
RX-7(FD3S)のフルタービンのセッティングに同行して来ました。
この車の製作依頼時にノーマルECUの補正や安全装置に助けられた事があり、ECO CPUで制御をさせたいと相談され、当時フルタービンのブースト制御は始まったばかりだったのですが、一度現車を確認して戴きそこから完成まで数年お待ちいただきました。
その間、車両はECO CPUで制御はしていましたがブーストはウェイストゲートでのみのコントロールでした。
数ヶ月前にスタンダードベースがやっと完成したという事でセッティングに行きましたが、タービンや冷却システムの違いによるもの等がどの程度合うか心配ではありましたが、配管の手直し(少し解りにくくECOで制御する為の特殊配管)がありましたが、それ以外は現車確認の試乗で車両の状況的に問題無いと判断してセッティング開始しました。
A/F計や排気温計、中村計、プラグをチェックしながらECUを書き換えて行きます。
それらを繰り返す事数回、午前中に何とか目処が付き、昼食。
午後に、中村社長と私で確認しながら最終チェック等行い完了しました。
何とか無事に終わった事に安堵しました。
TO4SでVマウントでブーストも含めて全ての制御をECOで行う事は初めての試みでした。
確かにベースは出来上がっていますが何が起きるか判りません。
しかし中村社長と綿密な打ち合わせを数多くして準備してきたので、全て想定内だったところが良かったと思います。
もちろんここに持ってくるには中村社長やベース作りの車両提供をしている西原氏の飽くなき挑戦魂によるところが大きいと思います。
時間かけてベースがしっかり作られていて、しっかり準備してきたからこそあの時間で終わったと思っています。
(ベースがしっかりしていて綿密な準備をしてあれば、突飛な仕様以外はそれほど時間はかからずセッティングは終わると事の証明です)
但し、フルタービン仕様全てがECOとの親和性があるかというそこはECOの長所を阻害するチューニングやカバー出来ないモノもありますから決して万能ではありません。
あくまで一つの方向性としてECOで社外タービンも制御出来る方法を見つけ、それによりブーストコントローラーは不必要な為、予算削減や安全性が高める事が出来た事はECO CPUの可能性を一つ広げるお手伝いが出来たと思います。
今までですと、ECOで制御はしてもどうしてもブーストに関して社外コントローラーが必要だったのでその概念は変更されました。
このあともFC3SのBBハイフロー搭載車が順番で2台現車セッティングに行く事になりますが、その効果効能を体感出来るオーナーは幸せだと思います。
タイトル画像
5速4000rpmブースト-0.4kpa時の空燃費です。
Posted at 2018/05/10 09:53:06 | |
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