
先日、粉が出ているプーリーの向きの事をご紹介しました。
お客様からご指摘もあったので調べて見ました。
各型のパーツリストを見るとプーリーの向きは1、2、4、5、6型は同じでプーリーの耳が内側に来ています。
所が3型は、逆にプーリーの耳が外側になっています。
これは一体何を意味するのか?
パーツに違いがあれば品番は変わるはず。
パーツリストを改めて見直して見るとカラーの品番に変更はありますが、3型だけ図が違い4型以降はプーリーの向きは1,2と共通になっていました。
前回のブログのコメント欄でパーツ品番に違いは無いとコメントしましたが間違いでした。
すみません。
タイトル画像参照
プーリーの耳が鑑賞してベルトを削っています。
この写真の様なケースは良く見ると思いますが、ある程度削れると干渉はしません。

そこで、いま当店にある現車を確認すると・・。
カラーの厚みが違う物が発見されました。
左は1型に付いていた物、右が粉が出た車両の物です。

粉が出ている車両のプーリーに前期のカラーを入れてみました。
この写真だとかなり飛び出ている様に見えますが実際はここまで出ません。

元のカラー。

判りやすくする為に、通常の表面にカラーを置いてみました。
明らかに違います。

プーリーに違いはありません。
この角度からだと右側のプーリーの耳にベルトが干渉していたのが良く判ります。

このプーリーはベルトの当たる面は地金が出ているので錆びていますが、耳は干渉していないのでプーリーの色のままです。

こちらは粉を出したプーリー耳に当っているのが判ります。

粉プーリーに、前期カラー(通称)を正規の向きから入れた場合。

粉プーリーに、現車のカラーをそのまま付けた場合。

これがカラーです。
左が1型に付いて居たもので厚み約7mm、右が粉プーリーに付いていた物で約10mm。

10mmの厚みの場合、この様に組まないとベルトが耳に干渉し削れてしまいます。
3型のパーツリストの図はこの向き。

この様に組めば干渉はしません。
パーツリストの各型番から見てとれるのは、3型以降でカラーが変わったのは間違いないと思います。パーツ品番末尾にもAが付いています。
しかし、何故か4型以降のパーツリストや現車を見るとプーリーの向きがまた1、2型の向きになっているのですが、カラーの品番に変更はなく末尾にAが付く品番のままでした。
新品のベルトが削れていきなりあれだけのカスを出す(本来は徐々に痩せる)なんて考えられないので本来は3型のパーツリストの図が正しく4型以降が間違っているのでは思いますが、真偽の程は判りません。
しかし現時点では、プーリーのカラーは二種類存在している事と厚いカラーのままでプーリーの耳を内側にしてしまうとベルトが削れるのは間違いありません。(メーカーは削れても問題無いとしているのかも知れませんが・・でもそうするとベルトが削れない3型のパーツリストの図は間違いだと言う事になる?)
N3A1-15-933(薄い)
本来のとおりプーリーの耳は内側に出来る。
N3A1-15-933A(厚い)
3型のパーツリスト図のとおり外側にプーリーの耳が来る様に取り付ける。
これだけ覚えて置けば新品のベルトがいきなり削れる事はありません。
もしこれをご覧になっているマツダの関係者の皆さん、なぜこの様になったか是非教えてください。
Posted at 2016/11/08 18:12:44 | |
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ベルト | 日記