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11年振り3度目の、ビートのキャンバス幌を新調しました。

1枚目が2005年、2枚目が2011年だったので、今回交換した2枚目は1枚目の倍近い期間を使っていたようですが、他に優先度の高い修理があったり、諸々の事情があって替えたくても替えられなかったため、別に良く持ったと言う訳ではなく状態としては本当に酷いものでした。


縁の縫製は劣化で糸が切れて縮み、幌骨との干渉部は表地まで切れて貫通穴があき裏からパッチワークしている有様。（不思議と雨漏りをした事は無い。）
しかし、ここまでは6年で交換した1枚目の幌も似たような状態だったので、純正ビニール幌に比べ生地の耐久性が劣る事は認識していましたが…

縁近辺が真っ黒になっているのはカビでしょうかね。
これは1枚目では見なかった現象で、まあみすぼらしい。
汚れや水分を吸い込んでしまうキャンバス幌にとって、青空駐車での11年がどれほど劣悪な環境だったかがよく分かります。

ただ、こんなになっても左右ウィンドウ上部の縮み対策は健在で、ウェザーストリップ内部への浸水は一切起きなかったので、この点だけは純正ビニール幌に対する確かなアドバンテージになっています。

通常の洗車だけでもそれなりに持ってくれる純正の簡便さと耐久性、キャンバスの美観と浸水耐性と…がなかなか両立出来ないもんですね。


さて、この新しい幌。

11年前の仕様と比べてリアウィンドウ周りの縫製が大きく変更されており、かつての仕様ではウィンドウガラスは表地と裏地との間に挟まれる構造でしたが、現在の仕様ではガラスが完全に車内側にマウントされるように変更されていたので…


ウィンドウフィルムがめっちゃ貼りやすい。
で、以前の幌も量販店で買ったスモークフィルムを貼っていましたが、数年で完全に色あせて透明になってしまったため、今回はもっと本格的なフィルムを入れてみたくなり…



貼ってみたのはシャインゴーストのプリズム97。

このゴーストフィルム、友人の前3面施工車に何度か乗せて貰って効果を実感していた事もあり、UV・IRカットフィルムとして以前から興味はあったのですが、現状何かと物議を醸しがちなフィルムでもあるためなかなか手が出せず、リアであれば法的な制約が無いので丁度良いトライアルになるかなと。

一応、このプリズム97はUVカットの方がメインになるようで、IRカット性能は他のゴーストシリーズの方が高いらしいのですが…
ビートのリアガラス施工では乗員への影響はどうせ大差無いので、どちらかというと突飛な色味にならないように外観色から選んだ物になります。


とは言え、ガラスの角度が寝ているせいかミニバンやトラックくらいの高い目線からでないとそれほど色味は出ず車内も普通に見え、角度により発色しても面積が小さいためどぎつい印象も無く、単なる青色フィルムが貼ってあるようなアクセント程度で納まっている気がします。


そして車内への透過光はやはり黄色いです。
この透過光色の変化もこの手のフィルムによくある特徴なので、フィルムの種類ごとの程度の差と、生理的に受け付けるかどうかも選択基準になりそうですね。

一応、ビートでの実際の視界は透過光色から受ける印象ほど黄色くなく、ルームミラー越しでも違和感は無かったので個人的にはほとんど気にならないものでした。




…余談ながら昨年、ガレージとは行かないまでも、ようやくカーポート付きの車庫を手に入れたので、かつての青空駐車からは駐車環境が大幅に改善しました。

完全な遮光や防雨は無理にしてもUV・IRカット屋根材の恩恵は大きく、洗車時のコーティングの持ちの良さで既に日常的な違いを実感出来ている程なので、きっと幌の持ちにも好影響を与えてくれるはずです。

次の10年、車本体が持つのかは分かりませんが…