ場所のカフェに到着したレオーネ。
 
 「お~、着いた着いた。」
 
 カフェ「マンハッタン」はズーチスーモクの街の郊外にある古びたお店。
 そう、数日前にウラッコ姫と密会したお店がココだ。
 
 カランカランカラン♪
 
 相変わらず小気味よいドアの鈴の音と共に店に入るレオーネ。
 
 「いらっしゃいませ。」
 「あの~、2人の女性の客がいると思うのですが…」
 「はい、1時間ほど前からお待ちでいらっしゃいますよ。案内します、どうぞ。」

 前回同様礼儀正しい口調で席に案内される。今日のウェトレスさんの衣装はメイド服調である。
 なんでカフェの衣装がメイドなのかはよくわからない。試しに聞いてみたら、
 
 「お客のご要望に答えるのが当店のモットーですから。♥」
 
 おいおい、ハートマーク付きでさらっと言っちゃってますよ、このウェトレスさん。w
 まあ、レオーネも一応男性だし、そういうのが嫌いでもなかったので、
 
 (チャニーナ服や修道女もいいけど、メイド服は王道ダナァ。)
 
 なんて邪な考えを持っていると、
 
 ドスン!
 
 何かにぶつかった。どうやらウェトレスのメイド服を見ててちょっと妄想モードに突入してたようだ。
 ドスン!と共に確変は終わってしまった。w
 
 「お客様、こちらです。」
 
 レオーネとぶつかっても至って冷静に振る舞うその姿勢、そしてその笑顔。
 さすがメイドはちがっ…いやいや、この人はウェトレスだったわ。(爆)
 
 「レオ、何してたアルか、戻るのが遅いアルっ!」
 
 戻ってきて最初に仲間からかけられた言葉が「遅い」って…テンション下がるわ、もう。
 
 「お疲れ様です、レオーネさん。ところで…」
 
 さすがシルビアさんはわかってくれてるなぁ。 ん、なんでそこで「ところで…」と言われるのだ?
 シルビアさんは無言でレオーネの後ろを指差している。
 そこで、レオーネがその指差す方向を見ると、
 
 「どうも。」(^-^)>
 
 さわやかにこっちを見ながら敬礼する小柄な女性。しかも見覚えがある人だ。
 
 「ななななな、何でアンタが!?」
 
 そこには何食わぬ顔でレオーネの後ろに当たり前のようにいるカルディナの姿が!
 
 「レオーネが困ってそうなんで、ボクが手伝ってあげなきゃ!って思ってね。♪」
 「そ、そんな話いつしましたっけ、カルディナさん?」
 「いえ、全くしてませんよ!」
 
 カルディナさん、それは親切の押し売りですよ~。(爆)
 
 「ち、ちょっとレオ。誰アルか、そのチビッ娘は?」
 「な~んだ、レオーネさん。もう4人目の仲間を連れてきたんですね。」
 
 麗華は嫉妬深い目を、シルビアは胡散臭い目をしてレオーネとカルディナを見る。
 
 「初めまして、ボクの名はカルディナ・プルミエール。この度レオーネさんと一緒に行動する
 事になりました。どうやらレオーネさんのお仲間のようで。どうぞ宜しくお願いいたします。」
 
 きちっと挨拶をするカルディナ。
 
 「どういう事か説明するアルっ!」
 
 麗華が大声を張り上げ言う。

 「えっと、これは話せばなが~くなるんだが…」
 「納得いく説明をいただきたいですね。」
 
 しどろもどろになるレオーネを尻目にシルビアも意地悪く言う。
 
 「もう、勘弁してくださいよ~。」(泣)
 
 
 
 その後、掲示板での出来事を説明してなんとか理解してもらう。
 
 「レオーネさん、女性の好みが変わったんですかねぇ。ニヤニヤ」
 「本当に勘弁してくださいよ、シルビアさん。」
 「うふふふ。でも、麗華さんと話が合うみたいでよかったわね。」
 「本当ですよ。あれでそりが合わなかったら、私は今頃傷だらけですよ。」
 
 レオーネとシルビアは楽しく話をする麗華とカルディナを眺めながら小声で話す。
 事情を説明した後、カルディナは麗華と意外と波長が合うようで、色々と楽しく話をしているので、
 レオーネとしては一安心だった。シルビアの時もそうだったが、麗華は仲間が増える事をあまり
 好ましく思っていないようだった。その訳はわからないが、美緒りんやカルディナの時は
 シルビアの時ほど疎ましく思ってないみたいなので、単純にシルビアとは性格が合わないだけ
 なんだろうとレオーネは簡単に考えていた。実はそれは大きな勘違いなのだが…。
 
 2人ずつの話がひと段落した所で、ゴホンと1つ咳払いをした後レオーネが徐に話し始める。
 
 「さて、カルディナの件は今泉をとっ捕まえるかロンギヌスの槍を確保するまでは一緒に
 行動する事で合意したが、当面の問題点がある。」
 「モグモグ。ん、何の問題があるネ?」
 
 麗華はパフェを食べながら他人事のように聞いている。
 
 (麗華、おかねないのにそんなに食うな) 泣きたい気持ちをぐっと押さえる。

 「麗華さん、ある意味死活問題ですよ。」
 「なぜアルか、シルビア?」
 「いいですか麗華さん。今我々の資金は非常に乏しいのです。正直、今のままだと明日からの
 食事はカザツマ牛どころか鶏肉も食べれない状況なんですよ。」
 「そ、そうなのか、レオ?」
 
 ブンブンブン

 ご飯が食べれなくなるのが相当ショックなようで、 レオーネの胸元をガシッと掴むと首を上下に
 ブンブン振り回しながら、尋ねる。
 
 「レオ、もうご飯食べれないのか、食べれないのか?」
 「くっ苦しい、麗華。それと2度言わんでもいいわい。」
 「あっ、すまないアル。」
 「まあその気持ちはわからないでもない。俺も不安だ。そこで当座の資金をどうするかだが…」
 
 ここで、レオーネはきょろきょろと周りを見渡す。
 
 「シルビアさん、美緒りんの姿が見えないのですが?」
 
 そう、レオーネとカルディナがカフェに来た時から姿がなかった。
 場が落ち着くまでレオーネ自身も忘れていた。(爆)
 その疑問は意外にも麗華が教えてくれた。
 
 「美緒りんは、友達に会いに行ったアル。」
 「友達に? 美緒りんはこの街に来たのは初めてと思うが、友達がいたのか?」
 
 ジェバン出身でウィルベリーニも初めてな日下部美緒になぜこの街で友達に会いにいくのか?
 はなはだ疑問だった。
 
 「歌手友達って言ってたアル。」
 「歌手友達?」
 「うん、間違いないアル!」
 「ふ~ん………あ、そっか。言われてみればその可能性もあるわな。」
 「詳しい話は私が説明するわ。」
 「あ~ダメネ、私が説明するアル。」
 「はいはい。では、お願いします。」
 「任せるアル!」
 
 まるでシルビアがお母さんで麗華が子供って感じだ。w
 
 で、話を聞くと、先の賞金首の掲示板からこのカフェに来るまでの間に公開演芸場らしき建物が
 あったそうだ。レオーネは合流するので頭がいっぱいでその建物に気付かなかったのだが…。w
 その建物の今日の催し物の案内欄のポスターを見るとジェバン時代の友人のポスターが貼って
 あり、それがかつて同じ事務所の娘との事。で、ちょっと顔を見てくるので、後からカフェに
 合流すると言って別れたそうだ。
 
 「へぇ、美緒りんもまさかここで昔の仲間に会えるなんて思ってもなかっただろうな。」
 「そうでしょうね。だから、『行ってきたら』って言ってあげたの。」
 「そっか。同じ歌手友達かぁ。」
 「そうね。」
 「…。」
 「どうした麗華、黙りこくって?」
 「いい考え、思いついたアル!」
 
 急に大声を張り上げる麗華!
 
 「な、なんだよ麗華、ビックリするじゃないか。」
 「ねぇ、レオ。その仲間に便乗して美緒りんにも歌ってもらって稼いでもらうってのはどう?」
 「…あ、なるほど。出演料で資金を稼いでもらうって事か。」
 「麗華さんにしては考えたわね。」
 「歌手に会うのは初めてだから、ボク楽しみだなぁ。」
 「ね、ね、いいアイデアでしょう!」
 
 自慢げに言う麗華。
 
 「麗華にしてはいいアイデアじゃないか。」
 「ね、レオもそう思うでしょ。」
 「ああ、そうだな。」
 「(ニコニコ)。」
 
 素晴らしいアイデアが出て褒められたと思う麗華はすごく上機嫌だ。
 そこへ、す~っとレオーネが麗華の元に近づく。
 
 「ああ、い・い・ア・イ・デ・ア・だ・な。」
 
 レオーネが近づいてきたので褒められると思ってた麗華だったが、レオーネが行った行為は
 両手の中指をちょっと立てて麗華の左右のこめかみをグリグリ押さえる!
 
 「痛い痛~い。レオ、な、何するアルか?」
 
 思ってもない攻撃を受け戸惑いつつも怒りをあらわにする麗華。
 
 「アホか、おまえは。何美緒りんだけ働かせようとしてるんだ!」
 「そうですよ、麗華さん。みんなで協力する手段を考えないと。」
 「や~い、麗華怒られた~。」
 
 カルディナも釣られて追い打ち。w
 
 「ぶ~、だってだって…いい考えだと思ったモン。♡」
 
 ふてくされるしぐさが可愛いかったんでちょっと心がグラついたが、ここは心を鬼にせねば。
 
 「そもそも資金不足の原因は麗華、おまえだろうが! おまえも働く手段を考えんかいっ。」
 「ぶ~、わかったアル。」
 「わかればよし。」
 
 そう言ってレオーネは麗華の頭をなでてあげる。麗華も最初ふてくされた顔をしてたが、
 いつもこう素直だとかわいいんだがなぁ。☆
 
 「さて、じゃどうします?」
 
 シルビアが再度稼ぐ方法を考えようと言いだそうとした瞬間、カフェのドアが開く。
 
 カランカランカラン♪ 

 (誰か他のお客が来たようだ)
 
 そう思いながら、店の入り口を見てみると見覚えのある顔が。
 
 「レ、レオーネさんみなさん、遅くなりました。」
 「み、美緒りん!?」
 
 ここで美緒が帰ってきた。
 
 「どうだったネ、お仲間には会えたアルか?」
 「…。」
 
 返事がない、ただの屍…な訳はない。(爆)
 
 「みなさんにお願いがあります。」
 「何?」
 「何アルか?」
 「何するの?」
 
 ちょっと1つ深呼吸をして美緒が徐に口を開く。
 
 「私と一緒にステージに立ってくださいっ!」
 
  え~!?
 
 ど、どういう事?
 
 
   -つづく-
 
 
 次の更新はちょっと間があきます。
Posted at 2009/09/09 19:59:42 | コメント(1) | トラックバック(0) | 【自作小説】神殺の聖槍 | 趣味

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何シテル?   05/13 16:39
再び色々ありまして、乗り換えです。 2回目のホンダ車でまた白に戻りました。 引き続き宜しくお願いいたします。。♪   一般人からみたらオタク系だと思...
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