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ロボ部長のブログ一覧

2020年12月17日 イイね!

FJLが厳しかった時代を想起させずにおかない

FJLが厳しかった時代を想起させずにおかないこの車自体は案外好きです。今となっては日本で乗るのにちょうどいい塩梅に感じられるピックアップ・トラック。もともとこの代のエクスプローラーは快適性にも定評があった上に、最後のフレーム構造ゆえオープンベッドを設けることができた。この後のエクスプローラーがモノコックのユニボディに変わったため、こうしたピックアップは成立しなくなりました。だからでしょう、中古車市場でも同世代のスタンダードのエクスプローラーより高値水準を維持しているようで、今なお根強い支持があることをうかがわせます。

そんな車としての出来具合はさておき、この車を見ると、私なんかはフォード・ジャパンの「暗黒時代」を直感的に思い出してしまうのです。初めてエクスプローラー・スポーツトラックが日本で売り出されたのは2007年、それはフォード・ジャパンがそれまでの販売戦略を見直して、ヨーロッパからのモデル導入をとりやめ、北米からのモデルのみに商品ラインナップを再編成したタイミングでした。この時はさすがに、日本でのフォードのビジネスの将来性に不安を覚えた人が多かったのではないでしょうか?少なくとも私はそうでしたね。なにしろ、売る物がエクスプローラーとマスタング、あとはだいぶ旧態化したエスケープしかないも同然でしたから・・

それらの他に少しでも日本で売れそうなモデルを、北米からすぐにでも入れなければならない。そうした差し迫った状況下でラインナップに追加されたのが、このエクスプローラー・スポーツトラックや、リンカーンのナビゲーター、MKXなどでした。

しかしながら、それらもしょせんは多くの台数が見込めるはずもないニッチなモデルであり、フォード・ジャパンのビジネスを拡げるほどの成果は残せませんでした。
おそらく、2007年から、新しいエクスプローラーの国内販売が始まった2011年あたりまでの数年間が、フォード・ジャパンにとって商業的に相当厳しい時期だったのでは、と推測します。このエクスプローラー・スポーツトラックからは、ともかく売り物が限られる中で、一定のコアなファンからの支持だけでも取り付けたい、そんな当時のFJLの切実な台所事情が透けて見えてくるため、今でも私は街中で出会うたび、なんとも複雑な記憶にかられてしまいます。
Posted at 2020/12/17 23:43:53 | コメント(2) | トラックバック(0) | Explorer Sporttrac | クルマ
2020年12月16日 イイね!

いつでも、いつまでも「祝祭」的な存在であれ。フィエスタ

いつでも、いつまでも「祝祭」的な存在であれ。フィエスタいまメルカリで「フォード/フィエスタ」と入れると、ちょっと変わったアイテムが出てくるのでぜひ見てみてください。スペインの装飾磁器メーカーとして有名なリヤドロ(LLADRO)が89年に出した3代目フィエスタの磁器製の置物。私も今までこうした製品があることをまったく知りませんでした。ちなみにメルカリでは即、SOLDになっています。少しネットを漁ってみたら、これは相当レアな品らしいことがわかり、海外でもコレクターズアイテムとして珍重されているみたいです。またリヤドロからは、この89年の3代目のみならず、初代フィエスタの置物も76年にリリースされていたようです。つまり、それぞれのフィエスタの登場年にリヤドロから発売されていたこととなり、もしかすると、当時のフォードがフィエスタの発売を記念してリヤドロに特注したのかもしれません。

スペインを代表するクラフトメーカーの手によってフィエスタがモチーフとされる。これは、フィエスタという車とスペインとのつながりの強さを物語るエピソードと言えます。
そもそも76年に初登場したフィエスタはフォードのバレンシア工場でも組み立てられることを前提に、スペイン語で『祝祭』を意味するネーミングを冠したことで、スペインにとって当初から親和度の高い存在でした。最初にフィエスタがスペインで生産され始めた頃から、スペインの人にとりある意味で国民車のような存在であったに違いありません。

このフィエスタというネーミングが、登場以来45年近くにわたり不変であることは特筆できます。ヨーロッパのBセグやCセグにおいて、70年代以来、今日に至るまでそのネーミングを維持し続けているモデルなど、フィエスタ以外ではポロやゴルフくらいなものではないでしょうか。2011年にアメリカ市場に投入された際ですら、フィエスタの名を変えずに踏襲していたのは画期的なことでした。
なんだか、フォードにおけるフィエスタというネーミングには、特別な意味があるような気がします。その名を耳にするだけで、明るく、陽気で走らせて愉しいキャラクターの小型車の姿を想起させてくれる。これから先、時代がいかに変化しようとも、そんなフィエスタの名は変わらずにあってほしいです。フォードにとってのマスタングがそうであるように。
Posted at 2020/12/16 22:05:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | Fiesta | クルマ
2020年12月11日 イイね!

「初期型エスケープあるある」なぜこんなに美麗?

「初期型エスケープあるある」なぜこんなに美麗?いまなお現役活躍中のエスケープの中でも、特にこのフロントフェイスを持った初期型モデルに関して、まるでオールペンされたの?と見紛うような、ものすごく外装の状態が良好な個体に出会うことが時々あるのです。そしてそういう個体は、なぜかこのクラシックレッドのモデルに集中しています。他のボディカラーだとそこまできれいな状態を保っているものにはなかなかお目にかかれません。クラシックレッドの塗膜が他の色と比べて特別強いのでしょうか?

昨日、巣鴨で出会ったこちらのエスケープもご覧の通り塗装面はツヤツヤ、樹脂パーツも褪色もせず黒々としていましたし、グリル内縁のクロームの輝きだって見事なものです。この車のキャラクターからすれば、雨露にも当たらないようガレージで大事に保管されていた・・なんてことは考え難いはずだから、どうやったらこんなに程度良好に保てるのでしょう?不思議です。大体、初期型のエスケープといったら古いものならすでに20年選手、新しくたって15年程度の歳月を経ているはずで、そんなに外装だっていつまでもピカピカでいられるはずもありません。たとえボディコーティングなどを施してあったとしても。

私見では、エスケープは初期型以降の何度かにわたってフェイスリフトを重ねた後期型の方が、世代としてはより新しいはずなのに、美麗な個体はむしろ見かけない印象があります。それも単純に、初期のモデルほどよく売れていたから、相対的に程度良好な個体の残存度も高いということなのか??ともかく、エスケープに「あるある」な謎です。
Posted at 2020/12/11 22:24:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | Escape | クルマ
2020年12月10日 イイね!

いにしえのマスタング像、S197だからこそ

いにしえのマスタング像、S197だからこそ現行のS550マスタングは、それまでのマスタングのように事実上のアメリカ専売商品でなくワールドワイドな販売を前提にしているから、その商品性はもはやアメリカン・ローカルの域にとどまらない、世界的なスポーツクーペたちと互角に戦えるだけの内容を備えています。ヨーロッパでも好評を博しているというBULLITTなどは、価格こそそれらよりはるかに安いものの、ベントレーやアストンといった高級パーソナルクーペに近い存在感を放っているようにも感じられます。

S550マスタングが国際商品としての競争力を備えたのに伴って、相対的にいにしえのマスタングのイメージは明らかに希薄になりました。ヘリテージとしてのマスタングの面影は、いくら細部のディテールに意識的に反復されたとしても、完全なグローバルカーとしてのS550それ自体にはあまり感じられません。
その意味では、やはり「最後の純アメリカン」としての先代S197こそに、マスタングの歴史がよりストレートに脈打って見えます。今日巣鴨で見かけたこちらのS197は、アーリーマスタングを彷彿とさせるグリル、初期のコンバーチブルに見られた淡いベージュカラーのソフトトップを上げたシルエットが、実にマスタングらしく映ります。おそらくV6のポニーパッケージですね。スポーツカーというよりは、スポーティーな雰囲気を愉しむことを本分とした軽快なポニーカーの薫りが色濃くて、素敵な一台でした。
Posted at 2020/12/10 21:55:48 | コメント(2) | トラックバック(0) | Mustang | クルマ
2020年12月06日 イイね!

神戸へ想いを馳せ・・

神戸へ想いを馳せ・・昨晩、妻が観ていたBSのゴダイゴの特番。昔懐かしいライブ映像から聴こえてきたのはポートピアの歌でした。81年にポートアイランドが街開きした際のテーマソングですね。いかにも80年代的に華やかで転調の激しい曲調は、アップテンポのブギウギと哀愁を帯びたバラードとが一つの曲にない交ぜになったかのよう。まさに、海と山という二つの自然に抱かれた神戸の都市像をイメージさせてくれる佳曲です。聴きながら、神戸の街へ想いを馳せました。

今年は神戸に一度でも出向けていません。例年なら仕事の関係で年に数回は訪神しているのですが、今年はこの状況下ではやむを得ません。実際にいま神戸や兵庫エリアでも感染者数は多く、医療をめぐる状況も相当差し迫ったところに来ているようで、ともかく現地の皆様の安全と健康を祈ります。

神戸は本当に大好きな街で、勝手に我が第二の故郷と指定したいくらいです。そんな街で見るフォードたちも元気にしているでしょうか?昨年二宮の近くで見かけた(写真)、まるでマンションの入り口のオブジェのごときモンデオ。もうこのモンデオ自体がほとんど目にすることもなくなったいま、変わらずにこの場所にいてくれているといいな。宇治川商店街の近くの住宅街でグラバーオレンジがひときわ眩しく輝いていたマスタングのGT/CSも、そのままオーナーさんから大事にされているかな?

そして神戸ではいま、3代目フォーカスSTの中古車が売りに出されています。2015年式というから前期型の最終年モデルに相当しますが、珍しいことに右ハンドル車なのです。日本で販売された3代目フォーカスSTは実は多くが左ハンドルの北米仕様車であったのと、右ハンドルだとFLCさんが本格的に導入したのがMC後の後期型からなので、「右ハンダー+前期型」という組み合わせは何気に少ないはず。しかもカラーリングがディープインパクトブルーなのもレア。前期型ならではのダイナミックなエクステリアデザインがお好みの方、神戸のフォーカスST、いかがですか?
Posted at 2020/12/06 11:37:36 | コメント(1) | トラックバック(0) | Ford | クルマ

プロフィール

「まさしく、日本の景色の中にいるフォード。Viva !」
何シテル?   01/17 15:18
自然体で、気兼ねも気負いもなく付き合えて、けれど愉しいクルマ。フォードを40年近くにわたって乗り継いでいます。2016年をもってフォードは日本から事業撤退しまし...
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