• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2013年01月18日

ガソリン/ディーゼル・エンジンとギアの使われ方

ガソリン/ディーゼル・エンジンとギアの使われ方 アイドリングの時でも、エンジンは 1分間に600回転以上、1秒間なら10回転以上は回転している。もしも、その回転数のままタイヤに直結すると、1秒でタイヤ10回転分の距離、約21メートル進む。時速にすると約76km/hだ。

けれども、エンジン 1回転の力(2気筒なら 1爆発、4気筒なら2爆発、6気筒なら3爆発)などでは、もちろん、1~2トンもある車体を支えるタイヤを 1回転させることなど、到底できない。だから、ギア(大きい歯車と小さい歯車の組み合わせ)を使って、タイヤの回転数をエンジンの回転数の10分の 1くらいに減らすことで、逆に、タイヤを 1回転させる力を10倍くらいに増やす。この増やし方がギア比だ。

車のギアは2ヶ所にあって、一つはエンジンのすぐ隣で、クラッチを挟んでつながっているギア本体だ。もう一つは駆動輪の近くで、左右のタイヤに回転と力を分ける部分につながっている。こちらは、最後の方のギア、という意味で、ファイナル・ギアと呼ばれている。

たとえば、ギア本体で 1速を選ぶと、エンジンの回転数は4.714分の 1に落とされ=エンジンの力が4.714倍に増やされる。さらに、ファイナル・ギアが、それを 1/2.929回転=2.929倍の力に変換する。4.714×2.929≒13.8だから、もしもエンジンが毎分1,380回転していたら、タイヤは毎分(1380/13.8=)100回転(毎秒約1.7回転、毎時6,000回転=12.7km/h)して、エンジンの力を約13.8倍にして路面を押す。これが車の発進だ。

ひとくちに「車」といっても、エンジンのパワーは色々だし、重い車もあれば、軽い車もある、スポーツ・カーもあれば、4駆のSUVもある。というわけで、仮に同じギア本体を使っていても、エンジンや車種によって、ファイナル・ギアは変えられている。エンジン・パワーが少ない車や、重い車ほど、ファイナル・ギア比を大きくして、回転数を減らす代わりに力を増やせば良い。

このことを、目で見てわかりやすく確認したかった。それで作ってみたのが、次のグラフだ。



「もしも、ファイナル・ギアが、車種を超えて同じだったらどうなるか」…それが左側のグラフだ。右側のグラフは、車種ごとにファイナル・ギアが異なっている、実際の設定だ。縦軸はパワーを、横軸は速度を表している。パワーも速度も、エンジン回転数に対応しているからだ。
簡単に言えば、各曲線の傾きが大きい(立っている)ほど、ある速度の時に使えるパワーが大きい、という意味になる。アクセルベタ踏みの時の加速の良さ、とも言える。

データには、F10の5シリーズを用いた。赤ラインのN52-523iはガソリン6気筒版、緑ラインのN20-523iは、ガソリン4気筒ターボ版、黒ラインのN47-523dは、ディーゼル4気筒ターボ版だ。これらの車は、すべて同じ8速ATを搭載して、ファイナル・ギアだけが異なっている。だから、数値は少しずつ異なるが、この傾向はF30の320d(2.813)と320i(3.154)についても、同じように当てはまる。

比べてみてわかることは、実際のファイナル・ギアの設定によって、赤、緑、黒の各ラインが寄り集まったこと、つまり、各車種間のパワーの差が縮まったことだ。たとえば、N52-523iの最高出力(150kW)時の速度が、左側のグラフでは約58km/hだが、右側のグラフでは約50km/hに早まっている。これは、より手前の速度で、より大きなパワーが使えるようになった、つまり、ベタ踏みの時の加速が良くなったということだ。逆にそれだけに、エンジン回転数の割には、タイヤ回転数が減らされているので、燃費は悪くなる。それに、1速で出せる最高速度も落ちている。

しかしもちろん、車は 1速だけで走っているわけではない。車が速度を上げて、グラフの曲線が頂点を超え、パワーが落ちてきたら、次のギアにバトン・タッチをする。そこで次に、各車種の 1速~3速(523dは4速)までのグラフを見てみる。



このグラフはとても面白くて、私にはいくつか発見があった。

緑ライン、N20-523iを見る。1速では 135kW、40km/hちょっとから50km/hちょっとまでの間に、水平部分、つまりフラット・パワー帯がある。同じような水平部分は、2速、3速にもある。私は初めてN20B20のエンジン性能曲線を見た時から、フラット・パワーの存在理由がよくわからなかった。パワーがそれ以上伸びないのに回転を上げても、燃料や時間の無駄になるだけだろう、と思っていたのだ。

それが、このグラフでやっとわかった。フラット・パワー帯があるおかげで、次のギアにバトン・タッチするまで、一定のパワーを維持できるのだ。だから、N20-523iのシフト・アップはとても滑らかで、バトン・タッチの間のパワー・ロスがとても少ない。

これに比べると、赤ライン、N52-523iのバトン・タッチはなかなか大胆だ。1速は140kW、55km/hちょっとでレッド・ゾーンに飛び込んでしまい、やむなく2速にバトン・タッチする。ところがその速度では、2速はまだ120kWにも達していないのだ。助走が十分ではないのに、バトンを渡されたのと同じだ。でも文句を言っても仕方がない。2速は頑張ってピークを目指して爆走し、同じように140kW、83km/hほどで息切れして3速を探すと、やはり3速も120kW足らずで待っている…そんな具合に、上がり下がりの激しいリレーだ。

黒ライン、523dも独特だ。何よりも足が速い(曲線が立っている)。ところが、1人で走れる距離が短い(最大回転数が低い)ので、バトンを渡すタイミングが早い。他の2車が3人でリレーしているところを、4人でやっているのだ。それがパワー・ロスになる。と言っても、赤のN52-523iほどの上がり下がりではない。かと言って、緑のN20-523iほどスムーズでもないのだ。

話は少しそれるが、そもそも、この523dのエンジン性能曲線(320dと同じ)では、最大回転数は4,500回転にも満たなかった。ところが、実車のメーターを見ると、レブ・リミットは5,400回転に上げられている。本当にここまで回すとどうなるのか?それは上の最初のグラフに示した通りで、50km/h弱の時点で出力は40kWを切っている。けれども実際は、120kW弱、40km/hちょっと(約4,500回転ほど)で2速にバトン・タッチされるから、5,400回転のレブ・リミットに至ることはない。だから私には、523dや320dのレブ・リミットが高い意味が、いまだにわからない。

さて、最後に、このグラフの高出力部分だけを切り出して見てみる(赤ラインには補助線を引いた)と、上に書いたような、この3車の走りの個性がよくわかる。ただし、何度か書いているが、これはアクセルベタ踏みの全開走行時の個性だ。



スムーズでシームレスなギア・チェンジで、一定の加速度を保つ、緑ラインのN20-523i。
パワフルで瞬発的な加速を、ギアを駆使して何度も繰り返す、黒ラインのN47-523d。
そして、遅れたスタートから、派手な加速をドラマチックに見せる、赤ラインのN52-523iだ。

※この記事は、車の仕組みの一部だけを取り出して、理論上の傾向を書いたものだ。実際の車は、エンジンや補機類によって重量が異なるし、エンジンとギアの間の「フライホイール」や、ギア本体の「トルク・コンバータ」が、車種ごとにパワーを制御している。なお、速度計算にはタイヤ外径を「675mm」とした。またメーター速度は、法規により、実速度よりも高い数値を示すこととされている。


※ 1/19追記 … 赤カブ望さんが、私の記事へのコメント代わりに、なんとご自分の記事を構成されたので、そちらへのトラック・バックを追加した。


※ 1/22追記 … ALPINA D3 BiTurboとN52-523iとALPINA D5 Turboのグラフを以下に追加した。



D5 Turboのファイナル・ギア比は「2.471」と、とても低い「ワイド・レシオ」だが、このようにグラフ化して比較すると、それでも十分に、橙ラインの各曲線の傾きが大きい=加速度が大きいことがわかる。1速~8速までのつながりもとてもスムーズ、かつ「クロス(近接)・レシオ」的で、日本では到底望めない最高速までスポーティに伸びていくのが目に見えるようだ。

また、面白かったのは、緑ラインのD3 BiTurbo(6AT)が、紺ラインの523i(8AT)の少し上を、かなり似たステップで、シフト・アップされていく様子だ。つまりD3 BiTurboは、8ATのガソリン・エンジンとよく似たパワーの伸び方を見せる車だ、ということがわかった(なお、このグラフには車重その他の要素は含まれないので、実際のD3 BiTurboはもっと加速が良い)。

それは同時に、523iの7速・8速が、いかにも燃費対策に付け加えられたギアであるように見える。だからたとえば、全力疾走するD5 TurboやD3 BiTurboには、523iは全然追いつけないが、8速や6速で、時々加速をまじえながら走るD5 TurboやD3 BiTurboを追走するには、523iは最低でも5速は維持する必要がある、ということがわかる。

それからこのグラフには、薄緑で着色した帯があるが、これはD3 BiTurboの最大トルク帯(450Nm)である1,750回転~2,500回転に当たる、約81kW~約118kWの出力範囲だ。緑ラインの3速の50km/h~60km/hが一番わかりやすいが、日常使用速度域でのトルクの太さが、曲線の膨らみとなって見え、3速がいかに使いやすいかが良くわかる。けれども、グラフ全体を眺めてみると、この薄緑帯は、D3 BiTurboの性能のごく一部に過ぎない。やはり十分上まで回して楽しめるエンジンとギアの組み合わせだと思う。


※ 1/23追記 … 同じエンジン(2.5L直6NA、N52B25)を載せた、Z4-23i(6AT)と523i(8AT)のグラフを以下に追加した。



同じエンジンと言っても、この対極的なボディの二台については、以前、比較記事を書いたことがある。その時の表やグラフよりも、こちらの方がわかりやすくなった。

また、このグラフを見ていると、Z4-23iの 1速はレブに当たると2速の約4,000回転まで落ちるが、逆にそこから7,000回転までを一気に駆け上がる音と加速感の楽しさが、十分に想像できる。2速のレブ後は3速の約4,500回転に落ちる。
一方523iの方は、1速→2速、2速→3速のシフト・アップ後は、ともに約5,000回転に落ちるが、もちろん、そこからの加速はこちらも楽しい。3速→4速は段差が少ないが、それでも約5,500回転まで落ちることになる。
そして、前にも書いたことだが、6ATと8ATの違いは、6ATの 1速と3速の間と、6速の後に、それぞれ一段ずつギアが増えていることがわかる。

なお、繰り返しになるが、このグラフは車重その他の要素が入っていない。だから当然、軽量なZ4の方が加速は大きい。たとえば、1速の赤ライン・黒ラインはほぼ重なって見えるけれども、実車では、黒ラインの上を移動する点の方が速いので、レブ・リミットを迎えるまでの時間が短い、というイメージになる。


※ 1/25追記 … やはり同等のエンジン(3L直6ターボ、N55B30)、および同じ8ATを搭載した、X3-35iと535i、そして640i(前2車よりパワーアップされている)のグラフを以下に追加した。



X3-35iと535iのファイナル・ギア比は、それぞれ「3.385」、「3.077」だ。最初は、523i/528iと並んで最も高いファイナル比を持つX3-35iの方が、かなり加速が良いだろうと思ったが、こうしてグラフで見てみると、それほどの差でもなかった(ただ、速度が上がるほど差は増える)。その理由は、X3-35iの標準装着タイヤ(245/45R19)の703mmという外径の大きさだと思う。535i(245/45R18)は677mmだから、26mmも違う(ちなみに、X3-35iのタイヤ径がさらに45mm大きくなると、グラフの黒ラインと青ラインは重なる)。

実車の加速予想については、車重がX3-35iの方が重くて1,900kg、対する535iは1,820kgであること、また、X3-35iは4WDなので、タイヤの大きさと相まって、機構的に少なくないパワーのロスがありそうだから、たぶんこの2車は、同じくらいの加速感ではないかと思う。X3-35iに「3.385」という高いファイナル比を与えたことには、そんな意図が込められていたのだろう。

N55エンジンのハイ・パワー版の640iをこのグラフに描き加えたのは、そのファイナル・ギア比が「3.235」となかなか高いからだ。実際に、低いギアはそのエンジンのパワーを存分に生かし、高いギアでは、7速が535iの6速とほぼ重なるラインとなっている。燃費はあまり良くないが、低くて幅広のボディにふさわしい、スポーティな走りを十分に楽しめそうだ…というよりも、私はこの640iのグラン・クーペに試乗して、そのエンジンとギアの働きにすっかり惹き付けられてしまったことがある。

最後に蛇足ながら、BMWの色々なエンジンとギアのグラフをこうやって眺めていると、かえすがえすも、100km/hという日本の最高速度規制が残念でならない。特にこのN55B30という、素晴らしい直6ターボ・エンジンは、いつでも200km/hまで一気に加速する能力を秘めつつ、そこに控えているのだ。


※ 1/26追記 … 類似のエンジン(直6NAのN52B30とN52B25)を載せた、6ATのE60-530i、そして8ATのF10-528iおよびF10-523iのグラフを以下に追加した。



黒ライン、E60-530iは、パワーもさることながら、6ATのギアのつながり方が、なかなかダイナミックだ。特に1速のレブから2速にシフトアップした後は、一気に4,000回転にまで落ちる(523i/528iは5,000回転前後)。それだけに、2速レブの7,000回転までの3,000回転の間は、さぞかし気持が良いことだろう。

また、黒ライン(E60-530i)と緑ライン(F10-528i)を比較するとわかりやすいが、6ATの1~3速までの間に、もう一段のギアが増えるのが、8ATだ。6ATを基準にたとえて言うと、「1速」→「1.6速」→「2.4速」→「3速」という感じだ。これに、さらに6速の上に一段を加えたのが8ATとなる。

F10同士の間では、523i(赤ライン)と528i(緑ライン)は、同じ8ATでパワーが異なるだけの違いだと思っていたが、こうしてグラフで比較してみると、523iの3速以後が528iの4速以後と重なっているのが面白い。つまり、528iは低速域で1段多く、523iは高速域で1段多いのだ。528iの本気の加速には、523iはとても敵わないけれども、エコ走行なら負けないという具合になる。

そういう目で見てみると、8ATの赤ラインの1~3速は、なんと6ATの黒ライン1~3速の方に似た形をしているのも面白い。こちらはどういうことかというと、150kWしか出さないで走っている530iには、全力で走る523iは、ほぼ同じシフト・パターンで追いついていける、ということだ。

ブログ一覧 | BMWというクルマ | クルマ
Posted at 2013/01/18 23:18:22

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

この記事へのトラックバック

演繹と帰納 From [ クルマって良いね(^^)/ ] 2013年1月19日 18:39
 演繹  一般的な原理から、論理の手続きを踏んで個個の事実や命題を推論すること  帰納  個個の特殊な事
ブログ人気記事

BH5でドライブ(山梨県 南都留郡 ...
BNR32とBMWな人さん

GW旅 その6−1(レトロ編)
バーバンさん

2025ゴールデンウィーク前半
M2さん

高知龍馬空港近くで徘徊&俄(にわ) ...
S4アンクルさん

駄々っ子たちの言い分
きリぎリすさん

中華ランチ ¥780-
まーぶーさん

この記事へのコメント

2013年1月19日 0:40
こんばんは。とても興味深い分析ですね。すごく理解しやすいです。

馬力のピークをすぎても回転する余地があるというのは、サーキット走行などで、
、特にシフトの手間のかかるMTで、コーナーのブレーキングを目前(どうせシフトアップしても加速するまもなくブレーキングに入るようなケース)にして、
2速がレブに当たりそうなときに、下手に3速にシフトアップしようとしてその一瞬の間に加速がゼロになるより、少ない馬力でも加速することができるということでレブが高いと助かることがあるというメリットがあるかもしれません。

特に上り坂からのコーナーだと、その間の失速ありえますので。。。。じゃないかなと個人的には思ってます。(プロだと違うのかもしれないですが)
コメントへの返答
2013年1月19日 2:59
Koumeiさん、こんばんは!早速のコメント、ありがとうございます。
素人知識を駆使して書いたものですから、どこか根本的な思い違いがあるのでは?と、我ながら冷や汗ものですが、納得していただけるととても嬉しいです。ありがとうございます。
レブ・リミットが高い理由について、とてもわかりやすいご説明をいただき、どうもありがとうございました!なるほど、と思いました。
最初のグラフの、ディーゼル・エンジンの高回転域のパワーの落ち方にはビックリしましたが、よく考えてみると、それは加速が緩んでいるに過ぎず、ゼロでない以上は加速し続けているんですよね。日頃、パワー・ピークにばかり注目してグラフを見ていたので、うっかりそのことに気付きませんでした。
それからKoumeiさんのご説明で思い出したのは、筑波の第一コーナーです。短いメイン・ストレートを走っていて、2速の上一杯まで届きそうになった頃、コーナー手前にさしかかるんですよね。しかも、ごくわずかとはいえ、筑波では最も高い上り勾配です。そこをなんとか2速のままで頑張れれば、ちょっとでも加速は続けられるし、どうせコーナリング中は2速キープですから、手前で3速にシフト・アップしてもメリットがないですね。よくわかりました(^^)
Koumeiさんは、523dオーナーでしたね!この記事には上の回転のことばかり書きましたが、グラフを描いていて、実は常用速度域のディーゼルの、2速~4速の使い勝手の良さが、際だって良くわかりました。
そもそも8速AT自体が、6速ATの2~3速の間や3速~4速の間に、一段ずつギアを増やしているようなものですが、なんとディーゼルの場合は、その4速が、ガソリンの3速とほぼ重なっていることで、実質上9速ATみたいに細かな制御をしていることがわかりました。これはすごいな、と。
伊豆スカみたいな、加減速の煩雑なワインディングでは、相当の実力を発揮するんじゃないでしょうか。是非レポートお願いしますね!
2013年1月19日 0:55
いやー、物凄く分かりやすくためになるグラフと解説ですね!実際に目にすると、新世代のダウンサイジングターボやディーゼルエンジンがいかに8速ATによって滑らかな変速をしているかが納得出来ますし、N20型の台形パワーカーブにも説得力が出てきますね。

ただ、N52の場合にはレブリミットでシフトアップするとトルクピーク辺りになって、そこからパワーピークに至る吹け上がりを楽しめるギア設定になっていると思われますので、回す事が前提の自然吸気エンジンのシフトパターンとしては正統だと思いますし、そうでなくては勿体ないですね(爆)。

レーシングマシンでは、パワーピークを過ぎてからレブリミットに至るオーバーラン領域が、サーキットで微妙にギアが合わなかった時に武器になってきますが、市販車ではそういう事は考慮しなくていいのでシングルターボのN47エンジンのリミットが5400回転なのはちょっと不思議ですね。誤ってシフトダウンミスをした時に安全ゾーンとでも考えるべきでしょうか。

お暇がある時で結構ですので、ファイナルが異様に低いD5Turboだとこのパワーとシフトのつながりがどうなるのか、非常に興味があります(って、ほとんんど催促してますね、申し訳ありません)。ついでに、トルクのつながりにも興味が…あわわ。
コメントへの返答
2013年1月19日 2:43
RANちゃんさん、こんばんは!早速のコメントありがとうございます。
RANちゃんさんに褒めていただくと、嬉しいのと後が恐いのと両方です(爆)ありがとうございます。
「台形パワー」って言葉があるんですよね~。私も時々その言葉を見ていて、山なりのがいいだろーに、といつも不思議でした。ところが今回、こういうグラフを描いたことで、やっとわかりました。
というか、そもそもこのグラフは、今まで何度か描いてきた、ギア比だけの直線グラフと、これも良く描いてきた、エンジン性能曲線の曲線グラフを合成したものです。こんなグラフはあまり見たことがないので、もしかしたら、こういう発想は何か間違っているのか?と、何度も自問自答してきました。そして、多分大丈夫なんだろう、と思って描いてしまいました。
良くあるのは、「走行性能曲線」の方なんですよね。トルク・カーブの方を使って、第一縦軸に力、横軸に速度を配して、1速から順に増幅された力をそのまま描き込んでいます。さらに傾斜による走行抵抗の曲線を重ねています(これがデータがないと全然描けない)。さらに、同じグラフの第二縦軸にエンジン回転数を配して、ギア比の直線グラフも重ねています。一見して、これで車の全性能データが詰め込まれているようですが、どうもピンと来ません。見慣れてないからかな。それに、一つのグラフで他車同士の比較は無理ですよね。そんなこともあって、この独自グラフ(汗)を描いた次第です。
さて、N52のレブ・リミットが次のギアから遠い理由のご説明、どうもありがとうございました。なるほど、トルク・ピーク帯を狙っていくんですね。それで思い出しましたが、BMWのエンジニアによる講習会の席上で、割と高回転域に、あえてトルクの山を維持するポイントを設けている、という話があったと聞いたことがあります。回す楽しみを増幅するため、とのことでしたが、それが、バトン・タッチの受け皿の役目も果しているのかも知れませんね。
オーバー・ラン領域って言うんですね。そしてRANちゃんさんのご説明は、シフト・ダウン・ミス時のセーフティ・ゾーンということですね。これもなるほどと、納得しました!ありがとうございます。それに以前から言われていた、ツイン・ターボ用の領域、ってのもありますね。例のパワー・キットなんか装着すると、それが功を奏しそうですね。
こうやって皆さんのお考えを伺っていると、結構色んな生かし方があるんだなぁとわかってきました(^^)
そう来るだろうなぁと十分に予想して、D5 Turboのデータも完全ではないですが、準備はできています(爆)そして、ファイナルが大きなX5-35dとの逆転現象が、やはり確認できました。近々、グラフを追加しますね。
トルクのつながり方ですか~。これはですねー、パワー・カーブに含まれているんですよね。ご存知の通り、傾きが急な領域は、最大トルクが持続していますが、それが緩み始めた領域は、トルクはだら下がりです。だから、パワー・カーブをよくご覧になって察して下さい…なんてのじゃ、駄目ですかね(汗。じゃ、パワー・カーブの一部に、トルク・ピーク帯の部分を、色でも塗って示してみたらいいかなぁ?
2013年1月19日 8:22
お早うございます〜♩
すごく興味を引く内容で、ど素人な、かれんこパパでも非常に分かりやすい内容でした〜(^ ^)
特にギヤ比が一定の前提で、各エンジンの性能がどうのような比較内容になるかなども興味深いデーターですね。。。かれんこパパの愛車はATであるため、あまりギヤ比などを考慮した操作が必要ないので、まったく、気に留めたことがなかってですが、MT車を運転される方は、このグラフの様な、自身の愛車の特性を考慮にいれて、ギヤシフトされるんでしょうね。。。昨年末にスロコンを導入して、擬似パワー感を愉しんでおりますが、MTに代わって、スロコンがギヤ比切替のタイミングを変えている事を改めて考えると、スロコンのモード比較したグラフなども気になり始めてきた今日この頃です・・・(笑)
コメントへの返答
2013年1月19日 16:15
かれんこパパさん、こんにちは!コメントありがとうございます。
わかりやすい、と言って頂くととても嬉しいです。私も素人なので、一つ一つ確認しないと理解できません。そのペースで書いたのが良かったかな。ありがとうございます。
で、かれんこパパさんのコメントは、私が次の記事ネタに考えていることに関係があって、ちょっと興味深いので、自分の考えをここで説明させて頂きますね。
結論の方から言っちゃいますと、BMWの(というかZF社製の)最先端のATは、MT並かそれ以上に、ギアが制御できると思っています。しかも、かれんこパパさんが言及されている「スロコン」効果のAT制御も、別にスロコンを使わなくても、実現できると思います。結構大胆な言い方ですけど。
AT車の場合、アクセルの踏み加減で変るものは、エンジン回転数と同時にギアの選択です。アクセルの踏み方は、大雑把にわけて、四つのパターンがあると思います。①ゆっくり途中まで踏む、②ゆっくり床まで踏む、③急に途中まで踏む、④急に床まで踏む。
次にそれぞれのATのギア選択ですが、①では、ギアは変わらない。②はゆっくりシフト・アップ。③はひとつ下くらいにシフト・ダウン。④はその速度で選べる最低ギアにシフト・ダウン。
実際には、アクセルの踏み加減は常に変動していて、完全に足裏を離すこともあれば、1/3、1/2、3/4などの踏み込み方を行ったり来たりしています。「パーシャル・スロットル」ってものですね。
私の8速AT車の経験では、2,000回転くらいから5,000回転くらいの間で、3~4パターンのシフト・アップ・タイミングがあります。そのうち、走行中にビデオを撮って確認したいと思っています。
スロコンは、実際の踏み加減の微妙さを、電子的に増幅して、代理的にメリハリのあるアクセル・ワークを実現する仕組みだと思いますが、デメリットとして、微妙なパーシャル操作が難しくなります(もちろん効き具合を調整したり、オフにもできますが)。だから、むしろスロコンはない方が、体や足裏が覚えさえすれば、パーシャルのマージンが大きいので、ATの「足」シフト・チェンジはしやすくなるのではないかと。
それから、ATにはMTモード(ステップ・トロニック)がありますね。最近のATは、この反応がとても早くて、きちんとMT並にギアを制御できる(国産車にはできないものもあります)ので、意図したギアを選択したり、意図したエンジン回転数に持ち込むことが随時に実現できます。しかもパドルが、それをさらに使いやすくしています。また、0-100km/h試験では、MTよりも速いタイムを出しています。そんなわけで、最先端のATのギア制御は、とても奥が深いと思っています。
「スロコンのモード比較したグラフ」というのは、(3~4速までですが)記事のグラフの場合、同じ速度の時にどのギアを選んでいるのか、=どのくらいのパワーが使えるのか、という意味になると思います。しかも加速時だけです。アクセルを離した場合には、同じ速度でもパワーはゼロになるので、このグラフの意味が無くなります。これ、どうやって絵で表現しようかな?
長くて済みません。それから最後に、最近のBMWで流行のDDCとかDPCという、エコ・プロ・モードから、スポーツ+モードまでの制御が加わります。この中には、ステアリング・レスポンスや、シフト・タイミングのほかに、エンジン・マッピングと、スロットル開度(これはスロコンと同じ)のコントロールもおこなっています。ここまで来ると、ちゃんとしたデータが見つからないので、どうにも書きようがないのですけど。
2013年1月19日 8:27
この見方、すごく興味深いですね。
あくまでアクセルべた踏みの状態なので、クルマが使用されるシチュエーションのごく一部を切り出しているだけなのですが、同じF10 523でのクルマの個性がよく表されていますね。

こういう風に分析してみると、私個人が魅力を感じている6気筒エンジンのフィーリングは、エンジンの素晴らしさというよりは、エンジン特性とギア比によってBMWに演出されているものという見方もできるんですよね。
これを見る限りでは、N20版 523iがもっともシームレスな加速ができるんですね。

N55ではどんな感じになるんですかね?結構興味ありありです!
コメントへの返答
2013年1月19日 18:57
nobkunさん、こんばんは!コメントありがとうございます。
面白かったですか。張り合いがあります。ありがとうございます(^^)
ホント、おっしゃる通りに、このグラフで表せるのは、ごく一部分ですし、なんとなく速度曲線に見えちゃうのも曲者なんですが、実は加速度曲線ですらないんですね。でも、エンジン出力とギア設定の組み合わせの結果の、ある傾向だけはつかめると思います。
6気筒エンジンの解説も、おっしゃる通りですね~。一番最後の横長の切り出したグラフは、特にその傾向がハッキリ見えますね。むしろ、バトン・タッチの時に、いったん下まで落として、その後の加速フィールを楽しませよう、という意図(というか車ってもともとそんなもの)が見えますね。逆に、4気筒ターボ版が、その独自のメリットを最大限に生かすべく、トルクや馬力特性をうまく制御するギアになっていると感心しますね。
でも、そんな中では、まだまだ不明部分の大きい、320dや523dの高出力部分というよりは、高トルク部分の、日常的にどんなうまい使い方があるか、なんてことも、なかなか面白そうです。
最近、色んなエンジン特性を見ていますが、繰り返し思うのは、N54/55エンジンの素晴らしさです。やはり、幾多の受賞歴は伊達じゃないと、よく思います。
しかも、ですね-。その優秀なエンジンと組み合わされた、nobkunさんのX3は、なんと私の523iと同じ3.385で、特別にファイナルが大きいです。535iや740iは、3.077なので、案外緩いカーブになります。これらの比較グラフは、私にも興味があるので、後ほど追加しますね。
2013年1月19日 10:41
こんにちは♪

今回も素晴らしい考察記事、ありがとうございます。自分がフィーリングで感じている事を、グラフと言葉で説明して頂くとなるほどと唸らざるを得ません^^

私が523i、N52に試乗した時、息の長~い加速だと感じたのはこのグラフで納得です。対して、N20のフラットなそして高出力域で繋いでいくNAの気持ち良さも試乗した事はありませんが想像できました^^
やはり、フル加速時は、ディーゼルエンジンは高揚感に欠けそうですね。

D5は、個人的に息の長~い加速感という感じ方をしているのですが、実際はどうなのでしょう(笑)
コメントへの返答
2013年1月19日 20:55
kota_2007さん、こんばんは!コメントありがとうございます。
私も、kotaさんほどの感覚じゃないんですが、自分のフィーリングで感じていることを、なんとか形にしてみたくて、色んな方向からアプローチしています。そういえば、ブログを始めた時、それがやりたかったんだ…と、今思い出しました。それだけ、BMWという車が凄いので。
息の長~い加速、というと、N20の523iの方ですね。ターボで初期トルクを上げているので、D5と似た傾向があるかも知れません。
NAの523iの方は、基本的にトルクが小さいので、とにかく回さないと走りません(って実は案外走りますけど)ので、逆にそれを高回転で楽しさに変えてしまうのが、面白いところですね。試乗したことがないとは、もったいない。是非今度お会いできたら、私の車に乗ってみて下さいね。
ディーゼルのフル加速は、私はそんなに悲観的ではないのですが、このグラフは、523d(本国では520d)という2L直4ターボ・ディーゼルなので、2.5L直6NAのガソリンに比べて、ちょっと不利に見えてしまいます。でも確かに、その本領は中間加速の方にあるかもしれませんね。
この中間加速に強いということは、たとえば上の523dのグラフでも、最初は3速発進(それだけでもすごいですが)をちょっと使って、すぐに4速に切り替えて、そのまま100km/hオーバーまで持って行けるところが凄いと思います。ましてD5ならなおさら。そのうち、グラフを追加したいと思います。
2013年1月19日 14:00
今回のブログ記事は少し考えさせられるところがありました。
勝手ながら、コメントとしてブログをアップしましたので、そちらの方をご参照下さい(^^;)
コメントへの返答
2013年1月19日 21:01
赤カブ望さん、こんばんは!コメント&トラック・バックありがとうございます。
コメント欄をチラッと見て、あれー、赤カブ望さんのコメントにしてはあっさり短いなぁと最初は思いましたが、あまりにも長いので、ついにご自分のところで記事にしたんですね(汗。さすがです…。
でも、ちょっとだけ。先日のオフ会の時のおそば屋さんで、ファイナルの話をしましたね。この記事を、どういう書き出しで始めるか、ちょっと悩んだのですが、多分、その時の記憶があって、こんな書き出しになったんじゃないかと思います。それに、トンネルに入るたびに、慣らし途中のボクスターの前を走るZ4から、「クォーン、クォーーン!」と良い音が響いてきてましたが、それこそ、まさに最後の横長のグラフの赤い、トビウオみたいなラインが出す音なんだなぁと、形を見ながら納得しました(笑。
2013年1月19日 15:20
こんにちは
またツーリング行きたいですね

ベイダー卿 後ろから迫ってくると確かに怖い顔してました

色もインペリアルブルー 帝国主義だww
コメントへの返答
2013年1月19日 21:23
べるべるですさん、こんばんは!コメントありがとうございます。
怖い顔、ってそっちから来ましたか(爆)いやいや、天下のボクスターの後ろを警護して走っていただけですよ。私はそんな車のお友達と一緒なのが誇らしかったです(^^)
それに色の名前とか…でも私も、「なんでインペルアル?」って思ったことがあります。日本で言うと、天皇の紫ってところでしょうかね。
またツーリング、行きましょうね!
2013年1月19日 15:24
こんにちは~

最適なギア比は走るステージと乗り方で
変わって来ますが基本的に低回転域から
高トルクを発生するディーゼルエンジンは
ギアの多段化で常に低回転域のパワー
バンドをキープ出来るように成ってるん
でしょうかね。

高回転域で本領発揮する高回転型の
NAエンジンでも常に高回転域をキープ
出来るであろうギアの多段化はかなり
効きそうですね♪

僕の325は山を走ると2速の守備範囲内
の速度(約100キロ)までは良いのですが
特に登りの高速コーナー等での立ち
上がりで3速に入るとシフトアップ
直後はエンジンのパワーバンドから
外れパワーが足りず加速しないので
3速をもう少しだけローギア化したい
ところです。無理ですが(笑)

ツーリングは重いのであと50馬力、
トルク5キロ有れば最高何ですがね~



コメントへの返答
2013年1月19日 21:59
直6 LOVERさん、こんばんは!コメントありがとうございます。
この記事を書きながら色々考えていて、ディーゼルの低回転域、パワーバンドキープのことも頭にあった気がしますが、最後は疲れて思いつきを書いてまとめてしまいました(汗。おかげで、今、そういう見方で改めてグラフを見て、とても面白いなぁと思います。
たとえば、523dが35km/hの時、
1速で3,800回転、132kW、
2速で2,550回転、101kW、
3速で1,700回転、66kW、
4速で1,350回転、40kW
という、4種類の加速の仕方がありますね。
このエンジンは、1,750-2,750回転にトルク・ピークがあるので、3速や4速の加速がとても良い感じになるだろうと思います。3速だと80km/hオーバー、4速だと100km/hオーバーまで、実に気持ち良い加速帯が待っていると思いますね。
高回転型NA、つまり523iや直6LOVERさんの325iの場合は、逆に、トルク・ピーク(も実は十分良い感じですけど)だけじゃなく、やはりパワー・ピークを何度も繰り返すような走りが楽しいですね。ギアが多段化すると、その回数が増えるのがおいしいところです。
直6LOVERさんのM54は、確かにそういう状況だとパワー不足を感じるのかも知れませんが、誰しもが憧れる、最高峰のフィーリングを誇りますよね。私も一度、ディーラーで借りて感動したことがあります。だからちょっと足りなくても我慢しましょう(爆)…というか、2速のレブから3速に上がった時、そこそこのパワーで受け止めてくれるんじゃないかとも思いますが…こういうのは、ドライバーの求める感覚の問題ですね。じゃ、やっぱり音とフィーリング優先と言うことで(^^)
あと、奥の手にはタイヤ外径ダウンというのもありますね(汗。
2013年1月19日 17:14
凄ぇっ!

相変わらずですね♪

やっぱ理工系だ!(笑
コメントへの返答
2013年1月19日 22:02
E30-325さん、こんばんは!コメントありがとうございます。
そ、そんなに凄いですか(汗。ていうか、仕事がまるで文系なので、エクセルにこういうグラフを描かせるのが楽しくて(笑。逆に、素人ならではのへんてこな間違いがあるんじゃないかと、ひやひやですが(汗。プロのE30-325さん、どうぞ優しくアドバイスして下さいな。
2013年1月19日 19:30
細かくお調べになったのですね!!
分かりやすく新たな発見が出来ました。そして4気筒ターボのロックアップが
スポーティーな感じが理解出来ました。

しかし、エンジンよりトルコンの性能がいいと改めて思いましたね~(*^_^*))


(爆)
コメントへの返答
2013年1月19日 22:21
ちょび523さん、こんばんは!コメントありがとうございます。
発見がありましたか。良かったです(^^)私自身、こういうグラフは余り見たことがないので、しかも自分の車のことですから、とても面白かったです(^^)
「4気筒ターボのロックアップがスポーティ」。なるほど、そういう感想がありましたかー。グラフでは、まさにそういう感じに見えますもんね。フラット(台形)・パワーならではの感覚でしょうね。
トルコンなんですが、まったくおっしゃる通りです。発進時や、色んな速度でのシフト・アップの時には、ずいぶん活躍してくれてるんでしょうね。でももちろん、エンジン自体も良いですよ~(^^)
あと、フライホールも。まあ、トルク細めの直6NA系では、高回転域で効くような、軽めのフライホイール、トルク豊富の低回転型ターボ系では、重たいフライホイール装備とか。そうすると、バトン・タッチのぎくしゃくが、だいぶ改善されますよね。
2013年1月19日 22:07
トラックバックありがとうございました。
再コメすみませんm(--)m

「それに、トンネルに入るたびに、慣らし途中のボクスターの前を走るZ4から、「クォーン、クォーーン!」と良い音が響いてきてましたが、それこそ、まさに最後の横長のグラフの赤い、トビウオみたいなラインが出す音なんだなぁと、形を見ながら納得しました(笑。」

確かに僕の相棒のいつもの、「クォーン、クォーーン、クォーー-ン」のサウンドの感じが、グラフで如実に表されていますね。「理論と体験の完全な合致」に感動しました(^^)/
コメントへの返答
2013年1月19日 22:30
赤カブ望さん、たびたびありがとうございます。
こちらこそ、トラックバックをお受け下さって、ありがとうございました。
引用して頂いた言葉に、さらに追加すると、「慣らし途中のボクスターの前を走るZ4から、「クォーン、クォーーン!」と良い音が響いてきて、スルスルと見る間にボクスターとの距離を広げました」というのが、もっと正しいその時の様子でした。あの時は、ボクスターが、まだ慣らしが終わっていないとは知らなかったので、「べるさんたら、安全運転なんだからぁ」なんて思っていたのです。それに比べて、嬉しげに前を行くZ4のやんちゃなこと(-_-;
…もっとも、その後で私も同じ事をやらかしていたのを、しっかり記事に書かれてましたね(笑。
「理論と体験の完全な合致」というのは、実に嬉しいお言葉ですが、申し訳ないですが、赤カブ望さんのは6ATなので、あの形とは「完全」には一致しません(汗。「クォーン、クォーーン、クォーー-ン」って擬音まで合わせて書いて頂いたのにね。そのうち、Z4のグラフも描きますね!
2013年1月20日 0:20
いつもながら理論的で素晴しいです。

ギア比の設定次第で、車の乗り味も変わってしまう、と言うことなんですね。

確かにうちのN20などは、大変スムーズにギアが変わって行く感じがします。

レベルの低いコメントですみません。

i-driveの画面でスポーツ画面と言うのがありますよね。

たまに切り替えて、パワーとトルクを見ているのですが、パワーは加速やスピードに連動していくのですが、トルクはスピードには無関係?で車が動き出すような時に大きく動きますよね。

このパワーとトルクの関係もいつも気になりますね。
コメントへの返答
2013年1月20日 17:48
米国BMW X3さん、こんにちは!コメントありがとうございます。
楽しんでいただけたら幸いです。どうもありがとうございます。
まったくおっしゃるとおりです。「ギア比の設定次第で、車の乗り味も変わってしまう」という、まさにそのことが言いたかったのです。レベルが低いなんて事は全然無いですよ(汗。
動機としては、前回までのALPINA D5 Turboなどの物凄いトルクと、意外と低いファイナル・ギア比の両方の要素を、いっぺんに私の車、523iと比較できる方法はないか、というものでした。それで、この記事のようなパワー/速度グラフを作りました。結局、パワーそのものもだいぶ違うので、パッとした特徴が見えてこなかったのですが、5シリーズの中でも、「523i」までは同じ三台を比較してみたら、それぞれの特徴が面白かったので、こんな記事になりました。
そのiDriveのスポーツ画面って、私の車には表示されないのです(でもたぶんコーディングするとできるかも)。記事みたいなことを考えているので、とっても興味があるんですけどね。そして、車のどの部分から、そのデータを取り出して表示しているんだろうと、ちょっと気になります。もしかすると、やはり私がやったように、タコメーターのエンジン回転数と、その時選択されているギアの組み合わせを簡単に計算して表示しているだけかもしれません。それでも、レブリミットに前後の馬力(パワー)表示なんかは、リアルタイムで見てみたいです。
私もパワーとトルクの関係が、結構長い間謎だったのですが、最近は「ただのかけ算だ」って割り切っています。というのは、上のグラフを書くときに考えたのですが、結局、車はトルクで走っているんじゃなくて、トルクという力の源が、回転運動によって、初めてパワーという実体(文字通り力)になって、車を動かしているんだから、要はトルクじゃなくてパワーなんですよね。
それでも、じゃあなぜ「トルクが強い車」とか「トルクで走る車」という言い方があるかというと、エンジンの回転数の増大に頼らなくても、低回転域でも十分に力がある車、という「パワーの特徴」を、「トルクが強い」という言葉で、イメージしやすくしているだけではないかと思います。
だからスポーツ画面では、エンジン回転数が低く、かつギアも低い時ほど、トルクの数値が大きくなっていくのに、その後はエンジンが回っていって、トルク自体が減少しても、パワーはその回転数に応じて増えていく、という具合になると思います。一般にNAでエンジンの回転数が上がるほどトルクが落ちるのは、そこまで行くと機関運動自体のフリクション・ロスが大きくなるから、なんて言われているようですね。
2013年1月20日 0:59
スパグラさん、またまた素晴らしい解説ですね。♪
皆さんがおっしゃるように、その着眼点と解かりやすい文章に、面白さを伴いながら自然と読み進んでしまいますね。

車好きにとって感ずるもの。・・速度感、加速感、遠心力、重力と慣性。
自らが、車に与える操作入力に対する車の反応、そして音。
車好きの人は 音楽好きの人も多いと思いますが、やはりその感性に訴えるものが相い通ずる点ではないでしょうか。
路面から伝わってくる ロードインフォメーション、エンジンノイズ、エキゾーストノート。
二輪だと、さらに光と風・・・空気まで体で感じることが出来て、より感覚に訴えてくるものがありますよね。

理屈抜きで誰もが感じ得るもの、それをグラフと数値をもってビジュアル的に掴みやすくしてくれる。
だからスパグラさんに 多くの方が共感を持つんですよね~。♪
雑誌に登場する評論家の薄っぺらな文章よりも、ずっとずっと面白くて厚みがありますよ~。
コメントへの返答
2013年1月20日 19:27
kerry@F10さん、こんにちは!5.NETばかりでなく、こちらまでコメントいただいて、どうもありがとうございます。
でもくどくど繰り返しますが、私は元々車のことに疎いので(だからこそ自分自身では面白いのですが)、ご存じの方には当たり前で飽きちゃうだろうし、また私の見方や考え方のどこかに誤りや納得できない部分を見つけられるんじゃないかと思います。もしご意見などがあればどうぞお教えくださいm(_ _)m
6年前に初めて乗ってビックリしたBMWの車って、私にとっては、感覚と理屈が一致しやすいような気がするんですよね。なんとなく気持ちが良い車というのは、他のメーカーにも色々あると思うんですが、BMWはなぜか、「○○だから加速感が強い」みたいな思考を、車や操縦自体が、自分に語りかけているような気がします。それでこんな風に、こちら側から理屈を探して持って行きたくなるのかもしれません。
私は時計の趣味はないのですが、BMW好きの方で、時計好きの方がいますが、精巧な機械として好き、という理由があるようですけど、なんとなく共感できる気がします。もっとも、そういう意味ではポルシェのかっちり感というか、隙間のなさも凄いですね。先日、新型のボクスターをちょっと運転させてもらって、舌を巻きました。
しかし、kerryさん、乗車感覚の言葉がたくさん出てきますね~!さすがですね。そうですね、音楽の演奏の感じも、タイトなのもあればダルなのもありますね。そうやって、色々な上質感を比べられると面白いですね。どうぞこれからも色々教えてくださいね。
2013年1月20日 23:24
今回も興味深い内容のブログをありがとうございました。BMW 研究会・F10部会・スパグラ班の今回の発表内容には、コメンテーターの力量も問われそうで直ぐにはコメント出来ませんでした。
F10 523iのエンジンについて各々提供されているデータを多変量解析して、その過程を分かりやすいグラフと解説で提供し、結果と考察についてはほぼ全ての参加者に賛同を得られるものとされている素晴らしい論文だと思います。
ちょっと硬くなりましたが、私の乗っているN20-523iでは「スムーズでシームレスな」点を上げていただきました。私のように日常的に通勤に使うようなドライバーには、上質感を感じられる良い点のように思います。
ただ、「派手な加速をドラマチックに見せる」N52-523iもやっぱり楽しいでしょうね。「クオーン、クオーーン」乗りたいです。
コメントへの返答
2013年1月21日 0:37
Z4T.Styleさん、こんばんは!コメントありがとうございます。
いえいえ、そんな大げさに考えられずに(汗…そういう雰囲気になっちゃうんでしょうかね?文の書き方のせいだなぁ…。それと、私はこのネタを先月あたりから温めていて、でも色々あってブログが書けなくて、思い切り書いたらこうなっちゃった、というのはあります。どうも済みません。ありがとうございます。
「結果と考察についてはほぼ全ての参加者に賛同」というのが嬉しいですね。この考え方に、どこか間違いがないかな?と不安もあるんです。それで皆さんの意見をこうやって聞けるのは、とてもありがたく、安心します。
記事にも書いた通りですが、N20-523iの「フラット・パワー」の意義がやっとわかった、というのも、今回のグラフの大きな成果でした。ギアのつなげ方と関係があるとは…こういうのって、専門の方々には当たり前なのかも知れませんが、逆に、自分で答えにたどり着くと嬉しいですね。道は遠いですけど(汗。
それから「フラット・パワー」というのは、グラフは平らですが、加速は続いている、という意味なんですよね。だからとても素直な実用性と迫力があると思います。改めてN20エンジンの上の方を味わってみたくなりました。
それにくらべて、N52はグラフで見ても暴れ馬ですね。でも、燃費無視で回していかないと出て来ないですけど。それに「クォーン」という擬音語は実は誇張です(汗。実際は「グォー」くらいかな(笑。
2013年1月23日 1:28
遅コメ失礼いたします。
エンジン/駆動系までトータル比較は見た事が無かったので、面白いですね。
パワーの台形部分は、8速オートマ制御のため、敢えて狙ってると思えるのは納得です。
MT乗りなので、最大トルクの出る回転数は意識しますが、頑張って走ってる時も、レブリミットまで引っ張って走るのは、稀ですね。オーバーレブのリスクもあるので自然と、最大馬力近辺の回転数でシフトアップしてるみたいです。
MTは6速なので、ギア辺りのカバー範囲が狭いのと、1速が低いギア比にも関わらず、2速/3速が離れている(ターボ化されてから、MTギア比は更に燃費方向に振られて、離れたみたいです)
ATは凄いですね。
エンジン特性と駆動系の違いが判って面白かったです。
確かにディーゼルのレブリミットの高さは不思議ですね。技術進歩で圧縮比が下がり、もっともっとガソリン車の感覚に近づいて行きそうですね。
あと、纏めた頂いた図をみて、やっぱりNA万歳だと感銘を受けました!
コメントへの返答
2013年1月23日 2:55
147-TSさん、こんばんは!コメントありがとうございます。いつでも嬉しいです(^^)
エンジン回転数とパワーは1:1対応だし、同じように各ギアと速度も1:1対応なので、間にエンジン回転数を挟んで、一気にパワーと速度を関連づけたグラフを作りました。
ただ、こういう比較の仕方って、果して正しいのか?という思いがずっとありまして、ほかを検索しても見たことがないですし、我ながら疑問ですが、今のところ、皆さんのコメントをいただいて、おおむね支持を受けているので、大丈夫なんでしょうかね(汗。
台形パワーの意味は、自分でもなるほどと思って、嬉しかったと同時に、なんで気付かなかったかなぁとちょっと悔しいです(笑。
さて、147-TSさんはMT車でしたね。私はこの記事を書くに当たって、ATが前提だったので、タイトルにも内容にも、全然それを考慮していませんでした(汗。ちょっとE90-320i後期の数値だけでも比較してみますね。
6MTは、1速から順に、
4.323、2.456、1.659、1.230、1.000、0.848。
ファイナル:3.455。
トータル比(各ギヤ×ファイナル)だと、
14.936、8.485、5.732、4.250、3.455、2.930。
6ATの方は、
4.171、2.340、1.521、1.143、0.867、0.691。
ファイナル:3.909。
トータル比は、
16.304、9.147、5.946、4.468、3.389、2.701 。
トータルの方で比較してみると、5・6速を除いて、ATの方がギア比の数値が大きいですね。トルコンのせいだけでなく、燃費が悪いわけだなぁ。その分、5・6速でカバーするのかな。
逆にMTの方は、5・6速の加速が良いと言うことになりますね。そのくらいの高いギアだから、高速道路で実力発揮でしょうか。
どっちにしても、MTは回したい時に自由に操れるので楽しいですね。でも最近は、シフト・アップ・タイミングを知らせるサインも出るとか。世の中エコですもんね。そういえば、アイドリング・ストップ機構もMT車からでしたね。ATでそれを実現するのは、結構難しいようですね。F30でもたまにトラブルがあるみたいです。
話がそれちゃいました。私はMTの感覚から遠ざかって数十年(汗)ですが、もしも今BMWのMT車に乗ったら、オーバー・レブが恐いだろうなぁ。特にエンブレの時にやっちゃいそうです。
ディーゼルのレブ・リミットがどうしてそんなに高いのか不思議でしたが、何に付けても、回らないより回る方が良いんですね。みなさんのコメントでだんだんわかってきました。
NAは、長所も短所も細めのトルクを補う回転ですね。ガンガン回して楽しみましょう(^^)!
2013年1月23日 13:07
こんにちは、またまた素晴らしいグラフ、催促してしまったようで申し訳ありません。また、1年越しのブログのコメントも失礼しています。

こうして見ると、D5のパワフルさ、ディーゼルとは思えない伸びの良さとつながりに感心しますね。第三京浜を降りたプチワインディングでの印象は間違いでは無いようですし、7速までは充分パワフルに使えるのですね。そう考えると、ツインターボでファイナルが2.81の「D5Biturbo」はどんな凄い走りをするのか、体験してみたいですね。

D3biturboのグラフも合わせて作成していただいて、大感謝です。このグラフを見て驚いた事が2つあります。

1つは、ALPINA D3 Biturboのパワー曲線が一般ディーゼルと違って高回転での伸びがあるため、ディーゼルはもとよりダウンサイジングターボエンジンよりは自然吸気エンジンに近いパワー曲線になっているところです。5000回転のレブリミットまで引っ張っても、次のギアではまだパワーが上がり切らず、523iのようなパターンになっているとは思いもよりませんでした。という事は、MTモデルで5200回転まで上げてシフトすると他の8速ATのターボエンジンのようなつながりになるのでしょうか。

2つ目は1つ目とも関係する事ですが、ALPINA D3 Biturboがパワーピークを過ぎてからの落ち込みが少ない点です。シングルターボのD5がパワーピークを過ぎてからの落ち込みが多め(それでも523dに比べれば緩やかですが)なのに対して、D3biturboの落ち込みは少なめで、523iと比べても少ないように感じます。

普段から「ディーゼルエンジンは回らない」と一般的に言われていますが、吉田匠さん曰く「ディーゼルエンジンは回転数を1.5倍にするとガソリンエンジンと同基準になる」との事です。普段私達は回転数の絶対値だけを気にしてグラフを見がちですが、グラフの横軸を回転数でなくて「0回転からレブリミット」にして%表示にしてみると、そのエンジンがどのようなパワーの性質を持っているのか明らかになるかもしれませんね。

そういう目で見てみると、D5のN57D30エンジンと523iのN52B25Aはパワーピークの前後ではほぼ同じ感じの曲線を描いているのに対して、D3BiturboのN47D20はパワーピーク後の落ち込みが少なく、一番スポーティな特性に見えてしまいます。

それにしても、実際に普段自分がワインディングで使っている領域は、正にスパグラさんが指摘された通りの緑帯のゾーンになっていて、思わず納得しましたがこの繋がりを見ると、もっと回してやってもいい特性になっているのですね。本当に「スポーツディーゼル」になっていてびっくりです。

もしかすると次期ALPINA D3 Biturboは当然8速ATになるので、パワーの繋がりは他のディーゼルやN20B20のように滑らかになって、スポーツ的な面白味に欠けてしまうのでは、なって手前味噌な事まで考えてしまいそうです。
コメントへの返答
2013年1月23日 20:40
RANちゃんさん、こんばんは!たびたびご丁寧なコメント、ありがとうございます。

いえいえ、随所で、その時の記事に応じて、色々な面から車のことが考えられてとても楽しいです(^^)まして、1年前はまさに、初めてRANちゃんさん号に乗せていただいた時ですからね。

その意味では、この記事に追記したような、3速3千回転ばかりが大事ではない、なんてニュアンスになってしまったのは良くなかったと、後でちょっと反省しました。いくら上までスムーズに回るとしても、さすがにロー(1速)を多用して走るのは、車の動きには不自然ですし、コーナーが迫ってきたら、やはり扱いやすいのは2速/3速ですから、去年のプチ・ニュルでも、3速3千回転というアドバイスあってこそのD3 BiTurboのスムーズな運転だったと思います。その点をお見逃し頂いて、恐縮です。

けれども、私の思った以上に、このグラフを見てRANちゃんさんに喜んでいただけたのは、とても嬉しいです(^^)ありがとうございます。

さて、D3 BiTurboのグラフを描いてみて、「予想は半ば当たり、半ば外れた感じ」と、前の記事へのレスでお返事でしましたが、「半ば当たり」というのは、やはり薄緑色の最大トルク帯だけではなく、パワーの全体が使えてこその車だ、ということです。

そして「半ば外れ」というのは、(記事にも追記しましたが)それでも、その最大トルク帯が、特に3速の曲線で、実に良い形の曲線の膨らみとして目に見えていることです。このパワー・カーブ中心のグラフで、こんなにトルク特性がハッキリ見えるとは思いませんでした。

特に私の523iなんて、どこにトルクのピークがあるか、この曲線からは全然見えませんからね。でも逆に、それだけこのエンジンは、ピークからゆったりと右下がりに連なっていくという、高回転型エンジンの理想的な形だとは言えますが。

橙のD5 Turboと緑のD3 BiTurboを比較すると、パワーの違いはともかくとしても、ディーゼル・エンジンが、いかにクロス・レシオの車のようになるか、ということがよくわかりますね。F30のD3が出たとして、それが8速ATの装備によって、D5 Turboのようなグラフになるのは、十分に想像できますね。

その意味では、緑のD3 BiTurboは、逆に6ATを使っていることで、N52-523iという、8ATを装備した直6NAの紺のグラフの形と似ているのが、とても面白かったです。まさにRANちゃんさんが1つめのポイントとして、「自然吸気エンジンに近いパワー曲線になっている」とおっしゃる通りです。

ただ、MTで可能という、5,000回転以上のパワー・カーブがどうなるかが、公表されたグラフからはわからないのですが、今の上がなだらかな曲線の形からすると、5,200回転くらいはまだスムーズな形をしていそうです。これはRANちゃんさんが2つめのポイントとして挙げておられる点ですね。しかし、追記したグラフの2速を見ると、523iの7,000回転を超える速度域を持っていますから、これだけでも十分とも言えますね。

吉田匠さんの説は私もまったく同感です。以前、CGTVで田辺さんも似たようなことを言ってましたね。だから%表示にすると面白いというのも、その通りだと思います。またD5に試乗した松任谷さんと田辺さんが唸っていたのも思い出しますね。
2013年1月24日 18:32
コメント三回目となります。いつもすみません。m(- -)m
Z4との比較追加グラフありがとうございました!
ベーダー卿を試乗させていただいときに、ベーダー卿は2速でのレブまでの立ち上がりが速い感じがして、一方、黒ジー号は2速のレブまでの道のりが長い感じがしたのですが、なるほどグラフにはっきり表れていますね。
なるほど、トンネルで1速→2速のサウンドを聞くには黒ジー号の方が長く響くわけですし、一方、ベーダー卿の方は、ポンポンと小気味よくレブに飛んでいく感じがしたわけです。
とは言っても、同じエンジンなので、普通の人からすると、わからないくらいの差なのかもしれませんね。
なお、グラフを拝見すると、8速が昔でいう「オーバードライブ」のような感じですが、先日の試乗で、エコラン(低回転でつないでいく)を試してみて、1500回転以下でもさほどギクシャクした感じを受けなかったのは、やはり多段化のメリットのように思いました。黒ジー号では、同じような回転数(つまり6速の低回転)では、きちんと走れないというか、排気を含め、スムーズにいっていない感じになります。
そう考えると、ベーダー卿の吸排気系もおそらく8速ATに合わせたものになっているはずで、高回転時の快音に磨きをかけようとして、マフラーなんかをうっかり変えると、バランスが崩れて低回転時の走りがギクシャクするものになるかもしれませんので、ご注意くださいねぇ(^^;)
コメントへの返答
2013年1月24日 19:48
赤カブ望さん、こんばんは!こちらこそ、たびたびコメントありがとうございます。
グラフの上でも、先日の交換試乗の時の印象が再現できて良かったですね。というか、「ベーダー卿は2速でのレブまでの立ち上がりが速い感じがして、一方、黒ジー号は2速のレブまでの道のりが長い感じがした」と、ハッキリ覚えてらっしゃるのはさすがだなぁと思いました。
実は私、Z4の6ATを運転していて、ギアが足りないとか、引っ張りが長すぎるとか、全然気付きませんでした(汗。それよりも、ブォン、ブォンと吹かしてみて、実に気持が良いなぁ、さすがはZ4だ、としか思わなかったので。特にトンネルは楽しかったですね。あれはハマリます(笑。
Z4のギアを基準に見ると、8段目が「オーバードライブ」とは、まさにその通りですね。だから8ATを6AT基準で数えると、
1速→1.8速→2.6速→3速→4速→5速→6速→7速
っていう感じです。この「1.8速」と「2.6速」ってのが、微妙で面白いですね。でも細かければ良いというわけでもなく、Z4はむしろ、気持ち良くて息の長い「2速」を持っているというメリットと考えられますね。
それから赤カブ望さんは、Z4を手に入れられてから、結局はずっと、低回転(と、ルーフを閉じた時)がお嫌いのようですね。それはちょっと残念だなぁと思います。
赤カブ望さんのお車の個体の問題は別として、私は、120iカブリオレの時も、今の523iでも(その前の320iツーリングでも)、低回転がギクシャクとか、排気が嫌な感じとか、思ったことがないです。まあ、赤カブ望さんご自身も、前の120iカブリオレと比べてこその、今のご感想なんだろうとは思いますが…今度お会いした時は、その低い方をよく確かめさせて下さい。
私の方も、マフラーを換えたらバランスが変わりますかね?それはやだなぁ…でも、走りが変わるようなマフラーじゃないだろうとタカを括ってはいますけど。それより、今日(ちょっとだけ走ってきました)の発見!ちょっと踏んで走った時、初めて、後ろからの音が聞こえた気がした(笑。
2013年1月26日 23:36
2回目のコメント失礼します。
N55のグラフの件、1回目の私のコメントにお答えいただき、ありがとうございました。

N55のグラフは、シフトチェンジをしてもパワーの落ち込みが比較的少なく、シームレスにギアをつないでいけていますね。

傾向としてはN20に近いところがありますね。
このあたりの特性が、最近のBMWの直墳ターボガソリンエンジンなんでしょうね。

あと、640iの320ps版のN55エンジンですが、無印(?)N55に比べ、わずか15馬力程度の違いなのに、このようなグラフで見てしまうと、差が歴然と出てきますね。このあたりが6シリーズのドライバビリティーの素晴らしさとして表れているんでしょうね。

他の車種も拝見して、このグラフは本当に良い視点で作成されているな!って思いました。
スパグラさんの、BMWに対する理論的な考察は非常に勉強になります。

これからも楽しみにしていますね。
コメントへの返答
2013年1月27日 1:28
nobkunさん、こんばんは!たびたびのコメント、ありがとうございます(…私がメッセージでお願いしたようなものですが)。

N55のグラフ、遅くなって済みませんでした。色んなエンジンとギアのグラフを描きながら、ずっと気になっていた、素晴らしいエンジンです。さすが受賞もの、息も長いですよね。

なかでも、最もファイナル・ギア比の高い、nobkunさんのX3-35iのことが気になっていました。XDrive搭載で、しかもなかなか重量がある車だけに、そういうギア比の設定にしたのは、なるほどと納得がいきました。

なるほど、N20に近いですね。さすがnobkunさんですね!低速域でターボを使っているだけに、とにかくパワーの立ち上がりが早いですね。それがギアのスムーズなつながりとして現れてきますね。

640iの凄いところは、馬力が高いのに、ギア比を余り落とさなかったところです。さすが6シリーズですね。おっしゃる通りの、ドライバビリティの素晴らしさですね。

良い視点でしょうか。あまり見たことがないグラフなので、どんなものかと思いつつ、皆さんから支持を頂いているので、大丈夫かも(笑。どうもありがとうございます。
2013年1月30日 18:18
再度コメント失礼します。

D5のグラフありがとうございます。グラフを見ると滑らかに加速していく感じが現れていますね。
大別すると、NAは低いギアではわざと?回転を落ち込ませて伸びを演出、ターボはシームレスに繋げて段差のない加速を演出という所でしょうか。
その中でも、D3の低ギアでNAと同じような繋がり(6速だからかもしれませんが)になっているのが、キャラクターともマッチしているのは面白いですね。
スパグラさんと、D5と523を交換してカーグラごっこが出来る日が楽しみでしょうがありません(笑)

ところで、D5のファイナルギア比が極端に低い理由について、スパグラさんはどのような見解をお持ちですか?
私は私のブログでも記しましたが、ユーザーがエンジンの回転の伸びという所に気持ち良さを感じるとすると、日本の速度制限に合わせて、ファイナルを低くすることで各ギアで伸びを演出しているのではないかと考えています。勿論、燃費対策でもあると思いますが。こんな解釈はいかがでしょうか(^_^;)

本国のD5では、恐らくは1,2,3速はあっという間に吹けきってしまいそうですね(^^)
コメントへの返答
2013年1月30日 21:16
kota_2007さん、こんばんは!たびたびコメントありがとうございます。こういう話は楽しいので全然OKです(笑!
D5のグラフを描いてみて、3速→4速以上のギアのつながり具合の滑らかさに見とれました。そして今こうして改めて眺めてみると、その滑らかさの代償が、シフト・アップのタイミングが、4速以上では、すべて3,000回転以上、つまりもっともトルクフルな回転域を過ぎた後ばかりであることに気付きました。これが、kota_2007さんのおっしゃる「4速以上は加速が鈍る」ことの意味なんですね。
それで、kota_2007さんの最新記事のコメントに、「3,000回転でシフト・アップ」はどうかなぁと思って書きました。それに頂いたkota2007さんのレスには、「4で4000まで引っ張って5に繋ぐと3000回転くらいから」とありますが、いえいえ、3,000回転くらいから、ではもう遅いのです。4,000まで引っ張らないで、3,000回転を過ぎたら即、シフト・アップしてみてはいかがでしょうか。
もちろん、この走り方は、レブに当たってからのシフト・アップよりは実質遅いです。でも、加速感と伸びを求めるなら、これがいいんじゃないかなぁと思うのです。
同じグラフのD3 BiTurboの場合は、緑色で着色した部分ピーク・トルク帯ですが、ご覧の通りパワー・カーブの中ほどに過ぎません。だから、むしろこのエンジンは上まで回しきった方が楽しそうです。
でも、D5 Turboのパワー・カーブは、その形を見るだけでわかるように、95kW~190kWと、ピーク・トルク帯がとても幅広いです。つまり、いわゆる「トルクで走る」ようなシフト操作で、5速でも、6速でも、なかなか楽しい加速が味わえると思います。120~150km/hという、出してはいけない速度ですが(笑。
D5のファイナルが「極端に低い理由」についてですが、いま、本国サイトからDLしたカタログで、「535d」(230kW、630Nm)の8ATのギアを調べてみたら、各速ギア比は同じで、ファイナルは「2.65」でした。D5 Turboは「2.471」ですから、よりパワフルな「535d」でも、ファイナルの数値は大きいですね。つまり、さらに加速も良いわけですね。
そうなるとますます、日本専用のD5のファイナルの数値が小さくて、最高速重視仕様のワイド・レシオとなっているのは、やはり不思議な話ですね。なぜかなぁ。
いくらかでもエンジンを回さないように振られたわけですから、回しちゃいけない理由があるのかもしれません。となると、それは第一にNOx対策かな?次にCO2。そして燃費。いずれにしても、日本の厳しいディーゼル排出物規制や、税制に対応したものかもしれませんね。
とはいっても、もちろんALPINAですから、それでも十分に回して楽しい車に感じられるよう、各所をチューンしていると思います。
また、グラフを見てもわかりますが、そもそも8ATはクロス・レシオ気味になりますが、これがディーゼル・エンジンに組み合わされた場合は、たとえていえば、ガソリン・エンジンに10速とか12速ATを組み合わせたかのようなステップに見えます。これは、グラフの523iのカーブと比較してもわかります。523iの8ATの3速が終わる頃には、D5はもう4速が終わってますからね。
カーグラごっこ是非お願いします(^^)元レーサーのkota_2007さんの峠攻めを是非、助手席で体験したいです。恐いかな(汗。
2013年1月31日 1:58
素晴らしいレスありがとうございます、&連コメント失礼します(^_^;)

私のブログでのスパグラさんに頂いたコメントへのレスを少し修正?させて下さい。
現状、4速で4000まで回して5にアップしていますが、それを4で引っ張らずに5に繋いで2000チョイから使うというのは良いかもしれませんね、という意味で書いたのですが、文字のやり取りだとわかり難いですね、スミマセン(^_^;)
やはり、直接お会いして。。。て、クドイ?(笑)しかし、体感的には、5の2200からですと加速感は乏しいのではないかなぁと思います。加速しているという感じ方もまた個人差があると思いますが、この辺りも、実際にスパグラさんに実車で検証して頂くのを楽しみにしてます。
コメントへの返答
2013年1月31日 2:36
kota_2007さん、たびたびコメントありがとうございます。
そうでしたか!確かに、そう言われて読み直したら、kota_2007さんのおっしゃっている意味に取れました(汗。私の早とちりです。どうも済みませんでしたm(_ _)m
で、「5の2200から」ということですが、確かに、4速の3,000回転の次は、5速のその辺りからになりますね。速度で93km/hくらいから、5速の121km/hくらいが、ピークトルク帯に入っています。グラフを見ると、4速のピークトルク帯(1,500回転~3,000回転、速度だと47km/h~93km/h)の曲線の傾きよりも、いくぶんか落ちていますが、523iの2速の傾きと良い勝負くらいなので、結構行けるかなぁと思ったのです。
でも確かに、おっしゃる通りに加速感は個人差によりますし、ましてkota_2007さんのような方には、そのくらいじゃ満足できないかもしれませんね。きっと私も、D5の1~3速の加速になれちゃったら、5速とかカッタルイって思っちゃうかも?
それにしても、100km/h以前くらいの速度で、パワフルな4速や余裕の5速があるなんて、さすがD5 Turboは凄い車だと、改めて思ってしまいます。
いやー本当に実車で色々教えていただければ嬉しいです。是非そのうちお願いしますm(_ _)m
2013年2月8日 22:18
コメントありがとうございました.
いや,すごいグラフと記事ですね.

お金払いたいくらいです.

畢竟,全てのスポーツカー的な売り方をしている車は
カタログにこのグラフを載せるべきと思うのですが
なんで載ってないんですかね?笑
コメントへの返答
2013年2月8日 23:46
mashowさん、こんばんは!こちらこそ、コメント頂いてどうもありがとうございます。
そうですねー、このグラフはちょっと変ったものなので、きっとこれからも誰も描かないと思います(笑。
もっとオーソドックスなものは、よくあるエンジン性能曲線(dynoグラフ)や、昔はカタログなんかに載っていたこともあるという、走行性能曲線ですね。ただ、どちらのグラフも、異なるエンジンや車を、同じグラフで重ねては描きにくいですし、そういうのは見たことがないですね。
それに走行性能曲線の方は、トルク・カーブを元に描かれているので、私には見てもピンと来ないです。走行抵抗値とかあって、力を表現するには適切だとは思うのですが。

プロフィール

「[整備] #ケイマン 2024/7/12:12ヶ月法定点検:走行距離 9,593km https://minkara.carview.co.jp/userid/224462/car/2612759/7865831/note.aspx
何シテル?   07/14 02:42
Porsche Cayman GT4に乗っています。他にBMW320dツーリング(G21)が妻の車です。 ハンドルネームの「スパグラ」は、初めてのBMW車...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/4 >>

  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   

リンク・クリップ

ポルシェ ケイマン 
カテゴリ:見てみて!
2015/04/26 18:41:19
 
Porsche Japan 
カテゴリ:Dr. Ing. h.c. F. Porsche AG
2014/07/29 13:18:10
 
BMW Japan 
カテゴリ:BMW.A.G.
2011/12/05 00:55:29
 

愛車一覧

ポルシェ ケイマン ポルシェ ケイマン
ポルシェ ケイマンGT4、左MT。 2016年7月初回登録の中古車、2018年7月購入時 ...
BMW 3シリーズ プラグインハイブリッド BMW 3シリーズ プラグインハイブリッド
BMW 330e セダン M Sport (G20)、色はスカイスクレイパー・グレー。 ...
BMW 3シリーズ ツーリング BMW 3シリーズ ツーリング
BMW 320d xDrive ツーリング M Sport (G21)、色はアルピン・ホ ...
BMW 3シリーズ ツーリング BMW 3シリーズ ツーリング
BMW 320d xDrive ツーリング M Sport (G21)、色はドラバイト・ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation