
どもっ!久々の新製品紹介ブログなんですが・・やっぱりというかなんというか・・長らく待ってた恋人のようなと言うのは冗談として・・先のタイの洪水被害にてニコンタイ工場が暫く閉鎖の憂いにあっていて、その余波として、D800の発表が遅れていたってのは周知の事実ではある(組立は内製ですが、ユニットなんかはタイの工場で作られていたようは話を聞いたことがある。)のですが、ようやく2月7日の本日、発表されました。
まぁ概ね噂通りのスペックではあるのですが・・噂通りのスペック+αの部分がおっそろしく充実していて、ちょっと凄いなぁ・・と思うのが印象。ちなみに、来年夏あたりには20マソ以下になるでしょうから、ぶっちゃけD7000を某弟に高額で売りつけて、このD800の購入ってのも構想の中にあります。(そうなるとD800でFX、D5100でDXと言う図式になる。この方が自然ですな・・)
しかしながら今回、D800とD800Eと言うデジタル一眼レフが同時に発表されましたが、D800がスタンダードな光学ローパスフィルターを搭載したもので、D800Eはローパスの効果を無くしつつ、モアレなどの対策を施したモデルみたいです。ペンタの645Dみたいな中判ローパスレスではなくあくまで「超高解像度仕様でモアレ低減仕様」という感じです。従ってD800EはスタンダードのD800よりも5マソ程度高いので、それを踏まえて特徴を見ていきましょう。
「ニコンは、35mm判サイズのCMOSセンサーを採用したデジタル一眼レフカメラ「D800」および「D800E」を発売する。価格はともにオープン。発売日および店頭予想価格は、D800が3月22日、30万円前後。D800Eが4月12日、35万円前後。
D800のみ、AF-S NIKKOR 28-300mm F3.5-5.6 G ED VRが付属するレンズキットも用意。価格はオープン。店頭予想価格は40万円前後の見込み。
同じく35mm判サイズの撮像素子を搭載した「D700」(2008年7月発売)の後継機種。新開発の有効3,630万画素CMOSセンサー、視野率100%のファインダー、フルHDムービーなど、前モデルを大幅にブラッシュアップした内容となっている。また、先行して発表されたD4と共通の機能も目立つ。
D800とD800Eの違いは光学ローパスフィルター。モアレ除去を考慮し、一般的な効力の光学ローパスフィルターを装備するD800に対し、D800Eは光学ローパスフィルターの効きをなくしている。それにより、解像感の向上を図っているという。ニコンではD800Eを「D800の超高解像仕様」と位置づけている。
ただし、光学ローパスフィルターの効力をなくしたため、D800EはD800よりモアレや偽色が目立つ可能性があり、使用にはそのあたりを考慮しなければならない。具体的には規則性の強いパターンを持つ被写体には不向きであり、ニコンでは「高い鮮鋭感が求められる風景や美術品の撮影に適した、極めて解像度が高く立体感のある画像を提供する」としている。
光学ローパスフィルターを除くと、D800とD800Eに機能や性能に違いはない。
撮像素子はニコンFXフォーマット対応の有効3,630万画素CMOSセンサー。2月7日現在、35mmフィルムサイズ準拠の撮像素子搭載のレンズ交換式デジタル一眼レフカメラにおいて、世界最高の画素数としている。大きさは35.9×24mm。
ニコンでは「中判デジタル一眼レフカメラや中判デジタルバックに匹敵するほどの解像感」と説明しており、200dpiでA1サイズまでの引き伸ばしが可能という。レンズの性能を引き出せるかという点については、検証を繰り返した結果、「多くのニッコールレンズで問題ないことを確認した」とのことだ。
D3シリーズ、D700、D4と同様、クロップ撮影も可能だ。「FX(36×24)」、「1.2×(30×20)」、「DX(24×16)」、「5:4(30×24)」から選択できる。
画像処理エンジンはEXPEED 3。EXPEEDより約22倍の処理能力を誇る。例えばD800では、アクティブD-ライティングやノイズリダクションの設定内容に関わらず、連写性能が変わらなくなった。
ノイズリダクションには新アルゴリズムを採用した。特に、高感度時の色まだらノイズを軽減したという。常用感度はISO100-6400。拡張感度は最低ISO50、最高ISO25600。ダイナミックレンジ拡大については、ハイライトでの色変わりを低減する技術を取り入れた。
D4同様の91,000ピクセルRGBセンサーや、アドバンストシーン認識システム、3D-RGBマルチパターン測光IIIを採用。光学ファインダー時の顔認識も作動する。
位相差AF時のフォーカスポイントは最大51点。うち15点がクロスタイプセンサー、11点はF8対応。D4と同じく、アドバンストマルチCAM 3500FXオートフォーカスセンサーモジュールを搭載する。
AFエリアモードは、シングルポイントAF、ダイナミックAF(9点、21点、51点)、3D-トラッキング、オートエリアAFのいずれかを利用できる。3D-トラッキングは追随性能が向上したという。
前モデルD700と異なり、ファインダー視野率は約100%を実現した。倍率は約0.7倍(50mm F1.4レンズ使用時)。
カードスロットはCFとSDメモリーカードのダブルスロット。CFスロットはUDMA7に、SDメモリーカードスロットはUHS-Iにそれぞれ対応している。順次記録、バックアップ記録、RAW+JPEG分割記録、カード間などの記録方式を選択可能。
液晶モニターは、強化ガラス採用の3.2型約92万ドットになった。ガラスと液晶パネル間の空気層をなくした一体構造を採用することで、反射ロスを低減したという。
動画記録機能「Dムービー」はフルHDに対応。1,920×1,080/30p、1,280×720/60pなどに対応。圧縮方式はH.264/MPEG-4 AVCで、画質面では3,630万画素を活かした解像感・鮮鋭感や、EXPEED 3による低ブロックノイズを特徴としている。
さらに撮像範囲を2つの大きさから選択可能。FXとDXを切り替えることが可能で、FXはボケ重視、DXは映画用35mmフィルムに近い画角とするなど、使い分けが可能になった。
両肩が下がっているため、写真ではD700より小さな印象を受ける。ただし、幅および高さはD700とほぼ同じで、奥行きはD800の方が4.5mm短い。
外装はマグネシウム製。防塵防滴仕様となっている。D700と同等の堅牢製を保ちながら、約10%の軽量化を果たしたという。 」
・・・D700比約100g軽量化に成功したと言う結構恐ろしいモデルになりました。まぁそうは言ってもD700は発売から既に4年経ちましたから、技術の進歩もさることながら、十分小型軽量化されてきているって事でしょう。
記録メディアがCD・SDXCのデュアルスロットもD300以降から続くデュアル路線になり、視野率は約100%になった事で、これでようやくD3の廉価版と言う感じはしなくなりました。まぁD4と比べると廉価版なんでしょうけど・・
興味があるのは11点のF8AFに対応したこと。これは高額なレンズ持っていて、テレコン付けても11点だけはF8でのオートフォーカスに対応できますよってやつで、ニコンやキャノンのハイエンドモデルしか達成できなかったもの。今回AFモジュールがD4と同一のものなので達成できたのかもしれません。
あとはクロップモードがD4と同じく豊富になりました。特に1.2Xとか・・フルサイズはやはりレンズ的に広角向きなので「微妙に望遠・トリムしたい」場合にもよいですね。これも3630万画素という業界最高画素数のなせる技でしょう。
価格はD800が30マソ、D800Eが35マソと、ぶっちゃけ既に1割引で売られているので27マソと考えても安いです。来年夏には10マソ台突入してくるでしょうね。キャッシュバックもありますし・・
普通に考えると、Nikonは保守的なイメージがとてもあり、マイナーチェンジでじょじょに製品をアップデートしていくという感じが否めなかったです。逆にキャノンはアップデートにしても毎年劇的に変化させる場合もあったりしますが、Nikonは2倍遅いと言う感じもしてました。
今回、と言うか、D4は極めて堅調なスペックではありますが、D7000の頃から野心的な設計開発をしているなぁ・・と感じてしまいます。噂によると、GW前後で発表があるかもしれない、エントリーモデルのD3200は2400万画素のセンサーを搭載するかも!?と某所に書いてありました。今まで1010万画素のCCDから1230万画素のCMOS時代があまりに長くて・・まぁセンサーがソニーから供給しているってのもあるでしょうけど、一気にドラスティックかつアグレッシブなスペックに昇華させようとしている感じもします。まぁそれが時代の流れであればしょうがない事でもありますけど・・
話は戻り、D800ですが、これは結構売れそうな気がします。つか・・D700でもあれだけ支持されたモデルであり、実質上の後継と言うナンバリングしてますが、4年の歳月は数世代上のスペックに昇華させたんだなぁ・・と感慨深いですね。連写性能がFXだと一律4コマ/秒と、高画素化故にしょうがないのですが、まぁせめて撮影サイズを小さくしたら6コマ出るとか、そういう仕様にしてほしかった。まぁ4コマでもスポーツ撮影ができないかというとそういうわけでもなく、高速連写が必要ならD4か値段がこなれているD3Xを買えって事でしょう。まぁD3XとD800なら・・正直D800買うかもしれません。それだけインパクトは強いです。まぁ売れそうですって言っても意外とD800Eがバカ売れしそうな気すらするのですが・・・