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龍聖のブログ一覧

2010年06月11日 イイね!

【アニメ】マイナーアニメ支援委員会

【アニメ】マイナーアニメ支援委員会 
 月一のつもりが2カ月に1回と
 なってる現状…。このコーナー、
 なかなか進行しません。(爆) 
 新作アニメとかで手イッパイな為
 なかなかマイナーアニメを観れません。
 
 

 そんな中、やっと紹介するのが、このアニメで良いのか?
 
 
  『ミラクル☆トレイン』
 
 『ミラクル☆トレイン』は鉄道駅を美麗男子に擬人化した漫画・ノベル、
 およびそこから派生したプロジェクトである。現在、中央線をモチーフにした「中央線版」と
 都営地下鉄大江戸線をモチーフにした「大江戸線版」が発表されている。

 『ミラクル☆トレイン〜大江戸線へようこそ〜』のタイトル通り、このアニメは大江戸線の
 駅名を擬人化キャラがメインキャラクターとして設定されている。
 ちなみに、中央線版は漫画と小説で展開されているがアニメ版はない。
 
 ミラクル☆トレインに迷い込んだ悩みある女性の悩みを擬人化した6人が解決するのが
 この話の大筋。毎回色々な女性が登場するが、おばあさんの時や男性の時もあった。
 
 2009年10~12月に放映され、全13話。
 
 擬人化した駅キャラ達はこんな感じ。
 
   都庁 前(とちょう さき)  CV:杉田智和
 
 1997年12月19日生まれ、身長188cm、血液型A型。
 几帳面な性格の眼鏡をかけた青年で、駅たちのリーダー。仲間からは「都庁さん」
 「都庁(新宿)」「リーダー(両国)」「都庁君(車掌・豊島園)」と呼ばれている。
 刑事ドラマと家電、そしてマラソンが好きで、他のメンバーにあだ名をつけている。
 生真面目で何かと規則を持ち出すが、基本的に紳士でメンバーからの信頼は厚い。
 また、テレビアニメ第8話にて絶叫マシン嫌いが判明している。
 
   新宿 凛太郎(しんじゅく りんたろう)  CV:置鮎龍太郎
 
 1997年12月19日生まれ、身長178cm、血液型A型。
 中央線版の慎太郎の双子の弟。メインキャラの中では、ただ一人都庁前と同時開業のため、
 サブリーダー的な存在。兄同様の性格だが、神社が好きという一面がある。
 女性なら年齢を問わず甘い言葉をかける。よく汐留をからかって遊んでいるが、
 彼がテレビアニメ第7話でピンチに陥った際は誰より早く駆け寄って「一緒にいてやる」と
 手を取るなど、彼に目をかけている様子が伺える。新宿ブラザーズの一員。
 
   六本木 史(ろっぽんぎ ふみ)  CV: KENN
  
 2000年12月12日生まれ、身長177cm、血液型O型。
 テレビアニメにおける主人公的存在。ファッションのレベルが高く爽やかな青年だが、
 乃木希典を心の師匠とする古風な面もある。ただ、口数がやや少なく、影が薄いと
 複数名から指摘されている。ノートブックタイプの赤いパソコンを所持しており、
 パソコンの操作にかなり精通している。報告書の作成以外にも他のメンバーの後方支援や
 情報収集などもパソコンで行う。また、都営交通の意匠が文字盤に入ったアナログ腕時計を
 持っている。テレビアニメ第7話に登場した謎の工事中の駅に何か覚えがある模様。
 夜になると多少性格が変わり新宿と張り合うようになるらしいが、今のところ
 アニメ・ウェブコミック・ノベルいずれにもその描写は無い。ファーストネームは駅番号(E-23)から。
 
   汐留 行(しおどめ いく)  CV:梶裕貴
 
 2002年11月2日生まれ、身長173cm、血液型B型。
 イタリア語が堪能で、新しい物好きだが、隠れ鉄道おたくの面がある。
 また、日本茶インストラクター協会のインストラクター免許を所持
 (胸にインストラクターバッジを付けている)。なお、大江戸線全駅の中で最後に開業した為、
 他のメンバー、特に新宿からは良く子供扱いされている。ペットで亀を飼っている。
 なお、男性(仲間の駅)に手を握られたり抱きとめられると何故か赤面する為、
 とくがわに「何でだよ…」とツッコまれている。ファーストネームは駅番号(E-19)から。
 
   月島 十六夜(つきしま いざよい)  CV:小野大輔
 
 2000年12月12日生まれ、身長180cm、血液型AB型。
 温厚だがミステリアス。普段は和の風情を愛する物腰柔らかな好青年だが熱い一面も
 併せ持っており、やるときはやる性格である。好きなものはもんじゃ焼き、レバーフライ、
 佃煮、煮込み。特にもんじゃ焼きには極度のこだわりを持ち、「普通は一人一日一もんじゃ」と
 称してミラクル☆トレイン車内に鉄板(規定サイズ内)を持ち込み、もんじゃを焼いて仲間に
 振舞うほど。ファーストネームは駅番号(E-16)から。
 
   両国 逸巳(りょうごく いつみ)  CV:森田成一
 
 2000年12月12日生まれ、身長183cm、血液型O型。
 スポーツマンで、人情に厚い熱血漢。江戸時代の時代劇・時代小説、特に忠臣蔵や
 鬼平犯科帳が好き。言葉遣いも行動も江戸っ子気質であり、メインキャラクターの中では
 最もケンカっ早い。そのため、テレビアニメ第7話では車掌室のドアを蹴破ろうとして
 都庁に止められていた。月島とは浴衣姿で一緒に花火を見る仲。また、何にでも七味をかけて
 食べる辛党である。ファーストネームは駅番号(E-12)から。
 
   新宿西口 一(しんじゅくにしぐち はじめ)  CV:羽多野渉
 
 2000年12月12日生まれ、身長175cm、血液型B型。
 ウェブコミック第1話及び、テレビアニメ第3話に登場。新宿ブラザーズの一員で、
 新宿凛太郎のことを兄のように慕っている。
 新宿西口の擬人化で、ファーストネームは駅番号(E-01)から。
 
   東新宿 零二(ひがししんじゅく れいじ)  CV:前野智昭
 
 2000年12月12日生まれ、身長175cm、血液型O型。
 テレビアニメ第3話に登場。新宿ブラザーズの一員で、新宿凛太郎のことを兄のように慕っている。
 東新宿の擬人化で、ファーストネームは駅番号(E-02)から。
 
   西新宿五丁目 吹(にししんじゅくごちょうめ ふく) 声 - 鈴木達央
 
 1997年12月19日生まれ、身長176cm、血液型A型。
 テレビアニメ第3話に登場。新宿ブラザーズの一員で、新宿凛太郎のことを兄のように
 慕っている(生年月日は一緒であるが)。
 西新宿五丁目の擬人化で、ファーストネームは駅番号(E-29)から。
 
   飯田橋 麗夢(いいだばし れむ)  CV:日野聡
 
 2000年12月12日生まれ、身長180cm、血液型O型。
 テレビアニメ第8話に登場。男女双子の子持ちで、常に写真を持ち歩いている。
 また、理系で普段から白衣を着用。アニメ情報誌『月刊ニュータイプ』の編集部所在地である
 飯田橋の擬人化で、ファーストネームは駅番号(E-06)から。
 
   豊島園 沙武朗(としまえん さぶろう)  CV:菅沼久義
 
 1991年12月10日生まれ、身長170cm、血液型AB型。
 テレビアニメ第8話に登場。続く第9話でも六本木の回想に登場した。
 としまえんのことに詳しく、子供好きでズボンやシャツの袖を捲くっているのが特徴。
 一癖も二癖もある登場人物が多い中、割と常識的な人物像が描かれている。
 開業したのがまだ大江戸線が都営12号線と呼ばれていた時代であるため、
 メインキャラクター6人の先輩にあたる。そのため、6人全員が敬語で接する数少ない人物。
 相手の長所短所を指摘するなど先輩らしい一面を持つ。
 制服も12号線当時のカラーリングとなっている。
 豊島園の擬人化で、ファーストネームは駅番号(E-36)から。
 
   大門 哲也(だいもん てつや)  CV:井上和彦
 
 2000年12月12日生まれ、身長186cm、血液型B型。
 テレビアニメ第10話に登場。ビジネスマンだが骨董品鑑定士でもあり、
 幅広い知識を持っている。男に惚れられやすい。
 アニメ情報誌『アニメージュ』の編集部所在地である大門の擬人化。
 
   代々木 学(よよぎ がく)  CV:平川大輔
 
 2000年4月20日生まれ、身長176cm、血液型A型。
 現在どの媒体にも未登場。永遠の高校生で常に制服を着用し、勉強に励んでいる優等生。
 新宿ブラザーズの親戚でもある。ウェブサイト『とれたて!ほびーちゃんねる』の
 編集部所在地である代々木の擬人化。
 
   とくがわ(犬?)  CV:石田彰
 
 大江戸線版、中央線版両方に登場する唯一のキャラクターで、ミラクル☆トレインに
 いつのまにか住み着いたマメシバ。見た目は可愛いが、かなりの毒舌の持ち主で駅達に
 ツッコミを入れている。犬であるため駅たちと会話することができないが、駅たちや
 乗客の会話等、人間の言葉は理解できる模様。中野からポチと呼ばれていることを
 気にしている。架空のICカード「noruca」のマスコットキャラでもある。
 
   車掌(12号)  CV:藤原啓治
 
 身長182cm その他は一切不明。
 ミラクル☆トレインの車掌で、12号と呼ばれることもある(第7話でどこかと通信をしている際、
 自らをそう呼んでいた)、駅たちの上司的な立場にある存在。常に制帽と仮面を被っており、
 素顔は誰も知らない模様。ミラクル☆トレインの乗客は彼が決めている。
 ちなみに、大江戸線はワンマン運転の為「車掌」という役職は存在せず、
 駅たちの疑念の種になっている。
 
   あかり  CV:酒井香奈子
 
 身長127cm、血液型A型
 メインキャラクターとしては紅一点。遅刻したり迷ったりと、少しそそっかしい面がある。
 (とくがわに、「こん中でどうやって迷うんだよぅ!」とつっこまれたこともある。)
 元々は六本木から乗車したミラクル☆トレインの乗客であったが、乗車と同時に名前以外の
 一切の記憶を失ってしまったという経歴を持つ謎の少女。
 『悩みを解決しない限り電車から降りられない』というミラクル☆トレインのルールにより、
 記憶=悩みを思い出すまでは降車することも出来なくなってしまった為、
 電車内でガイドを務めることになった。「ガイド」としては記憶が回復するまでの
 一時的な処置だった筈が、かなりの長期に渡ってしまい、そのことがミラクル☆トレインの暴走を
 引き起こす引き金にもなっている。第7話に登場した謎の工事中の駅に、六本木同様
 何か覚えがある模様。
 
 
 このように、声優陣はほとんどが男性声優と言う事でいわゆる【BLアニメ】のジャンルに
 属されております。
  
 ですが、作品自体は普通に擬人化キャラが真剣?に悩みを持つ女性の為に尽力するのですが
 その動作が世の女性にウケルようにしてる感はあります。
 
 個人的ですが、男性でも普通に観れる作品なので気負う事はない…はずです。w
 
 
   「ミラクル☆トレイン OP」
 
   「ミラクル☆トレイン ED」
 
 私はEDの方が好きなので、EDはたまに聴いてます。♪
 
 すでに、DVDも出てると思うので、機会があれば観てみてはいかがでしょう。
 
 
 え~、次回もこそは来月にはやりたいと思いますが、また2カ月後になりそう。
 
 ってか、このコーナー無くなるかも…。(爆)
 
関連情報URL : http://miracletrain.jp/
Posted at 2010/06/11 22:11:36 | コメント(2) | トラックバック(0) | マイナーアニメ?! | 音楽/映画/テレビ
2010年06月11日 イイね!

【小説】刀をたずねて三千里  9

   バックナンバーは⇒

 
 
       第1章   刀を狩るモノ   9
 
 
 
 「お待たせ、恭介クン。」
 
 夕食を食べに行くという事で、準備の為に部屋に戻っていた次田女史が準備を済ませ
 恭介の待つ玄関にやってきた。
 
   Σ( ̄□ ̄lll)
 
 「ど、どうしたんですか、その格好は!?」
 「いいでしょう、私のお気に入りの中の一着なのよ。♪」
 
 機嫌良く答える次田女史。
 だが、その衣装は奇抜な事この上ない!
 
 「今、流行りの衣装なのよ、どう似合う?」
 
 目をキラキラ☆彡させて恭介に問う。
 当然、期待されている答えがあるに違いない…。
 
 「よ、よく似合いますよ。」
 「もう上手なんだからぁ、恭介クンは。
 
 満面の笑みを浮かべる次田女史。相当今の衣装が気に入ってるようで嬉しさが
 前面にあふれ出ている。その衣装のジャンルがいわゆる【ゴスロリ】だというのは
 後に知る事になるのだが、2年間日本にいなかった恭介にその知識がある訳がなかった。
 もっとも、2年前にもゴスロリ衣装はあったが…。(笑)
 
 「じゃ、行きましょう。」
 
 そういうと、さっさと歩いて恭介のクルマに乗りこむ。
 次田女史は恭介がクルマに乗ってる事を知ってる。そりゃまあインプレッサで教会に
 乗りつけてきたのだから当然と言えば当然だ。
 
 「出来れば、町内でのクルマの使用は控えたいんですが。」
 「何で?」
 
 次田女史はなぜクルマがあるのに使わないのかと疑問を抱く。そりゃ普通なら同然の疑問だ。
 だが、恭介は町内で愛車を乗るのはあまり好ましくないと思っていた。
 その理由は、この町に来た時の出来事がアタマの中にあった。それは、高校生として
 この町に来た恭介が普通に町内でクルマを使用して同級生や高校の先生に出くわした時に
 どう弁解するか、という事だ。
 高校には17歳で転入しているのだから、当然クルマの免許は持てない年齢だ。
 その恭介がクルマに乗っていては本末転倒だ。
 
 ただでさえ、この町に来て最初に出会ったのが都歌沙さんで、しかもその彼女をあまつさえ
 轢きそうになったのが今でも脳裏に残ってる。
 
 今日の様子だと、その時に怪我等をした訳ではないのでホッとしてるが、クルマに乗ってる姿を
 この町で恭介を知る人物に見られるのは避けるべきであろう。
 
 「もう、仕方ないわね。」
 
 次田女史はしぶしぶクルマを降りる。
 
 「じゃ、どこに行く?」
 「クルマが使えないとなるとそう遠くには行けませんよ。」
 「え~、じゃこの辺りで食事が出来る所って、この前出来たファミリーレストランしかないわよ。」
 
 聖・バーナード教会は八九寺市郊外の山あいに位置し、周辺にいまどきのお店がない。
 ただ、近くに国道16号線と繋がる市道があるので、そこからクルマや鉄道で八九寺市中心部や
 八王子市内に行けば色々なお店がいくらでもあるので、八九寺市の多くは町中心部が買いモノ
 スポットという認識で成り立っている。
 そんな中、その郊外から本線に繋がる市道にポツっとファミリーレストランが出来た。
 
 その名も、ファミリーレストラン【イグナリア】。イグアナのキャラクターで最近各地に
 店舗進出をしている新興ファミレスチェーン店である。
 
 「歩いて行ける所っていったらそこしかないんでしょ?」
 「う~ん、仕方ないわね。」
 
 そう言うと、スタスタと家の中に入っていく。
 
 「ちょっと、次田女史、どこへ行くんですか?」
 「さ・と・み・ん、って呼ぶ約束でしょ?」
 
 ちっ、まだその事にこだわるんかいっ。(爆)
 
 「じゃ…さとみん、何で家に戻るんですか?」
 
 恭介が家に戻る理由を尋ねると、近所なら普通の格好にする、との事だ。
 
 (じゃ、あの派手な衣装はどこに行く目的だったんだ!?)
 
 そんな不安にかられた恭介だったが、まあ普通の格好にしてくれるならまあいいか、と
 思うのであった。
 
 「お待たせ。」
 
   ミ(ノ_ _)ノ=3 ドテッ
 
 着替えて出てきた次田女史の姿を見て、恭介はずっこけるしかなかった。
 
 「さっきとかわってないじゃないですか!?」
 「あら、違うわよ。さっきは黒が基調だったけど、近所だから控え目に白を基調にしたのよ。」
 
 確かに色は違うが衣装の派手さは基本的に変わってなく、白のゴスロリになっただけだった。
 
 「じゃ、行くわよ。」
 「…はいはい。」
 
 スタスタと前を歩く次田女史。そしてその後を追う恭介。その様子はさながらコスプレ会場で
 ゴスロリ衣装をまとった女性とそれを追っかける男性の構図に似ていた。(爆)
 
 
 「…やっと着いた。」
 
 歩く事40分。ようやく目的地のファミレス【イグナリア】に到着した恭介と次田女史。
 
 「だらしないわね、たったあれだけ歩いただけでもう疲れてるの?」
 「あ、そう言う訳じゃないんですが…」
 「若いんだからシャキッとしなさい。」
 「はぁ…。」
 
 確かに恭介は疲れていた。だが、それは歩き疲れた訳ではなかった。
 
 「この衣装がゴスロリと言ってね、私の好きな作品のウンタラクンタラ…」
 
 歩く道中、次田女史によるゴスロリ談義を延々聞かされたからだ。
 その時、次田女史の衣装がゴスロリだというのが分かったが、それ以上の専門的な話は
 恭介にはチンプンカンプンであった。(爆)
 
 「じゃ、入るわよ。」
 
 そう言うと恭介の返事を聞くまでもなくファミレス店内に入る。
 その後を無言で追う恭介。傍から見ると異様な光景だ。(笑)
 
 
 「いらっしゃいませ。」
 
 店に入ると受付の店員から案内を受ける。
 
 「何名様でしょうか?」
 「2人。」
 「喫煙席と禁煙席、どちらになさいますか?」
 「当然、禁煙席!」
 「かしこまりました、ではこちらに。」
 
 平然とした顔で席に案内する店員。
 
 (すげぇなぁ、次田女史のあの格好に微動だにしないなんて…)
 
 恭介は感心した。自身があの衣装を目の当たりにした時驚きを隠せなかったのに、この店員は
 その衣装に臆する事なく、平然と仕事をやってのける。
 極秘ではあるが、恭介もI・S・A・M籍ではあるが文化庁所属の国家公務員である。
 他人の仕事っぷりについては多少なりとも気にはなる。自分ならあの衣装を見て幾分か
 動揺するが、この店員はそれがない、素晴らしい。
 変な所を感心する恭介であった。
 
 「では、ご注文の品が決まりましたらこちらのボタンで我々をお呼び下さい。」
 
 メニューを置き深々とお辞儀をするとその店員はす~っと去っていった。
 
 「凄いですね次田女史、あの店員さん。」
 「さて、何にしようかしら?」
 
 そう話す恭介だったが、すでに次田女史はメニューの内容に釘付けであった。
 
 「はぁ…」
 
 恭介はため息しかでなかった。
 
 「はい、恭介クン。
 
 そっと手渡されるメニュー。そして、そのメニューの1品を指差す。
 
 「恭介クンはこれね。」
 
 指差すメニューの内容をみると、そこに『うな重ダブル』という名前が。
 
 「恭介クンには精力付けてもらわないと、ね。
 「今日、俺に何させるつもりだ!?」
 
 『うな重ダブル』は当然却下。メニューを見直してハンバーグ定食に決める。
 
 「え~、ハンバーグ定食ぅ~。お子ちゃま~。」
 「やかましいわ!
 
 次田女史と話をすると、ドッと疲れるわ。
 
   ピンポーン
 
 付き合いきれないので、さっさと店員を呼ぶボタンを押す。
 
 「じゃ、私も恭介クンと一緒で良いから頼んでおいてね。」
 
 そういうと席を立つ次田女史。
 
 「え、どこへ行くんですか?」
 「ちょっと、ね。」
 「ちょっとじゃわかんないですよ。」
 「すぐ戻るから、注文宜しくね。」
 「だからどこへ行…」
 
  ガツン!
 
 o(`ε´)=====〇 バキッ!! ☆))XoX)  「トイレくらい察しなさいっ!」
 
 トイレに行くのに気付かなかった恭介。そりゃ殴られて当然だろう。(笑)
 
 次田女史が席を離れてちょっとした頃、呼び鈴の対応に女性店員がやってきた。
 
 「お待たせしました。ご注文決まりましたか?」
 「はい、ハンバーグ定食2つをお願いします。」
 「…。」
 
 店員はキョトンとしながら恭介を見ている。
 
 どうしたんだろう? あ、もしかして、俺1人しかいないのに2つハンバーグ定食を頼んだから
 びっくりしてるのかな? 一応、説明しとこうか。そう思った恭介が、
 
 「あ、ハンバーグ定食2つですが、一人で2人前食べる訳じゃなくて、もう1人い…」
 
 と、説明しようとしたら、その女性店員が思いもよらぬ事を言い始める。
 
 「あのぅ、三千里恭介さんですよね?」
 「え、そそそそうですが。」
 
 な、何で俺の名前を知ってるんだ?
 恭介の中でこれまでの記憶を辿ってみる。
 
 …
 
 ……
 
 ………、う~ん
 
 思い当たる節がない。仕方ない、直接聞こう。そう思った恭介は、早速尋ねてみる。
 
 「あのぅ、どこかでお会いしましたっけ?」
 「あ、まだ転校したばかりで覚えてないのですね。」
 「転校?」
 
 転校、と言う事は、学校に関係あると言う事か。って事はもしかして同じ学校の生徒か先生?
 うや、先生が店員って事はないな。先生がツインテールって訳ないし…。
 
 いやいや、先生が店員であるはずは普通に考えてもないから。(笑)
 
 「三千里さんと同じクラスの『竹嶋 由布子(たけしま ゆうこ)』です。」
 
 挨拶の際、小柄な体型とツインテールの髪の毛が目に留まる。
 おそらく身長は150cmくらい。小柄だがスタイルはいい。出る所は出てるってヤツだ。
 顔も小さくて可愛い。見た目だけなら芸能界でもやっていけそうな感じである。
 恭介にとって、それだけ印象に残る体型と髪型であった。
 
 「今日は1人で2人分食べるんですか?」
 「いやいやいや、俺大食いじゃないから。」
 
 笑いながらそう言う由布子。さっき思っていた想像通りの質問に恭介も笑いながら返す。
 
 「な~んだ、仲間かと思っちゃいましたよ。」
 「仲間って?」
 「私、食べるの大好きなんです。だからバイトも安く色々なのを食べれるファミレスにしたんです。」
 「へぇ、そうなんだ。」
 「同級生とこのイグナリアで会うのって初めてだから、えへっ、ちょっと恥かしいです。」
 
 照れ笑いを浮かべる由布子。その笑顔が何とも言えない可愛さを魅せる。
 
 (こういう娘が店員だと、また来たくなるなぁ)
 
 そんな邪な考えが出るほど、可愛さが魅力的な娘だ。
 もうちょっと話したいな、と思った矢先、次田女史が化粧室から戻ってきた。
 
 「お待たせ。私のも頼んでくれた?」
 「え!?」
 
 次田女史の姿を見て驚く由布子。
 
 「え、どうかした?」
 「三千院さん、こういう方とお付き合いしてたんですね。」
 
 そういうと、そそくさとその場を離れる。
 
 「え、え、え…あ!」
 
 しまった、勘違いされた!

 どうやら由布子は次田女史を恭介の年上の彼女と勘違いしたようだ。(爆)
 
 うわ~、何とか事情を説明しなければ。もしかしたら、料理を持ってくる時にまた彼女が
 来るかもしれないし、レジで会うかもしれない。そこで事情を説明すればわかってくれるはず。
 
 だが今日、恭介はその後イグナリアで彼女と出会う事は出来なかった。
 
 
   -つづく-
 

プロフィール

「ホンダの頭にホンダ」
何シテル?   05/13 16:39
再び色々ありまして、乗り換えです。 2回目のホンダ車でまた白に戻りました。 引き続き宜しくお願いいたします。。♪   一般人からみたらオタク系だと思...
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