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ビートと比べて、どうしても補修部品問題に直面する機会の多いミニカ。
とうとう純正形状エアクリーナーの入手すら難しくなってきたようです。


ウチのミニカはDOHCのキャブレターエンジンなので、ダンガン等のインジェクションエンジン、またSOHCエンジンとも品番が違う専用品になります。

…で、それを整備工場で注文したところ、純正品と社外優良部品を合わせて、取り扱い可能な計5社の製品が全て生産終了していて入手不能。

それを受けてネットショッピングで検索をしてみても、複数の店でメーカー廃盤の商品を「在庫有り」と表記しながら実はメーカー取り寄せで、一方的にキャンセルされるような状況が繰り返される有様。

結局、そんな中で他社の代替品を手配してくれた店があったため、捜索開始から1ヶ月近く掛かって新品部品を入手できましたが…

今回購入できた、パシフィック工業のPA-3624という製品。
2023年1月の現時点で、メーカーHPで適合車種検索してもH20系ミニカそのものがリストに載っていないため、これも入手不能になるのは時間の問題ではないかと思います。

いやはや、こんな基本的な部品すら事欠くようになっているとは。




で、取りあえず部品は手に入ったので、後は普通に交換するだけなのですが…

何かすげえきたねえ。


30余年経過した金属製ボックス、塗装の下から錆が回ってすっかりボロボロです。

電動工具で塗装を剥いでいけば、一見無事のように見える所からも次々錆が出てくるし、ブローバイの油分で湿っている内側まで錆があり、塗膜がエンジンに吸い込まれている始末。

今の所はまだまだ働いてもらうつもりなので、この機に綺麗にしておきましょう。



話は若干前後しますが、この車で純正互換フィルターが入手不能になった時、社外のキノコフィルターを装着しようとすると面倒になるのがこれ。

キャブレターエンジン特有のホットエアホースを生かすかどうか。
特に気温の低い季節のアイシング対策として、始動直後からしばらくの間エキマニ周辺の熱気を吸わせるこの機構。

あくまで日常使いの車なので、仮にホットエアを殺して安定的な始動が出来なくなっては困ります。
しかし、ホットエアを生かしたままサクションパイプ先端に社外キノコを付けようとすると、途中から合流してくる熱気をどこでどう濾過するか考えなければいけません。

なもんで、個人的にこのミニカは社外キノコ化をあまり積極的に考えておらず、純正互換フィルターの製廃は割と切実な問題なのです。




そんなこんなで、塗装を剥ぐまでは純正同様に黒で塗り直そうと、黒の塗料まで準備して臨んだ化粧直しの結果がこちら。

シルバーになりました。


H20系前後当時の三菱車のエンジン、特にスタリオン、ギャラン、ランサー、ミラージュ等のG63Bや4G6系のスポーツモデルや高グレード向けタイプにおいて、シルバー色を基調としてフィン状のモールドを配したヘッドカバーやサージタンク・吸気管等に、赤い文字で「CYCLONE」やら「SIRIUS」、「DOHC」だとかが鋳出しされている、共通の意匠を持った物が多くあったイメージがあります。

ミニカの3G8にもやはり同様の意匠がちりばめられていて、特にインジェクションエンジンのサージタンクの文字は、凹部の塗装後に切削加工で仕上げるという手の込みようです。


それに比べると、同じDOHCなのにキャブ仕様は真っ黒で手抜き感というか…華が無い。

エアクリーナーボックスのデザイン自体は前出の車種のエンジンとも通じる物だし、錆落としの終わった素地のボックスを見て、往年の三菱エンジンを再現してみてもおかしくないかな、という事で。






…まあ、塗るのに地味に手間取ったCYCLONEの赤文字も、完璧な位置に被さってくるタワーバーで一切見えなくなるんですけどね…




これはひどい