
RX-7(FD3S)CPUセッティングの相談です。
セッティングするCPUはパワーFC
事前にお問い合わせ頂き、概算のお見積もりをさせて頂きましたがその見積もり金額より2割程余分にかかってしまいました。
このお車の経緯ですが、老舗のRX-7専門ショップさんで製作された後、オーナーさんのご相談に応じきれなく半投げのまま、今度もやはり他のRX-7専門ショップさんに今度はパワーFCを通販にて書き換え依頼されまして、やはり現車合わせが必要と感じ相談するも費用の面から当店にご依頼頂きました。
以前からお話は聞いていましたが、実際のお車をチェックするまでは判りません。
実際にチェックをするとセッティング以前の問題がいくつか見つかりました。
インテークホース2本に穴が開いていたり亀裂が入っていました。
新品交換。
デフマウントが一か所破損オイル漏れ。
RIGID製の物に交換。
バッテリーが寿命。
代品でセッティング。納車後要交換依頼。
触媒が型番違いが装着それていて排温センサー部から排気漏れ。(セッティング出来ない)
メクラ栓製作。
マフラータイコ部にクラック排気漏れ。(セッティング出来ない)
溶接修理。
EVCのモニターケーブルのコネクター部が断線。(ブーストセッティング出来ない)
新品交換。
ラジエタードレンパッキン部よりクーラント漏れ。(セッティング中に破損する恐れあり)
新品交換。
Vベルトにクラック。(セッティング中切れる可能性もあり)
新品交換。
タイヤが摩耗している。(実走チェックが安全に出来ない)
代品と交換。
それらと並行してダイアグチェック、コンプレッションチェック。
経年劣化(10万km越えの6型)を起こしていると思われる、未交換センサー等の一部を交換させて頂きました。
バキュームユニット
吸気温センサー
スロットルセンサー
チェックバルブ
フューエルフィルター
そしてここからはチューニングパーツです。
燃料ポンプ、レギュレター、フィッティング類、インジェクター。インタンクコレクター、プラグ等です。
エンジンオイルは念の為、交換。
そしてさらにチェック及び調整してやっとセッティングに移ります。
セッティング後の結果は
ダイノパックの表示で、ブースト1.0k時332ps/39.5kgという結果でした。
エンジンはノーマルでアペックスシールは2ピース。
タービンはノーマルです。
タイトル画像参照
今流行りのVマウント。

穴の開いた、亀裂の入ったホース。

プラプラしていたEVCは固定しました。

マフラーの排気漏れしいた部分。

見え辛いですがドレンパッキンがはみ出ています。

オイルが封入されている純正デフマウントはこの通り。
この他にも納車後いくつか交換を推奨する部品もあります。
そして何より、セッティング以前に完全にメンテ不足です。
セッティングは、各パーツが調子の良い状態完調な状態で初めて成立するものです。
今回、オーナー様がセッティングだけをご希望された場合、お断りさせて頂く事もありましたし、何よりトラブルでセッティング中止、また最悪の場合エンジンブローと言う事も考えられます。
そうそう、皆さん誤解されている方もいますがパワーFCはV-PROと同じ様に現車セッティングが必要なCPUです。
パワーFCを入れても調子良くなる事はありませんので、調子が悪い場合はまず点検をし必要な修理をお願いいたします。
セッティングをご依頼される方は、見積金額が見えない理由として、こう言った事情もあるという事を十分に留意した上でご検討下さい。
この車両、この後しばらくして実はこんな事になりました。
https://minkara.carview.co.jp/userid/2372668/blog/36329306/
Posted at 2015/09/03 16:06:01 | |
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セッティング | 日記