ホンダからIMA搭載の第2弾の車両として・・CR-Zが発売されます。発売前からかなり噂されていた通りのスペックなんですが・・個人的には敢えてダメ出しをしてみようかな?とは思います。
ホンダは暫くクーペの発売をしていなかった時期がありまして・・まぁインテグラはじめ・・NSXやらS2200(w)などと言った2ドアは軒並み生産中止という憂いにあってしまいましたが・・そういう意味でCR-Zと言うのは「新生ホンダ」の新たなる試金石となるか?これがちょっと楽しみではありますね。
「本田技研工業は2月25日、新型ハイブリッドスポーツカー「CR-Z」を発売した。ベースグレードの「β」と装備を充実させた「α」の2グレードを設定し、それぞれに6速MTとCVTを用意する。価格は6速MT、CVT共にαが249万8000円、βが226万8000円。
CR-Zは、「インサイト」「シビックハイブリッド」に続く3車種目のホンダのハイブリッドカー。量産ハイブリッドカーとしては世界で初めて6速MTもラインアップする。
灯火類には、クリスタルが積み重なったようなイメージのデザインを採用し、ポジショニングランプにLEDを用いることで先進性を表現。空力を考慮したコンパクトなドアミラーや、ボディーのフォルムを踏襲した形状のアウタードアハンドル、シャークフィンアンテナなど、細部にもこだわったデザインでまとめている。また、αにはオプションで大型ガラスをルーフ部に採用したスカイルーフを設定する。
右側のクラスターパネルには3つのドライブモードを選べる3モードドライブシステムのスイッチを配置。「SPORT」「NORMAL」「ECON」から好みのドライブフィールを選ぶと、アクセル操作に対するスロットル開度の割合やモーターアシスト量、エアコン制御、ステアリングフィール、CVT車では変速パターンを変更することで、セレクトしたモードに合わせた走りに味付けをする。
メーターパネルは、アナログ表示のタコメーターと、デジタル表示のスピードメーターを組み合わせた大型1眼メーターを中心に配置。その両サイドに燃料残量や瞬間燃費、バッテリー残量、モーターアシスト/チャージ表示などをバーグラフで表示する。スピードメーターはハーフミラーに反射させて表示することで、奥まった位置に見え、車外との視距離の差を減らすことで、視認性の向上を図っている。
スピードメーターの外周には照明の色で燃費状況を表すアンビエントメーターを装備。ドライブモードがNORMALやECONの時は、省燃費運転時にはブルーからグリーンへと色が変化し、SPORTモード選択時には赤い照明で、走りの気分を盛り上げる。また、マルチインフォメーション・ディスプレイも装備。ECOガイドや燃費履歴、平均燃費、航続可能距離、ハイブリッド車ならではのエネルギーフローなどが表示できる。
シートはスポーツテイストあふれる低いシートポジションを実現。「シビックTYPE R」と比較してヒップポイントが30mm低く設定されている。シート自体も、シートバックのサイド部はを硬く、内側を柔らかくすることで、体格を問わず高いホールド性を実現したと言う。
ステアリングは太めのグリップの小径φ360mmタイプで、αには本革巻きを採用。7速マニュアル変速モード付きのCVT車にはパドルシフトを装備する。
後席は2名分で、エマージェンシー用と割り切ったタイトなもの。シートバックは可倒式で、操作レバーは、運転席からも手が届く背もたれ上部に配置される。また、チャイルドシートも装着可能となっている。
インサイトとシビックハイブリッドが直列4気筒 SOHC 8バルブ 1.3リッター i-VTECエンジンであったのに対し、CR-Zでは直列4気筒 SOHC 16バルブ 1.5リッター i-VTECエンジンを採用している。ピストンスカート表面にドット状のパターンを施すピストンパターンコーティングの採用などでフリクション低減を徹底するとともに、低回転時には2つの吸気バルブの内の1つを休止させる1バルブ休止機構を採用した。
エンジン単体での出力は、6速MT車が最高出力84kW(114PS)/6000rpm、最大トルクが145Nm(14.8kgm)/4800rpm、CVT車では最高出力83kW(113PS)/6000rpm、最大トルクが144Nm(14.7kgm)/4800rpmを発生する。
組み合わせるIMAシステムはインサイトと同じもので、モーターの出力は最高出力が10kW(14PS)/1500rpm、最大トルク78Nm(8.0kgm)/1000rpm。10・15モード燃費はCVTが25.0km、6速MTが22.5km/Lとなる。
ハイブリッドシステムは、基本的に従来のインサイトやシビックハイブリッドと同様で、モーターが状況に応じてエンジンをアシストする。低速時であっても基本的にはモーターのみでの走行はしない。信号や渋滞での停車時にはエンジンを自動的に停止させるオートアイドルストップシステムを持つ。CVT車の場合は、ブレーキを踏んで10km/h以下になるとエンジンを停止し、ブレーキを離すと再始動する。6速MT車の場合、30km/h以下でクラッチを奥まで踏むとエンジンを停止。ニュートラルにしている間はエンジンを止めたままで、再度クラッチペダルを踏んで、ギアを入れると再始動する。
6速MTは、CR-Z用に新開発したもの。シフトストロークを45mmと短くし、クイックな操作感とした。シンクロは2速をダブルコーン、3速を摩擦係数の高いカーボンのシングルコーンと容量を増やすことでスムーズな変速を可能とした。低回転でもモーターアシストによりトルクが厚いハイブリッド車は、MTでもエンストしにくく、高めのギアでもスムーズに加速する今までにないMTになったと言う。また、6速MT車には、坂道でブレーキを約1秒間保持するヒルスタートアシストを標準装備する。」
・・・うん、車両のスペックから見たら、かなり気合の入った車だと言うのは間違いないですね。とりあえず「後席はエマージェンシー用」と書いてありますが、ぶっちゃけ、使えないと書いた方がいいのでは?と思ったりします。チャイルドシートも装着可能なんですが、(いくら軽いと言っても)中腰で作業するのはちょい酷かな?とは思います。
トランスミッションは6MTとCVTですが・・この車両だと多分CVTの方が良いような気がします。エンジンは1.5LのSOHCで・・フィットのエンジンをIMAとのマッチングを考慮したものかな?実際には6MTで114PSとは言っても、IMAもあり・・かなり力強い走りをすると思います。まぁ1.8Lのフォルティスと同等程度の加速はするでしょう。個人的には6MTよりもDSG辺りの2ペダルを目指して欲しかったですが・・それは次の課題でしょうね。(最近のフィットのパドルシフトもトルコンになったので、私が乗ってた初期型の1.5Lよりは低速トルクがあるでしょう。)6MTもガチャガチャする人にはいいかもしれませんが、最近の車両はCVTも侮れないですからねぇ・・
この車でよいと感じたのはやはりコックピットだと思います。ぶっちゃけコックピット回りは弄る必要ないですね。こういったサイバーなコックピットはやる気にさせるし、清潔感もありますが・・青色LEDは選択肢にした方がいいような気もしますね。(派手目で嫌いと言う人もいるから・・)自由に配色できると言うものではなく、アナログチックなメーターの選択肢もあってもいいかな?とは思います。
まぁどちらにしてもこの車は「趣味の車」であって・・利便性を考えて4人以上で乗る車にはなり得ないしセカンドカー~サードカーと考えるべきかな?とは思ってしまいます。セカンドカー以上なら十分にお勧めできるモデルだと思います。
加速に関しては「めちゃくちゃ速えぇ~!」って訳ではないでしょうが・・フィットの1.5RSもそうですが・・ホンダのスポーツ路線は「誰にでも簡単に扱える高性能」と言う面を前面に押し出していると思うので、スイスポやバージョンRとはまた違った「楽しさ」というものがあると思います。私が買うなら・・2シーターで割り切って、リアはフルフラットにしてトノカバーつけてると思います。もともとフィットもフルフラットにしてたくらいですから・・。
とまぁ・・いろいろグダグダと書きましたが・・ヒルスタートアシストやら、アウディに付いているようなLEDポジションなど、今後のホンダismを象徴するようなマシンであるのは確かだと思います。個人的にはこのIMAがフィットやストリームに付いて、「ハイブリッドのホンダ」を前面に出していくのであれば、今落ち目のトヨタのシェアを奪う可能性も十分あると思います。今後に期待ですね。あと・・価格面と利便性で躊躇している人は多分フィットハイブリッドが年内に出るだろうから・・それを目指したほうが幸せになれるかもしれません。