
アウディRS6にお乗りの
b42様ですが、バーデンに初来店されてから1年半、最初のアメ鍛注文から3年もの長きに渡り、幾多の困難を乗り越えて今回めでたく?ステアリングの振れが解決しました。最終的にはホイールを交換されたのですが、やはりアメ鍛は手ごわかったです。
過去の苦闘の数々は以下参照ください。
アウディ RS6 ステアリングの振れ
その1
アウディ RS6 ステアリングの振れ
その2
アウディ RS6 ステアリングの振れ
その3
US鍛造ホイール ADV.1のクオリティについて:
1~5
今回のホイールは
D2 FORGED MB1です。はるばるニューヨークからやってきましたが、いきなりのアメリカンクオリティ発動です。9J表示の箱に10.5Jが入ってました。心配になってリム、ハブ径、インセット等計測しましたが中身は大丈夫でした。

慎重に検品しますが、仕上げについては日本製ほど良くは無いです。サイズは21インチ9Jと10.5Jです。
エアバルブ廻りの仕上げとアウターリムの一部も今一つです。機能上は問題ないのですが。。。

GSP9700にセットして振れとバランスを点検します。
重量バランスは悪くは無いです。アメ鍛は、BBSやレイズさんの鍛造とは違って多分鍛造のビレットを切削して作っていると思われますので、強度、精度が今一つの場合が有ります。
ビードシート部のランナウトを測定して、
ユニフォミティマッチングでタイヤを組み込んでいきます。タイヤは前回から使用のブリヂストンRE050の245/35R21 285/30R21です。

GSP9700でユニフォミティを測定します。

測定したホイールのローポイントとタイヤのRFV1次ピークを合わせるように位相組換えします。

再びユニフォミティを測定してから重量のホイールバランスを調整します。ホイールの振れが大きいのでタイヤ単体のRFVよりアッセンブリーのRFVの方が悪いという残念な結果でした。

RFVを最小化してから重量バランスを精密に1g単位でゼロにします。
色々と頑張りましたが、リアの1本がRFV90Nとぎりぎりの数値となりました。
取付も細心の注意を払い、RFV1次ピークを上死点にして取り付けます。
完成です。取り付けてしまうとコーンケーブ具合も良く、綺麗に収まりました。アメ鍛はやっぱりカッコいいですね。。。コーンケーブは写真だとうまく伝わらないですね。写真より実物の方が数倍良いです。

詳細数値です。
ホイール精度ですが、1Pとしては今一つです。今回は特にラテラル(横ブレ)が最大0.61mmと結構振れていました。ラジアルも0.4mmと一般的な3P等の組立ホイール並みの精度でした。RFVは1本以外は良好です。
横ブレが多少有るので超高速域(160km/h以上)でシミーや車体の微振動が出るかもしれません。
色々と苦労しましたが装着してみるとやっぱり
アメ鍛はカッコいいです。日本のメーカーに無いデザイン性はやっぱり良いです。
心配したハンドルの振れもほぼ無いようなので良かったです。長期に渡り?b42様ご利用ありがとうございました。
アメ鍛にチャレンジして振動問題にお悩みの方はぜひご相談ください。
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ユニフォミティマッチング | 日記
Posted at
2013/05/24 19:27:43