
自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
少年時代は、TVの全盛期でしたので、歌謡曲、ドラマ等で、たくさんのきれいなお姉さん達を見てきました。お兄さん達がアイドルとして偶像化している方々でした。そこへ加わるほど、自分は成長しておらず、TVなのに、目が合うと恥ずかしくて目をそらしたくなる感じでした。
記憶に強く残っているのは、岡田奈々、倉田まり子、大場久美子、そして、メーテルの4名です。
その奈々さんが、デビュー50周年を迎え、45年ぶりにステージに立つと聞いて、驚嘆しました。並大抵の決意ではないはずであり、陰ながら応援したい気持ちになりました。
というのは、11年前に、23年ぶりのアルバム発売に続けて、26年ぶりのコンサートを開催した菊池桃子さんの復活劇を至近距離で目撃していたからです。
開演直前に、ショートムービーがあり、よゐこの濱口優演じるサラリーマンが、コンサートにいくために仕事を慌ただしく片付けているシーンが流れました。席を立った瞬間、上司から残業を命じられ、眉根を寄せてしまいます。沈黙あと、「俺は、桃子のコンサートにいくんだあ」と叫んで、会社を飛び出したのでした。映像の桃子コールがそのまま会場に遷移し、最高潮に達したところで、マイクを手にしたご本人が登場しました。
このときの桃子さんの緊張ぶりは、今でもよく覚えています。震えるような声で、「冷凍庫に入っていた私を、皆さんで解凍して下さい」と話していました。セットリストは、つんくが作曲した30周年を祝う新曲のほか、歌い慣れたシングル作品からの選曲でしたが、すべてアレンジが入っており、相当なトレーニングを積んできたことが窺えました。
中盤以降は、安定した歌唱になり、ファン待望の視線のレーザービームが連発になりました。彼女が一つのエリアに視線を送ると、その周囲一帯が、「目が合った!」と同時一斉に感じる魔術のようなサービスです。
「みんな、もっと私のこと、ガン見していいんだよ。目が合うと、私もちょっと恥ずかしいけどね」
会場を煽るMCトークも全開でした。
ここで、奈々さんに話を戻しますが、彼女のステージは、10年後の桃子さんに通じる未来を照らしてくれるような気がしています。
私よりもひとまわり上で、石野真子派の先輩にこのニュースを知らせると、「俺、もうAKB系は、卒業したんだよ」という素っ気ない返事でした。
「その岡田奈々じゃなくて、ゆうひが丘の総理大臣のカオルちゃんですよ。俺たちの旅とか」
「マジで。俺、いこうかな」
という結末でした。
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
――もしかしてだけど、解凍はファン全員にお願いしたけど、保温は俺だけに期待しているんじゃないの~。
同じ景色に心動かして、寄り添っていたいね。
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2025/05/31 09:30:57