先週からSDカードの楽曲のタグを直して何とか認識させるための作業を続けてきましたが、出口が見え始めました。
というわけで、SDカードを介してNTG(Comand)に楽曲を認識させる際のタグ読み込み仕様について気づいた点について記載します。
個別に仕様を確認するためにいろいろ試行したわけではありませんので、間違いを描く可能性はありますが、ご了承ください。
1)カバー検索とアルバム検索
ディレクトリ検索の場合、タグが正常に読み込みできない場合でも音楽再生は可能です。
(ただし、当該ファイルがNTGの仕様に基づかない場合は再生不可。
例えばFre:acを使用してFLAC → AAC化した場合に、当該ファイルのビットレートが511kbpsであった場合は再生できなかった。)
カバー検索で「アルバムが表示されない」、「アルバム内の楽曲数が実際の曲数より少ない」、「アルバム内の楽曲再生順が実際のアルバムと異なる」場合はNTGが正常にタグを読み込み出来なかったためです。
(これを逆手に取り、タグの情報が変でも音源として使えるかをディレクトリ検索でアルバムを指定して確認することが出来ます。
タグがおかしな場合、アルバム名・アーティスト名が非表示になり、楽曲名が当該楽曲のファイル名になりますが再生されます。)
ちなみに楽曲内の埋め込みカバーが正常に読み込みできない場合は当然ながらNTGデフォルトの音符の絵になります。
そして当たり前になりますが、カバー検索でアルバム名が表示されない場合は「アルバム検索」でもアルバム名が表示されません。
2)正常にタグを認識させるためには
巷にはいろいろなアプリが存在しますが、NTGで私の経験上
ちゃんと認識できるタグを出力するのは「Mp3tagのみ」でした。
というわけで、個人的にはNTG向けの楽曲タグ管理はMp3tag一択ですね。
ライブラリ内楽曲のタグ設定仕様は以下のとおり。
・共通事項
①
タイトル名・アーティスト名・リリース年・トラックナンバー・ジャンル名・ アルバム名・アルバムアーティスト名・ディスクナンバーは必ず登録
② 同一アルバムの全楽曲でアルバム名・アルバムアーティスト名・ジャンル名を揃える
(同一アルバム内の楽曲はアルバム名・アルバムアーティスト名を統一しても
"ジャンル" が異なる場合は「別アルバム」と認識する仕様のようです。)
③ ディスクナンバーには空白ではなく数字を入力
1枚ディスクのアルバムの場合、1と入力。
複数枚アルバムの場合ディスクナンバーを実際のものと一致させる。
なお、アルバム名を同一にしても
NTGはディスク毎にトラックナンバーをソートして再生しない仕様です。
このため、複数枚アルバムの場合、私の環境ではディスク毎に
アルバム名の末尾へ[Disc *]の表記を追記して認識させました。
④ リリース年は西暦で数値のみ入力
YYYY-MM-DDと入力した場合、DD部分のみ認識?してリリース年検索のリストが
本来の年表示と異なる結果になります。
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2022/05/08 新たに判明した知見を追記
⑤ ジャンルは単一文字列のみ認識
Mp3tag以外で複数ジャンルを同一フィールド内に記載した場合のうち
区切り文字に "/" 使用した場合、NTGでは一つのジャンル文字列として
認識します。
例:"Japanese Pop/Techno" 文字列通りのジャンル登録になります。
また、区切り文字に "\\" を使用した場合は正常に認識しない可能性があります。
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同じく、2002/05/08 新たに判明した知見を追記
・MP3ファイル
タグはID3v2.3とし、必ず文字コードはUTF-16で記録
(もしかしたらID3v2.4も認識するかも知れません。
この場合は文字コードは必ずUTF-8で記録)
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ごく稀に英文をISO8859-1で記録するタグ付けソフトがあり、
これが原因と思われる障害が発生するのでID3の仕様に必ず準拠させる。
・AACファイル
タグはMP4とする(MP4 neroと表示された場合はNG)
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Mp3tagでは保存時にタグの書式を修正する機能があります。
3)カバーアートがNTGで認識しない
自宅のPCでタグ付けソフトでカバーアートが正常に見えても、NTGでは表示されない場合は、
Mp3tagで現在のカバーアートをいったん削除してからもう一度追加し、
当該ライブラリの楽曲を1秒程度で良いので全再生する。
(もちろん埋め込みカバーアートが存在しない楽曲の場合はMp3tagでの追加が必要。)
以上、全般的に言えることですが「NTG用SDカードの楽曲は他のライブラリと切り離して管理する」ほうが幸せになると思います。
Posted at 2022/04/29 18:07:33 | |
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