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すなとものブログ一覧

2024年11月24日 イイね!

日産とダイムラーの思想相違について

先程のオイルフィルターのブログを書いていて気づいた、V37型スカイラインの2LターボモデルにダイムラーのM274エンジンが採用された際の改変についてちょっとまとめてみます。
スカイラインの274930エンジン
ダイムラーのM274920エンジン
外観上明らかに異なるのはインタークーラです。日産向けは空冷式、メルセデス向けは水冷式です。
Wikipediaのエンジンに関する文章を参照すると「このエンジンは、メルセデス・ベンツ・E250 W212などに搭載される2.0L M274型と最大トルク回転域が若干異なる以外は基本的に同一スペックとなる。ただし、パワフルな運転感覚を重視したため、M274で用いられていた成層燃焼・リーンバーンではなく、ストイキ燃焼となり、燃費性能はM274型に劣っている。」と書かれています。
おそらく日産のエンジニアは、「ピークパワーの維持」と「故障予防を重要視」してストイキ燃焼のみや空冷インタークーラを採用したものと推察されます。
燃費や過渡特性を重視した場合、おそらくダイムラーの設計通りにリーンバーン燃焼(燃料消費の低下)や水冷式インタークーラ(インテークダクト長の省略による圧損低下)を採用したほうが有利になるためです。
Posted at 2024/11/24 22:16:21 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2024年11月23日 イイね!

M270/274エンジンのオイルフィルター適合について

今回はM270/274エンジンのオイルフィルター適合について記載します。

まずは純正型番は "A 270 180 00 09"," A 270 180 01 09"," A 270 184 00 25"," A 270 184 01 25" 4つも該当品番があるんですね。
(ただし、なぜかA270 184系については私の手元のEPC では該当パーツが表示されず。最新情報は2018年7月版のため、それ以降の車種向けかも)。
ちなみに私のVIN(WDD1179512N)でEPCのパーツ照合した結果では ”A 270 180 01 09” と表示されました(元々は A 270 180 00 09 だった模様で、 01 09に変更と記載)。
また、EPCのパーツ番号検索で(A 270 180 01 09)調査したところ、エンジン型式としてM260/264, M270/274がヒットしました。
M260/264 は現行型エンジンのため、パーツ欠品はほぼないと言って良いでしょう。

次は OEM 品(ベンツ)を確認します。
日本でも比較的手に入りやすい「純正品を納入している」 MANNFILTER の型番は HU 711/6 z, HU 7044 z の2種類あります。
この2種類、こちら によると性能差はないそうですが、7044Z は紙フィルターのひだ上下を金属?製のエンドディスクで抑え込みしていますが、711/6z はプラスチックのモールド仕上げのようです。
一応7044ZはOn Request(受注生産?)や Optionally(オプションで)と記載されているし、Amazonで\10,221 という破格のプライスタグなのであえて選ぶ必要はなさそうです(711/6z は ¥1,515)。

さて、ここからが「ブログのネタ」にするのでミソになります(ただし、メーカ推奨品ではないので、使用は自己責任が伴いますが、型式から見るとビンゴでしょう)。
M274エンジンは実はスカイラインの V37型の2Lターボ車にも搭載されており、
実は日産の純正部品やそのOEMも適合可能ということになります。
理由は先程提示した MANN FILTER のページとWikipediaにヒントがあります。
MANN FILTER ページのVehicles/Applications の項目を開くと Mercedes-Benz の項目には AクラスからVクラスまで4気筒 M270/M274 エンジンがずらずらっと並んでいます。
また、Wikipediaの日産スカイラインセダン V37には、「2014年5月に追加発表された4気筒ターボ車はダイムラーより供給される274930型エンジン(2014年11月のマイナーチェンジ以降は274A型に名称変更)を搭載する。」と記載されています。

ということは、日産純正部品の 「15208-HG00D」とそのOEM品がベンツのM270/M274 でもそのまま使えるということです。
日産純正部品の国産 OEM は以下の製品があるようです。
MICRO 品番 O3161
TOYO 品番TO-2076
ユニオン 品番 O-206

日産純正品の写真で危惧していたOリングもちゃんと3本(1本はフィルターハウジング外側、2本はフィルターを通す軸に使用)ついているので、流用は可能そうです。

なお、今回のネタはleazes terraceさんのパーツレビューを参考にしました。この場を借りて御礼申し上げます。

おまけ:もしフィルターだけ別なものを購入し、Oリングが付属していない場合は、ディラー経由で A 021 997 60 45 という型番でOリングのみ取得できるようです。(メーカ純正のフィルターにもOリングが付属しているようなので、在庫は限りなくなさそうに見えますが...)
Posted at 2024/11/24 21:18:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2024年11月10日 イイね!

NAPAC って知っていますか?(+もっと頑張ってほしい)

国産アルミホイールの現状をちょっとだけ調べてみたところ、NAPAC なんて団体あるんですね。

NAPAC は「一般社団法人 日本自動車用品・部品アフターマーケット振興会(Nippon Auto Parts Aftermarket Comunitee)」だそうです。
更にこの中に ASEA(Autosports and Special Equipment Association)・JAWA(Japan light Alloy Wheel Association)・JASMA(Japan Automotive Sport Muffler Association)があります。

ASEA・・・簡単に言うと自動車用スポーツパーツの製造社の団体、ただし競技専用認定というものを行っています。

JAWA・・・同じく簡単に言うと自動車用アルミホイール製造者の団体、国土交通省の規格JWL・第三者機関のVIA取得を元に加盟社のアフターパーツ用アルミホイールにはJAWA認定証シールが更に貼られます。
JWL・VIA・JAWA認定証の3つが揃った時点で「JAWAスリースター」という基準を満たしている本物である証明となっています。

JASMA は公認マフラー購入した人は知っていますよね。マフラのJASMA認定元になります。

さて、「業界の振興団体」なのは重々わかっていますが、やはり某パクリ大国から安価な同一形状の(粗悪な)コピー品が大量に流れてきている事実が存在します。
というわけで、啓蒙ビデオなども作成しているのにも関わらず、NAPACのYoutube内の公式チャンネルリンクこの公式チャンネルの各ビデオのビュー数はかなり寂しいというか本当に努力して頂きたいものです。

※VIAについては中東の某国(Youtubeでよく街のおっちゃんたちがトラックや車関係の部品を店前で修理している動画が出るところ)で、鋳造型にマークがバッチリあるのを見ています。
日本国内向けのアフターパーツを第三者機関で審査するはずの規格なのに、なぜなんでしょうね〜
(日本国内製造品を輸出した場合に刻印があるのはわかりますが、異国のおっちゃんが屋外で廃アルミ部品を溶かした溶湯から鋳造したホイールで通過するレベルの認証なんでしょうか)
Posted at 2024/11/10 22:47:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2024年11月03日 イイね!

外国車の車両標準ホイール裏面の刻印について調べてみた。

外国車の車両標準ホイールの裏面には国産とは異なる表記がされている場合があります。
今回私が入手したホイールも裏にいろいろな情報が書かれていたので、ちょっと調べてみました。


・Made in Poland
 このホイールがポーランド製であることを示します。
 何故ポーランド製造かというと、UNI WHEELSグループの OEM品(車両メーカが製造委託した製品)であるからです。
 UNI WHEELSについてはちょうど日本語のWikipedia記事があるのでこちらを参照ください。
 ※実は UNI WHEELS は2017年に SUPERIOR INDUSTRIES (アメリカ)に吸収された模様です。
 wikipediaの社外リンクの www.uniwheels.com/ を踏むとこちらに飛ばされます。
 サイト内にOur OEM Customers: という記載があり、ダイムラーだけではなく各社ホイールの供給を受けていることがわかります(日本のメーカ名も出ますよ)

・8Jx18 H2 ET48
 「リム幅8インチ, 乗用車向けビードプロファイル(J), リム径18インチ, ダブルハンプ形状(H2), インセット48ミリ(ET48)」という意味です。

 1)アルファベットの ”J” について
  規格としてはISO-4000-2(Passenger car tyres and rims - Part2:Rims)に当該記号について記載されています。
  JIS規格は D-4218 の附属書1(既定)「自動車部品-ホイール-リムの輪郭」が対応します。
  ↑
  本当はISO・JISともに規格書は購入しないと閲覧不可なのだが、こちらにはISOの2021年版の出だしだけプレビューとして
  PDF化されており、ちょうど肝心なところが全部見えるのでとても参考になりました。
  当該文書の2Pに Table 1-Recommended rim flanges (表1 推奨リムフランジ)があり、10,12,13インチの記号は B 、14〜30インチは J と記載されています。
  で、この記号具体的にはリムフランジ部の高さを示しており、3Pの Figre 1-Contour of 5°tapered (drop-centre) rims (図1 5°テーパー(ドロップセンター)リムの輪郭)で示す 「G」 の部分に当たります。
  具体的には、4Pの Table 2-Dimensions of 5°tapered (drop-centre) rims (表2 5°テーパー(ドロップセンター)リムの寸法)にある通り、
  B記号の場合は14.5mm、J記号の場合は17.5mmとなります。
  (本資料未記載ですが、JJというリムもありこの場合は18mm高さですが、「通常使う分には0.5mmの差なのでJ ←→ JJ 相互変換は問題ない」と書いているサイトもありました。)

 2)H2について
  タイヤがホイールから外れないよう、タイヤとホイールのリム面での接触部内面側に盛り上がりがついている(ハンプという)ことがあるが、H2の場合はホイールの「外面と内面両方ハンプがある(ダブルハンプ)」ことを示します。
  他にもどのような形状があるかはこちらを参照ください(正直画像が小さくてわかりにくいですが。)
  JIS規格の古いもの(1999)を見つけました。リム幅やリム径が古すぎて現状に即していないので参考にしにくいですが、
  4Pの図2 許容ビードシートの輪郭 でハンプの説明は理解できるかと思います。
  (図面の E の部分がホイールとタイヤのリム面での接触箇所である)

・A1764010800
 このホイールのベンツの型番です。型番の前にスリーポインテッドスターがあるので、ベンツ専用であるということです。

・AlSi7Mg
 このホイールに使用しているアルミニウム素材を示しています。
 ケイ素・マグネシウムを含むアルミニウム合金で、主に鋳造ホイール製造に用いられているとのこと。

 組成について詳細が記載されているのはこちらをおすすめ。
 アルミニウム合金鋳物としての性状はこちらがおすすめ。
 ※この2つ目のPDFから日本で言うアルミニウム素材の型番が AC4CH ということがわかり、更にググったらAC4CHの材質と特徴という素晴らしい資料を見つけました。
 アルミニウムとケイ素という性質の異なる元素を配合する合金が鋳造工程での冷却でどのような性状になるのか、また熱処理により素材断面や強度がどのように変化するのか、読めばなんとなくわかるかと思います。

・JWL UPP
 1)JWL
  言わずとしれた日本のホイール規格です。
  国土交通省の「乗用車用軽合金製ディスクホイールの技術基準
 ※「日本向けモデルのみ、JWLの刻印があるのか?」は不明(恐らく全世界そのまま流しているのではと)
  ちなみに VIA 規格は自動車用軽合金製ホイール試験協議会(JWTC)が「日本国内のアフターマーケット向けに販売される製品において、VIA登録された製品に限り表示できるもの」なので、車両標準ホイールには当然マークがある訳ありません。
  (つか、JWTCのサイト、本当に一般ユーザ向けでないですよね。)

 2)UPP
  このホイールが製造されたプラントを示します。
  先に説明したとおり、このホイールはUNI WHEELSグループの ポーランド内の Stalowa Wola にある UPPプラントで製造されているということのようです。
  この PDF の 23Pに当該地のプラントが UPP1〜3 まであることが記載されており、更に地図上には UPP の記載があります。
  Goole Mapで見ると、ここの向上の名前がちょうど「Superior Industries Production Poland Sp. z o. o.」となっています。

・002061/2014
 ググったらこういうものがヒットしました。
 完全一致ではないですが、「ダイムラー社が監督省庁に認可を求めるために提出したもの」で間違いないようです。
 なお、下記の例(元ネタ)はスペイン語でこの PDF の 19ページに 002061/2014 についての記述があります。
 ※文書の出所はスペインの「MINISTÉRIO DO DESENVOLVIMENTO, INDÚSTRIA E COMÉRCIO EXTERIOR(開発産業外国貿易省)」らしい。

 翻訳したらこんな感じ(一部修正)
  登録番号 002061/2014- コンセッション
  検証日: 2017 年 9 月 20 日
  サプライヤー: LEIFER NUNES REPRESENTAÇÕES EMPRESARIAIS LTDA.
  CNPJ.: 16646315000140
  オブジェクト: 自動車ロード
  ファミリ: 18 x 8 - 5穴 112mm
  ブランド/モデル: Mercedes 18 x 8 - 5穴 112mm - コード: Mercedes A 213 401 1100
 ※型番はW213 向けがヒットしたり、サプライヤがよくわからない会社ですがダイムラーがホイール製造のために取ったと思われる認証っぽいのは確定ですね。

残りわかっていない項目は以下の通り。(恐らく解明不可能でしょう)

・K1.01
 何らかの係数?

・(X)WA (CO)T
・(X)D (X)X
Posted at 2024/11/03 08:48:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | アルミホイール | 日記
2024年10月28日 イイね!

W117(先代CLA-SB)のフロントショックブレーキホース取付ステー

実は、AMG 10スポーク に履き替えのためにタイヤを外した際、
フロントショックのブレーキホース取付ステーで「あること」に気づきました。



上の写真の通り、ブレーキホース取付ステー位置が何故か歪んでいて



よく見たら、このステーは図の中央にあるキー状の部品をステーのスリット穴に差し込んでストラットと固定する構造なのですが、それが抜けていたという...
※キーの位置はわかりやすいように少し移動しています。見つけたときにはこんなあからさまな状態ではなかったので、あしからず。
(ちなみに模様が灰色と黒のまだらになっているのは、恐らく防錆剤の剥がれのせいだと思われます。元々の樹脂の素材色が灰色で、これの上から黒の防錆剤を吹きかけている模様。)
メーカが「強度的に問題ないと判断して樹脂製にしている」とは言っても、個人的にはちょっと怖いですね。
現に、取付が外れかけていて、ブレーキホースに想定外の力がかかっていそうですし。
(昔ながらのショックに配管取付溝があってガチャ玉のような板バネで固定するタイプが良いですね。)



とりあえずステーを所定の位置に合わせて固定し直して、キーを差し込んだところ固定出来たので、これで様子見してみることとします。
Posted at 2024/10/28 22:57:03 | コメント(0) | トラックバック(0) | MFAアーキテクチャー | 日記

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