
どもっ!ここ数時間、さっき購入したNikon D5000を弄っていた緋色のヴォルペルティンガーなんですが・・いかがお過ごしでしょうか?D90やらD7000のムック本って結構ありますが、D5000ってのは無いのか?って思っていたら
ちゃんとありますのでご心配なく。ムック本には説明書に書いていない便利な使い方も書いてあるので、私もD90のは持ってます。D5000も似たようなものなので、ちょっとボタンの押す回数やらダイヤルが違う程度でなんとなく分かりますね。「格子を表示させる」とか「ダイヤルの+-を逆にする」ってのは結構欲しかった機能なので、使ってみて感動している自分がいるw
さて・・短い間ですが、D5000弄ってみたのでちょっとレビューします。D5000はNikonでバリアングルを最初に搭載したモデルなのですが、実際にバリアングルがほとんどのようなレビューとかもありますが、そうではないと思います。D90から数ヵ月後に発売されたモデルで、しかもD300→D300S(D90)→D5000と言う時代の流れですから・・D5000が一番洗練されていないといけないとは思ったりしますが、それは期待通りの出来だと思います。
写りに関しては、D90と比べるとオートホワイトバランスが秀逸で、これが後のD3100の礎になったのだと思ってしまう位ぴたっと出ます。D300Sはまだいいとしても、D90の数少ない弱点がこのAWBのばらつきだと思うので、これに関しては高評価ではないかと思います。
ファインダー性能は・・D5000より上位の機種から見ると全然ダメではあります。ぶっちゃけD40以上D60以下と言う感じなので、最近のエントリーのD3100と比べても明らかに劣る部分です。まぁその分バリアングルがありますが・・D5000はバリアングル機構をつけてしまったために、このファインダー性能が視野率約95%、倍率約0.78倍とやや期待外れのものになってしまったのはやや残念。D5000のファインダーを見て、D90のファインダーを見るとファインダーの大切さってのを感じてしまいます。
次にシーンモード・・これはコマンドダイヤルから「SCENE」ってのを選択してあとはダイヤルを回してそれぞれのシチュエーションにあったものを選ぶとそれなりに撮影できると言うもの。Nikonってコンデジでもこういうの頑張ってますね。ぶっちゃけどれだけ効果的なのか良く分かりませんが、D3000・D3100に付いている「ガイドモード」と言う対話式で自分の理想に仕上げているモードもありますが、このSCENEモードはそれはそれで、初心者に優しい配慮だとは思います。あとはサイレントモードの搭載ですね・・これはもともとD5000ってレリーズ音は静かな方ですが、いい配慮ではないかと思います。
機能性に関しては、とても優れています。D5000ってのはバリアングル実験機としての性質も持ちますが、ぶっちゃけバリアングルが無くても、これにファインダー性能と連写速度をを上げたモデル・・そうですね・・例えば「D90S(もしくはD6000)」とか言うのが出たら、そっちの方が良かったかも!?って感じるくらい機能的には充実してます。D90は確かにDムービーとか、そういう面での先鋭的なギミックは搭載していますが、D5000はそれを更に多機能にして充実させた感じ。よってD90のリファインをこのD5000を試験機にしてもよかったのでは!?って思ったりはします。キャノンはそう言うマイナーチェンジって得意ですが・・確かにNikonは最近は少ないですね。以前はD70→D70Sとか・・そう言う感じでリファインしてくれていたのに・・・
ボディなんですが、D90と比べて60g程度軽いのかな?但し、ボディが大柄です。これは結構びっくりします。D40とかからの乗換えでも、結構な大きさにびっくりしますが、それに相反して軽い。バリアングルの下部ヒンジの解決策として若干縦長になってますが、意外なほどホールド性は素晴らしくよいです。エントリー機では最強かもしれません。
よくミラーレスやマイクロフォーサーズとかで「小さいものでないと・・」っていうクチコミを聞いたりしますが、ぶっちゃけ小さくてもホールド性が悪ければあまりいい傾向では無いかな~って思います。ボディが大きいと確かに携帯性は悪くなりますが、それでもいにしえのモデルと比べるとかなりコンパクトなので・・果たして本当に小さければなにかに収納できるのか?かさばらないのか?っていわれると、結局似たようなものになってしまう感じもしますが・・
あとは追加されている機能がとても使いやすいです。エントリー機にはないような性能も持ち合わせていますと言うか、その大半はD90からの引継ぎであったり、D90で不満のあった箇所の見直しってのもあったりするので、そういう面では進歩があるかと・・カメラ内編集でHDRっぽい事が出来るのは良いですね。
残念な点はやはり「ボタンで設定呼び出しが所詮エントリー」な所ですね。D90はメインダイヤル・サブダイヤルと露出やらAFの設定はボタン押しながらダイヤル回すだけで簡単に変更できてましたが、エントリーモデルはインフォボタンから左下のボタンを押してセッティングに入る必要があります。まぁ露出なんかはボタンからダイヤルで出来ますが、このセッティング変更がD90なら3秒で出来る事なら、D5000はその3倍程度は掛かります。キャノンはそういう面では十字ボタンに設定を振り分けている(Nikonのコンデジも振り分けてはいるのだが・・デジ一のエントリーモデルは違う。)ので便利なんです。
まぁそんなこんなで、D300譲りのハイエンドな部分を持ち合わせて、そしてファンクションの呼び出しはエントリー機でありながら、吐き出す画はD3100が出るまではD300Sをもってしても適わず、Nikonで最強クラスの画質だと言う事は間違いないですね。もったいないのはやはり前述した通り、バリアングル機構を廃止したモデルで、このD5000のリファイン版を発売して欲しかった事。D90のようにペンタプリズムにして、ボディ内モーターも搭載してもいいです。まぁこれだとD90後継になりますが・・そして5.5コマ位の連写性能があれば、Nikonの1230万画素のC-MOSはかなり洗練されたいいものを持っているのに・・バリエーション展開だけはちょっと残念なものがあります。
ライブビューは遅いです。静ものしか撮影できませんが、まぁもともとLVって静もの撮影用だと思うのだが・・(但し、D90よりは確実に速い。全体のレスポンスはやはりD90の方が速いと思う。)
D5000は次世代機であるD3100やらD7000の実験機的な存在でありながら、Nikon初のバリアングルモニターを持つモデルであり、時代の流れに取り残された存在にはなるかもしれません。とは言え、GW辺りに後継機が発表される噂もあるので、実験機であったD5000をどこまでブラッシュアップできるのか?ってのがちょっと興味ありますね。既にキャノンは60D→Kiss X5っていうバリアングルの布陣がありますが、それをあっと言わせて欲しいという感じです。
最後に・・1230万画素と、最近のキャノンのエントリーモデルの1800万画素と言うC-MOSの差ってのはスペック上ありますが、早い話、高けりゃいい物でもないし、個人的には1230万画素あれば・・十分いい画が撮れるものと思っています。バリアングルゆえの弱点も多いのは多いですが、それを補って余りある基本性能の良さがありますので、安くてレンズの資産があれば(レンズ内モーターでないとAFできません。)・・ファインダーを見て妥協できるのであれば、オススメしたいモデルではありますね。
ブログ一覧 |
2011年1月 | 日記
Posted at
2011/02/12 01:14:29