
こんばんは。
暖かな日がつづいた三月半ば。
梅が開花しはじめたと情報をゲットしウメジローを狙いに上田城までドライブしてきました。
結果的には梅もメジロもほんの少し早かったようで普通のお散歩になってしまいました。
少し残念そうにしていると首からカメラを掛けたご紳士が声をかけてくださいました。
聞けば写真歴は65年を数え、この日はまだ様子見だからと軽量なカメラをお持ちでしたがかなり本格的な装備で撮影にのぞまれていると言う紳士。
そんな紳士は歳や経験を押し付けることなく、柔らかな物腰で野鳥や自然のこと、写真への想い…など色々な話を聞かせてくれながら場内の散歩に付き合ってくださいました。
今のカメラはそれまでのカメラの不調もありましたが、実は節目の歳を迎えて記念変わりに高級機械式時計にするか悩んで買った所もありフラッグシップ機です。
今回の節目は形に残ったり、時を刻む物ではなく時を遺していける物を選びました。
(両方壊れなければ時計だったかもなw)
このおじいさんとの出会いで、そうして良かったのかなと思えました。
この先何年生きるのか分からないけど、四季折々の景色や家族なんかを記録していけたら…
写真を始めてからの方が季節や気候の変化に敏感になりましたし、時間が濃いと思えるので、そんな時間を積み重ねて50年とか先、おじいさんに追い付いた時、自分はどんな風になっているのか少し楽しみです。
おじいさんの話を聞きながらぼんやりそんな未来を考えました。
お城の散歩のあとは、近くのコーヒースタンドで自家製レモネードを頂いて喉を潤してきました。
写真は価値のある家財にはなりませんが立派な財産なんだと、おじいさんの80年を超える人生や65年を数える写真歴から繰り出される言葉から感じました。
そして、それを通じて仲良くしてくださるお仲間さんたちもかけがいのない財産。
おじいさんになっても、一緒に写真を撮れていたらいいな。なんて遠い未来に想いをはせる春の日になりました。
fin.
Posted at 2018/03/27 17:14:20 | |
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