
昨年、RX-7(FD3S))の複数台が炎上しチャコールキャニスターと言う部品が問題だとSNSを駆け巡りました。
未だにご来店時などにご質問等受けるのでお話ししておきます。
これが問題とされたチャコールキャニスター
燃料関係のシステムをご存知の方は理解されていると思いますが、そもそも車両がまともな状態ならチャコールキャニスターから燃料が吹くなどはありえなく、以前から車両不調の可能性がありいつ出火しておかしくない状態であったと考えられます。本来は不調の車を公道であれサーキットであれ走行してはいけない状態だと言う事は知って頂きたいと思います。
では、なぜ? チャコールキャニスターかというと過去に炎上した車両の中でキャニスター付近の燃え方が酷く消防がここが発火点だと結論を出した事に起因しているのではないかと思います。(プラグの被り癖があったとも聞いています)
これにより燃える原因はチャコールキャニスター(プラスチック製と言う事もあるのか?)となり生産廃止しているチャコールキャニスターを製造してくれとメーカーに訴えかけ今に至る訳です。
が、そもそも不調の車両はチャコールキャニスターを交換しても直りませんし不調を直さない限り発火の可能性がある訳です。
(あくまで可能性です)
別の火災の原因では過去に後部に移設してたバッテリーが倒れショートしてそこから燃えたケースです。(ニュース報道もされました)
また、別のケースでは排気漏れにより高温ガスがフロアを熱し内装から発火させたケースがある様です。
どういう事かといいますとマフラーのパイプに小さな穴が空いておりそこから噴き出たガスが高速走行によりガス噴出の流速が高まりフロア(車体下部後部座席付近に)に当たり続け、SAに入った時に既に煙が出ており停車中(エンジンは停止していたかは不明)に燃えたと言う事象をお聞きしました。
このマフラーから排気漏れによる火災に関しては他車種でも報告されている様です。(気になる方は調べてください)
また、火災にはならなかったケースですが不調によりディーラーへ入庫、偶々触媒を外す作業で純正触媒の破損により小さな穴が空いておりやはり黒いすすが付いていてと言う事があったと先日報告を受けました。
オーナーさんは今にして思えば以前から何か臭かったとお話しをされております。外さないと見えない事が盲点で、万が一高速走行や炎天下であった場合は火災の危険性があった訳です。
この様に発火に関しては個々で違い、また特定の部品を交換すれば直る訳ではありません。特定の部品を決めつけ刑事のごとくコレだ!って決めつけるのは危険です。笑
ここで学ぶべきは車は嘘つかない(起きている事)。
個々の事象は違う事が多々ある。
不調は直す。
日頃からメンテンナスをする。
匂い等異常を感じたら時間をかけてチェックし直す事が必要だと思います。
発火する時期はやはり夏などの暖かい日が多く、気化し易いので発火しやすいだと思います。(寒い時期でも安心は禁物)
SNS等ではキャッチーな言葉だけが独り歩きしがちですが、日頃から多角的に見る癖は必要かと思います。
また数か月後に暑い季節がやってきますが異音や匂いには十分気を付けてください。
Posted at 2025/02/13 19:46:50 | |
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